12月12日のフネブネ…2
(『12月12日のフネブネ…1』のつづき)
●「ハワード・O・ローレンツェン」の後ろには、音響測定艦2隻のほか、ご覧のようなクレーン船やLCU‥‥中型揚陸艇2隻も接岸していて、後詰めの根拠地らしい雰囲気です。
ノースドックには、帷子川を出て瑞穂鉄橋に向かった道々にも北西角周りを間近に眺められ、楽しめました。以下はそのときのスナップです。

●こちらはハーバータグともいうべき大型曳船。丸みを帯びたいかにも曳船らしいスターンに「MG NATHANAEL GREENE」、「BG ZEBLON PIKE」と船名が。
●さらに奥へ進むと、小型舟艇の上架スペースがありました。小型曳船とLCMがみっちりのズラリ‥‥同型艇が水線下を見せて並んだところって、やはり目を引かれますよね。
スロープやリフトなど、上下架のための施設は見えなかったので、移動は先ほどのクレーン船で行うのでしょうか。

●このクラスのランディング・クラフトだと、何でも「大発」呼ばわりしたくなる悪いクセがありまして‥‥まあしかし、バウランプ付きの艇って夢がありますよね。プレジャーでもこの手があったらとよく妄想します。

●入江川第二派川を奥へ進み、入江川小派台川の入口をのぞいた直後、もやっていた船艇の中でも強烈だったのが、この古風なスタイルの通船!
イヤ、もの凄いボロボロっぷり‥‥。今までさまざまな放置船を見てきましたが、傾きもせずちゃんと浮いているのに、表面だけここまでベロベロに剝がれ放題って、何とも異様なものが。船名は「みらい2世」、おそらくこの水域を終焉の地とするのでしょうが、悲壮感漂いながら、どこか貴重な瞬間を目にしたような、そんな気持ちになりました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日のフネブネ…3』につづく)

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ノースドックには、帷子川を出て瑞穂鉄橋に向かった道々にも北西角周りを間近に眺められ、楽しめました。以下はそのときのスナップです。

●こちらはハーバータグともいうべき大型曳船。丸みを帯びたいかにも曳船らしいスターンに「MG NATHANAEL GREENE」、「BG ZEBLON PIKE」と船名が。

スロープやリフトなど、上下架のための施設は見えなかったので、移動は先ほどのクレーン船で行うのでしょうか。

●このクラスのランディング・クラフトだと、何でも「大発」呼ばわりしたくなる悪いクセがありまして‥‥まあしかし、バウランプ付きの艇って夢がありますよね。プレジャーでもこの手があったらとよく妄想します。

●入江川第二派川を奥へ進み、入江川小派台川の入口をのぞいた直後、もやっていた船艇の中でも強烈だったのが、この古風なスタイルの通船!
イヤ、もの凄いボロボロっぷり‥‥。今までさまざまな放置船を見てきましたが、傾きもせずちゃんと浮いているのに、表面だけここまでベロベロに剝がれ放題って、何とも異様なものが。船名は「みらい2世」、おそらくこの水域を終焉の地とするのでしょうが、悲壮感漂いながら、どこか貴重な瞬間を目にしたような、そんな気持ちになりました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日のフネブネ…3』につづく)

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12月12日のフネブネ…1
(『12月12日の水路風景…3』のつづき)
●今回であったフネブネを、時系列で紹介しましょう。横浜港に着いたあたりから始めます。
大黒大橋をくぐったすぐ左手、大黒埠頭にもやっていたクレーン船「大和」。平成31年4月に「4月13日のフネブネ…1」で見たときもこのあたりでしたから、定繋地なのでしょう。ひとめぐりしてから港内へ戻ってきたら、タグボートに伴われて出港してゆきました。

●「大和」のいた対岸、太平洋製糖のある大黒町1丁目の南西角には、補給艦「ときわ」が! ここで出会うのは初めてで、珍しく思いました。
達着している桟橋は、蛇管の備えがあることから、給油桟橋でしょうか。補給物資の搭載なのか、帰路に通ったときにはもう姿を消していました。
●防波堤の内側に入ってから、横浜海上防災基地の岸壁に横付けする巡視船「あきつしま」を遠望。白い船体が朝日に輝いて、神々しい(?)ばかり。
平成25年9月に、艤装中の姿を護衛艦「いずも」とともに拝見しましたが、あれからもう9年も経ったのですね。遠くから眺めても、最大級の巡視船ならではの威容が伝わってきます。

●帷子川に入ろうと舵を北西に転じると、右手に瑞穂埠頭、ノースドックにもやうフネブネが目に入りました。今回の目玉は、こちらも朝日を受けて純白の船体が美しい、米ミサイル追跡艦「ハワード・O・ローレンツェン」。12,575t。

●ミサイル追跡艦となれば、トレードマークは箱状をなすカサ高な追跡用レーダー。北朝鮮の緊迫した情勢を受けてでしょうか、他では見られない艦容を目にするのは、頼もしくもあり、不安をかき立てられるようでもあり。就役は平成24年と、まだ若いフネなのですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日のフネブネ…2』につづく)

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大黒大橋をくぐったすぐ左手、大黒埠頭にもやっていたクレーン船「大和」。平成31年4月に「4月13日のフネブネ…1」で見たときもこのあたりでしたから、定繋地なのでしょう。ひとめぐりしてから港内へ戻ってきたら、タグボートに伴われて出港してゆきました。

●「大和」のいた対岸、太平洋製糖のある大黒町1丁目の南西角には、補給艦「ときわ」が! ここで出会うのは初めてで、珍しく思いました。
達着している桟橋は、蛇管の備えがあることから、給油桟橋でしょうか。補給物資の搭載なのか、帰路に通ったときにはもう姿を消していました。

平成25年9月に、艤装中の姿を護衛艦「いずも」とともに拝見しましたが、あれからもう9年も経ったのですね。遠くから眺めても、最大級の巡視船ならではの威容が伝わってきます。

●帷子川に入ろうと舵を北西に転じると、右手に瑞穂埠頭、ノースドックにもやうフネブネが目に入りました。今回の目玉は、こちらも朝日を受けて純白の船体が美しい、米ミサイル追跡艦「ハワード・O・ローレンツェン」。12,575t。

●ミサイル追跡艦となれば、トレードマークは箱状をなすカサ高な追跡用レーダー。北朝鮮の緊迫した情勢を受けてでしょうか、他では見られない艦容を目にするのは、頼もしくもあり、不安をかき立てられるようでもあり。就役は平成24年と、まだ若いフネなのですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日のフネブネ…2』につづく)

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12月12日の横浜水路…5
(『12月12日の横浜水路…4』のつづき)
●航程の半ばを過ぎると、右手に見えてくるのが入江川小派常磐川。この奥に、先ほど通った鉄橋の撤去現場があります。
点々と水鳥の群れが浮かび、こちらも静謐そのもの。寄り道してみたい気持ちはあるものの、もうずいぶん道草を食ってしまったのですから、ここはぐっとこらえなければなりません。

●貨物線の鉄橋をくぐってから振り返って。帷子川で往復、入江川第二派川、そしてここで各1回と、今日は合計4回も高島線の橋をくぐったわけです。
何分貨物線の重要度も下がっているご時世とあって、どの橋も揃ってくたびれた風情。橋脚は全面石張りとなかなか豪華な感じですが‥‥あ、左に何か書いてある!

● し ず か に い け
あっハイ、と背筋が伸びそうな命令口調。護岸や橋に書いてある、この手の徐航指示は大好きです。謹んでコレクションに加えさせていただきました。

●入江川第四小派川、唯一の船影がこのバージ「栄丸」。バックに見えるサイロ群やバージ上のダクトから、製粉会社だと見当がつきました。今は亡き、小名木川の東京製粉(『5月14日の内部河川…3』ほか参照)を思い出します。
●入江川第四小派川を出て港内へ、スロットルを倒して増速、帰路につくことに。
左手に出田町埠頭を眺めながら走っていると、岸壁上の倉庫に「バナナ1号上屋」なる文字を発見、走りながら一枚。いや、扱品目が書いてあるのは当然ながら、バナナとあると何か微笑ましいような感じがして、思わず惹かれたのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日の水路風景…1』につづく)

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点々と水鳥の群れが浮かび、こちらも静謐そのもの。寄り道してみたい気持ちはあるものの、もうずいぶん道草を食ってしまったのですから、ここはぐっとこらえなければなりません。

●貨物線の鉄橋をくぐってから振り返って。帷子川で往復、入江川第二派川、そしてここで各1回と、今日は合計4回も高島線の橋をくぐったわけです。
何分貨物線の重要度も下がっているご時世とあって、どの橋も揃ってくたびれた風情。橋脚は全面石張りとなかなか豪華な感じですが‥‥あ、左に何か書いてある!

● し ず か に い け
あっハイ、と背筋が伸びそうな命令口調。護岸や橋に書いてある、この手の徐航指示は大好きです。謹んでコレクションに加えさせていただきました。

●入江川第四小派川、唯一の船影がこのバージ「栄丸」。バックに見えるサイロ群やバージ上のダクトから、製粉会社だと見当がつきました。今は亡き、小名木川の東京製粉(『5月14日の内部河川…3』ほか参照)を思い出します。

左手に出田町埠頭を眺めながら走っていると、岸壁上の倉庫に「バナナ1号上屋」なる文字を発見、走りながら一枚。いや、扱品目が書いてあるのは当然ながら、バナナとあると何か微笑ましいような感じがして、思わず惹かれたのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日の水路風景…1』につづく)

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12月12日の横浜水路…1
(『帷子川ほんの少し…10』のつづき)
●いま考えてみれば、派新田間川や滝の川をちょっとのぞいてみるくらい、しておけばよかったと思えたのですが、この時点では昼近くから強風の予報が頭を離れず、少しでも帰路の里程を消化したい気持ちがあって、早々に帷子川を離れたのでした。
写真は山の内埠頭、消防隊の演習中をスナップ。「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」と、ずいぶんいかした名前を掲げていますね。

●帷子川を出てはみたものの、いくつか確認しておきたい物件がふと思い当たり、ほんのちょっと道草を食おうと色気が出たのですから、いい気なものです。ほんの短時間だけだよ、と自分にいい聞かせつつ北上、入江川第二派川を目指しました。
上写真、山の内埠頭のすぐ東側には、高架道路・コットン大橋の向こうにドックの扉船が。浅野ドックの跡ですね。現在船の科学館で保存されている「宗谷」を、南極観測船に改装した造船所としても知られています。
●入江川第二派川の河口まで来て、またも色気が出てしまいました。千若町2丁目と瑞穂埠頭との間に架かる瑞穂橋の向こう、瑞穂鉄橋に撤去のうわさがあることを思い出し、見ておこうと舵を右へ。
全高が低く抑えられているせいか、道路橋の瑞穂橋を仰ぐ角度からだと、上部構造がある下路式の鋼橋にもかかわらず、鉄橋が全く見えないのは不思議な感じがします。

●くぐりながらぐっと見上げ、曲弦トラスの構造美を堪能。供用を止めて久しいので錆が進んでいるものの、昭和9年竣工の重厚さが間近に感じられて、ディテールの一つ一つが目に快いですね。

●距離を取って、南北の鈑桁を少し入れての一枚。瑞穂橋のアーチが曲弦トラスの上に同心円状に広がり、扁平さが強調されるアングルでもあります。ふと下に目線を移したところ、一瞬、橋脚が逆ハの字になっているように思えたのですが、これは支承の台座が前後に張り出しているための錯覚で、橋脚本体は普通の台形断面でした。
鉄橋を楽しんだら直ちに反転、入江川第二派川に進入。確かめておきたいこと、見ておきたいものがいくつかあるのですが、強風のことも気になるので、あまりのんびりしてはいられません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日の横浜水路…2』につづく)

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写真は山の内埠頭、消防隊の演習中をスナップ。「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」と、ずいぶんいかした名前を掲げていますね。

●帷子川を出てはみたものの、いくつか確認しておきたい物件がふと思い当たり、ほんのちょっと道草を食おうと色気が出たのですから、いい気なものです。ほんの短時間だけだよ、と自分にいい聞かせつつ北上、入江川第二派川を目指しました。
上写真、山の内埠頭のすぐ東側には、高架道路・コットン大橋の向こうにドックの扉船が。浅野ドックの跡ですね。現在船の科学館で保存されている「宗谷」を、南極観測船に改装した造船所としても知られています。

全高が低く抑えられているせいか、道路橋の瑞穂橋を仰ぐ角度からだと、上部構造がある下路式の鋼橋にもかかわらず、鉄橋が全く見えないのは不思議な感じがします。

●くぐりながらぐっと見上げ、曲弦トラスの構造美を堪能。供用を止めて久しいので錆が進んでいるものの、昭和9年竣工の重厚さが間近に感じられて、ディテールの一つ一つが目に快いですね。

●距離を取って、南北の鈑桁を少し入れての一枚。瑞穂橋のアーチが曲弦トラスの上に同心円状に広がり、扁平さが強調されるアングルでもあります。ふと下に目線を移したところ、一瞬、橋脚が逆ハの字になっているように思えたのですが、これは支承の台座が前後に張り出しているための錯覚で、橋脚本体は普通の台形断面でした。
鉄橋を楽しんだら直ちに反転、入江川第二派川に進入。確かめておきたいこと、見ておきたいものがいくつかあるのですが、強風のことも気になるので、あまりのんびりしてはいられません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日の横浜水路…2』につづく)

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タグ : 横浜港