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朝潮運河・新しい船着場と橋…1

(『9月18日のフネブネ…4』のつづき)

304026.jpg朝潮運河に入りました。以前も触れた、新しい人道橋が架橋されたと聞いたのと、同時に船着場が新規で設置されたと聞いたからです。

朝潮小橋、朝潮水門を通って北上。いや~、いつもながら、このタワマン林立の光景には圧倒されますわ‥‥。水門が小さく見えてしまいますよね。


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水門、黎明大橋をくぐった直後の眺め。すでに正面には新人道橋、左手に船着場も見えています。空模様、水面ともにコンディションが良好なときに訪ねられて、よござんした。

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304029.jpg船着場近影。全長40mはありそうなポンツン桟橋で、屋形だったら2隻は同時に繋留できそう。右手奥がテラスからの入口です。

中央にはお手洗いだか詰所なのか、両端を丸めた小さな建屋があるのは珍しいですね。3面に柵もしっかりめぐらされ、手堅くまとまっています。右はテラス設置の看板をズームでたぐったもの。「東京港防災船着場・朝潮運河船着場」が正式名称とみてよいでしょう。

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新人道橋が近づいてきました。構造が波を打つごとく曲線を描いている、何とも奇抜なデザインですが、天地が低くまとめられているせいか、ポニートラスのような感じも。ともあれ、下路式鋼橋には違いありますまい。初くぐりをしながら仰いで、愛でるとしましょうか。
撮影地点のMapion地図

(令和5年9月18日撮影)

(『朝潮運河・新しい船着場と橋…2』につづく)

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タグ : 朝潮運河朝潮水門

3月15日の朝潮水門

(『3月15日の新月島川』のつづき)

247041.jpgふたたび朝潮運河へ出て右へ、朝潮水門を通って港内へ出るとしましょう。環状状2号線の延長部、黎明大橋が架けられてからの光景はすでに何度か触れていますが、桁下高が割と低く幅員もあるため、水門はまるでトンネルの向こうにあるよう。

写真には写っていませんが、水門の状態を示す電光掲示板は桁側面、各径間の信号は橋脚にもそれぞれ設けられて、見通しの悪さを補っています。

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桁下から水門の径間をのぞくと、頭上の抜けたスイングゲートの爽快さが強調されて、よいものですね。青空を白雲が流れる好天とあれば、なおさらです。

247043.jpgうまく撮れませんでしたが、オオバン君が木製フェンダーについたノリを、わが艇の通航に目もくれず、一心にきこしめしているのに惹かれた一枚。

首を傾げ、シャプシャプとしきり水音をたててクチバシを動かすしぐさが可愛らしいですね。オオバン君、母港の桟橋のフロートについたノリも掃除に来てくれるので、「おりこうだねえ!」とほめてあげています。


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通るたび似たような角度の写真で恐縮ですが、水門を抜けてから振り返って。

ほんの数年で橋が架かり、巨大なタワーマンションがにょきにょき林立する変化の激しさに、今さらながら、訪ねるたびタメ息が出そうな角度ではあります。

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朝潮小橋をくぐってから、しつこくもう一枚。両岸、コンクリート堤防の前に、石組みの法面が新設されているのがわかりますね。

消波効果が大きいので、通航艇としては増えてくれた方が助かりますが、聞いたところではこれ、耐震補強工事の一環なのだとか。見た目もよく護岸の耐波性も向上する、一石二鳥のやり方ではありますよね。
撮影地点のMapion地図

(令和2年3月15日撮影)

(『3月15日の臨港消防署』につづく)

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タグ : 朝潮運河朝潮水門

7月28日の水路風景…5

(『7月28日の水路風景…4』のつづき)

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北上しておなじみ朝潮水門へ。角度がよくなくて、ズームで少しゆがんでしまいましたが、水深表示の電光掲示板を掲げ、得意げな面持ちの操作室を一枚。

この径間の真ん中、操作室が乗ったここは何と呼んだらいいんでしょう、スイングゲートだから堰柱ではないし‥‥。
前後を朝潮小橋、黎明大橋にはさまれ、すでにスイングゲートの長所を生かす状態になくなって久しいのですが、設備も一部更新されたことだし、まだまだ頑張ってもらえそうですね。

237022.jpg右手にあった、水門の径間を渡す架道橋を、初めてちゃんと撮ってみました。繰り出し式といってよいのでしょうか、ローラーでごろごろと転がして、片持ち式に伸ばしてゆく仕組みです。

撮りながら、あ、こんなことしなくても、黎明大橋の歩道から眺めれば、間近に観察できるんだ‥‥と、今さらながら気づいて一人苦笑したのでした。

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左に舵を切って新月島川へ。まず目に入ってくるのは、長らく改架工事をしている、新島橋の錆色の足場です。

鉄骨の足場だけでなく、水面近くも中央のわずかな航路を残し、現場のぐるりを矢板で囲っているため、錆色の面積が大きくて、ちょっと息苦しいような感じもしますね。横堤があるのと同じことですから、風波が防がれて、繋留船にとっては具合がよいかもしれませんが。

237024.jpg遠目には外見があまり変わらないので、くぐってみて気になる進捗を拝見してみましょう。

おお、西側は橋脚と桁がほぼ形になっているのですね。東側も橋脚はすでにできていて、桁に取りかかりつつある状況でした。足場が撤去されるのも、遠いことではないようです。


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そして新月島川といえば、西端にある勝どきマリーナ‥‥本橋発動機さんのクレーン。この社名を掲げた抜き文字、いつ見ても渋くていいですねえ!
撮影地点のMapion地図

(元年7月28日撮影)

(『7月28日の水路風景…6』につづく)

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タグ : 朝潮運河新月島川新月島運河朝潮水門

新造消防艇「おおえど」拝見

(『「ぱしふぃっくびいなす」を追っていったら…2』のつづき)

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朝潮運河は臨港消防署を訪ねたのは、4月24日にお披露目があったばかりの新造艇「おおえど」をぜひ見てみたかったからです(PDF『大型消防救助艇「おおえど」就航式の挙行について』参照)。

おお、いましたいました! ご存知のように、臨港署初の曳船型消防艇。ぐっと反った舷側のライン、幅広なスターンの形状はまさに曳船そのもの。198総t、新潟造船の建造だそう。

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さらに近づいて。いや~、新造艇はよいものです。

船橋直後に折りたたまれた白いジブは、クレーンかと思ったらさにあらず。先のPDFによれば、「大型船の緊急脱出口に隊員を進入させるためのバスケット付の屈折式放水塔体」‥‥おお、消防車では結構見られたあれ! 消防艇では画期的ではないでしょうか。「消防救助艇」を名乗るだけあって、放水だけでなく、隊員さんの積極的な移乗も考えられているのですね。

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左舷前方からいいお顔を‥‥と思ったのですが、逆光気味で船体の朱がいま一つ映えません。それでも船橋周りの造作、諸艤装の配置に興味津々で眺めまわします。前傾したフロントグラスが精悍な感じ。

「屈折式放水塔体」を引っ提げて、港の護りについた全く新しいタイプの消防艇「おおえど」、幸運にも就役直後の姿を見ることができて、頼もしく思ったことではありました。ご活躍とご安航をお祈りします。

219044.jpg「おおえど」と別れた後は、朝潮水門を通って北上。環状2号線・黎明大橋の架橋によって、スイングゲートである意味は失われてしまいましたが、しっかりと整備されて状態は良好。都内では数少ないスイングゲートの命脈は、まだ当分保たれそうです。

水門と橋を通ってさて、ちょっと‥‥イヤ、大いに残念な光景が目の前に。


219045.jpg月島倉庫もいよいよ取り壊しですか‥‥嗚呼。開発著しい朝潮運河畔で、今やほぼ唯一の水運系建造物となっていたこれも、ついにお別れのときが来たようです。

古風な石垣護岸とともに、運河上に突き出されたテルファーを有するその姿は、艀荷役時代を髣髴させる風格がありました。以前の姿は、26年4月29日からのタイトル画像でどうぞ。
撮影地点のMapion地図

(30年4月29日撮影)

(『夕暮れの「富士」』につづく)

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タグ : 消防艇朝潮運河朝潮水門

3月23日の水路風景…6

(『3月23日の水路風景…5』のつづき)

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149037.jpg晴海埠頭を回って朝潮運河に入ると、右手にもやっていたのがご覧の「みかわ」。窓からカーテンやカバー付きの椅子がのぞく甲板室、全体の造作からして通船らしいですが、カタマランというのが珍しいですね。

そしておなじみ、臨港消防署前に並んだ「みやこどり」ほかの消防艇群。なぜかここを通るときは、いつも光線の具合がよろしくない時間帯で、紅鮮やかな船体も、黒っぽく沈みがちです。

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149039.jpgいやしかし、こうして眺めてみると、朝潮水門が本当に小さく見えるようになったなあ‥‥。上空こそ抜けているものの、両岸から真新しい巨大マンションにはさまれて、肩身狭くちぢこまっているようです。隣接して橋も架けられたので、高さ制限のないスイングゲートである意味は、残念ながらなくなってしまいました。

右径間に近づいたら、警備員のお嬢さんが出てきて、旗を振って誘導してくれました。手を振ってお礼をいうと、素敵な笑顔でにっこり。

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環状2号線の橋も、三つの桁が全て架設されたので、ここで「初・橋の裏側」を一枚。真新しいコンクリートの肌を仰ぎつつ、さらに直進してみましょう。
撮影地点のMapion地図

(26年3月23日撮影)

(『3月23日の水路風景…7』につづく)

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タグ : 朝潮運河朝潮水門消防艇橋の裏側