12月31日の運河風景

(『船橋港の水門と水路めぐり…16』のつづき)

200146.jpgおっと、積み残しがあった‥‥。しつこいですが、抜けるような青空と、風穏やかな冬の天候は、舟行きにとって宝物といっても、いい過ぎではありません。文字どおり、目に入るものすべてが輝いて、どの水路を通っても、曇りの日の数倍(当社比!)は素晴らしく見えるのですから。

というわけで、船橋探索の帰り道に眺めた、大晦日のフネやら橋やら、もろもろをまとめてみました。

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タグ : 東京港 東京ゲートブリッジ 辰巳水門 辰巳運河 東雲北運河 巡視艇 浚渫船

11月20日の川景色…1

(『イグアナ賛歌…4』のつづき)

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199022.jpg墨田川造船の艤装桟橋をのぞいてみると、「10月30日のフネブネ」で見たときとあまり変化はなく、巡視艇「あわぎり」と消防艇「ありあけ」がもやっていました。よく見ると「あわぎり」は船首にハンドレールが取り付けられており、艤装の進捗がうかがえます。

自転車が賑やかに往来するしおかぜ橋をくぐり、汐見運河をそのまま西進。静穏な好天の下、滑らかな水面は両岸の風景を映し、まことに快適な微速航行です。

199023.jpg汐見運河の西口付近、蛤橋にさしかかると、橋脚に足場をまとって工事中の様子。低い桁下高が、なおさら低く見えますね。

低いとはいっても、マストを立てたままくぐれる程度。この時点での推算潮位は、だいぶ高めの159㎝、桁下高はA.P.+3.8mと汐見運河最低橋とはいえ、歴戦のすり抜け経験を有する我が艇からすれば、ものの数ではありません(威張ってどうするか)。

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豊洲運河に出て面舵、さらに西へ。最近まで深川政府倉庫があり、現在は更地となっている一角、ぱらぱらとした感じながら木々が紅葉して、なかなかきれいですね。この様子なら、河畔の紅葉を拾って歩けそうです。

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隅田川派川に入ったところで、さっそくもう一つ。明治丸の山吹色のマストと、紅葉のコントラストに目を奪われました。
撮影地点のMapion地図

(28年11月20日撮影)

(『11月20日の川景色…2』につづく)

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10月30日のフネブネ

197001.jpg今回の入渠は少し長引き、帰港は2週間後、10月30日に。往路同様、たまに小雨のぱらつく曇天で、ヤル気のそがれることおびただしいものがあったのですが、道々フネブネの姿を拾って楽しむことができました。

これも往路と同じく、2隻のPWCと江戸川閘門を通って下航開始。厚着をしてきたつもりでしたが、気温も思ったより低く、嫌でも帰路を急がざるをえません。

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タグ : 旧江戸川 砂町運河 汐見運河 東雲北運河 江戸川閘門 独航艀 監視取締艇 巡視艇 消防艇 墨田川造船

新造消防艇「ありあけ」拝見

(『東雲北運河のロータリーボート』のつづき)

195061.jpgロータリーボートとの別れを惜しみながら離れ、さて、東雲北運河のお楽しみスポットといえば、墨田川造船。

暁橋の桁下を透かしてのぞく桟橋には、すでに赤く塗り上げられた船体が見えています。消防艇ですね。修理なのか、それとも新造艇でしょうか。はやる心を押さえながら、前進微速。



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近づいてみると、河川や運河にも入れる全高の低いタイプです。トランサムに書かれた名前は「ありあけ」。

すでにこの名を冠した艇はありましたから、襲名・代替される新造艇で間違いないでしょう。

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船尾の甲板上に目をやると、シートにくるまれた何かや、構造物を越えて走るホースやコードらしきもの、折り畳み式マストに架けられた脚立と、いかにも艤装中といった雰囲気にあふれていました。

排気管が開口した舷側も、塗装が真新しくまだ汚れていません。

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前方から。甲板室の窓もまだカバーがかかり、放水銃などの装備品も未装着と、竣工まではしばらくかかりそうな感じですね。

船首をほんの少し切り落としたようにして、フラットを作ったあたり、軽く前進をかけて対象の船や護岸にバウづけさせながら、消火活動をすることを考えているのでしょうか。

195065.jpg検索してみたら、「消防艇誕生、進水式を間近から」(日本財団ブログ)なる記事がヒット。7月21日進水、長さ/幅は22.2、5.95m、速力16ktとのこと。ご安航をお祈りしております。

墨田川造船の近く、丸太の廃桟橋上は、カワウ君たちの社交場でした。我が木っ端ブネの接近に、いっせいに首をひょろ長く伸ばし、おかんむりの表情もあらわ。ううむ、トリ大好きな船頭としては、警戒されるのは大いに心外ですが、こればかりは致し方ありません。

(28年9月10日撮影)

(『魚群捕捉!』につづく)

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タグ : 東雲北運河 消防艇 水辺の鳥たち 墨田川造船

東雲北運河のロータリーボート

(『初秋の隅田川』のつづき)

195056.jpg東雲北運河、木村造船所の近くまで来てみたら、桟橋にもやわれた一隻に、目線が「ひゅっ」と音を立てて吸い寄せられました。
えっ、ロータリーボート?!

行き会い艇があったので、最初の引き波を越えるまでいったんやり過ごし、改めて後進をかけながら近寄って、観察してみることに。

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いや、これは痛々しいな‥‥。まず目を引かれたのが、目を覆わんばかりの傷み具合。たび重なる衝突で凹みまくった前後のブルワークは、腐食が進んで向こうが透けて見えるほどです。舷側の錆もひどく、仮に現役だとしても、手入れをされることなく長い年月を過ごしてきたことが想像できました。
(このタイプについては、タグ「ロータリーボート」で他の記事をご覧ください)

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船尾側から。船名が書かれていることを期待したものの、残念ながら船尾にも記載なし。ブルワークのゆがみっぷりがよくわかります。

ベコベコのボロボロとはいえ、長さ/幅比の小さい、タライのような船体はまさにロータリーボート。丸っこさを堪能できる、実に魅力的な角度といえます。

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ふた昔前の、事務机用の椅子そのものシートも、皮が破れアンコがはみ出て、船体に劣らず惨憺たるありさま。メーターの一部は失われ、眼窩のように穴が開いたまま。ドライブの角度を変える小さなハンドルが、やけに目立っているコンソール‥‥。自走してきたのか、曳かれてきたのか‥‥。

最初、他地方から運ばれてきたのかも、と思っていたのですが、コンソール側面の船籍港表示に東京とあり、しかも直近の船検が平成23年。少なくともつい最近まで、現役だったのです。いや、ボロボロにくたびれているとはいえ、実は現役で、ここまで自走してきた可能性も高いですね。それにしても、どこで働いていたのでしょう?

第十一あかつき」がいた、朝潮運河にかつてあった筏屋さんは2隻のみのはず、しかもキャブがハードトップタイプだったので、他の船社に属していたものと推察。もしかしたら、新木場の貯木場とか、13号地のそれの囲いの中からほとんど出ずにいたのかも。だとすれば、船頭の目に留まらずとも不思議ではありません。

195060.jpg船名すらわからないのは残念でしたが、出会えたこと自体は幸運でした。東京ではとっくに絶滅したと思い込んでいたロータリーボートが、痛ましい姿とはいえ、こうして生き残っていてくれたのがわかったのですから。

しかし、都内の可航水路に限るなら、自艇でのぞけるところはほとんど訪ねたとはいえ、こうしてまだ見ぬ艇との出会いがあるのですから、さすが東京、侮れません。もちろん貯木場のような、一般艇の立入が禁じられている水面に入るわけにはいかないので、穴はあると思うのですが。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『新造消防艇「ありあけ」拝見』につづく)

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タグ : 東雲北運河 ロータリーボート 曳船