10月24日の内部河川…6
(『10月24日の内部河川…5』のつづき)

●亀戸線の西、南側に亀戸二中があるあたりは、かつての北十間川そのままの、鋼矢板とジャングル(?)が連なる区間。ここだけ切り取ると、テラス化など片鱗すら見出せないのが何とも。
南岸、堤防の天端を結構な延長で撤去しながら、鋼矢板を残した半端な状態で工事が止まっているところも、以前からのまま。こういう場所も、2階の高さまで水面が来ていたかつてをしのぶ、という意味で残してほしい気もしますが‥‥。

●北岸のみテラスが延伸された、S字屈曲区間に進入。もっともテラスは供用されておらず、路面には落ち葉や木っ端くずが溜まり、何とももったいないというか。ここが開放されたら、鼻先で鋼矢板をじっくり拝める観察スポット(笑)となるところだなあ、と妄想。
●S字屈曲を抜けて直線区間に入ると、南岸のテラスの柵に点々と、数羽の鷺さんが間隔をあけて留まっていました。
先ほどからしきりに魚が跳ねたり、泳ぐ姿も水面を透かして見えていたので、鷺たちにとってもよい餌場なのでしょう。南岸のテラスのこのあたりも、完成しながら供用はまだなので、水鳥の憩いの場になっているのですね。

●こんなに河道が狭いのに、艇が近づいても悠然と構えるダイサギ君。ゆったりとした動きが、どこか老成した雰囲気を感じさせます。いいお顔をものしてやろうと、正横近くに来たときパシャパシャやったところ、一枚だけですが可愛らしい表情が撮れました。
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…7』につづく)

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南岸、堤防の天端を結構な延長で撤去しながら、鋼矢板を残した半端な状態で工事が止まっているところも、以前からのまま。こういう場所も、2階の高さまで水面が来ていたかつてをしのぶ、という意味で残してほしい気もしますが‥‥。

●北岸のみテラスが延伸された、S字屈曲区間に進入。もっともテラスは供用されておらず、路面には落ち葉や木っ端くずが溜まり、何とももったいないというか。ここが開放されたら、鼻先で鋼矢板をじっくり拝める観察スポット(笑)となるところだなあ、と妄想。

先ほどからしきりに魚が跳ねたり、泳ぐ姿も水面を透かして見えていたので、鷺たちにとってもよい餌場なのでしょう。南岸のテラスのこのあたりも、完成しながら供用はまだなので、水鳥の憩いの場になっているのですね。

●こんなに河道が狭いのに、艇が近づいても悠然と構えるダイサギ君。ゆったりとした動きが、どこか老成した雰囲気を感じさせます。いいお顔をものしてやろうと、正横近くに来たときパシャパシャやったところ、一枚だけですが可愛らしい表情が撮れました。
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…7』につづく)

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10月24日の内部河川…5
(『10月24日の内部河川…4』のつづき)
●北十間川の東端区間といえばまず思い浮かぶのが、現在改架工事中である小原橋。旧橋が健在だったときは、短い径間の橋脚にはさまれたその前後が狭窄区間でしたが、今は工事の足場がそれに代わって、狭さを維持(?)している形ですね。
新小原橋の向こうに、クレーンのジブが見えることでもわかるように、工事はまだたけなわのよう。新小原橋の桁下空間を利用して架設された仮橋も健在です。

●新小原橋の下から足場を見て。昨年3月に訪ねたときとくらべて、どうでしょう。少なくともクレーンの塗色は変わっていません。
右手では、本来の岸から離れたところに、新たに鋼矢板を打ち込んでおり、橋台の工事を準備しているように見えました。両岸とも土嚢が積まれた上に建機が並び、狭い中で作業されるご苦労がしのばれます。

●‥‥まあ、このたぐいにはどうしても目線が吸い寄せられてしまうのですが‥‥。
「工事中:つき航行注意!!」‥‥誰かが触ってちょっとズレちゃったのかな?

●東武亀戸線の北十間川橋梁。たまには変わった角度からスナップしてみようと、上下線の桁の間から、北側を仰いでみたところ。
架線柱のビームがのぞけるだけで、あまり面白くなくて申しわけありません。これで電車が来ればそそる絵になったのかもしれませんが、今回は残念ながら出くわしませんでした。
●くぐってから振り向いて。しばらくニュートラルで流して待ちましたが、やはり電車が来ないのであっさりあきらめて、ふたたび微速前進。
右手の2棟は以前からありましたが、近年になって建った左のビルが結構な圧迫感ですね。この角度から眺めるとビルの谷間な感じが強調されて、今さらながら河畔の変化に驚かされたものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…6』につづく)

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新小原橋の向こうに、クレーンのジブが見えることでもわかるように、工事はまだたけなわのよう。新小原橋の桁下空間を利用して架設された仮橋も健在です。

●新小原橋の下から足場を見て。昨年3月に訪ねたときとくらべて、どうでしょう。少なくともクレーンの塗色は変わっていません。
右手では、本来の岸から離れたところに、新たに鋼矢板を打ち込んでおり、橋台の工事を準備しているように見えました。両岸とも土嚢が積まれた上に建機が並び、狭い中で作業されるご苦労がしのばれます。

●‥‥まあ、このたぐいにはどうしても目線が吸い寄せられてしまうのですが‥‥。
「工事中:つき航行注意!!」‥‥誰かが触ってちょっとズレちゃったのかな?

●東武亀戸線の北十間川橋梁。たまには変わった角度からスナップしてみようと、上下線の桁の間から、北側を仰いでみたところ。
架線柱のビームがのぞけるだけで、あまり面白くなくて申しわけありません。これで電車が来ればそそる絵になったのかもしれませんが、今回は残念ながら出くわしませんでした。

右手の2棟は以前からありましたが、近年になって建った左のビルが結構な圧迫感ですね。この角度から眺めるとビルの谷間な感じが強調されて、今さらながら河畔の変化に驚かされたものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…6』につづく)

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10月24日の内部河川…4
(『10月24日の内部河川…3』のつづき)

●江東新橋とスカイツリー。好天もあいまって、広い空をバックに二つの大構造物が川面から楽しめるという、いかにも江東らしい風景にほれぼれ。屈曲の向こうからはレガッタが次々と姿を現わし、オールをひらめかせて滑ってゆきます。

●くぐりつつ仰ぐと、継ぎ手のリベットはもとよりガーダーの軽目穴、ずらりと並んだ持ち送りの造形と、昭和36年製のベテラン鋼橋らしい魅力あふれるディテールが。
三年前、大規模な補修を受けてまだ間がないので、塗装も美しくまた色もよく似合って、周囲の景観ともマッチしていますよね。旧中川を代表する鋼橋といってもいい過ぎではないでしょう。
●江東新橋をくぐって、輻輳するカヤックを避け大回りする形で取舵いっぱい、北十間川東口に船首を向けました。
両岸のテラス化が急速に進んでいた様子は、過去にもたびたび紹介しましたが、そろそろこのあたりも工事に掛かったかな‥‥と思っていたら、ううん、見たところあまり変わっていないような。

●入ってみると‥‥ほとんど変化はないですね。左手、南岸は第一次水位低下時の鋼矢板護岸、北岸は旧堤防前に鋼矢板を打って途中で止めたような、中途半端な状態で木が生い茂っています。
第一次水位低下時をしのばせる南岸も、少なくなってきたので貴重ではあるんですが、これほど河畔の整備が進むと、ちょっとアンバランスな感は否めない気が。工事を見合わせている理由はあるのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…5』につづく)

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●江東新橋とスカイツリー。好天もあいまって、広い空をバックに二つの大構造物が川面から楽しめるという、いかにも江東らしい風景にほれぼれ。屈曲の向こうからはレガッタが次々と姿を現わし、オールをひらめかせて滑ってゆきます。

●くぐりつつ仰ぐと、継ぎ手のリベットはもとよりガーダーの軽目穴、ずらりと並んだ持ち送りの造形と、昭和36年製のベテラン鋼橋らしい魅力あふれるディテールが。
三年前、大規模な補修を受けてまだ間がないので、塗装も美しくまた色もよく似合って、周囲の景観ともマッチしていますよね。旧中川を代表する鋼橋といってもいい過ぎではないでしょう。

両岸のテラス化が急速に進んでいた様子は、過去にもたびたび紹介しましたが、そろそろこのあたりも工事に掛かったかな‥‥と思っていたら、ううん、見たところあまり変わっていないような。


第一次水位低下時をしのばせる南岸も、少なくなってきたので貴重ではあるんですが、これほど河畔の整備が進むと、ちょっとアンバランスな感は否めない気が。工事を見合わせている理由はあるのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…5』につづく)

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10月24日の内部河川…3
(『10月24日の内部河川…2』のつづき)

●旧中川両岸に分かれた大島小松川公園を結び、環状のトラックの一部をなしてもいる2つの人道橋、さくら大橋・もみじ大橋。陽光に桁側面のオレンジ色を映えさせて、水面から見上げるといいアクセントになっていますね。
このカットは先ほどと違って、一見静かなようですが、両岸からは走り回る子供の声が絶えず、右舷側やすぐ後方には少年たちの漕ぐカヤックがいたりして、たまたま視界に入っていなかったというだけなのです。
●もみじ大橋をくぐったところで、トレーニング中のドラゴンボートが向かってきました。規則正しく水しぶきを上げて櫂をひらめかせる勇壮な姿、一枚撮らせてもらおうと構えたら‥‥。
‥‥絶妙なタイミングで、皆さん櫂を上げ小憩に入ってしまいました。ちょっと残念でしたが、惰力で滑る艇に向かってすれ違いざま「お疲れさまです!」と声をかけると、片手をあげて笑顔で応じてくれました。
●水際で仁王立ちして、獲物を狙うダイサギさん。今までの写真にもいくつか小さく写っていると思いますが、鷺の姿は実に多く見られ、止まっているものばかりでなく、頭上を飛び交う姿も頻繁に見られたほど。
最微速で歩かせていても、針路上で魚がしきりに跳ねるくらいでしたから、鷺たちにとってもきっと書き入れどきだったのでしょう。

●かつて竪川の流路だった上をなぞり、一直線に東上してきた首都高小松川線が、北東に向きを変える逆井橋上空。秋の陽射しは光量豊かに、桁裏までディテールくっきり。重層した二つの橋を仰ぐ面白さ、好天も手伝って楽しさ倍増といったところです。

●さらに進んで、スカイツリーとふれあい橋を望むところまで来ると、4艘のスマートなカヤックに追い越されました。ダイヤモンド型の緊密な編隊を組みつつ、息の合ったペースで滑るように走る見事さ、ほれぼれと見入ってしまったものです。
この前後でふたたび船影が濃くなり、レガッタの艇隊も加わってオールの水音も賑やかな川面に。前後の目配りはゆるがせにできませんが、高い技量をうかがわせる皆さんの櫂さばきを拝見するのは楽しく、刺激に満ちたひとときではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…4』につづく)

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●旧中川両岸に分かれた大島小松川公園を結び、環状のトラックの一部をなしてもいる2つの人道橋、さくら大橋・もみじ大橋。陽光に桁側面のオレンジ色を映えさせて、水面から見上げるといいアクセントになっていますね。
このカットは先ほどと違って、一見静かなようですが、両岸からは走り回る子供の声が絶えず、右舷側やすぐ後方には少年たちの漕ぐカヤックがいたりして、たまたま視界に入っていなかったというだけなのです。

‥‥絶妙なタイミングで、皆さん櫂を上げ小憩に入ってしまいました。ちょっと残念でしたが、惰力で滑る艇に向かってすれ違いざま「お疲れさまです!」と声をかけると、片手をあげて笑顔で応じてくれました。

最微速で歩かせていても、針路上で魚がしきりに跳ねるくらいでしたから、鷺たちにとってもきっと書き入れどきだったのでしょう。

●かつて竪川の流路だった上をなぞり、一直線に東上してきた首都高小松川線が、北東に向きを変える逆井橋上空。秋の陽射しは光量豊かに、桁裏までディテールくっきり。重層した二つの橋を仰ぐ面白さ、好天も手伝って楽しさ倍増といったところです。

●さらに進んで、スカイツリーとふれあい橋を望むところまで来ると、4艘のスマートなカヤックに追い越されました。ダイヤモンド型の緊密な編隊を組みつつ、息の合ったペースで滑るように走る見事さ、ほれぼれと見入ってしまったものです。
この前後でふたたび船影が濃くなり、レガッタの艇隊も加わってオールの水音も賑やかな川面に。前後の目配りはゆるがせにできませんが、高い技量をうかがわせる皆さんの櫂さばきを拝見するのは楽しく、刺激に満ちたひとときではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…4』につづく)

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10月24日の内部河川…2
(『10月24日の内部河川…1』のつづき)
●久しぶりの閘門様通航なので、スナップをもう一枚。開放しつつある後扉室の扉体を。
海苔なのか藻なのか、茶色く着色した表面に点々と貝らしきものが付着していて、閘室に取り込まれた河水が汽水であることを実感させるシーンでもありますよね。扉体が上がると、たくさんの鵜や鷺たちが飛び立ちました。閘室から排水される水が、魚など餌を運んでくるのでしょうか。

●閘門の管理橋を除けば旧中川の第一橋、平成橋の桁の向こうに望む川面。遠目にも賑わいが聞こえてきそうなくらい、人影やカヤックなどの船影が見えますね。
すでに左手の河畔には、多くの釣り人さんが竿をかざし、緊急事態宣言明けの秋晴れを満喫しているよう。皆さん解放感にひたっていることでしょうね。

●まあ、ご覧下さいと人に勧めたくなるような賑わいぶり。少年少女のカヤックが水すましのように行き交う川面、高水敷には釣りやピクニックに散策と、たくさんの人たちが。
珍しかったのは、ラジコンヨットのミーティングでしょうか、可愛らしいブイがいくつか打たれた間を、スイスイと巧みにすり抜けるシーンが見られたこと。背後の河畔にもセールを広げた艇体がいくつかあって、順番に航走を楽しんでいるようでした。

●引き波を立てないよう、最微速でゆるゆる前進。中川船番所資料館前、水陸両用バス「スカイダック」の発着場であるスロープの正横に来ると、係の方が北側を指さし「スカイダックがこちらに向かってきます!」と注意してくれました。
応じてお礼を言上し前方を注視していたら、なるほどスカイダック登場。こちらも最微速で、ガイドさんのアナウンスが聞こえてきます。以前は泛水後、丁字流の付近を一周するだけでしたが、コースが延長されたのですね。
正横に来たとき、ガイドさんが「ご覧のように、閘門を通ってプレジャーボートが入ってくることもあります」とわが艇に言及。これはサービスせざるを得ません! 「こんにちは! 行ってらっしゃ~い!」と、手を振って元気よく挨拶すると、皆さんにこやかに手を振り返してくださいました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…3』につづく)

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海苔なのか藻なのか、茶色く着色した表面に点々と貝らしきものが付着していて、閘室に取り込まれた河水が汽水であることを実感させるシーンでもありますよね。扉体が上がると、たくさんの鵜や鷺たちが飛び立ちました。閘室から排水される水が、魚など餌を運んでくるのでしょうか。

●閘門の管理橋を除けば旧中川の第一橋、平成橋の桁の向こうに望む川面。遠目にも賑わいが聞こえてきそうなくらい、人影やカヤックなどの船影が見えますね。
すでに左手の河畔には、多くの釣り人さんが竿をかざし、緊急事態宣言明けの秋晴れを満喫しているよう。皆さん解放感にひたっていることでしょうね。


珍しかったのは、ラジコンヨットのミーティングでしょうか、可愛らしいブイがいくつか打たれた間を、スイスイと巧みにすり抜けるシーンが見られたこと。背後の河畔にもセールを広げた艇体がいくつかあって、順番に航走を楽しんでいるようでした。

●引き波を立てないよう、最微速でゆるゆる前進。中川船番所資料館前、水陸両用バス「スカイダック」の発着場であるスロープの正横に来ると、係の方が北側を指さし「スカイダックがこちらに向かってきます!」と注意してくれました。
応じてお礼を言上し前方を注視していたら、なるほどスカイダック登場。こちらも最微速で、ガイドさんのアナウンスが聞こえてきます。以前は泛水後、丁字流の付近を一周するだけでしたが、コースが延長されたのですね。
正横に来たとき、ガイドさんが「ご覧のように、閘門を通ってプレジャーボートが入ってくることもあります」とわが艇に言及。これはサービスせざるを得ません! 「こんにちは! 行ってらっしゃ~い!」と、手を振って元気よく挨拶すると、皆さんにこやかに手を振り返してくださいました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…3』につづく)

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