4月20日の水路風景…2

(『4月20日の水路風景…1』のつづき)

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4月も後半に入ると、陽射しも強くなり顔がチリチリするほど。高架下水路の日影がありがたくなる、そんな季節の到来でもあります。

俎橋の下流あたりで、屈曲の向こうからヤマハSRVが出現。短声を軽く鳴らして面舵に当て、減速して待つ姿勢を示すと、あちらもすぐに気づいて行き足を落し、手を振りあって別れました。以心伝心、気持ちのよいことであります。

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205008.jpg分水路くぐりのご要望もあったので、全長が短く、潮位も問わない水道橋2号分水路へご案内。最近、ちゃんと銘板を撮っていなかったことに気づいて、進入しつつパシャパシャと何枚か。

内部は特に異状なく、静かな暗闇が広がる別世界。高架下の日影をありがたく感じた身も、洞内のひんやりとした冷気はさすがに肌寒く、初夏というにはまだ早いことを実感したものです。

205009.jpg神田川を下り、河口近くの船宿街に至って、屋形に憩うユリカモメの一群が目に留まりました。

頭の黒いのをなぜか、若鳥かヒナに近いものと誤解していたのですが、改めて調べてみると夏羽といって、繁殖期に換羽した模様だそう。何だか、昔の漫画の泥棒さんみたいで、これはこれで可愛らしいですね。



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河口の南側、湾岸署隅田川水上派出所の前では、テラスの基礎が竣工間近でした。

前進した護岸の外側に、繋船杭が新たに設けられ、従来の階段はすっかり削られて堤防とツライチになり、下流側に新たな階段が設けられと、工事は結構な手間だったようですね。テラスが完成したら、両国橋の下をくぐって歩けるようになるのかしら。
撮影地点のMapion地図

(29年4月20日撮影)

(『4月20日の水路風景…3』につづく)

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タグ : 日本橋川 神田川 水道橋分水路 高架下水路 分水路 水辺の鳥たち

2月19日の川景色…1

(『2月19日の隅田川』のつづき)

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長きに渡り、更新工事の進み具合を観察してきた大島川水門。いよいよ衣替え(?)も、大詰めに入ったようですね! 前回、昨年11月20日に見たときは、左径間の巻上機室が立ち上がっておらず、扉体もまだ見えず角落しがはめられていました。今回は眺めたかぎり、各パーツは出揃ったようで、後は細かい仕上げを進めるばかり、といった感じに見えます。

前回同様、左は径間いっぱいの幅を使って、クレーン付き台船が碇泊中。いや、スパッドを刺して停まっているのだから、碇泊はおかしいかな。左に遠慮しながら進入開始、右径間軸線を狙ったものの、残念ながら真正面とはいきませんでした。

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堰柱はがっしりと太くなり、色も落ち着いたいい感じ。ん? 銘板に代わり、名前の入った行灯看板が掲げられ、書体が勘亭流っぽいアレ‥‥。更新後の住吉水門(『7月10日の水路風景…14』参照)と同じですね。

筋交、行灯看板、勘亭流もどき‥‥。都建設局としては、今後改修された水門は、すべてこの仕様で統一するのかしら? 行灯看板、左右の堰柱にも文字なしのものが備えられていますね。通航船艇への告知をする、電光掲示板は中央下に備えられているし、何か別の用途がありそう。

202043.jpg大横川の桜並木区間に入り、つぼみが膨らんできた枝を楽しみに見上げながら、微速でゆるゆる奥へ。陽もうららか、春が少しづつ近くなっていることを感じさせ、よいものです。

黒船橋船着場に、四角いラフトが追加されていました。桜まつりの準備かな? もちろん今はだれもおらず、ご覧のとおり、鴨さんが格好のお昼寝場所として使用中でした。

202044.jpg平久川から汐浜運河に出ようと、大横川との変則十字流を右へ。おお、北東角の小さな河津桜(でしたよね?)、かなり開花していますね!

満開とはいえないものの、6分咲きといったところでしょうか。可愛らしい咲きぶりを目にして、身の回りが一気に春めいてきたように思えたものです。この調子なら、汐浜運河の桜並木も咲いているに違いありません。



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というわけで、汐浜運河は都営塩浜二丁目アパート前、このあたりでは最大の河津桜並木。まだ未開の枝を残していますが、これまた結構な咲きっぷりで嬉しくなりました。
撮影地点のMapion地図

(29年2月19日撮影)

(『2月19日の川景色…2』につづく)

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タグ : 大横川 汐浜運河 大島川水門 水辺の鳥たち

2月19日の亀島川…2

(『2月19日の亀島川…1』のつづき)

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水門をくぐった直後に少し戻ります。毎度おなじみながら、やはり外せないのが南高橋。

水門の管理棟の敷地が張り出しているため、順光側では側面の全貌を収めることは難しいものの、明治の橋のテイストを楽しませてくれる角度の一つ。冬の陽光に輝く銀色のピントラス、格好いいですねえ!

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202008.jpgこれも毎度のことで恐縮ですが、迫って仰ぐ裏側がまた佳いもの。震災復興橋世代の橋とくらべても、リベットの数が桁違い。中央の桁裏に、4本突き出ているダブルナットで締め上げたボルトなど、昭和の橋ではまず見られません。

川面に戻って、東側、新川2丁目沿岸の新設桟橋。旧来の住人である、通船や曳船も見られるものの、ほとんどはプレジャータイプで、かつての船溜の雰囲気とは大いに異なります。

202009.jpgマストを倒すまでもなく、高橋の桁裏を灯器にかすめさせながら通過。都心では亀島川しか見られない、階段状護岸が左右に伸びる区間に入ります。

以前より数は減ったものの、地場の繋留艇がぽつぽつと見えて、平板になりがちな川面に、活気を与えてくれています。左に見えた小さな浮桟橋に目をやると‥‥!


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えらい数の鴨さんが、日向ぼっこ中でした! 水面とほぼツライチの低さと、ほどよく朽ちた木の肌が心地よいのでしょう。まったりぶりが、はた目にも伝わってくるようです。

もっとも、我が不審船の接近にぺったり座りを止め、いっせいに腰を浮かしたのはお約束とはいえ、お邪魔をしたと反省しきり。すぐおいとましますから、どうぞごゆっくり。

(29年2月19日撮影)

(『2月19日の亀島川…3』につづく)

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タグ : 亀島川 水辺の鳥たち 橋の裏側

前川の白鳥

(『大洲閘門ふたたび…3』のつづき)

201016.jpg大洲閘門を堪能した後、前川畔をぶらぶらとお散歩しました。北岸には、宅地に面してご覧のような並木道があり、砕石を敷かれた道端には花壇や、一部には水際に降りる階段にベンチもあって、ちょっとした公園のおもむきです。

ときおり薄日が差すなか、階段のベンチに腰をおろして一息ついて、閘門をバックに水鳥たちの遊ぶ姿を眺めていました。

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手前には白鳥、遠方に点々と見える黒い水鳥は、オオバンでしょうか。クォッ、クォッという哀愁を帯びた鳴き声がときどき川面を渡って、実にのどか。白鳥と閘門、絵になりますのう。

腰をおろしてしばらくすると、白鳥の一羽がやおら向きを変え、我々のいる方へ向かってきました。

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白鳥――昨年十六島で見たのと同じ、コブハクチョウでした――は手で触れそうなほど近くまで寄ってきて、浅瀬に二本の足で立つと、黒い目でチラチラと目線をくれながら、ボリボリ、もしゃもしゃと羽づくろいを始めたのです。

まったく人を警戒せず、リラックスしきった様子から、よほど馴れているのでしょう。地元の方に可愛がられ、日ごろおいしいものをもらっているに違いありません。

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201020.jpg餌になるものを持っていなかったので、「ゴメンネ、ゴハンないんだよ」と声をかけたものの、白鳥君は悪びれもせず羽づくろいを続行。気長に待つ構えのようです。

白鳥に誘われてか、オオバンも数羽寄ってきて、つつき合ったり、追いかけっこしたりと、ケンカを交えながらも物欲しそうな顔。う~ん、東京の水鳥さんたちも、これくらいフレンドリーだと、トリ好きとしては嬉しいんですがねえ。餌のないことを詫びながら、可愛らしい表情やしぐさを、しばし楽しませてもらったのでした。
撮影地点のMapion地図

(29年1月2日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 前川 水郷 水辺の鳥たち

大洲閘門ふたたび…3

(『大洲閘門ふたたび…2』のつづき)

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釣り人さんがつくったとおぼしき、水際の踏み分け道を降りて、ゲートの表に向き直ってみると‥‥。あらら、一見上を歩けそうなくらい、ゴミが吹き寄せられてしまっているのも、9年前に訪ねたときと変わらず。

冬の北西風が吹くこの時季、漏斗状に広がった水面の、南東角に位置するのがよくないのでしょうか。扉体から滴るリークの音もチョロチョロしていたので、水の流れのせいも若干あるかも‥‥。ともあれ、こちらも後扉室同様、扉体がはげちょろげて、年数なりの古び方です。

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201013.jpg前回同様、銘板をたぐって一枚。コンクリ打ちっぱなしの躯体に、黒御影石の磨き出された銘板は、一点豪華主義といわんばかりの目立つ存在。

堰柱の右手前から、閘室をのぞき込んでみました。扉体にレール、手すりと、鉄部はあらかた下塗りが露出しているか、錆びているかで、長年あまり手入れされていない様子がうかがえました。


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橋を渡って左側に出て、ぐっと仰いだところを一枚。のぞいた晴れ間に、銘板の磨き出された文字が反射して、右手から見たそれよりシャープな印象。

使用頻度もごく低いようであるし、あとどれくらいここに在ってくれるかしら‥‥。仲江間閘門と並んで、水郷の極小閘門では最古級の一つ、更新工事の順番が巡ってくるのを祈るしかありません。

201015.jpg周りをうろついている間じゅう、甘えたようなハトたちの鳴き声が絶えませんでした。手すりの上に留まったハトに目をやると、仲むつまじくお互いを毛づくろいしながら、羽をゆるめてふくふくとふくらみ、心からリラックスしている表情。

ハトたちのくつろぎぶりを見ても、稼働率の低さがわかろうというもの。可愛らしいしぐさには和まされたものの、それを思うと少々複雑な気分ではありました。

(29年1月2日撮影)

(『前川の白鳥』につづく)

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タグ : 大洲閘門 水郷 前川 閘門 水辺の鳥たち