9月20日の水路風景…3

(『9月20日の水路風景…2』のつづき)

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「宗谷」の船首をアップで。舷窓を塞いだ跡や、追加したバルジの整形部分など、舷側に見えるディテールが興味をそそる角度ですが、水線近くを中心に錆がひどく、何とも痛々しい状態。

海保籍になってからの活躍はもとより、現存する戦前竣工の商船としても、貴重極まりない存在です。大切にしてゆきたいものですね。

179012.jpg有明南運河から第一航路を挟んだ対岸は、大井埠頭のコンテナターミナル。ちょうど正面、O1・O2バースに、船体をグレーに塗りあげたコンテナ船が接岸していますね。

M艇長に舵をお任せして、コンテナ船鑑賞とまいりましょう。運河を出る際に左右を確認すると、日曜のこととて通航船も少なく、静かなもの。一直線に横切って差し支えなさそうです。

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179014.jpg近づいてみると、二基のクレーンが忙しく動いており、荷役の真っ最中。M艇長はもっと近づいてみたそうでしたが、減速して右へ切るよう誘導し、ゆっくり北上しながら迫力のシーンを見学することに。

トロリーが結構なスピードで近づいてきたと見るや、スッと停止しつつピタリとコンテナを吸いつけるという、一連の作業を惚れ惚れと仰ぎながら、後ろに遠ざかる「サンディエゴ・ブリッジ」の巨体を見送ります。


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そのままゆるゆる北上し、品川埠頭を過ぎたところで左へ切り、京浜運河北口の船溜へ。

ちょうど雲が切れて差してきた陽が、浚渫船「海竜」を照らしていました。ブルーの船体色が陽射しに映えてきれいですね。「海竜」を間近に見るのは初めてのM艇長、商船然としたスタイルが気に入られたようで、しきりに感心しておられました。
撮影地点のMapion地図

(27年9月20日撮影)

(『9月20日の水路風景…4』につづく)

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タグ : 有明南運河 東京港 浚渫船

9月20日の水路風景…2

(『9月20日の水路風景…1』のつづき)

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M艇長の操舵で、船影のない東雲運河を快走、港内へ向かいます。木遣り橋の向こうにのぞける水面はあくまで波静か、爽快の一事に尽きるプレーニング。

179007.jpg久しく、テプコ豊洲ビル(新豊洲変電所)が目立つばかりだった旧豊洲埠頭は、平成28年11月の竣工を目指して、今や豊洲新市場の建設工事がたけなわ。

紅白のクレーンが林立する敷地には、水面から見ても圧倒されるようなスケールの建物が立ち上がっていました。放置感が濃厚だったこのあたりの水辺も、大きく変貌しつつあるのですね。


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「豊洲石炭埠頭」と呼ばれ、火力発電所と山積みされた石炭が晴海からも遠望され、最奥部には艤装や修理中の海自艦艇ももやっていた時代が、つい昨日のように思い出されます。

いわば東京のエネルギーをまかなう一大拠点だったわけですが、一転して我々の胃袋に直結する市場が引っ越してくるとは、ふた昔前は予想もしえないことでした。新市場事業の概略とパース画は、「豊洲新市場建設について」(東京都中央卸売市場)に掲載されています。

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179010.jpg港内へ出て、レインボーブリッジが一望できる開けた風景に、M艇長ご一家から歓声が上がりました。まだ少々日が陰っているとはいえ、青空の下で眺めるのは本当に久しぶり、泣けてきますわい。

東の風で幸い水面も穏やかでしたから、船の科学館と保存船「宗谷」のいる、有明南運河にご案内。タイミングよく陽射しも戻ってきて、「宗谷」の褪せたオレンジ色の船体を照らし、これまたよいものでした。
撮影地点のMapion地図

(27年9月20日撮影)

(『9月20日の水路風景…3』につづく)

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タグ : 東雲運河 有明南運河 東京港

有明南運河


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有明南運河
所在地:東京都江東区東八潮
延長:0.3km
最小水深:A.P.-3.0m
最小桁下高:―
メモ:全長300m、幅約100mの堀割ながら、運河を名乗っている珍しい水面。もとは東方に貫通していたが、平成2年に埋め立て開始、同7年に完了した。
沿岸ほぼ全てが、実質船の科学館の展示スペースと言ってよく、同館の保存船である、宗谷と羊蹄丸が繋船されている。北岸西端にRLバース青印)があり、官庁船に供用されている。
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