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変わりゆく北十間川…5

(『変わりゆく北十間川…4』のつづき)

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19年6月23日、西十間橋をくぐってから西側を見たところ。曇り空なのも手伝って、水路の辺境といった寂しい風景ですね。

もちろん、両岸の陸上は賑やかな街中なのですが、水運が絶え、地元艇の繋留も禁止された船影のない狭水路は、やはり場末感が漂ってしまいます。

111027.jpgスカイツリーが立ち上がり、テラス工事たけなわの23年5月14日(右)になると一転、あの辺境風味はどこへやら! 

堤防や護岸に手が入り、放置感が吹き飛んでしまったのも大きいですが、バックに大建築がそそり立つことの効果も、改めて感じさせますね。 



111028.jpgそんなかつての川景色を脳裏に描きつつ、テラス整備後の走り初め。上の写真と見くらべると、堤防が低められて、街並みへの視界が広がったのがよくわかります。

スカイツリーがますます迫り、視界に収まりきらなくなってゆくこの感じ。以前は、寄る辺のない袋小路に分け入ってゆく、という探検じみた、どこか不安になるような面白さがありましたが、今は逆に、終点のクライマックスに向かって、進むほどに気分がぐんぐんと高揚する感覚です。

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京成橋が近づいてきました。通航ルール改定前は、この橋を境に西側が通航禁止区域だったわけで、今やそれも解かれ、一般艇でも大手を振って入れるようになりました。

テラス工事中、また完成後と何度か陸路お散歩にはきましたが、改定後、初めての艇での進入となれば、やはり感慨深いものが…。さあ、いよいよですよと、同乗の皆さんにかける声にも、つい力が入ってしまうほど。

111030.jpg右の写真(19年11月11日)とくらべてみると、周囲の変わりようはもとより、京成橋自身も橋脚に耐震補強が施され、塗装も真新しく面目を一新したことがわかります。

橋にとっても、また川にとっても、5年前の静けさがよもやと思われるほどの、まさに激変の数年間だったことでしょう。
撮影地点のMapion地図

(24年12月9日撮影)

(『変わりゆく北十間川…6』につづく)

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タグ : 北十間川 江東内部河川 水位低下化河川 東京スカイツリー

変わりゆく北十間川…4

(『変わりゆく北十間川…3』のつづき)

111021.jpgテラスの柵に「手漕ぎ船優先」と書かれた看板が、掲げられているのが目につき始めました。ベニヤ板にプリントした紙(防水加工はしてあるでしょうが)を貼っただけの、いかにも仮のものといった雰囲気の看板で、両岸のそこここに見られます。

都建設局の「江東内部河川の通航ルールを改正します!」によれば、従来「引き波禁止」とされてきた標識を、今回の改正から「手漕ぎ船優先」の標識も兼用させるようですが、まだ標識の設置が追いつかず、仮にこのような看板を設けているというわけでしょうか。

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西十間橋の近くまで来ると、うむむ、恐れていた台船の姿が。テラス工事はほぼ完了したものの、この橋の周りの整備は、後回しになっていたようですね。

さて、通れるかな…。いったん後進にかけて態勢を立て直し、改めて敵状(でもなんでもない)を観察。横断幕も「航行注意」で「通航禁止」ではないし、幅員からしていけそうだと判断、スロットルをコツンと微速前進に入れました。

111023.jpgうひゃひゃ、狭い狭い。西十間橋は、すぐ手前に水管橋の橋台地のような、妙な張り出しがあるため、台船をかわした直後にすぐ舵を左に切り、クランク状に艇を持ってゆかねばならないので、ちょっと緊張します。

幸いにして河道を抜ける風はほぼ向かい風だったので、尻が振られることもなく、最微速でも舵の応答はよかったため、思ったより楽に抜けることができました。


111024.jpg右の護岸とは、ご覧のとおり余地が1mあるかないかのギリギリっぷり。とはいうものの、左手で舵を取り、右手で写真を撮っていたのですから、いうほど緊張感はなかったのかしら。すみません。

無事、狭窄部脱出に成功すると、ウエダさんたちが拍手で労をねぎらってくださいました。ありがとうございます(泣)。



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「注意」の三角旗がズラリとぶら下がる西十間橋の向こうもまた、テラスの真新しい肌と間近に迫ったスカイツリーの構造が陽光に輝く、まばゆいばかりの屈曲区間。

ここから先に艇で入るのは、昨年5月14日(『5月14日の内部河川…2』参照)以来。その後、陸路お散歩に来たりしましたが、テラス整備の完了後に進入するのはもちろん初めて。新装成った西端部の「走り初め」ということで、気分も盛り上がります!
撮影地点のMapion地図

(24年12月9日撮影)

(『変わりゆく北十間川…5』につづく)

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タグ : 北十間川 江東内部河川 水位低下化河川 東京スカイツリー 台船

変わりゆく北十間川…3

(『変わりゆく北十間川…2』のつづき)

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111017.jpg境橋を望む地点から、19年6月23日(右)との比較写真。大きな木が、何本ものびのびと水上へ枝葉を伸ばしていたことに加え、季節柄堤防道上の並木も葉を茂らせていたので、ジャングル感も3割増しといった区間でした。

左側、南岸の堤防は、少し低められたのでしょうか。街並みへの視界が、だいぶ広がったように思えます。


111018.jpg風の強い日とあって、広い水面なら波としぶきに悩まされるところ、静穏な航行がのんびりと楽しめるのは、まさに狭水路の恵み。皆さんに代わり番こで、バウでの眺望を楽しんでいただくことにしました。

ウエダさん、寒さをものともせず両手を広げて、気持ちよさそうです。視界にはさえぎるものなし、ひたすら冬の陽光が降り注ぐテラスが続く川景色。独り占めしたような気分になれそうですね。

111019.jpg代わってF記者は、自慢の一眼レフを構えて、スカイツリーのベストショットを狙うつもりのようで、膝を立てて真剣そのものの構え。

おりしも艇は、横十間川との丁字流にさしかかりました。雲一つなく、空も澄んでいますから、いい写真が撮れたでしょうね。



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十間橋をくぐった直後、河上のベストポジション(?)から仰いで。F記者愛用の巨砲も、筒先をぐっともたげてスカイツリーをロックオン、無言でシャッター音のみが響いてきます。

この区間、幅が少し狭くなっているせいか、法面の植え込みがない、フラットな造りになっています。もちろん化粧板を張りきれいにしてありますが、ちょっと昔の堤防を思い出させる雰囲気ですね。
撮影地点のMapion地図

(24年12月9日撮影)

(『変わりゆく北十間川…4』につづく)

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干潮時の「源森川」…1

95001.jpg6月3日は、近場をあちこちうろついてきました。曇り時々雨と芳しくなかった天気予報も、幸いにして外れ、曇天ながら青空ののぞくまずまずの空模様。さらに望の大潮の前日とあって、日中の潮位差はおよそ1.9mにおよんだこともあり、おなじみの川たちの、ちょっと違った表情を楽しむことができました。

まずは旧源森川…北十間川西端部を訪ねてみようと、隅田川を遡上。初夏を感じさせる気温の高さも手伝ってか、「道灌」の横付けする都観光汽船の浅草船着場も、すでに結構な賑わいです。

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賑やかな河畔に背を向けて、源森川水門を仰ぎつつくぐり、対照的な静けさの狭水路へ。この「大河から細いところへ入る」瞬間は、何度味わってもよいものです。
撮影地点のMapion地図

95003.jpg枕橋を前にして。おお、いつもよりぐっと高く見える! 橋台やアーチ下部の黒々と濡れた部分が露出し、水位の低まった分加わった高さも手伝って、より重厚な感じがします。

この日の干潮が9時55分、芝浦の推算潮位でA.P.+0.05mだったとのこと。到着時が10時47分で約1時間後ですが、内陸にあるタイムラグを考えると、上げ潮に転じてまだ間もないころでしょうか。


95004.jpg北側の石垣護岸も、基部まですっかりあらわになり、岸近くに堆積した泥が、湿った肌を薄日に光らせていました。

この数日は雨の多かったこともあり、水質は決してよくはなかったにもかかわらず、水底に沈んだものまでチラチラと目に入るほどの浅さ。ここまで引いたときに入るのは初めてですので、初めて見る「干潮時の源森川」の表情に興味を惹かれつつも、やはり緊張しました。

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ご覧のとおりの引き具合とくれば、澪筋はほぼ中央のみ。ペラを河底で磨くのも業腹ですので、エンジンをチルトアップしての最微速前進。最奥部まで「干潮時の源森川」を眺めてやるとしましょう。


(24年6月3日撮影)

(『干潮時の「源森川」…2』につづく)

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タグ : 隅田川 水上バス 源森川 北十間川 源森川水門 枕橋 江東内部河川 東京スカイツリー

5月14日の内部河川…2

(『5月14日の内部河川…1』のつづき)

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北十間川に入り、ツバキが咲き乱れる例の屈曲区間を楽しみながら西へ。

水路の狭さとイイ塩梅の曲がり具合にくわえ、水位低下化以前を髣髴させる、錆色の鋼矢板がむき出しのほっとかれぶりが気に入っているだけに、この後の区間の変貌を思うと、何とも複雑な気分です。

61007.jpg両岸のテラス化は、横十間川丁字流を起点に東へ向けて、現在は福神橋までほぼ工事が完了したところ。

狭いスペースを巧みに生かし、あっさり目にまとめたテラスの造作は悪くないのですが、これがずんずん進んで、北十間川全域を覆う日が来ると思うと…。旧中川接続部まで、連続して施工されるのでしょうか。

61008.jpgテラス区間、境橋を過ぎたあたりで、珍しく行き合い船がありました。

都の小型清掃船(扇橋閘門でいうところの『手上げ』、『満漢全席小名木川…5』参照)かしら、と思っていたら、警戒船の看板を掲げた艇でした。お祭りみたいにタイヤのフェンダーをくくりつけて、いかにも働き者の作業艇といった雰囲気。スカイツリー近くの現場から来たのでしょうね。

この日の目的の一つが、どのあたりまでテラスの工事が進んでいるか、様子を見てみることでもあったので、この艇の出現にはちょっと気持ちが引き締まりました。これは予想以上に進行していそうです。

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うむむ、やはり。

工事は前回到達した京成橋をはるかに超えて、西十間橋のすぐ西側まで進んでいました。橋の手前には、「この先工事のため航行できません」と大書きされた看板が掲げられ、例の妙に出っ張った橋台地とあわせて、拒否され感(?)が強烈です。

61010.jpg…とはいいながら、西十間橋をくぐってしまいました。実は橋の手前にカヤックが数隻いて、転回しようとすると彼らに迷惑がかかるということもあり、いったん橋を過ぎてから艇を回すことにしたのです。

もちろん警備の方に注意されたので、お詫びしながらすぐ退散したのですが、クレーンつき台船がほぼ川幅いっぱいに詰まった奥には、施工済みの護岸もちらりと見え、スカイツリー完成に合わせ急ピッチで進む修景の様子を、生で眺めることができました。
撮影地点のMapion地図

(23年5月14日撮影)

(『5月14日の内部河川…3』につづく)

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