横浜港を横切って

(『京浜運河地帯に拾う…4』のつづき)

77041.jpg
鶴見航路を横切って、首都高大黒線と大黒大橋をくぐれば、お久しぶりの横浜港。

首都高の上下二段式になったトラスの影に隠れて目立ちませんが、大黒大橋は、ちょっと華奢な感じのする斜張橋です。桁側面には「桁下空間18.5m」と書かれていますね。高さを表わすのに、「桁下空間」なるいい方は独特な感じがしますが、私が知らないだけかしら。
撮影地点のMapion地図

77042.jpg港内での楽しみは、本船の出船入船を間近で眺められることですが、入出港船の多さは東京港と桁が違いますから、迷惑をかけないように合間を縫って艇を進めるのは、なかなかスリリング。

大黒埠頭西端をかわすとさっそく、船足をずっしり沈めたタンカーが微速で進入してきました。すでに接岸準備に入っているのか、船首には乗組員の姿が見え、フェアリーダーからはロープが垂れていました。

77043.jpg
横浜航路に入ってから左に折れ、ベイブリッジをくぐります。おりしも入港してきた本船は、黒地に黄色い帯を巻いた珍しい塗装で、甲板上には何やらケーブルのドラムみたいなものが。船名は「だいこく丸」と、ご当地を思わせる名前です。

以前も参考にさせていただいた「SYMPHONIC SHIPS」さんの「赤泥運搬船『だいこく丸』」によると、「アルミナをボーキサイトから抽出する過程で発生するごみ」である赤泥を、海洋投棄するための運搬船とのこと。他にも色々と、ご当地の船舶ファンならではの濃い情報がありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

77044.jpg幸いにしてつつがなく港内を横断、出港する本船が一隻あったので、アイツのお尻にくっついていけば安心とばかりに、ひょいと航跡の中へ入りました。

昼近くになると南風が次第に強まってきて、少しガブりますが、このくらいなら弱虫木っ端ブネにも許容範囲内。ときおり流れてくる先行船の排気臭を嗅ぎながら、これも久しぶりの外海(湾内だけど)へ。

77045.jpgしばらく進んでから振り返ると、晴れたとはいえもやはまだ濃く、すでに横浜の街並みは霞の中に消えつつありました。

陽光にぎらつく波が艇を叩いて、ピッチングが始まると、幾多の激流を制覇したカヤック乗りの血が騒ぐのか、山口氏のテンションが急上昇。楽しそうな山口氏につられて、船頭も気分のメーターがぐんぐん上がってきました、目指すは南本牧運河、初めて通る水路だからです!


(23年10月10日撮影)

(『南本牧運河を通る…1』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 横浜港 横浜ベイブリッジ