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6月7日の砂町南運河

(『6月7日の辰巳埠頭』のつづき)

252006.jpg貯木場(現在はクレーン船の泊地ですが)の囲いに沿って取舵を切ったところで、スロットルを一杯に倒しました。全速25.6kt、船底を塗り替えておよそ8ヶ月を経ての成績としては、まずまずといったところでしょう。

デッドフルのままさらに取舵、ゲートブリッジを右舷に見て一枚。まだ沖は雲があって少々サエませんが、穏やかな海況と恐竜橋、雄大な眺めに癒されます。

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速度を緩めず爽快さを味わいながら、貯木場の周りを4分の3周し、砂町南運河へ進入。新木場の緑の法面をバックに疾走する、トーイングボートを眺めながらの東航。東雲運河と並んで、こちらもゲレンデとして好環境のようですね。

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砂町南運河唯一の橋、若洲橋に近づいたあたりで、橋の向こうにシングルセイルの小型ヨットが、いくつも帆走しているのが見えてきました。この右手にある若洲ヨット訓練所、このコロナ禍で一時閉鎖していたはずですが、再開したようですね。

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訓練のお邪魔をする気はもとよりないので、スロットルをしぼって、行き足をゆるめました。

橋をくぐるとき、ふと仰いでの一枚。むう、平仮名の「わかす」だけ切り取ると、何ともいえぬユルい味わいが‥‥。

252010.jpg微速で歩かせつつ、訓練風景を眺めて。随伴艇が声をかけると、周りにサッと集まれるあたり、熟達した子たちなのでしょう。

正面に見える荒川河口沖も穏やか、この調子ならまずまずの水路日和になりそう。運河から出たら、エンジンの健康も考えて、少し飛ばしてゆきましょう。

(令和2年6月7日撮影)

(『緊迫の激流水門二題!』につづく)

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タグ : 東京港臨海大橋 東京ゲートブリッジ 砂町南運河

中防水路の新水門…1

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徳島のお話をいったん休ませていただき、10月27日に訪ねた、中防水路の新しい水門ほかを垂れ流させていただきます。フネブネや道々の物件については後ほどまとめて、まずは水門から。

都内で最も沖合に位置する水路、中防水路(私が勝手に名付けました、はい)が「海の森水上競技場」に転用され、一般船艇の入れない閉塞水面となってしまったのは、「ゲートブリッジをお散歩…3」、「中防水路西口の様子」ですでに触れました。

出入りができないとなれば、自然に足が遠のいてしまうのが人情とはいうものの、閉塞工事もだいぶ前に終わり、なおかつ締切堤には水門が設けられたとのこと。都内でもっとも新しい水門の表情は如何と、久しぶりに訪問してみる気になったのです。

240012.jpg当日はあいにくの曇りで、水面は穏やかではあるものの、ゲートブリッジも背景に溶け込みそうな、重苦しいグレー一色。

中央防波堤の東端を回り込むと、凹凸の乏しい風景の奥にぽつりと、水門が見えてきました。空模様も手伝ってか、どこか寒々とした、寂しそうな感じが第一印象でした。

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微速で水門に近づきながら、正対する位置に艇を持ってきて、まず初対面の一枚。締切堤が左上がりで勾配がついているため、水平感覚がおかしくなりそうですね。

右に併設された2径間のこれは、塵芥除けの格子を備えていることから、揚水機の呑口でしょうか。全閉された扉体は堤防高より低いことから、高潮を防ぐなど防潮の用途はなく、単に競技場の内水面を一定に保つためとわかります。巻上機室は、堰柱と同様直線的なデザインですが、明るいグレーの塗色とともに、中央に大きな明り取りを配した姿は引きしまった印象で、悪くありません。

240014.jpg一見して何より気になったのは、この信号と電光掲示板の表示。

通行止」って‥‥。もしかしてこれ、信号が青を現示して、電光掲示板が「通行可」になるときが来るということでしょうか? 競技がないときは、内水を代謝させるため開放されることもあるのかしら、と余計な期待を抱かせてしまう罪作りな表示。

う~ん、閉塞され一般船艇とは無縁の存在となったと思っていたが、中防水路はまだ死んだわけではないのか? 年にほんの数日でも、自由通航が許される“開放日”もありうるのか? などなど、あれこれ栓のない妄想をしてしまいます。

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北側から見たところ。水門、揚水機場とも結構な厚みがあって、視点によっては大きく印象が変わりますね。いずれ背後に見えるゲートブリッジのシャフトから降りてきて、水門を眺めながら締切堤を渡れるようになるのでしょうか。

ところで、この水門の名前が気になりますよね。検索しても名前はヒットしなかったのですが、「海の森水上競技場整備工事」(PDF)のパース画によれば、キャプションに「水門、揚水施設 水門操作室」「東側水門」とありました。ここでは仮に「東側水門」としておき、正しい名称がわかったら、タグともども追記訂正させていただきましょう。

水門に併設されたあれは、揚水機場で正しかったようです。西側水門には排水機場が設けられているようなので、東西で機能を分担しているのですね。
撮影地点のMapion地図

(元年10月27日撮影)

(『中防水路の新水門…2』につづく)

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タグ : 中防水路 東側水門 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋

ゲートブリッジをお散歩…5

(『ゲートブリッジをお散歩…4』のつづき)

207041.jpgゲートブリッジのど真ん中を踏んだ記念として、先ほどから何度か見たコレの、「橋梁中央」バージョンを記念撮影。

もっともご覧のとおり、昇降口を起終点とすればど真ん中ではなく、中防側の昇降口までは720mなのだそう。中防昇降口が解放されるのは、中防水路が閉塞された後になるのかなあ‥‥。

さて、帰路は下り坂ですからだいぶ楽で、東側の眺望もダーッと開けて、往路とは違った楽しさがありました。足取りも軽くトラスを抜けて、桁区間の半ばまで来ると‥‥。

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ツヤツヤ、モフモフの可愛らしいカラス君が、目の前の高欄に舞い降りたのです! 瞳も黒々とつぶらで、実にハンサムというか、美人というか。

実はこのカラス君、先ほどからこのあたりを、カアカア鳴きながら上になり下になり飛び回っており、桁下に巣でも作っていて、通る人を威嚇しているのかしらと気になっていました。ここまで近くに来てくれるとなれば、人馴れしているとしか思えません。

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まったく逃げるそぶりを見せないので、こちらも気をよくしてカメラをパシャパシャ。我々の方を向いて、カア、カア! としきりに何かを訴えています。盛っているときのような、剣呑な感じは全くせず、穏やかに話しかけられている感じです。餌をねだっているのかな? 誰かに餌付けされているのでしょうか。

「ごめんね、ゴハンはないんだよ」と話しかけると、カラス君はしきりに首をかしげた後、風に乗ってファサファサと垂直上昇し、監視カメラの上に留まってしまいました。

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人懐こくて、本当に可愛いカラス君だったなあ。トリ好き冥利に尽きる出会いに満足して、若洲昇降タワーへ戻りました。

207045.jpgここは橋への出入口の1階上に、展望スペースがあります。トラスが見える側は密閉されているので、眺望はそれなりですが、寒さが厳しい時期は、ここから眺めるだけで止めておく、という選択肢もあるかもしれません。

ともあれ、いつも下から見上げてばかりのゲートブリッジ、初めて歩いてみた新鮮さと眺望もさることながら、橋自体を堪能できるよう、行き届いた造りだということがわかりました。今度はお弁当持参で、あの休憩スペースで昼食といきたいですねえ。

(29年5月28日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋 水辺の鳥たち

ゲートブリッジをお散歩…4

(『ゲートブリッジをお散歩…3』のつづき)

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207037.jpgここで初めて、楕円形のささやかなベンチを備えた、休憩スペースが出現。柵は外側へ少し張り出し気味に造られていて、人が座る分幅を広げてありました。

真下はすでに航路だからか、柵はふたたび高められており、上半分は透明なアクリルで眺望を確保していました。あるいは、歩行者を強い風から守るためかもしれません。「窓」の一つには、展望台でよく見られる案内図も掲げられていました。

207038.jpg少し休憩してからふたたび歩きだし、トラスは間もなく終わり、中央径間の真ん中まで、あと一息の位置に。

一見ゆるく見える坂道ですが、風に吹かれながらこうして歩いていると、結構な負荷になっているのがわかりました。運動不足だなあ‥‥。ともあれ、気持ちよく800mをぶらぶら歩み、ゴールは目前です。



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トラスが途切れ、中央径間に入りました! 水面を隔てること60余m、柵を高めてあるとはいえ、さえぎるもののない頭上に広がる蒼穹、わが身が天空に在る実感がひしひしと迫って、気持ちのよいことこの上なし。

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そしてゴール。中央径間の真ん中らへんから、南側を眺めて。ここに一段高めた展望スペースでもあれば、道路と柵越しに広がる湾奥をも少し堪能できそうではありますね。もちろん現状でも十二分に楽しいです。

クルマが通ったら、フワフワと桁がしなってスリリングかしらと思っていたら、意外と足元はしっかりした感じ。たまたま、トラックなどの大型車が通らなかったからかもしれません。

(29年5月28日撮影)

(『ゲートブリッジをお散歩…5』につづく)

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タグ : 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋

ゲートブリッジをお散歩…3

(『ゲートブリッジをお散歩…2』のつづき)

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トラスに近づくにつれ、中防水路の様子が視界に入ってきました。ズームでたぐり寄せると、南北端に複数のクレーン船や警戒船が見え、航路を狭めて何か基礎工事のようなことをしています。

検索してみると、「海の森水上競技場」(東京オリンピック・パラリンピック準備局)がヒット。うひゃ~、閉塞水面になってしまうのか! ボート競技場になるのは以前から報じられていましたが、まさか前後を塞がれて、外から出入りできなくなるとは思いませんでした。完全にふさがれる前に、一度通っておかないと‥‥。

207032.jpg第三航路が真下を通っているとあって、出船入船は繁く、歩きながらときどき立ち止まって、下をのぞきつつ進むのも楽しみの一つ。残念ながら、本船の通航には出くわせませんでしたが。

風で細波立つ水面も、ここから見下ろすと縮緬じわのよう。何度目かにのぞき込んでみたら、ちょうど一隻のプレジャーが北上するところで、第三航路のブイとともに一枚。

207033.jpgクルマで通過していれば、どうということはないのでしょうが、二本の足で進む身にしてみれば、一見ゆるく見える橋上の勾配は、結構コタエるもの。トシだなあ‥‥。

しかし、強い風が汗をさっと乾かしてくれることもあって、汗だくのびしょ濡れになることは避けられ、助かったものでした。いよいよトラスも近づいてきて、テンションも上がってきます。水面から仰ぐばかりだったトラスの、中にいよいよ入れるんだ!

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うひょ~!

さえぎるもののない天空に、雄大な幾何学模様を描く上部トラスの構造! 橋上の眺望がよくないという点から、設計者にあまり好まれないともいわれるトラスですが、むしろ利用者に鮮烈な感動を与えて、「橋を渡った!」という実感が深くなり、好印象なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

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何分吹きさらしの高所なだけに、トラスの中に入るとどこか安心感が。頭上に何もない状態より、縦横に走る構造に囲まれていた方が、守られているような感じがするものですよね。

(29年5月28日撮影)

(『ゲートブリッジをお散歩…4』につづく)

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タグ : 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋 中防水路