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芝川に寄り道…1

1081001.jpg10月21日午後は、用足しの帰りにちょっと寄り道してみました。まず降り立ったのは川口市安行領根岸、外環道のシェルターを望む芝川畔。このあたりは仕事で時々通るのですが、クルマからチラチラ見える水門が気になっており、機会があったら一度訪ねてみたいと思っていたのです。

川口市周辺は、かつて物流の動脈であった芝川を中心に、六ヶ村用水ほか、いにしえの灌漑水路や小河川が縦横に走っており、地名も川や橋を冠した味のあるものが多く見受けられ、内陸の水郷の面影を残す、ココロ惹かれる地域でもあります。クルマを降りては、水門まで走って見にゆくという慌ただしさながら、よい息抜きになりました。

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最初に訪ねた水門がこれ。堤防高相応に天地のある扉体、しかも3径間とくれば結構なボリュームで、堂々とした印象です。巻上機室の窓は、角に曲面ガラスをおごった出窓状。扉体が色あせてしまっているのが、ちょっとかわいそうですね。

対岸からでは水門の名前が確認できなかったので、帰宅後検索してみたところ、柳根(やなね)水門と判明(『KAZ's Log』の『ポタリング/芝川編』を参考にさせていただきました)。隣接する排水機場は、Mapion地図上に「柳根排水機場」とありました。水門を通って芝川に合流する水路は、藤右衛門川(Wikipedia『藤右衛門川』参照)ですね。
撮影地点のMapion地図

1081003.jpg土手道を下流側に歩き、外環道をくぐると対岸に見えるのが、ご覧の根岸水門。残念ながらもろに逆光で、写りがいま一つであります。

1径間ながら、こちらも高さがかなりあって、堰柱や巻上機室も頑丈そうな、全体的にどっしりとした印象。堰柱は左右とも波型の装飾が施され、巻上機室はタイルでツートンに化粧し、水門名も大きく掲げられているなど、柳根水門とずいぶん扱いが違いますね。ここを通る水路は、先ほどの藤右衛門川の放水路に当たるのだとか。
撮影地点のMapion地図

1081004.jpgクルマに乗り南下して、川口オートレース場の近くまで来ました。旧芝川の流頭部を扼する、青木水門を見ておきたかったからなのですが、嫌でも目に入ってくるのが竪川排水樋門と、竪川樋門(写真下)の兄弟。

交通量の多い二車線道路を挟んで、はす向かいにぬっと立つ姿は威圧感があり、初めて出会ったときは、その異様さに驚いたものです。人目につくことを意識したのか、巻上機室の側面が妙に小洒落た(?)造作になっているものの、むしろ異様さを助長しているようで、そのヘンテコぶり(失礼)に惹かれたものでした。側面中央に掲げられた銘板は、真鍮磨き出し風の立派なものなのですね。

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撮影地点のMapion地図

(24年10月21日撮影)

(『芝川に寄り道…2』につづく)

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タグ : 柳根水門根岸水門竪川排水樋門竪川樋門芝川竪川(川口市)