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平成最後の川走り納め…10

(『平成最後の川走り納め…9』のつづき)

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229047.jpgもう一つの中川放水路橋梁、こちらは新金線のそれに迫って一枚。光線の塩梅もよろしく、リベットがくっきり浮き出た構造美を堪能。

裏側もいいですね。新金線は単線の貨物線ですが、ご覧のとおり用地は複線分確保されているようで、上流側に同じ形の橋脚のみが建てられていました。


229048.jpgおお、また錆色の仮橋が。ここは八剱橋(やつるぎばし)があったところです。

以前通ったときは、そんなに古い橋と思えなかったのですが、もう架け替えなのですね。人道橋が車道橋と別に併設されていたので、1本にまとめるということでしょうか。


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下流側にいたクレーン船にもやう曳船、「東庄丸871」に惹かれて。機械室の後ろに操舵室を配した端正な姿。船名の抜き文字がつくる陰翳が素敵。黒い船体色は引き締まった感じで、手入れも行き届いておりいい雰囲気でした。

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旧八剱橋の橋脚と橋台が、まだ撤去されずに残っていました。こちらは車道橋の橋脚でしょう。「東庄丸871」の写真の左にも、切断された車道橋の桁と、人道橋の橋台周りが見えますね。次に訪れたときには、どんな橋が架かっているでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(30年12月30日撮影)

(『平成最後の川走り納め…11』につづく)

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タグ : 新中川 曳船 橋の裏側

平成最後の川走り納め…7

(『平成最後の川走り納め…6』のつづき)

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新今井橋を振り返ると、上流側に瑞穂大橋同様の横断幕があり、橋が停止線代わりになっていました。残り5径間、工事の先は長そうですね。

229032.jpg持ち送りズラリが魅力的な瑞江大橋。川に対してほぼ45°の角度で渡っているため延長があり、当然持ち送りの数も多く、遠目に見てもよく目立ちます。

今井水門で防がれていた北西風が吹き付けるようになり、川面に立つさざ波も、それにともなって波高を増してきました。速度は落としていても、硬い衝撃が艇を襲ってくるように。

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そして新中川の顔役たる擬古典調、明和橋。抜けるような蒼穹をバックに、変わらぬ構造美を見せてくれました。

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229035.jpg春江橋の裏側。恐らく時期を同じくして整備されたのでしょう、鋼管むき出しの橋脚を備えた簡素な桁橋で、下流側に人道橋を併設。新中川ではよく見られるタイプです。

しかし、ますます風は強く、波もより硬質になってきました。上下流を新椿橋・南椿橋に挟まれた首都高小松川線の向こう、白波が立っているような‥‥?
撮影地点のMapion地図

(30年12月30日撮影)

(『平成最後の川走り納め…8』につづく)

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タグ : 新中川 橋の裏側

5月20日の築地川…4

(『5月20日の築地川…3』のつづき)

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南門橋右径間をくぐり終えて、微速で左回りに回頭しつつ、水面上から初めて見る築地川最奥部の光景。

暗渠のポータル、石垣に似せたコンクリートのフタで塞がれたのですね。左手奥は、海岸通りの拡幅で幅を狭められた、汐留川の北東端です。だいぶ前になりますが、確かここに環境局の小型清掃船が入っていた写真を、ウェブサイトで見た記憶があるのですけれど、記憶違いだったかな‥‥。

まあ、今日は河道を塞ぐフェンスが外れていて、南門橋をくぐれただけでも幸運と思わなければなりません。冒険は慎んで、橋見物に集中しましょう。

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220038.jpg近くで見ると、この橋脚部分の張り出しが滋味にあふれ実にいい感じ。橋詰のそれが直線を取り入れた、いわば角丸断面なのにくらべ、橋脚はほぼ半円断面で、円柱を思わせるまろやかさが、橋脚ということもあってかしっくりきます。

しかしこちら側は、汚れや白化がずいぶん目立ちますね。日照の差で乾燥しづらいからか、または車道に面していて、粉塵を浴びる確率が高いからでしょうか。

220039.jpgくぐってきた径間を振り返って。汚れてもむしろ味のうちと思えるのは、この豊かな装飾に負うところが大きいでしょう。デザインを担当した山口文象氏ご自身は、装飾を施すことはお好みでなかったようですが。

このあたり、「橋を透して見た風景」にも一項がありますが、ウェブ上では「建築家 山口文象」の「1924橋梁デザイン」に山口氏のインタビューがあり、南門橋の竣工時の写真も載っています。

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水鏡でできた、黒く縁どられた紡錘形の向こうに、築地川の初めて見る角度が。この温かみのある曲面と質量感。鋼橋では味わえない、RCアーチの醍醐味の一つですねえ。

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の築地川…5』につづく)

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タグ : 築地川 南門橋 橋の裏側

5月20日の築地川…3

(『5月20日の築地川…2』のつづき)

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右手の桟橋が途切れ、最奥部の水面とともに、橋の側面が眼前に広がりました。ああ、さえぎるもののない、まさにクリアな状態で南門橋の全貌を拝める日が来ようとは。嗚呼。

光線の具合もよく、ビル群をバックにくっきりと浮かび上がったこの艶姿。かつての離宮の導入部として、デザインも特に意を用いられたと聞いています。ディテールを堪能するとしましょう。

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220033.jpg右側通航の原則に従って、右径間に舵を切りました。高欄のディテールが明らかになってくるとともに、アーチ下の黒々とした陰影が視界の面積を次第に占めて、この手の橋特有の質量感が迫ってきます。要石に擬した凸部、ボルト跡が見られることから、以前は何か別パーツが取り付けられていたようですね。

最奥部の水深ですが、右写真のとおり1.6から1.9mほど。先にも触れたように、かつては喫水の深いヨットがもやっていたくらいですので、途中の区間はまず十分な水深があります。最奥部に至って若干浅くなり、また凹凸はあるものの、モーターボートにとってはまったく余裕の数字です。

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タイトルにも掲げた写真をトリミングして、要石ぽい部分のアップを。高欄の連続したアーチ様デザイン、その上に連なる歯状装飾、アーチのリム、「要石」の天端の処理と、まあ細やかなこと。

「要石」に話を戻すと、最初は橋名板の跡かしらと思っていたものの、よく見ると中央の穴に、切断されたコードが出ていますね。橋側灯を外したとみて間違いないでしょう。

紅林章央氏の著書「橋を透して見た風景」を開いたところ、竣工間もないころと思われる南門橋の写真が掲載されており、橋側灯があったことが確認できました。

220035.jpgあまりよく撮れなかったのですが、黒く沈むアーチの裏側にスッ、といった感じで、対角線を描いていた波紋の反射が気になっての一枚。

装飾は袖高欄まで連続しており、水面近くの階段状に末広がった処理も地味に素敵。いや~、本当に来てよかったですわ‥‥。
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の築地川…4』につづく)

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タグ : 築地川 南門橋 橋の裏側

1月21日の古川…4

(『1月21日の古川…3』のつづき)

216016.jpgどうやら念願かないそうで、気分はそりゃあよいものの、チラチラ目を落としている魚探の感は、うらはらに非情なものです。小山橋直前からガクンと浅くなり始め、たちまち1mに!

現在時刻10時10分、推算潮位はA.P.+1.46mほど。9年前の1月に陸路訪ねたとき、公園の河道断面図に「河床高さA.P.-0.44m」とあったので、それが本当なら1.9mはあるはずなのですが‥‥。堆砂で河床が上がったのかなあ、などと艇を歩かせながら妄想が脳内をぐるぐる。

ともあれ、まだチルトアップせずとも進める深さがあるのですから、続けて前進です。河底もコンクリートでなく泥なら、ペラをヒットしても致命傷には至るまいと、いつもの小心はどこへやら、今日はやけに強気。

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小山橋通過! いや~、とにかく嬉しい。再塗装されて間がないのか、桁裏も思ったよりきれいですね。ここまでくればあと一息、右手に見えてきたあそこ!

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新広尾公園親水テラス前に到着。
9年前に見下ろした水面に、我が艇とともに在るこの瞬間、実に感慨深いものが。

目黒川や石神井川にも同種の施設がありますが、護岸を掘り込んで計画高水位以下のテラスを造り、平時は親水施設として川面を愛でられ、増水時は冠水することを前提に設計されたもの。

断面図を信じれば、テラス前には基礎護岸がなく、横付けしても差し支えはないはずです。ただし柵には扉はなく、フェンダーの備えもありませんから、船着場としての使用は考えていないのでしょう。

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水深も厳しくなってきたので、テラス前から少し進んだところを、遡上限界として転回。

いったん右に去った高架がふたたび河道上空に戻るさま、日向坂につながる勾配のある橋、二の橋を望んだ場所で、上機嫌の雪辱戦も終了となりました。

216020.jpg去り際、テラスの下流側をふと見上げると、水位観測機器や水面を向いた監視カメラ、防災用らしきスピーカーが設けられていました。テラスに「災害用ボート収納箱」があったのと併せ、小さな防災拠点としての機能をも有していることがわかります。

イヤ、お手伝いの道々とは申せ、しょっぱなから良い舟行きができ、ゴキゲンであります。この後も楽しい出会いが期待できそうですね。
撮影地点のMapion地図

(30年1月21日撮影)

(『1月21日の目黒川…1』につづく)

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タグ : 古川 高架下水路 橋の裏側