11月1日のフネブネ…2
(『11月1日のフネブネ…1』のつづき)
●辰巳埠頭を離れ、13号地貯木場に沿って南下すると、建材埠頭の東岸角に接して、巨大な台船が。紅白の櫓を立てているところを見ると、杭打ち船かな? 横付けしている揚錨船も魅力的ですね。
周囲にはアンカーを打ったことを示すブイが点々と見え、アンカーロープをひっかけてはことと遠巻きに通過したので、揚錨船ともに船名はわからず。

●とはいいながら、も少し近寄って一枚。巨大鉄塔が突如出現したようなこのオーバースケール感、いいですねえ。側面にはハルナンバーでしょうか「CMC-7」と大書きされ、船尾には「東雲二丁目防潮堤建設工事」の横断幕が。櫓側面に「不動テトラ」とあったので、所属がわかりました。
不動テトラの2019年版総合カタログ(PDF)を見ると、6ページに掲載された写真「海上地盤改良船:深層混合処理船『第7不動号』」というのが似ているような。小さい写真だったので、確証は持てませんでしたが。

●第二航路に出ようと南下を再開すると、高速で北上してくる行逢船が左舷に見えました。船尾の噴流で水面が大きく凹むほどの、パワフルな走り。高い乾舷も頼もしい感じがします。ハンドレールに警備艇の横断幕を掲げていることから、工事水域の警戒に就いているのでしょうか。
艇名は「双鷲参」‥‥! どうやら、3月20日に見た、「双鷲八」の僚船みたいですね。ともに船体塗色はグレー、ここの船社は渋好みなのでしょうか?
●第二航路へ出て西航し、西口のブイから第一航路をうかがって。だんだん青空がのぞいてきましたが、午前中はおおむね曇りで、そのせいか波は穏やかです。
コンテナを揚搭するクレーンを両岸に眺めながら、面舵を切って第一航路を上りはじめると、向こうから一つ船影が近づいてきました。

●豆曳船に曳かれ、ゆっくりと南下してきたクレーン船。ジブもスパッドも高々と上げ、甲板上には発電機など機材を満載して、静々と近づいてくるさまを眺めながら行逢。距離があるので船名はわかりませんでしたが、クレーンの側面に縄定の名前が見えました。
(令和2年11月1日撮影)
(『11月1日のフネブネ…3』につづく)

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周囲にはアンカーを打ったことを示すブイが点々と見え、アンカーロープをひっかけてはことと遠巻きに通過したので、揚錨船ともに船名はわからず。

●とはいいながら、も少し近寄って一枚。巨大鉄塔が突如出現したようなこのオーバースケール感、いいですねえ。側面にはハルナンバーでしょうか「CMC-7」と大書きされ、船尾には「東雲二丁目防潮堤建設工事」の横断幕が。櫓側面に「不動テトラ」とあったので、所属がわかりました。
不動テトラの2019年版総合カタログ(PDF)を見ると、6ページに掲載された写真「海上地盤改良船:深層混合処理船『第7不動号』」というのが似ているような。小さい写真だったので、確証は持てませんでしたが。

●第二航路に出ようと南下を再開すると、高速で北上してくる行逢船が左舷に見えました。船尾の噴流で水面が大きく凹むほどの、パワフルな走り。高い乾舷も頼もしい感じがします。ハンドレールに警備艇の横断幕を掲げていることから、工事水域の警戒に就いているのでしょうか。
艇名は「双鷲参」‥‥! どうやら、3月20日に見た、「双鷲八」の僚船みたいですね。ともに船体塗色はグレー、ここの船社は渋好みなのでしょうか?

コンテナを揚搭するクレーンを両岸に眺めながら、面舵を切って第一航路を上りはじめると、向こうから一つ船影が近づいてきました。

●豆曳船に曳かれ、ゆっくりと南下してきたクレーン船。ジブもスパッドも高々と上げ、甲板上には発電機など機材を満載して、静々と近づいてくるさまを眺めながら行逢。距離があるので船名はわかりませんでしたが、クレーンの側面に縄定の名前が見えました。
(令和2年11月1日撮影)
(『11月1日のフネブネ…3』につづく)

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年の瀬の隅田川…1
(『年の瀬の荒川…9』のつづき)
●新神谷橋を過ぎたあたりで、さっそくクレーン船や杭打船が、岸に沿って何隻も碇泊しているのに出会いました。
足立区側の護岸も、いよいよテラス化工事が始まったのでしょうか、この様子だと、新田橋近くに至るまで一気にテラス化が進みそうですね。
●おなじみ「隅田川で最も新しい橋」、新豊橋の両岸は、架橋以来凄まじい勢いで開発が進み、大型団地が増えてゆくスピードには、ただただ驚くばかり。
過去ログ「隅田川のんびり遡航…6」で、竣工間もないときの写真を撮ったのですが、そのころとくらべると、空が狭くなったような感じすらします。
●豊島橋の西詰上流にある、ポンツン桟橋の船着場がふと気になって一枚。
「東京水路MAP」によると、船着場名は橋と同じく豊島、管理者は「区・民間」に類別されていますから、北区の管理する施設でしょうか。

●石神井川河口対岸に、いかついプラントを高々とそびえさせるみやぎ水再生センター。川の水質向上の立役者といっても言い過ぎではありません。
塗装されていないむき出しの金属の肌は、やはり冬の低い陽射しにさらされて、ギラリと光ってもらうのが似合う気がします。
【撮影地点のMapion地図】
●尾久橋のすぐ下流で気になるものといえば、巨大マンションに迫られながらも盛業している油槽所。う~ん、今回も輸送船の荷降し風景には出会えなかったか、残念。
タンクの側面におなじみアポロンのマークがあることからも、出光系の油槽所であることがわかります。Mapion地図を見ると、「出光興産(株)荒川油槽所」とありました。
(22年12月29日撮影)
(『年の瀬の隅田川…2』につづく)

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足立区側の護岸も、いよいよテラス化工事が始まったのでしょうか、この様子だと、新田橋近くに至るまで一気にテラス化が進みそうですね。

過去ログ「隅田川のんびり遡航…6」で、竣工間もないときの写真を撮ったのですが、そのころとくらべると、空が狭くなったような感じすらします。

「東京水路MAP」によると、船着場名は橋と同じく豊島、管理者は「区・民間」に類別されていますから、北区の管理する施設でしょうか。

●石神井川河口対岸に、いかついプラントを高々とそびえさせるみやぎ水再生センター。川の水質向上の立役者といっても言い過ぎではありません。
塗装されていないむき出しの金属の肌は、やはり冬の低い陽射しにさらされて、ギラリと光ってもらうのが似合う気がします。
【撮影地点のMapion地図】

タンクの側面におなじみアポロンのマークがあることからも、出光系の油槽所であることがわかります。Mapion地図を見ると、「出光興産(株)荒川油槽所」とありました。
(22年12月29日撮影)
(『年の瀬の隅田川…2』につづく)

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11月21日の東雲水門
(『11月21日の臨海大橋…4』のつづき)
●以前も触れたように、東雲水門はセクターゲートの径間が工事中です。そのディテールをも少し詳しく。
ふと思いついて、新しい順に、東雲水門の工事について触れた記事を並べてみると…。
「駆け足内部河川…8」、「桜探し散策で…1」、「東雲水門の工事」、「水門先生と水路行…4」、過去ログ「9月5日のフネブネ…4」、「東雲水門の工事」、「4月15日の水門」と、まあ、よく同じようなことばかり(しかも、同タイトルがあるのがなんとも)書いたものですが、この工事、4年前から続いているのですね。
●セクターゲートに近い北西岸には、杭打船、クレーン船と台船群がもやっています。スパッドを上げているところを見ると、岸壁に横付けしまさに「もやって」いるようですね。
これだけの大構造物に、延命…というと言葉が悪いですか、若返り工事を施すには、これだけの機材と、今までかけてきた時間に合わせ、さらに1年や2年の期間を要するのですね。
時々通っては様子を拝見してきただけに、水防施設の維持というのがどれだけ手間がかかるのか、少しは実感できたような気がしたものです。
●その奥には、ユンボの上回りをそのまま取り付けた、小型の浚渫船の姿も。それぞれに横付けする作業艇や曳船も個性豊かで、「ワンオフ乗物趣味」の心を刺激されるものがあります。
この日は日曜でしたから、もちろん工事はお休みで、船上には人影もなくひっそりしていました。

●こちらから見ると、セクターゲートも通れそうな雰囲気でしたが、向こう側にはクレーン船と、もう一隻の杭打船などが控えていますから、通航はできますまい。
手前の側壁には、何やらガリガリとこすった跡があり、操作室もだいぶほこりをかぶり白っぽくなって、いかにも工事中といった表情です。

●ローラーゲートも、左の第三径間は通航止め、第二径間が下航用、第一径間が上航用と、通航が制限されています。
竣工は昭和38(1963)年、そろそろ寄る年波と言ったところでしょうが、今回の工事で若返って、例の標語を変わらず掲げて頑張ってほしいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(22年11月21日撮影)
(『11月21日の運河風景』につづく)

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ふと思いついて、新しい順に、東雲水門の工事について触れた記事を並べてみると…。
「駆け足内部河川…8」、「桜探し散策で…1」、「東雲水門の工事」、「水門先生と水路行…4」、過去ログ「9月5日のフネブネ…4」、「東雲水門の工事」、「4月15日の水門」と、まあ、よく同じようなことばかり(しかも、同タイトルがあるのがなんとも)書いたものですが、この工事、4年前から続いているのですね。

これだけの大構造物に、延命…というと言葉が悪いですか、若返り工事を施すには、これだけの機材と、今までかけてきた時間に合わせ、さらに1年や2年の期間を要するのですね。
時々通っては様子を拝見してきただけに、水防施設の維持というのがどれだけ手間がかかるのか、少しは実感できたような気がしたものです。

この日は日曜でしたから、もちろん工事はお休みで、船上には人影もなくひっそりしていました。

●こちらから見ると、セクターゲートも通れそうな雰囲気でしたが、向こう側にはクレーン船と、もう一隻の杭打船などが控えていますから、通航はできますまい。
手前の側壁には、何やらガリガリとこすった跡があり、操作室もだいぶほこりをかぶり白っぽくなって、いかにも工事中といった表情です。

●ローラーゲートも、左の第三径間は通航止め、第二径間が下航用、第一径間が上航用と、通航が制限されています。
竣工は昭和38(1963)年、そろそろ寄る年波と言ったところでしょうが、今回の工事で若返って、例の標語を変わらず掲げて頑張ってほしいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(22年11月21日撮影)
(『11月21日の運河風景』につづく)

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11月3日のフネブネと川景色…1

●砂町運河を西に向かっていたら、曙運河・曙北運河との十字流で、さっそくコンベア船に出会いました。
10月11日に妙見島で見たそれとくらべると、ぐっと小型の船ですね。大型船を見た後ということもあり、全長が短いせいかキャブがやたら大きく感じられ、何かアンバランスな、寸づまったような印象を受けました。

ここ数年で、大型マンションが増えたことも手伝っているのか、運河畔の整備も急ピッチで、景色も目まぐるしく変わってゆきます。

●豊洲運河に入ったあたりで、今度は清掃船隊のフラッグシップ(?)、ゴミ運搬船・第一すみだ丸とすれ違い。
いつもは隅田川・厩橋の基地にもやっている姿しか見たことがないので、航行中の姿は初めてです(過去ログ『河川清掃船たち』参照)。この日は休日とはいえ、お仕事ブネにとっては平日同様。まだまだ面白いものが拝めそうと、ますます上機嫌に。

この時季は空気が澄んでいるせいもあるのでしょう、水門の輪郭もくっきりとして見え、ディテールのつくる影も鮮やかに感じられます。水門を愛でるには、もっともよい季節かもしれません。

●隅田川派川を抜け、亀島川水門から亀島川に入ります。
近年、扉体を含む上回りを、すっかり更新して「近代化改装」された亀島川水門ですが(過去ログ参照)、新しい扉体の塗装は、ビル街に溶け込む保護色を思わせる薄いグレー。陽射しの鋭いこの季節、目にはあまり優しくなさそうですね。
【撮影地点のMapion地図】
(22年11月3日撮影)
(『11月3日のフネブネと川景色…2』につづく)

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揚陸艇発見!
(『8月29日の臨海大橋』のつづき)
●臨海大橋を後にして、中防に沿ってケーソン造りの浮きドック群(『3月14日の臨海大橋…2』参照)や、写真のような杭打船たちの姿をカメラに収めて楽しみつつ、有明西運河へ向かおうとすると…。
有明西埠頭の方から、明灰色に塗られた平べったいシルエットの船が、こちらに向かってくる模様。むむ、もしかして珍客かもと色めき立ち、お二方に声をかけて、しばしお待ちいただくことに。
●おおお、やはり米海軍の揚陸艇(LCM)だった! この手の艇にはまず出会えない東京港で、しかも航行中に出くわせる嬉しさときたら! うひょひょひょ(笑)。
夢中でシャッターを切りまくる船頭に、鉢氏は「あんなに遠くから、よくわかりましたねえ…」と、半ば呆れ顔。
わからいでか!(←心の声)
いや、何分好きなもので、ピンとくるものがあるのです、ハイ。

●平べったく幅広な船体に、空母のような片寄せたブリッジ、それにバウだけでなく、スターンにもランプを持つという独特のシルエット。近場の業務輸送を担当する海軍の裏方さんらしい、小粒ながら頼りがいのありそうなスタイル、そそられます。
帰宅してから、月刊「世界の艦船」の米海軍特集号・06年1月号を開いてみると、クラス名はLCM-1610級、排水量375t、1959~87年に就役、積載量134tとありました。ふむふむ、なりの割にはたくさん積める、まさに山椒は小粒のなんとやらですね。
●カメラのモニターで後姿を見送っていると、画面右から白波を蹴立てて、警察の警備艇が追い付いてきました。エスコートというわけですか。この後にもう1隻、計2隻の手厚い警護ぶり。
上の2枚の写真でもわかるように、積み荷は消防車のようですね。確か、この前日か前々日のニュースで、消防関連のイベントに、米軍基地の消防車も出展されたとの報道を見ましたから、そこから撤収した消防車かもしれません。

●揚陸艇で一人盛り上がるゲスト不在ぶりで醜態をさらした(?)あとは、高橋梁密度運河・有明西運河に入り、頭上を飛び去る橋たちの作る影でこま切れに涼みながら、東京港の西側へ。
まだ風も穏やかで、この調子ならレインボーブリッジもゆっくり眺められそう。高架下・橋梁愛好家であるお二方に、楽しんでいただけるかどうか…。
【撮影地点のMapion地図】
(22年8月29日撮影)
(『超弩級橋の裏側まつり』につづく)

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有明西埠頭の方から、明灰色に塗られた平べったいシルエットの船が、こちらに向かってくる模様。むむ、もしかして珍客かもと色めき立ち、お二方に声をかけて、しばしお待ちいただくことに。

夢中でシャッターを切りまくる船頭に、鉢氏は「あんなに遠くから、よくわかりましたねえ…」と、半ば呆れ顔。
わからいでか!(←心の声)
いや、何分好きなもので、ピンとくるものがあるのです、ハイ。

●平べったく幅広な船体に、空母のような片寄せたブリッジ、それにバウだけでなく、スターンにもランプを持つという独特のシルエット。近場の業務輸送を担当する海軍の裏方さんらしい、小粒ながら頼りがいのありそうなスタイル、そそられます。
帰宅してから、月刊「世界の艦船」の米海軍特集号・06年1月号を開いてみると、クラス名はLCM-1610級、排水量375t、1959~87年に就役、積載量134tとありました。ふむふむ、なりの割にはたくさん積める、まさに山椒は小粒のなんとやらですね。

上の2枚の写真でもわかるように、積み荷は消防車のようですね。確か、この前日か前々日のニュースで、消防関連のイベントに、米軍基地の消防車も出展されたとの報道を見ましたから、そこから撤収した消防車かもしれません。

●揚陸艇で一人盛り上がるゲスト不在ぶりで醜態をさらした(?)あとは、高橋梁密度運河・有明西運河に入り、頭上を飛び去る橋たちの作る影でこま切れに涼みながら、東京港の西側へ。
まだ風も穏やかで、この調子ならレインボーブリッジもゆっくり眺められそう。高架下・橋梁愛好家であるお二方に、楽しんでいただけるかどうか…。
【撮影地点のMapion地図】
(22年8月29日撮影)
(『超弩級橋の裏側まつり』につづく)

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