富山の極小閘門! 松川舟通し水門…1

(『護國神社の裏には…』のつづき)

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まずは、道路脇ににょっきり生えている風の水門から。説明板によると名前は松川水門で、その名のとおり富山の中心市街を貫流する、松川の流量を調節するためのものだそう。

ラック式の巻上機を持つ赤い扉体の一径間ゲート、松川両岸の濃厚な桜並木に挟まれて、春先はさぞ華やかな水門風景でしょう。

175122.jpg松川水門とコンビを組んでいる、といってもよいのが、右隣りに見える松川放水門。松川が大増水すれば、松川水門を閉じて松川放水門から神通川に流し、中心市街の水害を防ぐしくみです。

水際にはシダ系の草が生い茂り、ツタがつるを伸ばして、しっとりとした水門風景。いや~、偶然とはいえ、二つも水門が並んでいるところに出るなんて、幸運以外の何物でもありません。

175123.jpg松川放水門を正面、いや、こちらは裏側かしら。扉体の高さは抑えられていて、ちょっとした増水なら、越流で対処する設計のようです。こちらも巻上機室がすっかりツタで覆われていますね。よほどこの手の植物にとって、環境がよいのでしょう。

神通川の堤防を貫く、いわば樋門の構造を採っているとなれば、向こうには神通川からの背水を防ぐための、全閉できるゲートがあるに違いありません。見に行ってみましょう!

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おお、巻上機室の上屋もなく簡素な感じながら、縦長の扉体が堂々としていい感じ。松川側がワイヤー式なのに、こちらはラック式と巻上方式も違って、面白いですね。

樋管を挟んで、扉体が二組あるということは、閘門として使えないこともなよな‥‥と、せんのない妄想が。もっとも、水路の底は神通川の通常水位より高く取ってあり、水深はほぼゼロですから、閘門働きをさせるのは無理でしょう。
撮影地点のMapion地図

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おっと、説明板を撮っておくのを忘れていたと、もう一度松川水門の横にとって返し、パチリ。水門と放水門、そして松川と神通川の位置関係や働きがよくわかりますね。護国神社と松川の間を仕切る堤、「磯部の堤」というんだ‥‥、由緒ありげないい名前だなあ。

‥‥と、ここで一度目をそらした説明板を二度見! 絵地図のいちばん上やや右、
「舟通し水門」と書いてあるぞ!

いやいやいや、「舟通し」とあるからには、十中八九閘門に違いあるまい! これを確認せざるは閘門バカの名折れ! 泡を喰ってふたたび堤防を駆け降りたのでありました!

(27年6月20日撮影)

(『富山の極小閘門! 松川舟通し水門…2』につづく)

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護國神社の裏には…

(『環水公園を眺めて』のつづき)

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宿にチェックインしてから、富山縣護國神社を訪ねました。お社の背後はすぐ神通川で、河畔の神域というのに惹かれたこともあり、夕食前のお散歩を兼ねてお参りしておこうと思ったのです。

すでに陽は傾いて、杜の向こうに沈みゆこうとする時刻。さっぱりと掃き清められた参道を踏んで、当地を訪ねたご挨拶と、旅の安全をお祈りしました。

175117.jpg護國神社だけあって、境内には軍馬慰霊の銅像や、戦友会の建てた石碑などがあり、手を合わせながら興味深く拝見。入口の灯篭には一枚づつレリーフが掲げられていて、向かって右は、日本海海戦時の三笠艦橋、左のそれは旅順入城を描いたものでした。

ところで、境内に入ったときから、拝殿の後ろに見える杜に、ちらちらと白いものが動くのが気になっていました。結構な数で、時々バサバサと飛び立つものもあり、水鳥らしい鳴き声も聞こえます。

これはもしかして、鷺山? トリ好きとしては意識が吸い寄せられる思いで、ひととおり境内を巡った後、拝殿の裏に失礼してみると‥‥。

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まあ、えらい数の鷺、鷺、サギ! 成鳥ばかりでなく、枝を束ねて作った巣の中には、ぽやぽやのヒナや巣立ち間もない若鳥の姿も見られ、その可愛らしいことったら!

やはり背後に大河があるということで、これだけの数を養うに足る魚がいるということなのでしょう。神社に住みつく鳥というと、まず鳩が思い出されますが、ここでは真っ白な鷺たち、むしろ神様のお遣いにふさわしいかもしれません。

175119.jpgさて、夕暮れの川景色を眺めるとしましょう。雲も切れて陽が射してきたことだし、きっと美しい風景が楽しめるに違いありません。

境内から北側の道に出て、左へ曲がれば神通川と、その手前に背割堤一本をはさんで並行する松川があるはず。静かで風情のある道を進むと、低い堤防の盛り上がりが、坂道となって現われました。


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いきなり楽しそうな雰囲気になってきたな。

ぶらぶら河畔の散歩をしようと思っていたけれど、これを見てテンション急上昇。そんなのんびりとした感じじゃなくなってきたぞ!
撮影地点のMapion地図

(27年6月20日撮影)

(『富山の極小閘門! 松川舟通し水門…1』につづく)

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