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千葉港へ向かう…1

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ホンモノのGoogleマップで都川を表示

千葉港に注ぐ都川に、以前から行ってみたいと思っていました。Wikipedia「都川」によると、流路延長15.7kmの二級河川で、平安時代、千葉氏の開発により瀬替えが行われるなど、古くから人の手が入ってきた川だそうですが、河川徘徊者として魅力を覚えたのはもちろん、ここが可航河川であったからです。

何分流路自体が短いということもあり、可航区間はそう長いとも思えなかったものの、こうしてGoogleで見たかぎりでは、京成千葉線橋梁の下流側まで繋留船が認められたため、少なくともここまでは行けるだろう、と推定できたことが第一。

第二に、千葉県庁や千葉中央駅のある、県都の都心部を貫く街場の川であること、千葉県葭川排水機場の、治水施設としては破格とも思える豪気な(!)建物が河畔にそびえたっていることなど、周囲にも惹かれる点がいくつかあったのです。船橋の海老川が予想以上に楽しめたこともあって、「千葉の都市河川は面白い」という好印象を持っていたことも手伝っているでしょう。

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‥‥と、何やらテンションの高い前置きになりましたが、3日朝、出港準備をしていた時点では、まだ千葉港へ向かおうと決めたわけではありませんでした。風も穏やかな初冬らしい好天、湾奥を"渡海"するには適した海象ながら、ちょっと迷っていました。燃料の残が微妙だった上、燃料桟橋が開く前で、補給ができなかったからです。

朝の気温もぐっと低まったとあって、母港のポンドに水鳥がいっぱいな風景を想像していたら、出発前に出会えたのは何と、ご覧のキンクロ君一羽のみ。まだ本格的な渡りには、少し時間がかかるようですね。

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まあいいや、沖に出てから考えよう‥‥と、アバウト極まりない状態のまま出港。荒川河口の橋梁群をくぐってから振り返って。京葉線の鉄橋、中央径間に足場が掛かりましたね。塗装もだいぶ傷んでいたようなので、何よりでした(通航時の動画はこちらをどうぞ)。

朝のうちは北西、昼近くから南東の微風とあって、沖へ出ても海面は穏やかです。千葉港を目指すなら、若洲の南端から東航して、直線距離はおおむね25km弱といったところ。寄り道をしなければ往復約50km、さーて、どうしましょうか‥‥。

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308005.jpg若洲の南端を過ぎ、ゲートブリッジが見えるところまで到達。晴れているし、富士山が拝めるだろうと西に目をやると、残念ながら霞でぼんやり。でも、富士山がはっきり見えないということは、ここしばらく風は強まらないということでもあります。

これで決まりました。よし、行ってみよう! 片道約1時間、残から考えて、巡航速度で3時間分はあるし、寄り道しなければ大丈夫と腹をくくりました。久しぶりの千葉県行きです。
撮影地点のMapion地図

(令和5年12月3日撮影)

(『千葉港へ向かう…2』につづく)

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タグ : 荒川東京ゲートブリッジ水辺の鳥たち

初めての初日の出…6

(『初めての初日の出…5』のつづき)

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初日の出の帰路に目にした、印象的な湾奥風景をいくつか。

ゲートブリッジの向こうに望むビル群の中に、陽の昇りつつあるほんの短い間だけ、陽光を反射してキラキラ輝いていたものが2、3見られ、水面に光の筋を描くさまがきれいでした。

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中防越しに眺めた、この冬初の富士山。雪をまとった白い山体が、ほんのりと茜色に薄化粧をした、冬の早朝ならではの表情。陽光が力を得てゆくにつれ、山腹のディテールが刻々と鮮明さを増してゆく様子も荘厳さを感じさせ、よいものでした。

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帰途に就くシンフォニー姉妹や、碇泊する本船の船橋も陽を受けて輝いています。明るくなってから改めて、水平線近くは結構雲が多いことがわかりました。雲が広がらなくて何よりでしたね。

290029.jpg山も建物も船も、そして引き波も、すべてを美しく暖色系に染め上げてゆく初日の出の素晴らしさ! 陽を浴びるものすべてを浄化してゆくような感じがする‥‥といったら大げさでしょうか。

‥‥ええ、ここで残念なことが一つ。行逢艇の引き波を受ける角度に気を配らなかった私が悪いのですが、右下の写真を撮った直後、引き波の予想以上に激しい動揺で、メーターパネル前に置いた愛用のコンデジが落下し、壊れてしまったのでした。

290030.jpg実は、12月28日に出た際、あんば様(阿波大杉神社)のお札を外して、持ち帰っていたのですね。年末の時点では、初日の出を見に出かけられるとは思っていなかったので、新しいお札をいただく2日の初詣まで、外して差し支えなかろうと。

まあ、これもお札を持参し忘れた自分の責任とは申せ、思わぬところであんば様の霊験(?)を実感したような気になったという、お粗末でありました。


(令和5年1月1日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 東京港東京ゲートブリッジ

初めての初日の出…3

(『初めての初日の出…2』のつづき)

290011.jpg6:20、さらに光が増して、自艇のサイドがだいぶクリアに見れるようになってきました。これでザラザラ写真ともおさらばかな? いや、もう少しご辛抱くださいね。

荒川から吐き出される流速のせいか、北の微風がほどよくカディを押してくれているのか、漂泊している艇は姿勢を崩すことなく、船首はほぼ南を向いたまま。不思議に思いながらも、嬉しくなったものでした。


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湾奥のこのあたりは本船の泊地ということもあって、黒々とした巨大なシルエットが多く浮かび、中には作業中なのか、煌々と照明をともしている船もあり、明けゆく空をバックにたたずむさま、幻想的な光景。

中には微速で移動している船もあるので、見とれながらも注意は怠りませんでしたが、幸いこちらに向かってくる船はありませんでした。

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6:23、ゲートブリッジを振り返ってみると‥‥おお、トラスが見えるようになってきましたね。その向こうに望むビル群も、点々と灯る赤い航空障害灯がよいアクセントになって、実にきれい。早くもか細い陽光を反射して、金色に輝いているビルがいくつか出てきたのも印象的でした。

ゲートブリッジの角度を先ほどとくらべてもわかりますが、夢中で東の空を眺めているうちに、だいぶ南へ流されたようです。

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何しろ、はるか南にあった第三航路の2番灯標が、こんな近くまで迫ってきていたのですから。ここを過ぎると航路に入ってしまうので、反転して北上した方がよさそうですね。

290015.jpgGPSプロッタを確認してみると、1.2~2㎞/h、およそ1kt前後で南へ流されており、若洲の突端をかわしたあたりから、西寄りに吸い込まれるような格好になっていることがわかりました。

5:42からゆるい上り潮に向かっている時刻でしたが、荒川の流速はやはり大きく影響しているのでしょう。このあたりで長時間漂泊したことはもちろんなかったので、水の挙動を興味深く感じたことではありました。


(令和5年1月1日撮影)

(『初めての初日の出…4』につづく)

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タグ : 東京港東京ゲートブリッジ

初めての初日の出…2

(『初めての初日の出…1』のつづき)

290006.jpgしばらくガサガサの写真が続きますが、ご勘弁ください。進むごと、左舷にチラと目をやるごとに力を増してゆく感のある薄暮の光。まことにワクワクさせるひとときであります。

もっとも、カメラが勝手に補正しているので、実際はもっと暗いのです。振り返っても、自艇の航跡もまだよく判別できないほど。どのくらいかというと‥‥。

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6:07、上とほぼ同時刻にゲートブリッジを撮ったものですが、日が昇る反対側ということもあって、照明以外はほとんど判じ難い状態。桁に設けられた紅緑の標識灯で、かろうじて航路幅がわかる程度です。

ゲートブリッジを4時の方向に見たここで、行き足を落として漂泊することにしました。第三航路がおおむね南東に走っており、これ以上南下すると本船の出入りに差し支えるからです。

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6:13、水面のディテールが見てとれるほど白んできました。房総の山並を黒く浮かび上がらせるオレンジのグラデーション、その美しさは息を呑むばかりで、雲がなく、風も極めて穏やかな好天に心から感謝したくなったものでした。ズームでたぐったせいか、実際目で見た明るさに近い感じに撮れています。

前日、「日の出・日の入マップ」で1日の日の出の方角を検索してみたところ、およそ120°、若洲沖から見て三井化学市原のある方向。写真でいうと中央、もくもくと煙が上がっているその右手あたりかなと、艇の軸線を向けてコンパスで見当をつけました。

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6:17、東の空はますます白んで、空も青みがかってきました。カメラの補正がかかって明るさは強くなっていますが、下の写真のように手元周りがはっきりしてきて、床に置いた懐中電灯を消してよいレベルに。

290010.jpg風は北から北北西、1mとの予報でしたが、実感としてはさらに穏やかで、2℃前後の気温の低さを感じさせず、むしろ予想より暖かだと思えたほど。

おかげで波もほとんどなく静穏そのもので、最高のご来光拝観環境(?)といって、いい過ぎでないように思えたものです。あとは東の空に、雲がかからないことを祈るくらいでしょう。


(令和5年1月1日撮影)

(『初めての初日の出…3』につづく)

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タグ : 東京ゲートブリッジ東京港

3月6日の水路風景…3

(『3月6日の水路風景…2』のつづき)

277011.jpg前後しますが、鉄鋼埠頭の謎の橋に向かう前、第三航路を南下してゲートブリッジに久々のご機嫌伺い。

北西の風が3~4mあったでしょうか、水面はさざ波立って、プレーニングすると硬い衝撃がありましたが、乱反射する陽光の向こうにシルエットを浮かばせたさまは、どこか凛としたものを感じさせて、来てよかったと思えたものでした。

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南下しながらくぐったところでスロットルをしぼり、中防側トラスを振り返って。ああ、さんさんと降り注ぐ陽射しを浴びたこの姿、よろしいじゃございませんか。この日はうっすらと富士山も見えたのですが、残念ながら橋脚に隠れて、ツーショットは成りませんでした。

277013.jpgゆるゆると進みつつ愛でて、少し距離をとったところで若洲側トラスも一枚。

以前、日経MJに掲載していただいたとき、「恐竜橋」なるタイトルがつきましたが、この角度から眺めると、まさに長大な尾を振りかざしつつ進む、草食恐竜のよう。吊橋と斜張橋が幅をきかせる湾岸の巨大橋の中でも、異彩を放つ存在ですよね。

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全容がほどよく見渡せるところで艇を漂泊させ、バウに立っての一枚。風は少しありますが、エンジンの回転数が落ちるとまことに静かで、ハルを打つさざ波の音が耳につくほど。波に揺られながら、しばし雄姿を愛でたのでありました。

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バウに立っていて、「そうだ!」と思いつき、いったん席へ戻りました。全周をよく確認してからスロットルを微速に入れ、舵を中央で固定し安定したのを見計らい、ふたたびバウへ。水を分けて進む船首を撮りたくなったのです。前回挑戦したのが平成21年3月ですから、実に13年ぶり。

結果は‥‥う~ん、ずいぶんな数を撮ったものの、いま一つパッとしなかったような‥‥。何度か針路を変えて、光線の具合を見ながらやるべきだったかも。でも、久しぶりに目にした自艇が水を押し分け進むさま、なかなか見られないだけに新鮮で、次はもっとうまく撮ってやりたい、という気持ちも湧き上がったものでした。

(令和4年3月6日撮影)

(『3月6日の水路風景…4』につづく)

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タグ : 東京ゲートブリッジ東京港臨海大橋東京港