8月13日の東雲水門…2

(『8月13日の東雲水門…1』のつづき)

209006.jpgローラーゲート径間をくぐった直後、ほぼ真横から。閉塞された部分の壁を間近に眺めてみたかったのですが、ここからは難しそうですね。しかし、柵越しでもその質量は伝わってきます。

手前側、小さい方の操作室の横には、工事の都合でしょう、後付けで階段が設けられていました。




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監視カメラ、電光掲示板の架台、信号はそのままです。もっとも電光掲示板、信号とも通電はもうしていないようですから、間なしに撤去されるのでしょう。

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通航していたときと同じように、真正面から眺めてみたくなり、大きく舵を切って船尾から。ゲート以外の設備はそのままということもあり、閉塞された部分の壁の存在感はやはり凄いものが。

「汽船用」の看板とももうお別れ、と思っていたら、当座は残されていますね。他の設備ともいずれきれいに撤去され、フラットにされてしまうでしょうから、やはり再訪しておいてよかった。「汽船用」の看板、ちょっと欲しいなあ‥‥。

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209010.jpgローラーゲート径間と一緒に。ゲート形式の違う一径間だけ埋めてしまう、というやり方って、他に前例はあるのでしょうか。少なくとも自分的には初見で、寂しく思いながらも、興味をそそられるものがありました。

しばらく漂いながら眺めていたら、爆音とともにPWCのフリートが駆け抜けてゆきました。十年一日のごとくそこに在るようでいて、大きく変化することもある水門風景、その瞬間に水路上から立ち会えたのは、ある種幸運だったのかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日の東電堀』につづく)

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タグ : 東雲水門 東雲運河

8月13日の東雲水門…1

209001.jpg約3カ月、何やかやと悲しいくらい手塞がりで、実に、実に98日間も休航してしまいました。この間、一度だけ艇のメンテに訪れたくらいで、川面を目にすることもまれな日々が続いてしまい、水路分欠乏症で手がプルプルするほど(うそ)。

木っ端ブネにも寂しい思いをさせたと、暖機をしながら汚れを丁寧に拭ってやり、さて、久々の解纜。予報どおり雲が多いものの、ときどきのぞける青空に望みを託し、テンションも高くゴーアヘッド。

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最初の目的地は、お題のとおり東雲水門に定めていたのですが、まずはジャブというか小ネタをおひとつ。

28年9月10日、「業務船で始まる」で紹介したクレーン船ですが、あれから同じ場所にもやったまま、移動した様子がありません。前回も気になっていた点があったのと、この日は警戒船もおらず近寄れそうだったので、改めて撮っておこうと微速前進。

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甲板室の屋根に草が生えている‥‥。

仕事柄、土ぼこりをかぶりやすい台船やクレーン船だと、現役船でも、角っこの溜まった土に雑草が生えてしまっている例は時折見かけますが、これは見事というか何というか。屋根上だけ青々と茂っているのが妙で、凄く目線が吸い寄せられます。

209004.jpgさて、お題の東雲水門です。5月7日にセクターゲート径間が廃止・閉塞された様子を紹介しましたが、お手伝いの道々で落ち着いて眺められなかったので、改めてじっくり観察しようと思ったのです。

こうして距離を置いて見てみると、閉塞された部分のコンクリートが白く目立ち、今さらながら「ああ、もうセクターゲートは無くなったんだなあ‥‥」と感慨にふけることしきり。

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幸いにして、空が明るくなってきました。前にくらべて少なくはなったものの、まだ足場が組まれていて、工事は続いていることを示しています。

左手に見える小さな木、以前見事な咲きっぷりを見せてくれた桜(『東雲水門の桜』参照)にしては、えらく小さい気が‥‥。剪定されたにしては縮み過ぎですから、桜は取り去られて、新たに植えられたものでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日の東雲水門…2』につづく)

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タグ : 砂町運河 東雲運河 東雲水門 クレーン船

5月7日の川景色…4

(『5月7日の川景色…3』のつづき)

207016.jpg穏やかではあるものの、あいにく雲はますます厚くなってきました。豊洲新市場の建物を撮ってみましたが、外壁が白っぽいこともあり、せっかくのスマートな外観も冴えないことおびただしいものが。

桟橋も設けられているので、魚介運搬船の運用も続けられるであろうと見ていますが、どうなんでしょうか。続くとすれば、春海運河に新たな船影がお目見えすることになりますね。

207017.jpg豊洲の先端をかわし、東雲運河に入って、例によって飛ばしていると‥‥。
あっ!!
東雲水門のセクターゲートが!


いや、昨年9月10日にも見たように、この径間が閉鎖され、大規模な工事に入っていたことは知っていましたが、まさか径間ごと廃止・閉塞されてしまったとは!

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近づいて減速し、その見事な塗り込められっぷり(?)をしみじみ眺めて。操作室や信号はそのままで、径間のみきれいにコンクリートで埋められたさま、計画高水位に合わせた高さがあるだけに、何とも質量過剰というか、圧倒的な光景です。

思えば廃された水門を、過去にいくつか見てきましたが、これほどまでに豪快かつ徹底したやり方で、大規模なものは始めてです。しかもこれが、都内で見られるというのも凄いことのような。

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そして上流側の塗り込め具合も。まだ中には足場が組まれていて、工事が続いているようです。水路部分も完全に埋め立ててしまうのでしょうか。以前、工事中の様子を見たときに、角落しでなく、わざわざ外から鋼矢板で塞いでいることを、おかしいと気づくべきでしたわ‥‥。

まあ、水門をくぐった内水に、揚搭設備がなくなってすでに久しく、すぐ北には橋が控えていたとなれば、セクターゲートの役目はとうの昔に終わっていたといえば、そうですが‥‥。やはり水に浸かりっぱなしの扉体、しかも少数派タイプのゲートとあって、ローラーゲートにくらべて大きな維持費がかかるのでしょう。
撮影地点のMapion地図

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新砂水門と併せ、運河地帯の東西にセクターゲートが構えている、というのは、自分にとって何か象徴的に感じられ、いわくいいがたい嬉しさがあったものでした。ともあれ、昭和40年の竣工以来、お疲れさまでした。

撮影の方はカメラマンさんにお任せしていたので、自分の目についたものばかりになってしまいましたが、「銀座百点」の皆様にも大変お世話になりました。ありがとうございました! この日撮られた川景色の数々は、ぜひ「銀座百点」7月号のカラーページにてご覧ください。

(29年5月7日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 春海運河 東雲運河 東雲水門

東雲水門、なお工事中

(『業務船で始まる』のつづき)

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台船の横まで来ると、角落しで塞がれた径間が見えてきました。電光掲示板はもちろん「通行止」の表示、閉じられた旋回橋には「航行禁止」の横断幕と、たたみかけてきます。

竣工までは、きっと何年かかかるでしょう。この状態を目にすると、ああ、もう少し余分に通っておけばよかった‥‥と後悔の念が湧きあがってきますが、後の祭りです。

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195008.jpgさらに近づいて、横からよく見てみたら、角落しは鋼矢板を横にしたものなのに気付きました。また、左右の戸溝に当たるコンクリートの肌、まだ新しいことから、このために新設したとみて間違いないでしょう。ここはゴムフェンダーがあって、既設の戸溝は切られていませんでしたから。

反対側は、台船がぴったりと接して、のぞき見ることはできませんでした。両端を鋼矢板でふさぎ、径間の全長に渡って排水するのですから、思った以上に大規模な工事のようです。

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おなじみローラーゲートも一枚。他の水門は、扉体や巻上機室の更新時に、堰柱の補強工事も行われる例が多いようですが、東雲水門の場合、工事が長期に渡った割には、堰柱は従来のままですね。

何年もかけて基礎の改良をしていましたし、他の中小型の水門と違い、構造には十分な強度があると判断されたのでしょう。ともあれ、更新成った姿がどのようなものになるのか、楽しみに待つことにしましょう。

195010.jpg東雲水門をくぐってすぐ右手、旧豊洲埠頭の付け根にあたる部分は、大きく凹んだ湾入となっており、護岸上はテラス化が進行中です。

今回、通りすぎながら眺めていたところ、最奥部にご覧のようなスロープが造られているのを発見。スロープの延長線上の水面には、黄色い航路標識が見られ、背後にも取り付け道路らしきものが設けられていることから、ピンときました。これ、水陸両用バスの泛水施設じゃないか?

帰宅後に検索してみたら、正解! 「豊洲〜お台場を結ぶ水陸両用バス!東電堀に船着場(スロープ)が建設中」(とよすと)によれば、竣工予定は去る8月31日、お台場との間を結ぶ便が就航するとのこと。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の軍艦…1』につづく)

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タグ : 東雲水門 東雲運河 東電堀

業務船で始まる

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何やかやで、きっかり2ヶ月休航してしまいました。ハルやエンジンの健康(?)を考えてもよくないなあ、と悶々としていたところ、10日土曜の午前中に時間が取れ、天候もそこそこということで早起きして、またも近場のお散歩と相成りました。

砂町運河に出たところでさっそく、写真のクレーン船に意識を吸い取られる思い。台船にキャタピラつき重機を搭載したタイプでない、据付型のクレーン船としては妙に小型であること、見たかぎり赤錆だらけの、えらく古びた感じにも惹かれるものが。工事中で警戒船もいたので、近くに寄って眺められなかったのが残念でした。

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運河を西に進んでいると、夢の島大橋をくぐって、二隻の曳船に押し引きされた台船が登場。鋼管を積んでいるところを見ると、新砂水門の工事でしょうか。

しばしスロットルをゆるめ、重々しい爆音を響かせて行き過ぎる雄姿を堪能。船名はわかりませんでしたが、後部のマストに、工事区域を示すものか「B-5 東西水路」なるフラッグを掲げていました。

195003.jpg港内に出ようと、六叉流から左斜めに舵を切り、東雲運河に入りました。宇部の岸壁にもやう2隻の独航艀、「第三豊和丸」「第五豊和丸」の緑の舷側がきれい。

土曜日なので、ダブルリンク式引込みクレーンが動いているのを期待していたのですが、朝早くとあってまだ始業前で、船上やクレーンの周りに人影はありませんでした。


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1月21日の項でも紹介したとおり、まだ竣工して間もないクレーンは塗装も美しく、造形としてみても興味深いものがあります。

平日なら、背後のマンションの廊下から、このクレーンがニョキニョキ動くのを、手に取るような間近から眺められるんだよなあ‥‥。

195005.jpg白い曳船が前にいたので、その航跡をたどる形でさらに進むと、曳船は東雲水門の前に陣取った、クレーン台船に横付けしました。

ありゃ、セクターゲート径間は塞がれているようですね。長年に渡るローラーゲートの工事がようやく終わったと思ったら、こちらも手を入れなければならないとは、水門の維持管理の大変さが感じられます。工事の様子を見させていただきましょう。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『東雲水門、なお工事中』につづく)

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タグ : 砂町運河 東雲運河 台船 曳船 独航艀 東雲水門