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8月22日の水路風景…4

(『8月22日の水路風景…3』のつづき)

270016.jpg第一航路を終端まで北上、晴海埠頭が見えてくると、そこには先月とほとんど変わらない「晴海の堅陣」が。

オリンピックの閉会式を見て、「ああ、これであの巡視船たちともお別れだな‥‥」などとたそがれていたのですから、うかつにもほどがあります。パラリンピックがあることを、すっかり忘れていたのでした。



270017.jpg有明西運河に足を向けてみたら、こちらは変化がありました。測量船が一隻だけ、戻ってきていたのです。「海洋」ですね。

このバースが、元のとおり測量船が並ぶようになったら、五輪も終わったと実感するんだろうなあ、と思っていたので、その伝でゆけば少しだけ、日常に近づいたことになりますね。

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「海洋」の後ろに接岸していたのは、巡視船「みなべ」。南方熊楠が後半生を過ごしたことでも知られる、田辺海上保安部からの来航。油船でしょうか、「優光丸」という船を横付けして、監視取締艇「ありえす」とともに補給作業中でした。

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先ほど通り過ぎたPWCフリートを追ってゆくような形で、警備艇「すいせん」がプレーニングで航過。勇壮ないい後姿がものにできましたが、この噴流ですから引き波も結構なもので、護岸からの反射波とダブルパンチ。まあガブられました。

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有明西運河を出ると、第一航路から3隻の巡視艇が、単縦陣で入港してくるところに出くわしました。そのうちの一隻、「ひめざくら」をスナップ。何度も似たようなことをいって恐縮ですが、簡素な居住設備しか持たない小型艇が、遠路姫路より駆けつけてくれた‥‥というだけで、視線が熱を帯びてしまうのでした。


(令和3年8月22日撮影)

(『8月22日の水路風景…5』につづく)

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タグ : 有明西運河 東京港 巡視船 巡視艇 警備艇

8月22日の水路風景…3

(『業務船の三角旗』のつづき)

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引き続きガブられつつ第一航路東寄りを北上していると、大井火発のバースにヘリ巡視船がいるのに気づきました。横浜海上保安部の「おおすみ」です。

ヘリ巡視船は老兵といってもいい過ぎでない船が少なくありませんが、こちらも昭和54年竣工の大ベテラン。9年前に延命工事を施され、兵装などを更新したそうで、まだ当分は現役に留まるのでしょうね‥‥。

270012.jpg本船にこそ出会わなかったものの、警備の船艇は頻繁に行き交っていて、風による波立ちに引き波が加わるため、まあガブること。波頭に突っ込まないよう、行き足を押さえて前進。

プレーニングで追い越していった艇は、湾岸署のハルナンバー視6「たかお」。すぐに舵を切って引き波に正対しないと、この速度ならローリングとともに激しい飛沫を浴びることになります。

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さて、台場内水面に浮かぶパラリンピックシンボルです。黄色いフェンスこそ航路の幅分は中断されているものの、航行自粛水域であることはオリンピック会期中から引き続き変わりなし。そこで‥‥。

270014.jpg航路西口で警備に当たっている、「SEC」と染め抜かれた赤い旗を掲げた、民間の警戒船に近づいて、写真を撮りたい旨伝えてお願いしてみることに。

乗り組みさんは「(赤と緑の)ブイから内側に入らなければいいですよ!」と許可してくださいました。ありがとうございます! 風でリーウェイする艇を舵を当ててなだめながら、ブイのギリギリまで寄せて、何枚か撮った後速やかに離脱。

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曇り空が残念ではありましたが、「スリー・アギトス」と通称される、三日月が3つ寄り添ったような形のパラリンピックシンボルを、ブイの外からズームでたぐって撮ることができました。

台船はオリンピックシンボルと同じかしら‥‥と思っていたのですが、「12月13日の水路風景…2」と見くらべてみたところ、違う船でした。今回のものは、前回よりずいぶん小型に見えます。ともあれオリンピックのそれに引き続き、オリ・パラ会期中ならではの水路風景を記録できて、嬉しいことではありました。
撮影地点のMapion地図

(令和3年8月22日撮影)

(『8月22日の水路風景…4』につづく)

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タグ : 東京港 巡視船 警備艇 パラリンピックシンボル

業務船の三角旗

(『8月22日の水路風景…2』のつづき)

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清掃船をはじめ、遊覧船や屋形船といった不定期の客船、またアーバンランチのような定期便の客船など、都内の河川や運河を行きかう業務船たちに掲げられた、青地に赤三角の小旗が気になっていました。

先日こちらの記事で触れたように、五輪警備に関連するものと察しはつきましたが、検索してもやり方が悪いのか、それらしきものがヒットしないのです。

ここはその道のプロに相談した方がよかろうと、ご迷惑ながらおなじみZEN船長に伺ってみることに。さすが船長、交付元の団体のサイトをすぐに教えてくださいました。ありがとうございました!

東京2020オリンピック・パラリンピック期間中における自主航行ルール『2021 CRUISE RULES』 について」(2021 Port of Tokyo 航行安全推進プロジェクト事務局)

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都内の業務船の団体でつくる連合会といったところで、一昨年から活動をはじめ、オリンピック・パラリンピック期間中の自主航行ルールを定めたとのこと。

リストアップされているフネブネは、いずれも自粛水域を航行する頻度が高いもの。三角旗を掲げて、いわば「登録船」であることを明示しておけば、警備する側の海保、警察も負担が軽減されるということでしょう。

ささやかな点ではありますが、これも警備陣やブルーインパルスと同様、五輪会期中でなければ目にできない、いうなれば一生に一度(!)の水路風景の一つであります。華やかなことどもの陰で目立たない件ながら、水路徘徊者として、記憶にとどめておきたいものの一つに違いありません。


(令和3年8月22日撮影)

(『8月22日の水路風景…3』につづく)

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タグ : 清掃船 隅田川 東京港

8月22日の水路風景…2

(『8月22日の水路風景…1』のつづき)

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辰巳埠頭にもやうおなじみの顔ぶれの中から一隻。新島物産の新洋丸、小型バスをホールド上にちょこんと積んでいるのが目に留まって一枚。離島に納入する自動車、シートもかけない裸積みなのを何度か見てきましたが、海水の飛沫をかぶって大丈夫なのかしら‥‥と、人ごとながら心配になります。

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270008.jpg折からの風で少々波立った第二航路に出て西航していると、巡視艇「あさかぜ」と行逢。遠路、釧路からの来航艇ですね。

何隻か東航船が続いたので、航路北側に寄せて歩かせていたところ、徳島通いの「フェリーびざん」を仰ぐ位置に。近くで見ると、全長とあいまって高い乾舷は圧倒されるばかりで、大迫力でした。

270009.jpgほぼ向かい風とて、行き足を押さえても結構なしぶきを浴びる海況でしたが、第二航路の西口に近づいて、左手遠くに山並みが望めることに気づきました。

あれは富士山‥‥? 富士山ですよね? 張り付くような雲がかかっており、山頂が妙な形になっていたので、一瞬戸惑ったものです。それにしても、ここから富士山が望めるような強風だったとは。夏には珍しいことではありました。

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第一航路に出たところで、対岸・大井埠頭に巡視船が一隻、もやっているのを発見。ガブられながら航路を横断して近づいてみると、巡視船「いず」でした。6年前、護衛艦「いずも」とともに若洲で出会って以来ですね。

中部から後部にかけて、舷側に薄黒く汚れたところが点々と‥‥。港内警備のため、複合艇や監視取締艇を繋留して、同様に汚れた舷側をすでにいくつか見てきましたから、本船も拠点の一つとして働いていることを実感。お疲れさまです‥‥。


(令和3年8月22日撮影)

(『業務船の三角旗』につづく)

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タグ : 東京港 巡視艇 巡視船

8月22日の水路風景…1

270001.jpg8月22日は、オリンピックのそれに代わり台場に浮かぶパラリンピックシンボルと、またもブルーインパルスの展示飛行があるとのことで、前回より1か月ぶりに艇を出してきました。今回は時系列順に紹介させていただきましょう。

曙運河を南下していると、水門の向こうに黄色い清掃船が。辰巳埠頭に出たあたりで追いつきそうですね。


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運河を出たところで、もはやルーティンになった墨田川造船辰巳の観察日記。入渠船はなかったものの、この日は大きな変化がありました。浮きドックの向こう、2階建ての詰所がついたポンツン桟橋が姿を消していたのです。

これでは当分、入渠はないと見てよさそうですね。あと、前回気づいていたのですが、浮きドック端部の両舷に、縦長のフェンダーが5本づつ、円弧状に設けられていたのも触れておきましょう。

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ふたたび前進すると、清掃船に追いつきました。先月22日にも出会った「第一清海丸」です。

そうそう、操舵室後端に掲げられた青地に赤三角の旗、遊覧船を含めた業務船が掲げていますが、オリンピック・パラリンピック会期中の警備に関する旗ですよね? 警備の負担を減らすため、おそらく外郭団体などが交付した、一種の登録船を示すものだろうと解釈していますが、国際信号旗でもないし、絵柄の由来や正式名称が気になります。

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「第一清海丸」を追い越して、埠頭と旧貯木場の柵の間を西航していたら、監視取締艇が反航してきました。これも先月22日は曙運河・砂町運河の十字流で警備に当たっていた「れぷす」。盛大に船首波を盛り上げて、勇ましい航走シーン。

270005.jpg少し間を開けて、続いて行逢したのが湾岸署の警備艇「すいせん」。赤色閃光灯を光らせての航行、操舵室の窓から乗り組みさんが腕を水平に出しているのは、取舵に切るよ、というサインかしら?

海保、警察の船艇が続航するさま、オリンピックが終わったとはいえ、引き続きパラリンピックの警戒が厳になされていることを、実感させる一幕ではありました。


(令和3年8月22日撮影)

(『8月22日の水路風景…2』につづく)

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タグ : 曙運河 東京港 清掃船 監視取締艇 警備艇 墨田川造船