8月13日の東電堀

(『8月13日の東雲水門…2』のつづき)

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東雲水門を出て、港内に向かってすぐ右手にある水路、東電堀に寄り道してみましょう。いや、今シレッと「東電堀」と書きましたが、認識したのは割と最近で、旧水上警察署発行の「東京都河川図」を見直してから。この水路を指した矢印付きで小さく「通称『東電堀』」とあったからです。

正式には東雲運河の一部なのでしょうが、かつて豊洲6丁目側に隣接していた、東電の火力発電所にちなんでの通称であることは理解できました。周囲は今やすっかり再開発し尽され、昔をしのぶよすがなど片鱗もないように見えます。どっこい、ほんの少しだけ残っていました。今までほとんど関心を払っていなかったので、お詫びがてらご挨拶しようと面舵。

209012.jpg上の写真のように、キレイに整備された芝生の法面をバックに、水際の桟橋だけが、忘れ去られたように放置されているのです。鋼材の脚にコンクリートスラブを載せた構造で、劣化したフェンダー、白い鋳鉄のビットが並ぶさまは、いかにも数十年の星霜を感じさせます。

入口からしばらくすると桟橋は終わり、ツライチのまま岸壁に移行。それも途切れると、少し凹んだ形で、下の写真のような岸壁が奥部まで続いて終わります。

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こちらは見たかぎり、入口近くの桟橋より世代が古そうですね。現状を紹介するにとどめますが、都の臨港線がここまで来ていたころや、艀荷役華やかなりし時代を想像させるものがあります。
撮影地点のMapion地図

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209015.jpgもう一つ間近で見ておきたかったのが、以前も触れた水陸両用バスのスロープ。「【速報】豊洲ぐるり公園、7/7(金)朝7時よりオープン!釣りが可能か調べてみた」(とよすと)によると、ちゃんと名前があり、「豊洲五丁目スロープ」とのこと。航路標識、吹き流しも備えられ、周囲はテラス化されて「豊洲ぐるり公園」の一部となっているそうです。

魚探の感をのぞいてみると、底状はおおむね平坦で、10:30の推算潮位A.P.+1.5mで、5mの水深がありました。さすが元艀船運河、これなら喫水の深い水陸両用バスも安心ですね。

(29年8月13日撮影)

(『南前堀が!…1』につづく)

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タグ : 東雲運河 東電堀

東雲水門、なお工事中

(『業務船で始まる』のつづき)

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台船の横まで来ると、角落しで塞がれた径間が見えてきました。電光掲示板はもちろん「通行止」の表示、閉じられた旋回橋には「航行禁止」の横断幕と、たたみかけてきます。

竣工までは、きっと何年かかかるでしょう。この状態を目にすると、ああ、もう少し余分に通っておけばよかった‥‥と後悔の念が湧きあがってきますが、後の祭りです。

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195008.jpgさらに近づいて、横からよく見てみたら、角落しは鋼矢板を横にしたものなのに気付きました。また、左右の戸溝に当たるコンクリートの肌、まだ新しいことから、このために新設したとみて間違いないでしょう。ここはゴムフェンダーがあって、既設の戸溝は切られていませんでしたから。

反対側は、台船がぴったりと接して、のぞき見ることはできませんでした。両端を鋼矢板でふさぎ、径間の全長に渡って排水するのですから、思った以上に大規模な工事のようです。

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おなじみローラーゲートも一枚。他の水門は、扉体や巻上機室の更新時に、堰柱の補強工事も行われる例が多いようですが、東雲水門の場合、工事が長期に渡った割には、堰柱は従来のままですね。

何年もかけて基礎の改良をしていましたし、他の中小型の水門と違い、構造には十分な強度があると判断されたのでしょう。ともあれ、更新成った姿がどのようなものになるのか、楽しみに待つことにしましょう。

195010.jpg東雲水門をくぐってすぐ右手、旧豊洲埠頭の付け根にあたる部分は、大きく凹んだ湾入となっており、護岸上はテラス化が進行中です。

今回、通りすぎながら眺めていたところ、最奥部にご覧のようなスロープが造られているのを発見。スロープの延長線上の水面には、黄色い航路標識が見られ、背後にも取り付け道路らしきものが設けられていることから、ピンときました。これ、水陸両用バスの泛水施設じゃないか?

帰宅後に検索してみたら、正解! 「豊洲〜お台場を結ぶ水陸両用バス!東電堀に船着場(スロープ)が建設中」(とよすと)によれば、竣工予定は去る8月31日、お台場との間を結ぶ便が就航するとのこと。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の軍艦…1』につづく)

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