12月31日の運河風景

(『船橋港の水門と水路めぐり…16』のつづき)

200146.jpgおっと、積み残しがあった‥‥。しつこいですが、抜けるような青空と、風穏やかな冬の天候は、舟行きにとって宝物といっても、いい過ぎではありません。文字どおり、目に入るものすべてが輝いて、どの水路を通っても、曇りの日の数倍(当社比!)は素晴らしく見えるのですから。

というわけで、船橋探索の帰り道に眺めた、大晦日のフネやら橋やら、もろもろをまとめてみました。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください

続きを読む »

タグ : 東京港 東京ゲートブリッジ 辰巳水門 辰巳運河 東雲北運河 巡視艇 浚渫船

船橋港へ向かう…2

(『船橋港へ向かう…1』のつづき)

200006.jpg
若洲の東端が右舷正横に来たので、ここで大きく変針。独航艀にお別れしようと振り返ったら、ゲートブリッジの真下に小さく、真っ白に冠雪した富士山が。これも冬の快晴下ならではの贅、大いにトクをした気分です。

富士山がはっきり見えるときに、気をつけなければいけないのは北西の突風ですが、出港前に見た天気予報では終日微風、午後は少し南の風が入る程度と、日中はおおむね穏やかとのことでした。

200007.jpgゲートブリッジを船尾方軸線に見て、真東からやや南寄り、気持ち沖に出すような感じで、針路110度を取りました。約3浬はこの針路を維持します。

今見返してみると、湾奥海上を千葉方面に向かうのは、浦安の境川(『境川に向かう』参照)を訪ねて以来、実に7年ぶり! 水路がないと、いかに腰が重くなってしまうか、ヘタレぶりがわかろうというものですわ。

200008.jpg
境川のとき同様、本船泊地をかすめる形になるので、錨泊するフネブネが間近に見られるのも楽しみの一つ。単錨泊なので、風向きがわかるのも面白いものです。微風なので、各船で向きが違いますが、おおむね北西と見てよいでしょうか。

200009.jpg
10分後、次の変針点に近づきました。煙突とガスタンクの方が目立っていますが、その間にある鉄塔、浦安市千鳥の南端角にある、第三管区海上保安部・浦安レーダー局(地図はここ)が左舷正横に見えるところ。

200010.jpgここでやや北寄り、およそ70度まで取舵に当てると、ほぼ正面に幕張でしょうか、高層ビル群が目に入ってきました。

地乗り航法では、いかによい目標をとらえるかが舟行きの能率に直結しますが、先ほどまでと違って、針路上に顕著な目標が出てきたので、しめたとばかりにビルの一本を選び、気持ちの上でも楽になりました。後は5浬弱直進し、船橋航路と交差するのを待つばかり。

(28年12月31日撮影)

(『船橋港へ向かう…3』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 独航艀 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋

7月10日の水路風景…2

(『7月10日の水路風景…1』のつづき)

194006.jpg

194007.jpg我が艇が砂町運河を出たところで、警戒船と信号機から指示があったのでしょう、プレジャーと屋形船各一隻がにわかに爆音を高め進入開始。屋形の船頭さんが、警戒船とすれ違いざま手を振っていたのが、思いやりが感じられるいいシーンでした。

荒川河口の橋梁群をくぐったところで、ご無沙汰していたから少し回してやらきゃと、スロットルをいっぱいに倒してデッドフルに。回転計はたちまち5500PS、速度は軽く向かい風を受けて23.7kt。快調であります。

194008.jpg
行き足をしぼりながら面舵、砂町南運河へ入ってみると、若洲ヨット訓練所からたくさんのディンギーが出ていて、少年少女が帆走練習中でした。

OP級という箱型の、全長3mに満たない可愛らしい艇で、群れをなしておぼつかない帆さばきで間切るさまは、可憐な鴨のヒナさながら。デッドフルから一転デッドスローで、小さな艇長たちの真剣な面持ちを眺めながら航過します。

彼らを見ていたら、中学生のころ、艇はシーホッパーくらいのクラスだったと思うのですが、夏休みの数日間ながら合宿式のヨット教室で、帆走を教わったことを思い出しました。

潮っ気が染みついたような厳しい教官に鍛えられ、タックのときブームでノックアウトされたり、沈して海に放り出されたりと、生来の運動音痴丸出しでお恥ずかしいかぎりだったのですが、首尾よくクローズホールドに持ち込めたときの快感は、えもいわれぬものだったことが思い出されます。

194009.jpg砂町南運河の西の果てを直角に曲がり、ゲートブリッジを望むところに出ました。朝が涼しかったせいでしょうか、想像していたよりずっと濛気が濃く、トラスもぼんやりと霞んで、季節柄もありシャープな眺望は望むべくもありません。

まあ、この霞を吹き飛ばす風がないということで、穏やかな水面が担保されるのですから、ぜいたくはいえますまい。近くに他船もいないことだし、ここでも全開ですっ飛ばし、トラスの真下へ。

194010.jpg
ニュートラルにすると、冷却水の落ちる音とアイドリング音のほかは、耳をかすめる微風の音のみ。ゆるいうねりが艇を揺らすモクリ、モクリという感覚を楽しみながら、頭上はるかに仰ぐ、雄大な橋の裏側を堪能しました。
撮影地点のMapion地図

(28年7月10日撮影)

(『7月10日の水路風景…3』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 荒川 砂町南運河 東京港臨海大橋 東京ゲートブリッジ 東京港 橋の裏側

「いずも」来航!…7

(『「いずも」来航!…6』のつづき)

178031.jpg前後しますが、UH-60JAが再着艦する前のこと。装載艇が近づいてきたので、何か失礼でもあったかしら、とスロットルを戻すと‥‥。

艇長氏、メガホンを構えていわく、「作業は15時15分に終了します。それ以降は(『いずも』を)存分にご覧になっていただいて結構ですから!
あ、ありがとうございます(涙)

やつがれの不審船ごときに、わざわざご案内くださって本当に恐縮です! 思わず帽子を取って、深々と頭を下げてしまいました。

178032.jpg
そうそう、これもUH-60JAが着艦する直前ですが、白いハードトップ付きのプレジャーが一隻、南側より「いずも」見物に参入。

‥‥したのはいいものの、ご覧のとおりいかんせん近すぎ、しかもヘリの着艦作業真っ最中とあって、いうまでもなく装載艇は大慌て。全速力で追いかけたものの、拿捕されると勘違いしたのか、プレジャーが逃げる逃げる(笑)。
いや、プレジャーの艇長にはそんなつもりはなくて、単に浮かれて後ろを見ていなかっただけなのかもしれませんが、遠目には追いかけっこに見えました!

178033.jpg
上の騒ぎから5分と経たないうちに、EC-225LPが再度の着艦。ああ、水煙うずを巻くダウンウォッシュ、いいなあ。

着艦に熟練した艦載機だけでなく、いわば陸上機も易々と迎えられることこそ、広大なフラッシュデッキを持った、「空母型」ならではの長所。「いずも」がその機能を十全に発揮する瞬間を、間近で都合4回も拝めたのですから、半休を取って訪ねた甲斐があったというものです。

178034.jpg
我が木っ端ブネと周囲の位置関係の心覚えにと、少し引いた写真を一枚。発着艦作業中は、木材投下泊地のドルフィンが並んでいる線の、少し東側で漂泊して見学しました。望の大潮の翌日とあって、潮流の影響が結構あったので、時々微速で動いて位置を調整します。

EC-225LPがフライパスしていった間なしに、装載艇の艇長が我々に向かい、両手で大きく〇を作ってうなずきました。「飛行作業は終わった、近づいてもいいよ!」というサインのようです。手を振って了解し、勇躍「いずも」のそばへ。乗り組みの皆さん、お忙しい中、ご親切にありがとうございました!

178035.jpg
先ほどとあまり変わらない角度ではありますが、やはり艦尾からアプローチしたくなり、微速で接近。

連れがたまたまモノクロモードで撮っていて、帰宅後に仕上がりを見たら、曇天の重苦しさがうせて、むしろこちらの方が悪くない雰囲気に思えました。まあ、軍艦色に曇り空とくれば、ほとんどモノクロームの世界ではありますね。

(27年8月31日撮影)

(『「いずも」来航!…8』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 護衛艦いずも 護衛艦 巡視船 東京港 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋

「いずも」来航!…4

(『「いずも」来航!…3』のつづき)

178016.jpg
いったん港口の方に向かった「すいせん」に、装載艇が近づいて声をかると、中から乗り組みのお巡りさん二人が出てきました。警備の打ち合わせなのか、それとも我々同様、ヘリ着艦についての注意を促しているのか、しばらく話し込んでいました。

相変わらず断続的に小雨がぱらつき、カメラを向けるには具合の悪い空模様。ううむ、レンズの真ん中に水滴がついてしまった‥‥。

178017.jpg
「いず」は、と見ると、「富士丸」の助けを借りて180度回頭中。「いずも」とお見合いする形で接岸するようです。

先ほど、手前を通り過ぎたときは、「いずも」とさして大きさが変わらないように錯覚したのですが、同じ岸壁に並んでもやうとどうでしょう。接岸作業が終わったら、確かめてみよう。

178018.jpg‥‥落ち着いた風にシレッと垂れ流しておりまするが、装載艇よりヘリの飛来を聞いてからというもの、「どこ? どこ?」と、キョロキョロあらぬ方を見回しては、ニヤケているというだらしないありさま。

艦載ヘリとなれば、館山とか南の方から来るのかしら、と思い込んでいたら‥‥。
来た!

意外や、ヘリが登場したのはおよそ北西。ビル群がすき間なく立ち並ぶ、都心上空に黒い点が生じたと思ったら、みるみるこちらへ向かってきました。そういえば、立川市との防災訓練だったなあ‥‥。このヘリも、立川から来たのかしら?

178019.jpg
ヘリは迷彩を施した、陸上自衛隊のUH-60JA! 海自の艦載ヘリと同系列の機体です。

ヒュンヒュンとローターが空を切る音とともに、ぐっと高度を下げてきました。
いや~、盛り上がりますわ!

178020.jpg
おおおお!
装載艇の艇長がいわれたとおり、猛烈なダウンウォッシュで、水面にもうもうと水煙が上がり、うずを巻くド迫力のシーン! 確かに真下にいたら、水煙でびしょ濡れになってしまうでしょう(それも楽しいかも‥‥)。

これまた意外だったのは、ヘリが艦尾方向を向いたまま着艦したこと。雑誌などで見た写真では、艦首を向いてスポットに駐機しているものが多かったので、てっきりターンして、艦尾から進入するものとばかり思っていましたから。

(27年8月31日撮影)

(『「いずも」来航!…5』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 護衛艦いずも 護衛艦 巡視船 警備艇 曳船 東京港 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋