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「東京みなと丸」拝見!

(『7月12日の運河風景…4』のつづき)

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「東京みなと丸」、初見の印象は、まず先代の「新東京丸」よりかなり小型に見えたこと、それにまったく“官船臭”がしない、プレジャーそのものの外観だなあ、ということでしょうか。

トップに眺望のよさそうなオープンデッキがあつらえてありますが、先代同様、「観光じゃなくて視察なんだから、ウロチョロしないで席に座って説明を聞かないとダメ!」なのかしら。だとしたらもったいないことです‥‥。

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正横を見て。イタリアの造船所で造られたと聞いていますが、スマートかつ完成度の高いスタイルで、なかなか素敵。

検索の仕方が悪いのか、メーカー名やスペックを記した記事が引っかからず、唯一全長と定員が載っていたのが「都発注の視察船、建造中の船体に凹凸 納期は半年遅れに」(朝日新聞、昨年5月22日付)。「全長約35メートル、乗客定員90人」だそう。定員は先代より10人減、見た目より収容力はありそうですね。

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ちょっと驚いたのが、船首近く、アンカーレセスの右手に書かれた船名! また何で、こんなに小さい字で、こんなに水線近くにレイアウトしたんでしょう?

せっかく素敵にまとまっていたのに、少々雰囲気を壊してしまった感がなきにしもあらず‥‥。これなら、船名はトランサムだけでいいような気もしますが、いかがでしょうか。

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単体で眺めると小さめに見えてしまう船体も、前方からポンツン桟橋とのツーショットで初めて「あ、結構大きいんだ」という感想を持つにいたりまして。窓の形や配置も、流れるようで格好よろしいですが、室内からの眺望はどうでしょう。“視察”で窮屈なのは我慢して、一度乗ってみたいですね。

253030.jpgコロナ緊縮下とあってか、浜離宮前水面で憩うプレジャーの船影もまばらで、この日は2隻。浜離宮も散策する人の姿はほとんど見られず、静かなものでした。

そうだ、築地川をのぞいてみましょう。南門橋を久しぶりに見てみたくなりました。閉鎖されていなければいいのですが。
撮影地点のMapion地図

(令和2年7月12日撮影)

(『7月12日の運河風景…5』につづく)

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タグ : 浜離宮東京みなと丸

7月12日の運河風景…4

(『7月12日の運河風景…3』のつづき)

253021.jpg東雲運河を南下して旧防波堤のある区間へ出たところで、ふたたびのデッドフルで全速航行をこころみてみると‥‥。

おお、48.8km/h‥‥26.3kt! 辰巳埠頭前でのそれより、1ktオーバーという好成績。港内と運河では、風や波が艇に与える影響もずいぶん違うでしょうから、そのあたりが数字になって表れたのでしょう。


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港内を横切って、まず目指したのは竹芝にもやうヴァンテアン。コロナ禍で4月から休業を余儀なくされていましたが、残念ながら6月末で事業から撤退を発表、このときすでに、繋がれたまま売船を待つ日々を過ごすのみとなっていたからです。

私は縁あって2回利用しましたが、スタッフの皆さんの真摯で気持ちの良い応対もあって、楽しく過ごせたことが思い出されます。東京港からこの、一種愛嬌のある姿が消えるのは寂しいですが、第二の人生も、幸せであることを願わずにはおれません。

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253024.jpg竹芝のお隣、汐留川水門をくぐって、浜離宮前水面へ進入。ちょっと見てみたいものがあるんですよ。

入ってすぐ左手、観光汽船の桟橋には、無聊をかこっている風情の同社船隊の姿が‥‥。コロナ禍で頼みのツアー客もほぼゼロに近いとあっては、大川筋を賑わすはずの優秀船たちも腕を撫するばかり‥‥つらいですねえ。

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右へ折れると、お目当ての船影がさっそく飛び込んできました。そう、「東京みなと丸」! かつて私もお世話になった 「新東京丸」に代わる、港湾局の新しい視察船です。
撮影地点のMapion地図

(令和2年7月12日撮影)

(『「東京みなと丸」拝見!』につづく)

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タグ : 東京港汐留川水門水上バス東京みなと丸