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12月9日のフネブネ…1

(『川崎の枝運河めぐり…15』のつづき)

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末広運河を奥へ進み、根本造船所に近づきつつあったときのこと。右手に並んだ、上架作業用の台船の上に乗った艇()を見て、思わず
えっ、ここにいたの?
と、ニヤつきながら声を上げてしまいました(誰もいないし)。イヤだってついさっき、
出港前にほぼ同じもの(↓)を見たばかりだったんですから!

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まあ、朝から驚きましたよ。一見してすぐわかりました。以前、瀬戸内でパフォーマンスしていた、「ファスナーの船」ですよね! 航跡の広がりと合わせて上空から眺めると、巨大なファスナーを開けているように見えるという。まさか東京に来ていたとは、思いもしませんでした。

もの珍しさに周りをウロウロしていたら、いいタイミングで「ビックリしたでしょう~?」と、撮影のお手伝いでたびたびご一緒しているH艇長登場。これから開催されるイベントで、隅田川を上下すること、この艇は瀬戸内で走っていたものとは違い、少し小型に改設計した2号艇であることを教えてくれました。

とまあ、まさかその1号艇に出会えるとは思わなかったので、二度ビックリし、かつ嬉しくなったわけであります。ちなみに本艇デザイナーの鈴木康広氏のサイトはこちら

228088.jpgというわけで、以下時系列に戻ります。道々に出会ったフネブネの姿を落ち穂拾い的に。

海老取運河、北前堀の前では浚渫工事が続いており、浚渫船団が河道中央に陣取っていました。土運船「第5号千羽丸」に盛り上げた土の山‥‥ユリカモメたちが一様に風上を向いてみっちり! 寒かったので、少しでも足の冷たくない土の上を選んだということでしょうか。可愛らしいですね。

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同じく海老取運河、背後のクレーンと塗色を揃えた、この曳船「SALLY」の魅力に惹かれて一枚。塗って間もないらしい塗装もきれいですが、船名の抜き文字の書体も味があります。

228090.jpg千鳥運河西側、南岸にある官船の船溜のうち、川崎海上保安署の桟橋をスナップ。林立するプラントを背景に憩う船艇、ご当地らしい根拠地風景でよいものです。

左から巡視艇「たまかぜ」、監視取締艇「ふぇにっくす」。帰路に通った際は、二隻とも出動して不在でした。ご苦労さまです。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『12月9日のフネブネ…2』につづく)

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タグ : 末広運河海老取運河千鳥運河巡視艇曳船水辺の鳥たち

川崎の枝運河めぐり…15

(『川崎の枝運河めぐり…14』のつづき)

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根本造船所の全景。右手には上架作業用の台船も何隻かあって、その横には臨港消防署の「はるみ」ももやっていました。都内では見られない、スレンダーなハンマーヘッドクレーンを備えた作事場風景、いいものです。

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228083.jpg船台に上架中の艇を間近で。左から湾岸警察署の「ふじ」、横浜水上警察署の「はやかぜ」、川崎市消防局の「第6川崎丸」と多彩で、これまた都内では見られない取り合わせに、嬉しく拝見。

造船所の向って左、西岸はいわば建材荷揚場で、砂が野積みされており、背後にはコンクリートプラントが。ここまでガット船が入ってくるのでしょうね。


228084.jpgせっかく晴れてきたのに、逆光で暗くなり恐縮です。南側は13号地貯木場ばりのクレーン船溜。

袋小路とはいえ本船運河の末端ですから、高さを制限する橋もなく、ご覧のようにジブを上げたまま移動できるのが、この手のフネブネには好環境なのでしょう。



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しつこいですが、護岸に直接ペンキ書きされたこの手、特にオフィシャルなものは都内だとあまりお目にかかれないだけに、神奈川県側に来た気分が凄く盛り上がるというか。いかにも本船運河、という雰囲気が横溢するように思えるのですよね。

川崎の枝運河群をうろつくお散歩、曇天下ながら大いに楽しめました。さて、タメるのはほどほどにして、前回触れた「驚いて声をあげたくらいの嬉しい出会い」について、次回お話したいと思います。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『12月9日のフネブネ…1』につづく)

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タグ : 末広運河消防艇警備艇

川崎の枝運河めぐり…14

(『川崎の枝運河めぐり…13』のつづき)

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228077.jpg千鳥運河を通り、南に大師運河、東に多摩運河が伸びる広大な十字流を北に折れ、末広運河へ。枝運河めぐりの最終コースです。

どちらを向いても巨大な建屋とプラント群が広がるところで、右写真、進行方向左手は旭化成とその系列会社の敷地。護岸をカラフルに塗装してあるのが目を引きますね。


228078.jpg右手、東側角は地図によると、どうも日本冶金工業らしいんですが、敷地が広大過ぎていま一つ不明瞭です。うっすら錆をかぶったような色合いの、大きな建屋と水際にもくもくと茂る緑地が見えました。

護岸に直接白い塗料で、「行合注意 京浜港長」と書かれているのが、本船運河らしい雰囲気を醸し出しています。

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西岸は気圧されるほどのプラント風景。工業地帯なのですから当たり前ですが、まあしかし、プラントの雄姿を飽食するほど堪能した日ではありました。

ここに来てようやく、雲が途切れて青空が見えてきましたね。も少し早く好転してくれれば‥‥遅かりし由良之助!

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末広運河で楽しみだったのは、最奥部東岸に造船所があること。しかも、ご覧のようなハンマーヘッドクレーンを2基も備えた小造船所なのですから、ワクワクさせるじゃないですか。根本造船所といって、台船上に上架された警備艇でもわかるように、官船のメンテナンスを仕事の一つにされているようです。

実はこの直前、あまりのタイミングの良さに、驚いて声をあげたくらいの嬉しい出会いがありました。後ほど改めて、フネブネの記事の冒頭でお伝えしたいと思います!
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『川崎の枝運河めぐり…15』につづく)

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タグ : 末広運河警備艇