2月19日の神田川…2

(『2月19日の神田川…1』のつづき)

202031.jpg御茶ノ水駅隣接の巨大足場、暗くてうまく撮れないので、通ってもあまり目を向けずにいましたが、奥の様子が気になって一枚。

ああ、やっぱりボケてしまった。それでも、奥には鋼管矢板びっちりの改良済み護岸が、錆色の鉄骨組みの向こうにかいま見えて、工事の進捗が実感されました。神田川にとっても、「世紀の大工事」といって大げさではない規模に思えます。

202032.jpg南岸にフラットを確保する巨大足場と、北岸を結ぶ「ヒロセ プレガーダー」の仮設橋のすき間から、何とか聖橋をのぞき見ようと頑張ってみたスナップ。

まあ、養生中となればご覧のとおりで、単なるパネルの大壁面が広がっているだけなのですが、これはこれで今だけの風景、あだやおろそかにはできますまい。



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既製トラスで裏側までおおわれた、聖橋の直下から下流を眺めて。いいタイミングで、丸ノ内線の電車が通りました。

足場が途切れた後も、機材や建機を満載した台船が2隻、縦列にもやって航路を狭めているのがわかります。遡上するとき、下航船を認めたら、丸ノ内線橋梁のあたりでやり過ごしてあげたほうがよいでしょう。

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浅草橋のリベットみっちりを頭上に仰ぎながら、おなじみ船宿街を見通す楽しさ。光線の塩梅がよろしかったのか、両岸に憩う屋形たちもシャープに像を結んで、どこかさっぱりとした表情。きれいに手入れされたフネブネのある川景色、よいものです。

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隅田川に出て左へ切り、軽く浅草まで遡上することにしました。蔵前橋の中央径間、銘板周りをアップで。

銘板を照らす一対の橋側灯の細やかな造作、高欄に施された透かしの装飾に目を奪われます。山吹色の塗装もだいぶ色あせてきて、レモンイエロー(?)といった感じに薄まってしまいましたが、暖色系の橋には冬の陽射しがよく似合いますね。
撮影地点のMapion地図

(29年2月19日撮影)

(『2月19日の隅田川』につづく)

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タグ : 神田川 隅田川 橋の裏側

2月19日の亀島川…3

(『2月19日の亀島川…2』のつづき)

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屈曲部に位置する亀島橋、浅いアーチの補鋼が頭上に覆いかぶさり、まろやかな圧迫感を頭上に感じながら前進微速。

26年5月の写真を見返してみても、繋留艇が一掃されて、ずいぶん寂しくなってしまったなあ‥‥。あの艇たちは全部、先ほど見た桟橋に引っ越すことができたのでしょうか。

202012.jpg霊岸橋は塗り替えられてまだ年数がたっていないせいか、クリームの色が鮮やかできれい。

向こうは分流点、日本橋水門があるのはご存知のとおり。何分おなじみの水路なので、そのままゆるゆると日本橋川に出ようと思っていたら‥‥。くぐりながら、「アレッ?」と、水門のちょっとした異変に気付かされたのでした。


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裏から向かって左、2番径間の扉体直下、水面に横一線の泡立ちが! 最初、閘門通航のときによく見られる、扉体から落ちる滴がつくる線だと思ったものの、扉体を見ると濡れておらず、点検開閉ではないようです。

スロットルをニュートラルにし、惰性で近づきながらよく観察したところ、どうやら水面下から泡が出ているようだとわかり、珍しさにまじまじ見入ったものです。

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ちょうどジェットバスか何かのように、シュワシュワと白い線を描く奇観に、丁字流での左右確認もおろそかになるほど(ちゃんと確認しような!)。

何でしょう、扉体の戸溝にエアーを出す装置を設けて、閉鎖時の水密を損わないよう、溜まった泥土を排出する装置でしょうか。帰ったら調べてみよう。

202015.jpg水門も設備更新をすると、より十全な作動を求めて、新しい機能が追加されるのだなあ、と感心しきり。単に私が知らないだけで、前からあったのかもしれませんけれど‥‥。

丁字流で取舵を切り、日本橋川を上航。好天の下、江戸橋ジャンクションもシャープな表情を見せて、楽しい遡上になりそうですね。
撮影地点のMapion地図

(29年2月19日撮影)

(『2月19日の日本橋川…3』につづく)

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タグ : 亀島川 橋の裏側 日本橋水門 日本橋川 高架下水路

2月19日の亀島川…2

(『2月19日の亀島川…1』のつづき)

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水門をくぐった直後に少し戻ります。毎度おなじみながら、やはり外せないのが南高橋。

水門の管理棟の敷地が張り出しているため、順光側では側面の全貌を収めることは難しいものの、明治の橋のテイストを楽しませてくれる角度の一つ。冬の陽光に輝く銀色のピントラス、格好いいですねえ!

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202008.jpgこれも毎度のことで恐縮ですが、迫って仰ぐ裏側がまた佳いもの。震災復興橋世代の橋とくらべても、リベットの数が桁違い。中央の桁裏に、4本突き出ているダブルナットで締め上げたボルトなど、昭和の橋ではまず見られません。

川面に戻って、東側、新川2丁目沿岸の新設桟橋。旧来の住人である、通船や曳船も見られるものの、ほとんどはプレジャータイプで、かつての船溜の雰囲気とは大いに異なります。

202009.jpgマストを倒すまでもなく、高橋の桁裏を灯器にかすめさせながら通過。都心では亀島川しか見られない、階段状護岸が左右に伸びる区間に入ります。

以前より数は減ったものの、地場の繋留艇がぽつぽつと見えて、平板になりがちな川面に、活気を与えてくれています。左に見えた小さな浮桟橋に目をやると‥‥!


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えらい数の鴨さんが、日向ぼっこ中でした! 水面とほぼツライチの低さと、ほどよく朽ちた木の肌が心地よいのでしょう。まったりぶりが、はた目にも伝わってくるようです。

もっとも、我が不審船の接近にぺったり座りを止め、いっせいに腰を浮かしたのはお約束とはいえ、お邪魔をしたと反省しきり。すぐおいとましますから、どうぞごゆっくり。

(29年2月19日撮影)

(『2月19日の亀島川…3』につづく)

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タグ : 亀島川 水辺の鳥たち 橋の裏側

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…8

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…7』のつづき)

200131.jpg総武線の橋に近づいて、右へ角ばって折れる屈曲に頭を突っ込んでから、思わずアッと声を上げました。基礎護岸だ! 海老川に入って初めてなので、都内では見慣れているにもかかわらず、驚かされる始末。

たかがこれっぽっちで、というなかれ。今までの海老川が、あまりに可航環境が良すぎたせいでしょう、船頭のおつむには剣呑な眺めとして映ったのでした。

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橋の直下に至っては、基礎護岸の幅も急速に広がって、可航幅をぐんぐん圧迫しているように感じられるほど。環境がよいのか、数羽のオオバン君がたたずんでいて、不埒な侵入者におかんむりでした。

流路の形から見て、ここは洗掘されやすいところ。しかも橋の基礎があるとすれば、手厚くせざるを得ないでしょう。先ほどの深掘れぶりを思い出して、大いに納得したことではありました。とはいえ、納得と舟行きは別の話。この先もこんな感じで張り出されたら、進退窮まることにもなりかねません。う~ん、どうするか‥‥。

200133.jpg
総武線をくぐった上流は、ぐっと幅が狭まり、これまた不安を増幅するものが。ここまで快調に、しかも楽しみながら遡上させてもらったことが、思いもよらない奇跡(というと大げさかな)のようなものでしたから、そろそろ身のほどをわきまえないといけないかも‥‥。

もう少しイケそうな気もしましたが、というわけでここ、海老川人道橋を前にした地点にて、撤退と相成りました。

200134.jpg基礎護岸を警戒して後進で離脱、適当なところで転回するつもりでしたが、結局後ずさりのまま、河口まで下航することに。

考えてみれば、潮時も橋をすり抜けられる水位だったおかげで、ここまで来れたわけですから、あまりモタモタしていたら、かえって後悔していたかもしれません。とにかくゴキゲンに楽しかった! ありがとう海老川!
撮影地点のMapion地図

200135.jpg
さて、お約束していた橋たちについての詳細を。他力本願で恐縮ですが、「海老川十三橋めぐり」(『魅力発信サイト FUNABASHI style』より)をご覧ください。

もう、「十三橋」という、水郷並みの呼び名が期待を裏切らないのはさておき、彫像や装飾のテーマも、想像の斜め上をゆくものが多く、帰宅後に興味深く拝読。
いわく、栄橋の音符に書かれた曲は「手のひらを太陽に」、丸山橋の三角形のもしゃもしゃは「ボランティアの船」を裏側から見たもので、著名漫画家のキャラクターが満載、九重橋は生家の近い太宰治を顕彰したもの‥‥。

いや、意気込みというか、こちらも予想以上に「本気度」が高いのです。単なる装飾に終わらない、地域ぐるみ、川ぐるみで一貫して、郷土への愛情とともに橋を渡る楽しさを、作りだしてゆこうという気持ちがひしひしと伝わってきました。

そうそう、ちなみにWikipedia「海老川」も、河川愛にあふれる書き手の方がおられたとみえて、微に入り細をうがつことこの上なく、興味深く拝読しました。こちらによると海老川橋の和船、やはり五大力船で正解だったようです。

(28年12月31日撮影)

(『船橋港の水門と水路めぐり…15』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川 橋の裏側

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…4

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…3』のつづき)

200111.jpg船橋初、海老川初のすり抜けをニヤケながら堪能し、逆光のまばゆさに目を細めつつ振り返ったらまた和船の船首が!

あれほど豪勢な船首が突き出していたのですから、こちらは船尾があるに違いないと期待していたのですが。こちらも船首なのが何とも、一粒で二度意表を突かれた格好。額を叩きながら、「イヤ、まいった!」と一人ごちてしまいましたです。

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お次はすぐに万代橋(新潟のじゃないよ)があるんですが、海老川橋のインパクトが斜め上過ぎて、ものすごく普通に見えてしまう‥‥。

でもよく見ると、高欄の手すりが波形に成形されていたり、側面の透かしも紡錘形を重ねたようなデザインで、何気に凝っているんですよ。渡ってみたら、裏側に彫刻でも施されているのかも。

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万代橋の先は、ぐっと左へ屈曲。曲がった先にまた橋が顔を出してと、探検気分で実に楽しいですわ、海老川! 今のところ、基礎護岸の張り出しもないようだし、水深はそこそこあるし、ほどよく狭いしで、もうすっかり海老川のトリコになったおっさん。

あっ、両岸とも護岸の天端が、円筒形の花壇になりましたね。左側の地表高が低くなったようです。

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200115.jpgこの栄橋、素敵なんですよ。高欄を五線譜にして、音符が並べられているんですから! 高欄の装飾としては、簡単かつ効果的で、秀逸な部類に属するのではないでしょうか。レリーフの絵柄は何でしょう、童話の「裸の王様」かしら。

この橋もいい塩梅に低いので、音符に感心しながら、ありがたくすり抜けさせていただきました。まだまだ、まだまだイケそうだ! うひょひょ。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…5』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川 橋の裏側