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東尋坊に遊ぶ…4

(『東尋坊に遊ぶ…3』のつづき)

243066.jpg雄島沖から船首を巡らして、東寄りの海岸沿いに南下します。ここでもガイドさんの名解説で、各岩塊の名やいわれについて細をうがったお話があったのですが、垂れ流すのも差し障りがありそうなので、乗ってからのお楽しみにさせていただきましょう。

驚いたのは、岩の上に引き上げられた機付きのインフレータブル。釣り人さんが乗ってきたのはわかるのですが、破れたりしないのかしら?

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243068.jpg並みいる奇岩を見て回るうち、船は断崖に囲まれた湾入に突っ込んで、岩肌が触れそうなところで止まりました。小心者としては、もし自分が操艇していたら、天地がひっくり返っても入りたくないところです。それだけに、船長の腕にはまったくこうべを垂れるばかりでした。

ガイドさんによると、この湾入は「大池」と呼ばれ、周りにそびえる断崖の高さは約25m、水深はなんと、17mほどもあるとのこと。

入海を池、と呼ぶのも珍しく思いましたが、これだけ狭く、しかも水深があると、少し波が立てば怒濤が噴き上がり、とても入ることはかなわないでしょう。穏やかな海況に感謝したくなりました。

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「大池」を後進で離脱、船着場の前を行き過ぎて、岸をなぞるようにゆっくりと岬を大回りし、岩相を心ゆくまで眺めさせてくれます。これも波静かであればこそ。青く澄んだ海と空に白い観光船、絵になりますね。

先ほど、土産物屋街を抜けたところの展望スペースから見た岩の、すぐそばをかすめるように通過。これも名前がついていて、ええと「軍艦岩」だったかな? あっ、ここにも引き揚げられたインフレータブルが。船宿からそうするように、と指示があるのでしょうか。

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紺碧の日本海と奇岩つらなる海食崖の名勝、好天のおかげで大いに楽しめました。時間的に光線のあんばいもよろしく、海上から眺めても、こうして崖の上から見渡しても節理がくっきりと浮き出て、訪ねたタイミングもばっちりだったようです。

最後に、東尋坊タワーに上がって、風光を愛でてからおいとまするとしましょう。自分の年代から見ると、ちょっと懐かしくなるような建物ではあったので、その意味でも楽しみではあります。

(元年11月23日撮影)

(『東尋坊に遊ぶ…5』につづく)

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タグ : 東尋坊 東尋坊観光遊覧船

東尋坊に遊ぶ…3

(『東尋坊に遊ぶ…2』のつづき)

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トランサムが波で叩かれる堅い衝撃とともに、しばらく後進で岸との距離を取った後、転回して爆音を高め前進、沖を目指します。

初めて目にする東尋坊の威容、陽射しが作り出す陰影が美しいですね。複数の突き出た岩脈が、まるで海面をわしづかみにする巨人の手指のようです。

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243063.jpg枯れたいい声のガイドさんが、名調子で語る説明を耳にしながら、船は真っ直ぐ雄島の近くへ。写真は東岸~南岸を見たところで、こちらの柱状節理もまた見事。

島と三国町安島を結ぶ、雄島橋にも目を引かれました。赤い高欄が空と海をバックによく映えて美しく、まるで海上に果てしなく伸びゆくような、幻想的な風景にも思えてよいものでした。

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船が西岸に回ると、高かった断崖は次第に低まり、代わりになだらかな斜面が望まれるようになりました。水際が岩場であることは同様ですが、こちらの方がいくぶん優しい表情ですね。

斜面の中腹にぽつりと立つ白い柱は、雄島灯台だそう。岩の海岸になだらかな草地が続く風景、どこか鳥島とか、伊豆諸島の無人島を思わせます。

243065.jpg船着場を発して約2㎞の沖合、海水は色あくまで青くきれいで、相模湾をのそれを思わせる清らかさ。午後になって風向きも変わってきたのでしょうか、だいぶうねりが高くなってきて、船はローリングするように。

加えて、他船の引き波を横切ったとき、揺れがさらに激しくなり、ドシン、ドシンとピッチングを繰り返すたび、「キャーッ」と、半ば楽しむような悲鳴が上がるシーンもありました。

(元年11月23日撮影)

(『東尋坊に遊ぶ…4』につづく)

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タグ : 東尋坊 東尋坊観光遊覧船

東尋坊に遊ぶ…2

(『東尋坊に遊ぶ…1』のつづき)

243056.jpg「遊覧船のりば」の看板に従って、他のお客さんと一緒にぞろぞろと小径をたどって降りてゆくにつれ、今まで見えなかった眼下がひらけ、東尋坊らしいごつごつした岩肌が望めるようになってきました。

ウェブ上でもおなじみのビューポイントでしょうから、皆さんよくご存じと思いますが、出発前の私は閘門で頭がいっぱいだったため、初見とあって新鮮な驚きがありました。

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おおお‥‥!

断崖をはつって作った小径が一筋、頼りなく伸びるさまもさることながら、恐ろしげな岩礁が牙をむく深く、狭隘な湾入に船着場があったなんて! 舵を少しでも誤って一撃喰らえば、ひとたまりもないような遊覧船が、実に巧みに接岸してくるんですよ。こんな凄い光景が目にできるとは、まったく知りませんでした。

真っ先に思い出されたのが、青ヶ島など火山性の離島にある港。もちろん本物の方がはるかに厳しいのでしょうが、岩肌の荒々しさにくわえ、この標高差、岸壁設備の乏しさがそう思わせたのでしょう。また、戦国期の海賊衆が営んだ秘密の舟入があったとすれば、こんな風だったのかなあ‥‥などと、妄想をかきたてられるものがありました。

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見下ろしたときはもやっていた船がすぐに沖に出て直後、すかさずお客さんを満載した船が入ってきて、ゴースターン一発でピタリと着岸。船名はわかりませんでしたが、トップに可愛らしいカニの絵が描かれていて、側面には赤・白・紺で斜めにストライプを入れていました。

243059.jpg岸壁上の係員さんに切符をもぎってもらい、席に着くと間なしにほぼ満員に。もやいが放たれると爆音が高まって、ただちに離岸です。

遠目に見下ろしたときすでに恐ろしかったのに、こうして小岩礁群を目前にすると、まあ怖気をふるうものがありますね。船にとっては危険極まりないとはいえ、天然記念物とあって、加工は極力避けられているのでしょう。


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遠望したときは平らかに見えた海面も、浮かんでみればそこそこのうねりがあり、軽いローリングをしながら後進離脱。繋留地である三国港から回航されてきたのでしょうか、お客さんの乗っていない船が、間髪を入れず接岸姿勢に入っていました。

(元年11月23日撮影)

(『東尋坊に遊ぶ…3』につづく)

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タグ : 東尋坊 東尋坊観光遊覧船

東尋坊に遊ぶ…1

(『開田橋閘門を訪ねて…9』のつづき)

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243052.jpg開田橋水閘門から西へ約12㎞、奇岩の景勝地として名高い東尋坊へ到着。ちょっと懐かしい感じの外観が目を引く、東尋坊タワーは後のお楽しみにして、まずは腹ごしらえです。

昼食後にお店を出て船着場へ。この時期では珍しい好天とあって、人出もかなりのもの。賑やかな土産物屋街の坂を下ってゆくと、家並みの間に青い海面が見えてきました。

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土産物屋街を抜けた瞬間、岩肌を見せる島を視界の真ん中に、穏やかな紺碧の海が広がりました。思わず声を上げたくなるような絶景、名勝地として昔から人々が魅了されるのも、大いにうなずけます。

丹塗りの橋で結ばれた島は雄島といって、東尋坊同様の柱状節理が見られるとのこと。遊覧船のコースも近くを通っているようです。

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遊覧船が走っているのをズームでたぐって。ここは北西に突き出した岬の突端、遊覧コースも外海とあって凌波性重視なのでしょう、開放甲板のない古典的な通船スタイルです。

冬場は特に荒れやすい日本海、しかも岩勢荒々しい絶壁を縫うようなコースですから、欠航する日も珍しくないとのこと。東尋坊観光遊覧船に問い合わせたら、「とにかく海況しだいなので、出る前に電話をください」と案内され、開田橋出発前に確認してからの訪問となったわけです。

243055.jpg出札所で遊覧船の切符を買い、土産物屋街前の展望スペースから下って、船着場へ。

舗装してあるとはいえ、30mはありそうな絶壁上から水面近くまで降りてゆくのですから、傾斜はかなりのもの。特に事前情報を目にすることなく訪ねたので、船着場がどんな感じなのか知らず歩を進め、眼下に広がった光景に驚くことになりました。
撮影地点のMapion地図

(元年11月23日撮影)

(『東尋坊に遊ぶ…2』につづく)

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