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7月10日の水路風景…12

(『7月10日の水路風景…11』のつづき)

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京浜運河を北上、このあたりの目立つ構造物といえば、紅白の塗装が美しい大井2号水管橋。ここに並行する形で、ご覧のような大型の足場が組まれていました。

194057.jpg錆色の形鋼を組んで、東岸の桟橋状スロープからガーダーの橋を架け、可航幅半ばまで伸ばされているところを見ると、狙いは対岸のようですね。

検索してみたところ、「首都高更新の注目現場『1号羽田線』を大公開」(日経コンストラクション)がヒット。おおお、首都高の高架を水管橋の上に架け替えるため、水管橋も新しくするのですね! しかし、首都高羽田線も全面更新とは、世紀の大工事といっても大げさではなさそうです。

194058.jpg足場をくぐってしばらく進んだところで右へ舵を切り、天王洲南運河から港内に出てみることにしました。

若潮橋が仮橋になってから、もうずいぶんになるなあ‥‥。初出が21年12月「東品川橋の工事」ですから、もう7年目。そろそろカッコが取れてもいいころですね。ちなみに旧橋の姿は、過去ログ「京浜運河を散策する…6」にあります。


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右手、大井火力発電所のある南岸には、通るたび目を奪われてしまう、業務船の船溜があります。この日もクレーン船、通船、曳船、プッシャーバージと賑やかなこと。

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このクレーン、ジブがパイプ組みでなく、側板に窓を開けた構造なのが、スマートかつ堅牢そうな感じがして素敵。

株式会社古川組のサイトによると、船名は「駿河2号」のようですね。1,140t、最大巻上荷重120tとのこと。
撮影地点のMapion地図

(28年7月10日撮影)

(『7月10日の水路風景…13』につづく)

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タグ : 京浜運河天王洲南運河通船曳船台船水管橋

最強可航河川・中川散歩…8

(『最強可航河川・中川散歩…7』のつづき)

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朱とクリームのツートン塗装が美しい、新中川水管橋。5月19日からのタイトルでもご覧に入れましたが、人道橋も兼ねていて、通路の上には水銀灯が並んでいます。

30052.jpg西側橋詰、岸に沿って伸びる数隻の繋留船群。左手に見えるブイは、繋留用なのか、それとも浅瀬があるのか。

フネブネの姿が気になって、少し岸に寄せてみると、一つ発見がありました。




30053.jpg橋の真下、橋脚に寄り添うようにして、小さな祠が。ちょっとパチっぽい造作(失礼)に惹かれます。場所的に見て、水神様かな?

祠の前の法面には、真っ白なアヒルさんがぺったり座って、橋桁の日陰で涼んでいましたが、わが艇が接近すると立ち上がり、よちよちと数歩近づいてきました。人懐こそうです。ベンチもあるので、ここに座ってエサでもくれる人がいるのでしょうか。

30054.jpg橋のすぐ上流には、仲の良い鴨さん夫婦も。じっとこちらを見ていて、あまり警戒する風でもありません。繋留船の皆さんからも、可愛がられているのでしょう。

「見慣れないフネが来たが~」「エサくらい持ってくるがいいが~」と言いたげな顔つきが可愛らしく、後ろ髪引かれる思い。ごめんね~。
なお、帰りに見たら、先ほどの祠の前のベンチで、アヒルさんと鴨さんが並んでお昼寝をしていました。この川の水鳥たちは、総じて仲がよいようです。

30055.jpg鴨たちと別れて岸を離れようとすると、すぐ上流の艇にいた男性たちから「お~い、こっちへいらっしゃいよ」と声がかかりました。何事ならんと、ふたたび岸に近づくと、「お酒も美味しいものもあるよ、もやって休んでいきなさいよ」とのこと。

見ず知らずの木っ端ブネにありがたいお誘いでしたが、今日はもう少し遡上距離を稼いでおきたいので、お礼を言って辞退し、水深や澪筋のことなどをうかがって、お別れしました。写真は帰路に撮ったもので、このときも親しげに手を振ってくださいました。
撮影地点のMapion地図

(22年5月4日撮影)

(『最強可航河川・中川散歩…9』につづく)

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タグ : 中川水管橋水辺の鳥たち