秋の水郷三昧…15

(『秋の水郷三昧…14』のつづき)

198071.jpg巻上機室を眺めていたら、窓ガラスに小鳥が何度も体当たりしていることに気づかされました。扉体を吊り下げるワイヤーの開口部からでしょうか、室内に迷い込んで出られなくなったようです。小鳥の写真は撮れませんでしたが、窓ガラスに糞の痕が幾筋か流れているのが見えるでしょうか。

トリ好きとしては見過ごすことはできず、公園内の説明板にあった河川事務所の番号に電話したところ、代行しているコールセンターにつながり、対処を約束してくれました。無事でいるといいのですが‥‥。

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198073.jpg堰柱の道路側にあった銘板を2点。上は鋳物風にあつらえた水門本体、右のエッチングタイプは扉体のものです。もう45年になるのですね。

上の銘板、下から枯草やら羽毛やらがはみ出て、明らかに鳥の巣があったと思しき雰囲気。こんな狭いすき間でも、難なく出入りしてしまうのですから、巻上機室に小鳥が迷い込んでしまうのも、無理はありません。


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車列のすきを見て県道を渡り、公園側に戻りました。せっかく来たのですから、日の当たっているところの表情を一枚。

ちなみに小鳥が入ってしまった巻上機室は、向こうの一本(十六島側)。こうして見ている最中にも、ガラスにぶつかったり、窓枠に留まったり‥‥。気が気ではありませんでした。どうか河川事務所の人が来るまで、無事でありますように。

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さて、ご本尊・横利根閘門に向き直りました。橋の上から前後のゲートだけでなく、閘室内も望める絶好の鑑賞スポット。通航シーンが拝めたら、最高なのですが。
撮影地点のMapion地図

(28年11月6日撮影)

(『秋の水郷三昧…16』につづく)

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秋の水郷三昧…14

(『秋の水郷三昧…13』のつづき)

198066.jpg横利根橋に沿って水門の径間を渡る人道橋には、横利根側道橋と銘板がありました。閘門の両岸に分かれた公園地を結ぶ、唯一の橋でもあります。

傍らに掲げられた占用許可表示を読むと、人道橋といえど県道の一部であることがわかりました。ん? 占用期間が昨年3月いっぱいまでになっていますね‥‥。まあ、橋の都合はさておいて、うろつき続行とまいりましょう。


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198068.jpg下流側、利根本流との合流点を望んで。右手は業務船の船溜で、台船や土運船らしき船影が見えます。釣りに興じる艇もいて、もしかしたら閘門を通航してくれるかもと、期待に胸がふくらみます。

堰柱に掲げられていた銘板も一枚。なぜか右書きで、「門」が略字になっていました。


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十六島を貫く幹線とあって、県道は結構な交通量です。車列が途切れたのを見計らって横断、水門の表側に出てみました。

抜けるような青空をバックに、陽光に輝くクリーム色の巻上機室、がっしりと頼もしい堰柱、広大な扉体のスキンプレートと、ディテールをほしいままにできる光線と角度。水門日和ですなあ、佳き哉、よきかな。

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高水敷に降り、ブロックの凸の上をちょんちょんと伝い歩いて、少し下流へ距離を取ったところでもう一枚。左側に控える、水位観測施設がいかにも水防の要、といった感じがしてまたよいものです。

右手、真新しいブロックを張った法面は、震災後の補修箇所なのでしょうか。傷跡も癒えたようで、何よりであります。
撮影地点のMapion地図

(28年11月6日撮影)

(『秋の水郷三昧…15』につづく)

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秋の水郷三昧…13

(『秋の水郷三昧…12』のつづき)

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おばさんたちにお礼をいって中洲の乗り場を離れ、十六島の風光を楽しみながら移動。まだ帰るものですか、せっかくの好天、水郷三昧日和なのですから。

与田浦畔の無名橋から、麗しの直線水路・仲江間(過去ログ『仲江間をゆく…1』以下のシリーズ、『仲江間ふたたび』ほか参照)を眺めて。キラキラと陽光を乱反射しながら消失点に伸びゆく、エンマの中のエンマ! 相変わらず素晴らしい。

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198063.jpg県道101号線を南下し、横利根閘門にやってきました。「震災後の水郷を訪ねて…6」以来、実に5年ぶり。今日は少しゆっくり見て回ろうと、うろつき開始。

船着場のある河畔から、まずはマイタゲートの変わらぬ威容を一枚。あれ? 説明板、以前からこんなに詳しかったかな? 沿革だけでなく古写真、詳細図面までと読みでのある構成です。竣工当時の写真は、「関宿水閘門と横利根閘門の写真」でお目にかけたのと、同じものですね。

198064.jpgまずは横利根水門から見てやろうと、テラスをずんずんと下流側へ。震災直後には、大きく崩落していた左手の法面やテラスも、美しく修復されて元どおりに。ああ、よかった‥‥。

あっ、水門の堰柱(巻上機室)や橋も、塗り替えられてだいぶ雰囲気が変わりましたね。水門を間近で見上げたくて、体力の衰えもかえりみず、法面をわしわし直登しました。


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天罰てきめん、肩で息をつくていたらく(泣)。呼吸を整えてから、やおら水門を仰いで、目前に迫るどっしりとした質量に、すこぶる満足。大利根の雄大な川景色を背負った艶姿、直登した甲斐がありましたわい。
撮影地点のMapion地図

(28年11月6日撮影)

(『秋の水郷三昧…14』につづく)

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震災後の水郷を訪ねて…6

(『震災後の水郷を訪ねて…5』のつづき)

59026.jpg水郷大橋で利根川を渡り、十六島へ入ろうと県道101号線に入ると、すぐに横利根閘門のそばを通ります。せっかくですから寄り道してゆきましょう。

横利根橋を渡った橋詰近くを左に折れ、「横利根閘門ふれあい公園」の駐車場に入りました。このあたりは有名な釣りスポットなので、穏やかな好天も手伝ってか、釣竿を肩にした人たちの姿が多く見られました。


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駐車場から遊歩道に出ると、いたるところに噴出した砂の跡があり、歩道に敷き詰められたレンガが散乱して、まったく手つかずの状態。危険がないと判断されたのか、トラロープも張られていませんでした。
撮影地点のMapion地図

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砂とクラックで凸凹した斜面を下りて、船着場のある水辺の方へ。横利根水門のあたり、ここから見ても被害が少なくなさそうですね。

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橋詰の築堤に大きな崩落の跡があり、護岸のブロックとともに、法面がごっそり滑り落ちてしまっていました。直下のテラスも大きく陥没し、柵はひしゃげ、まるで湾入のように水が入ってきています。

59030.jpg振り返って横利根閘門はと見ると、こちらは一見したところ歪みや亀裂もなく、まず大丈夫のよう。特に通航禁止の標識はありませんでしたが、マイタゲートは作動するのでしょうか。ともあれ、どっしりとしたレンガの堤体が、実に頼もしく思えました。

しかし、こちらの岸も柵が傾き、地面は波打って、とても無事とはいえない状況です。新緑あくまで濃く、ヒバリの声がのどかな水辺風景だけに、なおさら痛々しく感じられました。


(23年5月2日撮影)

(『震災後の水郷を訪ねて…7』につづく)

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横利根閘門遊覧…3

(『横利根閘門遊覧…2』のつづき)

29051.jpg新緑したたる築堤に挟まれて、どっしりとした風格を見せる横利根閘門。堤体から染み出した、目地の石灰分が作る白い筋が、大正10年竣工以来の星霜を感じさせます。

以前、過去ログの「水郷案内のパノラマ地図」で、地元では閘門と言わずに「カンモン」と呼んでいたことに触れましたが、今回案内してくれた船頭さんの口からも「カンモン」が連発されて、何だか嬉しくなってしまいました。


29052.jpg右手には、水上バスクラスの大型船も楽に横付けできそうな、立派なポンツン桟橋が。横利根閘門ふれあい公園船着場です。(あっ、ここにもふれあいが…。『【特盛】ふれあい橋づくし』参照)

今回は立ち寄りませんでしたが、せっかく「川の駅」もできたことですし、佐原~横利根閘門間の航路があったら楽しいでしょう。産業遺産スポットとして、またお花見の時季は桜の名所として、関心を持たれる方も少なくないと思います。

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そして至福の一瞬。残念ながら通航はしませんが、船頭さんは扉体ぎりぎりまで舟を寄せて、閘門の構造や成り立ちを、熱っぽい口調で説明してくれました。ラック式のロッドや、マイタゲートの斜接部分、水密を保つための木材が張られているところまで、ディテールがはっきりと見て取れ、嬉しいことこの上なし。(5月9日からのタイトルは、この一瞬後のシーン)

ゲート開閉時の様子は、過去ログ「魅惑の水郷…6」でも紹介しましたが、複式マイターゲートの開くさまは、それはそれは面白く、興奮させられるものでした。一度でいいから、やはり通ってみたいですねえ。
撮影地点のMapion地図

29054.jpgサッパはきびすを返して、元来た道を戻り始めました。横利根水門の裏側を眺めながら、愛しの横利根閘門とお別れです。

しかし、この水門と閘門に挟まれた水面、高い堤防にぐるりを囲まれているせいか、妙に落ち着く水面ではありますね。桟橋に繋いで、ボヤ~ッと閘門を眺めながら過ごしてみたい…例によって、そんな気持ちにさせられました。


29055.jpg横利根閘門の操作用把手と、その関連設備。信号のヒサシが、船の接舷時にぶつけられたのか、べっこりとつぶされていたのに目を引かれました。

横利根閘門の凄さは、大正時代に建造された閘門が、「近代化改装」されて今でも現役にあり、しかも時を選ばず気軽に(ここ重要)通航できることでしょう。

もっとも、地元の船頭組合の方によると、「横利根川は、釣りの人がものすごく多いので、あんまり舟で通りたくない」とのこと。釣り客も、地元では大事なお客さんですから、やはりはばかられるものがあるのでしょうね。


(22年5月2日撮影)

(『横利根閘門遊覧…4』につづく)

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