東雲水門、なお工事中

(『業務船で始まる』のつづき)

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台船の横まで来ると、角落しで塞がれた径間が見えてきました。電光掲示板はもちろん「通行止」の表示、閉じられた旋回橋には「航行禁止」の横断幕と、たたみかけてきます。

竣工までは、きっと何年かかかるでしょう。この状態を目にすると、ああ、もう少し余分に通っておけばよかった‥‥と後悔の念が湧きあがってきますが、後の祭りです。

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195008.jpgさらに近づいて、横からよく見てみたら、角落しは鋼矢板を横にしたものなのに気付きました。また、左右の戸溝に当たるコンクリートの肌、まだ新しいことから、このために新設したとみて間違いないでしょう。ここはゴムフェンダーがあって、既設の戸溝は切られていませんでしたから。

反対側は、台船がぴったりと接して、のぞき見ることはできませんでした。両端を鋼矢板でふさぎ、径間の全長に渡って排水するのですから、思った以上に大規模な工事のようです。

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おなじみローラーゲートも一枚。他の水門は、扉体や巻上機室の更新時に、堰柱の補強工事も行われる例が多いようですが、東雲水門の場合、工事が長期に渡った割には、堰柱は従来のままですね。

何年もかけて基礎の改良をしていましたし、他の中小型の水門と違い、構造には十分な強度があると判断されたのでしょう。ともあれ、更新成った姿がどのようなものになるのか、楽しみに待つことにしましょう。

195010.jpg東雲水門をくぐってすぐ右手、旧豊洲埠頭の付け根にあたる部分は、大きく凹んだ湾入となっており、護岸上はテラス化が進行中です。

今回、通りすぎながら眺めていたところ、最奥部にご覧のようなスロープが造られているのを発見。スロープの延長線上の水面には、黄色い航路標識が見られ、背後にも取り付け道路らしきものが設けられていることから、ピンときました。これ、水陸両用バスの泛水施設じゃないか?

帰宅後に検索してみたら、正解! 「豊洲〜お台場を結ぶ水陸両用バス!東電堀に船着場(スロープ)が建設中」(とよすと)によれば、竣工予定は去る8月31日、お台場との間を結ぶ便が就航するとのこと。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の軍艦…1』につづく)

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タグ : 東雲水門 東雲運河

業務船で始まる

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何やかやで、きっかり2ヶ月休航してしまいました。ハルやエンジンの健康(?)を考えてもよくないなあ、と悶々としていたところ、10日土曜の午前中に時間が取れ、天候もそこそこということで早起きして、またも近場のお散歩と相成りました。

砂町運河に出たところでさっそく、写真のクレーン船に意識を吸い取られる思い。台船にキャタピラつき重機を搭載したタイプでない、据付型のクレーン船としては妙に小型であること、見たかぎり赤錆だらけの、えらく古びた感じにも惹かれるものが。工事中で警戒船もいたので、近くに寄って眺められなかったのが残念でした。

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運河を西に進んでいると、夢の島大橋をくぐって、二隻の曳船に押し引きされた台船が登場。鋼管を積んでいるところを見ると、新砂水門の工事でしょうか。

しばしスロットルをゆるめ、重々しい爆音を響かせて行き過ぎる雄姿を堪能。船名はわかりませんでしたが、後部のマストに、工事区域を示すものか「B-5 東西水路」なるフラッグを掲げていました。

195003.jpg港内に出ようと、六叉流から左斜めに舵を切り、東雲運河に入りました。宇部の岸壁にもやう2隻の独航艀、「第三豊和丸」「第五豊和丸」の緑の舷側がきれい。

土曜日なので、ダブルリンク式引込みクレーンが動いているのを期待していたのですが、朝早くとあってまだ始業前で、船上やクレーンの周りに人影はありませんでした。


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1月21日の項でも紹介したとおり、まだ竣工して間もないクレーンは塗装も美しく、造形としてみても興味深いものがあります。

平日なら、背後のマンションの廊下から、このクレーンがニョキニョキ動くのを、手に取るような間近から眺められるんだよなあ‥‥。

195005.jpg白い曳船が前にいたので、その航跡をたどる形でさらに進むと、曳船は東雲水門の前に陣取った、クレーン台船に横付けしました。

ありゃ、セクターゲート径間は塞がれているようですね。長年に渡るローラーゲートの工事がようやく終わったと思ったら、こちらも手を入れなければならないとは、水門の維持管理の大変さが感じられます。工事の様子を見させていただきましょう。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『東雲水門、なお工事中』につづく)

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タグ : 砂町運河 東雲運河 台船 曳船 独航艀 東雲水門

9月20日の水路風景…1

179001.jpg9月20日は、何度かご一緒したM艇長ご一家を招待して、近場のお散歩に出かけてきました。

その前に、先日12日の積み残しを一枚。通船らしいのですが、和風の造作に見える船体と、角ばった操舵室のミスマッチが魅力的。古タイヤのフェンダーが鈴なりなのも、働き者らしくてまた佳いですね。


179002.jpgさて、M艇長の人徳か、穏やかかつ、からりとした好天に恵まれて運河地帯へ。ああ、晴れるっていいなァ(涙)。まあ、雲はまだちょっと多いですが、好天には違いありません。

解纜後、M艇長に舵をお任せして、六叉流からチョイ取舵。リクエストは「港内に出て、フネブネを眺めてみたい」とのことでしたので、東雲運河を下りましょう。


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あっ、宇部の揚搭設備に変化が! 以前「宇部のクレーンが…」で見た、鋼材の桟橋は撤去され、かつてクレーンのあったあたりには、コンクリートの色も真新しいドルフィン!

ということは、クレーンの取り壊しで悲観していたのはカン違いで、新たなクレーンか、それに類するものが立ち上がる可能性が出てきたということ? いや、何だか嬉しくなりましたわ!

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毎度おなじみ東雲水門は、左端の径間を角落しでふさいでいました。M艇長、ぐっとスロットルをしぼって、慎重に右径間へ舵を切ります。

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この角落し、出来立てなのか、オレンジ色の塗装がやけに鮮やか。塗装は派手な方が、安全上から考えてもよいことですし、見た目もきれいで眺めて楽しいもの。

角落しからはホースが二本出て、滲出してくる水を排出しているのが見えました。扉体を上げて、中を排水しているということは、水面下にある戸溝などの整備でしょうか。
撮影地点のMapion地図

(27年9月12日・20日撮影)

(『9月20日の水路風景…2』につづく)

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タグ : 東雲運河 東雲水門 通船

3月4日の川景色…3

(『3月4日の川景色…2』のつづき)

147011.jpg東雲運河に戻り、東雲水門に近づくと、3径間あるローラーゲートのうち、西寄り2径間が赤信号、東の1径間が青信号を現示。迷わず青信号の下をくぐって向こうに出ると‥‥。

中央径間が閉まりつつある! 注意をうながす放送もなく、扉体もゆっくり降りていたので、危うく見逃すところでした! いうまでもなく艇を停めて、下がってくる扉体をじっくり見物です。

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じりじりと扉体が下がるにつれて、堰柱の間にのぞけてくる建設中のタワーマンション。全開の状態になじんでいるだけに、とても新鮮な眺め。

動いている最中に出くわせるなんて、いかな平日とはいえ、幸運以外の何者でもありません! 

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147014.jpg小休止の後、江東内部河川に向かうことに。荒川を遡上していると、独航艀が一隻、下ってくるのに出会いました。おお、「新君丸」だ!

新河岸川の新日鐵住金・東京製造所で、鋼材を降ろしての帰り道ですね(過去ログ『新河岸川再訪…4』参照)。荒川を上下する独航艀の中でも、なかなか見られない希少種(?)、ここでも平日のありがたさを、しみじみ噛みしめたものでした!

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「新君丸」で喜んでいたら、閘門様でさらなる興奮にでくわせるとは! 先行船がある、というので待っていると‥‥、扉体が上がって現われたのが、まあ、閘室一杯(は大げさかな)のプッシャーバージ! 

いやもう、何と申しましょうか、たたみかけてくれますよ平日の水路。バージの出閘シーンを堪能して、その上閘門を通るという、一粒で二度オイシイ展開。この調子なら、興奮のシーンがまだまだ期待できそうですね!
撮影地点のMapion地図

(26年3月4日撮影)

(『3月4日の川景色…4』につづく)

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タグ : 東雲運河 荒川 東雲水門 荒川ロックゲート 閘門 独航艀

11月1日の運河風景…1

137001.jpg11月1日はお休みをいただいて、ふたたびの横浜行きとなりました。前回に懲りて海路は避け、手堅く内水路ロングランコースで、おなじみの運河・川づたいに横浜を目指します。

今回お付き合いいただいたのは、船頭が公私ともにお世話になっているM艇長。往路東京側はM艇長に舵をお願いし、穏やかな秋晴れの下もやいを解き、東雲水門を通って南下開始。道々の運河風景をスナップしつつまいりましょう。

137002.jpg第一航路を横断し、京浜運河に入ろうと品川埠頭北端をかすめたところ、住友大阪セメントの岸壁で本船が荷役中でした。

写真ではよくわからないかもしれませんが、円筒形のバランスウェイトがついたアンローダーが、ホールドの中に深々と差し込まれ、もりもりと荷揚げをしています。平日ならではの見ものですね。



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その西側、湾岸署別館前の警備艇溜。手前二隻の小型警備艇、「あじさい」「だいば」が排気煙を上げて、出港準備中。これから水路巡邏に向かうのでしょうか、ご苦労さまです!

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大井埠頭の区間に入ったところで、周囲に誰もいなくなったのを見計らい、ぐっとスロットルを倒してもらいました。

舵は1級免許保持者のM艇長におまかせしているとあって、安心しきって写真撮り放題。低い目線でウェーキをねらい、普段に倍するスピード感を味わうなど、甘えさせていただきました。

137005.jpg昭和島南方、平和島運河の干潟区間に出て、ブイを90°曲がったところで曳船が出現。羽田可動橋の上からジブを突き出すほどの、大きなクレーンを載せた台船を曳いています。

おおお、これは結構デカいですね、などと話し合いながら、艇を杭列ギリギリまで寄せ、重々しい爆音とともに迫りくる二隻を避航。澪筋の可航幅が、ちょっと足りなく思えるような大きさです。
撮影地点のMapion地図

(25年11月1日撮影)

(『11月1日の運河風景…2』につづく)

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タグ : 東雲運河 京浜運河 平和島運河 曳船 台船 警備艇 東雲水門