2月19日の隅田川

(『2月19日の神田川…2』のつづき)

202036.jpg厩橋の上流で、観光汽船の水上バス「アワータウン」と反航。例によって、お客さんと手を振りながらすれ違います。爽やかな晴天に恵まれ、この日は各船社とも忙しかったことでしょう。

改めて眺めてみると、エッジの立った直線的な外観が、背後のビル街としっくりきて、いかにも都会っ子といった雰囲気です。


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浅草まで遡上してきて、気になっていた更新工事中の源森川水門の様子を一枚。

すでに扉体ははめ込まれ、現在は巻上機室の工事が進行しているようですね。扉体は亀島川水門同様、淡いクリームに塗られています。向こう側にジブが見えることから、クレーン船が一隻、どうやら閉じ込められている模様。あらら、せっかくきれいにした水門右側の堤防、消したその上からまた、上書き状態で落書きされてしまっている‥‥(昨年4月『散りぎわのお花見水路…5』の写真参照)。

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202039.jpg光線よろしきを得て、東武線橋梁にぐっと迫ってみたくなり、下流側から仰いで一枚。まめに手入れされているのでしょう、辛子色の表面もきれいで、昭和6年竣工のよわいを感じさせないほど。

浅草駅から、急カーブを抜けて電車がゆっくり出てきました。友人のC君によると、この電車もまもなく第一線を退いて、そろそろ貴重になってくるだろうとのこと。

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浅草の賑わいを後に、南下することとしましょう。駒形橋で出会った水辺ラインの「さくら」も、船内はもとより、デッキにも多くのお客さんが見られる盛況。

華のある都大路の川景色、ちょっぴり春めいたこの時季ならではの舟航風景。よきかな、佳き哉!
撮影地点のMapion地図

(29年2月19日撮影)

(『2月19日の川景色…1』につづく)

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タグ : 隅田川 水上バス 源森川水門

2月19日の日本橋川…1

(『2月19日の亀島川…3』のつづき)

202016.jpg江戸橋をくぐった直後、前方に見える高架橋脚の一つ一つに、オレンジ色のフェンダーが巻かれているのが目につきました。

フェンダーの色が真新しく鮮やかということもあり、アクセントとしてよく目立ち、首飾りをしてもらったような、どこか可愛らしい風景にも思えます。フェンダーが丁寧に施されているこということは、もちろん理由があるわけで‥‥。

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既製のユンボを載せたタイプの、小型浚渫船がスパッドを刺して休んでいました。船名は「63号東庄丸」。出船入船ますます盛んな日本橋船着場、絶えざる航路整備が求められているのでしょう。

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日本橋の右径間を上航しようとしていたら、おなじみ「カワセミ」が入ってきました。達着シーンをものしておこうと、いったん行き足を止めてカメラを構えます。

結構な大きさの水上バスが、化粧板で飾った首都高の大屋根を頭上に頂いて、静々と進みくる光景! 少なくとも国内では、ここでしか見られない川景色です。

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行き足をゆるめて、日本橋船着場にピタリと達着。船と桟橋の長さが、まるであつらえたようでもあります。

結果的とはいえ、ここは全国でもほとんど唯一の、「屋根の下にある船着場」。鉄道でこそ、線路ごとプラットフォームを屋根の下に納めた駅というのは、多くないとはいえ決して珍しいものではありませんが、桟橋ではきわめて希少であることは、いうまでもありません(暑苦しく力説)。

202020.jpgなぜか、うまく撮れないのがパターンになってしまっている、新常盤橋(外濠アーチ橋)の動輪エンブレム。今日はどうかな‥‥。

むう、何とか「大正七年」が読めるくらいには、ピントが合ったような。もっともこの後、こちらに気を取られ過ぎて、ちょっと後悔するはめになりました。
撮影地点のMapion地図

(29年2月19日撮影)

(『2月19日の日本橋川…2』につづく)

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タグ : 日本橋川 高架下水路 水上バス カワセミ 浚渫船

7月10日の水路風景…15

(『7月10日の水路風景…14』のつづき)

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「ホタルナ」の船尾を追いながら、隅田川派川との分流点までくると、永代橋のタイドアーチが足場で覆われており、遠目の印象ががらりと変わっていました。吾妻橋や両国橋と同じく、長寿命化工事に取りかかったようですね。

194072.jpgすっかり恒例となった、大島川水門の進捗観察。左径間、1番ゲートの工事が佳境に入ってきたようで、堰柱の間には足場が立ち上がり、近いうちに巻上機室が載せられそうな雰囲気になってきました。

左端に見える白い通船、見覚えがあると思ったら、「5月3日の西側河川…10」のとき、小名木川で出会った船でした。



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続いて、小名木川の西口を通り過ぎようとしたら‥‥おっと、ここの新小名木川水門も工事中なのでした、寄っていきましょう。

あらら、中央と右径間、2・3番ゲートが扉体、巻上機室とも取り払われ、こちらも大規模な更新工事のようですね。

194074.jpg台船と護岸の間に入り、1番ゲートに近づきながら仰いでみると、ブツ切りになった巻上機室の切断面に、取ってつけたような妻板がかぶさっているのに目を引かれました。

しかし、外観はそう痛んでいるようにも見えないのに、何やらもったいないような気もしますが、いざというとき十全に機能してくれなくては困る施設ですから、一定期間ごとの更新は必要なのでしょう。

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ゲートをくぐって河道中央に出て、東側から一枚。橋にせよ、水門にせよ、オリンピックが開催されるころまでには、外観はもとより、安全性ともに面目を一新することでしょう。川景色も、今とはずいぶん変わったものになっているに違いありません。
撮影地点のMapion地図

(28年7月10日撮影)

(『7月10日の水路風景…16』につづく)

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タグ : 隅田川 小名木川 大島川水門 新小名木川水門 水上バス 台船

7月10日の水路風景…13

(『7月10日の水路風景…12』のつづき)

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194062.jpg第一航路へ出て北上、レインボーブリッジをくぐり隅田川河口へ。工事中の水門たちの進捗状況を、少し眺めてから帰ろうと思ってこちらに足を向けたのですが、例によって引っかかりそうな雰囲気。

河口から上流側を見たところ。大川口も隅田川大橋の架橋で、雰囲気がだいぶ変わりましたね。ここまで遡上して、オッと目に留まるものがあり、舵を転じて引き返しました。やっぱり引っかかった。

194063.jpg気になったのは、月島埠頭の先端近く、凹形に湾入した船溜。ここもF-0(左手、上流側の一辺)、F-1(奥と下流側の二辺)と、ちゃんとバースナンバーが振られています。

左に水上バス「いりす」がもやっていますね。あの向こうに、ちらりと見えたものがあったのです。



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初めましてのリムジンボート。すでに4年前から就航しているので、ご存知の方も多いでしょうが、今までナマで出会ったことはありませんでした。

姿勢の低い流線型のフォルムは、装飾を抑え塗色を白黒2色でまとめたことも手伝い、精悍な雰囲気。右舷側から見ると、とっかかりのなさそうなつるりとした外観に、どこから乗り降りするのか判じかねましたが、「リムジンボートについて」(Limousine Boat)掲載の図面や写真を拝見したところ、謎が氷解しました。

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こちらと反対側、左舷が達着舷になっていて、ルーフまで大きく開くハッチが備えられているとのこと。室内には幅広なタラップもあり、リムジンの名に恥じません。

エンジンはチルトアップしてあったので、タイプ表記がよく見えませんでしたが、ヤマハF300Bかな? 運航は観光汽船興業‥‥水上バスの東京都観光汽船の子会社で、芝浦通いのアーバンランチもこちらの運航です。一度、走っているところを見てみたいですね。
撮影地点のMapion地図

(28年7月10日撮影)

(『7月10日の水路風景…14』につづく)

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タグ : 隅田川 隅田川大橋 水上バス 東京港

散りぎわのお花見水路…5

(『散りぎわのお花見水路…4』のつづき)

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190022.jpg恒例、大島川水門の進捗観察。左径間の工事はあらかた終わったのか、ついに扉体が上がり、右径間の工事が始まったようですね。左径間、堰柱の表面に加工の跡がありますが、装飾でも施されるのかしら。

水門を出た直後にひらけた、対岸の眺め。堤防上の桜並木がピンク色の線となって、芝の新緑と対をなし、なかなかきれい。舵を右に切り、隅田公園の桜を見に行ってみましょう。

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吾妻橋をくぐり、観光汽船の桟橋近くで一枚。もう盛りは過ぎたものの、まだ咲いている木もちらほらあって、結構な人出です。「道灌」「竜馬」の甲板室の赤い塗装も水面に映えて、春めいた雰囲気にあふれていました。

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言問橋の上流は、墨堤でも高密度の桜並木を誇るエリア、屋台でも出ているのか、川面までいい匂いが漂ってきます。

え~と、この窓付き円筒は? 流路を監視するカメラでも入っているのでしょうか。

190025.jpgそうそう、源森川水門も更新工事が始まっており、旧源森川の区間は、ご覧のとおり完全閉塞状態なのでした。中に船をもやっている船宿さんは、一時移転されたのでしょうか。

護岸も含めて改修工事となれば、あの古びた石垣護岸や、「水道鐡管埋設位置」の石柱(『「源森川」で吸われる…1』参照)も、見られなくなってしまうということか‥‥。刻々と変わりゆく都内河川、まめに訪ねておくにしくはありません。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…6』につづく)

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タグ : 隅田川 大島川水門 源森川水門 水上バス