7月10日の水路風景…14
(『7月10日の水路風景…13』のつづき)
●月島のバースを出て本流に戻り、勝鬨橋の中央径間をくぐると、いつもながら隅田川にやって来た実感がわき上がります。
道々、引っかかってばかりで忘れかけそうでしたが、工事中の水門たちの様子を見に来たのでした。どういうわけだか、隅田川東岸の水門群は、軒並み更新工事中。どれも顔なじみの水門ときていますから、気にならないはずはありません。

●その一つ目、月島川水門が見えてきました。おお、扉体が巻き上げられるスペースを挟む形で、筋交を入れたのですね!
水門の更新工事はいくつか見てきましたが、このタイプは初めて。対岸から見てもさぞ目立つことでしょう、巻上機室のデザインも含めて、完成が楽しみになりました。

●正面にはクレーン台船が陣取っているので、少し上流側からも通り過ぎざま一枚。左側、管理棟はほぼ完成しているようですね。
しかしこの筋交、見た目は頼もしい感じでよいものの、この水門のみに採用された理由は、何かあるのでしょうか。
●続いて、前回通ったときは構造がすっかり取り払われ、径間を角落しで塞いであった佃島の住吉水門。こちらは完成状態で、更新後の初邂逅となりました。
更新前と同じく、鉄骨組みのどこか軽快な面持ち。グレー系の塗色にチョイ、チョイと朱を引いたのが控え目なお洒落のようで、水門の小ささと併せ、いじらしい感じがしたものです。

●例によって、正面からいいお顔を、と思ったら、あんまりうまく撮れなかった‥‥。やはり水門は、冬の抜けるような青空と、鋭い陽光のもとで愛でたいものであります。
何より目を引かれるのが、どうやら電灯を仕込んだ行灯式とおぼしき銘板。しかも書体が勘亭流っぽいですね。塗色と合わせて、江戸風味を狙ったのっかしら。管理棟も水門に似て、こぢんまりと可愛らしいものですが、こちらの書体は普通のゴシック系でした。
ところで、上下流から延伸してきて、水門に迫りつつあるテラス、どのように処理されるのでしょう。極小の可動橋でも設けて、艇が出入りするときは把手を引いてセルフ操作、モーターライズされた小橋が跳ね上がる‥‥なんてことになったら面白いナ、などと妄想してしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(28年7月10日撮影)
(『7月10日の水路風景…15』につづく)

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道々、引っかかってばかりで忘れかけそうでしたが、工事中の水門たちの様子を見に来たのでした。どういうわけだか、隅田川東岸の水門群は、軒並み更新工事中。どれも顔なじみの水門ときていますから、気にならないはずはありません。

●その一つ目、月島川水門が見えてきました。おお、扉体が巻き上げられるスペースを挟む形で、筋交を入れたのですね!
水門の更新工事はいくつか見てきましたが、このタイプは初めて。対岸から見てもさぞ目立つことでしょう、巻上機室のデザインも含めて、完成が楽しみになりました。

●正面にはクレーン台船が陣取っているので、少し上流側からも通り過ぎざま一枚。左側、管理棟はほぼ完成しているようですね。
しかしこの筋交、見た目は頼もしい感じでよいものの、この水門のみに採用された理由は、何かあるのでしょうか。

更新前と同じく、鉄骨組みのどこか軽快な面持ち。グレー系の塗色にチョイ、チョイと朱を引いたのが控え目なお洒落のようで、水門の小ささと併せ、いじらしい感じがしたものです。

●例によって、正面からいいお顔を、と思ったら、あんまりうまく撮れなかった‥‥。やはり水門は、冬の抜けるような青空と、鋭い陽光のもとで愛でたいものであります。
何より目を引かれるのが、どうやら電灯を仕込んだ行灯式とおぼしき銘板。しかも書体が勘亭流っぽいですね。塗色と合わせて、江戸風味を狙ったのっかしら。管理棟も水門に似て、こぢんまりと可愛らしいものですが、こちらの書体は普通のゴシック系でした。
ところで、上下流から延伸してきて、水門に迫りつつあるテラス、どのように処理されるのでしょう。極小の可動橋でも設けて、艇が出入りするときは把手を引いてセルフ操作、モーターライズされた小橋が跳ね上がる‥‥なんてことになったら面白いナ、などと妄想してしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(28年7月10日撮影)
(『7月10日の水路風景…15』につづく)

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27年度川走り納め…8
(『27年度川走り納め…7』のつづき)
●「6月7日の水門…2」で撤去されたのに気づいた、住吉水門の工事進捗は如何、と近づいてみると‥‥。
管理橋が撤去されたくらいで、外見に大きな変化は見られなかったものの、右手の管理棟が新築されたのか、単にリフォームしただけなのか、面目を一新していました。建屋正面には都のマークに「住吉水門」と大書きされ、以前と違ってアピールもしっかり。堰柱や巻上機室のデザインは、どんなものになるのでしょうね。

●前回は説明板が撮れなかったので、雪辱とばかり舵を切って接近。流れも複雑で、通航船の引き波も絶えない水域とあって、3度再挑戦して、ようやく見られるものが1枚撮れました。
「住吉水門耐震補強工事(その1)」、いや、補強じゃなくて、上回りはほとんど新築だと思うのですが。「その1」が27年11月までとすると、この時点ですでに「その2」にかかっていたことになります。おっ、完成予想図もある! 見たかぎりは鉄骨組みの堰柱のようで、雰囲気的には従来とあまり変わらなそう。巻き上げ装置はチェーンのようですね。

●続いて「3月29日のお花見水路…4」で触れた、月島川水門の工事の様子も。巻上機室は完全に撤去、左手の管理棟もすっぽり足場で覆われています。住吉水門同様、こちらも改築するのでしょうか。
●豊洲への移転も迫っていることだしと、築地市場の川表側の全景を撮っておくことに。空も晴れ渡って光線の塩梅もよろしく、冬の陽をいっぱいに浴びたいい姿を拝めました。
魚介運搬船の横着けもできなくなり、桟橋構造も有名無実化してしばらくたちますが、大川口を賑やかに彩ってきたその存在感は衰えを見せていません。最後の日まで、その威容を誇ってほしいものです。

●周囲の風景ともだいぶなじんできた感のある新第一橋、築地大橋をくぐって港内に出てみましょう。通航船の引き波もだいぶ落ち着いてきて、ぬめったような肌を見せる川面に、青空が映りなかなか爽快な水路風景、冬ならではの澄んだ水と空気が嬉しくなります。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…9』につづく)

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管理橋が撤去されたくらいで、外見に大きな変化は見られなかったものの、右手の管理棟が新築されたのか、単にリフォームしただけなのか、面目を一新していました。建屋正面には都のマークに「住吉水門」と大書きされ、以前と違ってアピールもしっかり。堰柱や巻上機室のデザインは、どんなものになるのでしょうね。

●前回は説明板が撮れなかったので、雪辱とばかり舵を切って接近。流れも複雑で、通航船の引き波も絶えない水域とあって、3度再挑戦して、ようやく見られるものが1枚撮れました。
「住吉水門耐震補強工事(その1)」、いや、補強じゃなくて、上回りはほとんど新築だと思うのですが。「その1」が27年11月までとすると、この時点ですでに「その2」にかかっていたことになります。おっ、完成予想図もある! 見たかぎりは鉄骨組みの堰柱のようで、雰囲気的には従来とあまり変わらなそう。巻き上げ装置はチェーンのようですね。

●続いて「3月29日のお花見水路…4」で触れた、月島川水門の工事の様子も。巻上機室は完全に撤去、左手の管理棟もすっぽり足場で覆われています。住吉水門同様、こちらも改築するのでしょうか。

魚介運搬船の横着けもできなくなり、桟橋構造も有名無実化してしばらくたちますが、大川口を賑やかに彩ってきたその存在感は衰えを見せていません。最後の日まで、その威容を誇ってほしいものです。

●周囲の風景ともだいぶなじんできた感のある新第一橋、築地大橋をくぐって港内に出てみましょう。通航船の引き波もだいぶ落ち着いてきて、ぬめったような肌を見せる川面に、青空が映りなかなか爽快な水路風景、冬ならではの澄んだ水と空気が嬉しくなります。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…9』につづく)

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3月29日のお花見水路…4
(『3月29日のお花見水路…3』のつづき)

●明石町・聖路加ガーデン前船着場の前を通ると、ちょうど水辺ラインの「こすもす」が接岸体制に入ったところでした。久しぶりの晴れた休日とあって、展望デッキも賑わっているようですね。
ここで驚くべき光景が。月島川水門が、あの特徴ある巻上機室をすっかり外されて、どうやら更新工事中の模様です! 巻上機室周りのみの更新なのか、扉体ごとごっそり取り替えるのか‥‥。びっくりしたせいか、写真もブレブレになってしまいました。

●「隅田川橋梁」‥‥いや、築地大橋と名前も決まった新第一橋を仰いで港内へ。好天と桜に誘われてか、多くの艇が続々と遡上してきます。
浜離宮の前まで来たところで、そうだ、こちらの咲き具合は‥‥と気になりだし、「ちょっと寄り道してゆきましょう」とNさん夫妻に声をかけてから、汐留川水門をくぐって内水面へ進入。

●おお、なかなかの咲きっぷり。桜に近い水面は、すでに近隣のプレジャーが舷を接してもやい、大盛況です。バーベキューでもしているのか、おいしそうな匂いも漂って、遠くに水上バスの汽笛を聞きながら、楽しげな雰囲気をおすそ分けしてもらいました。
【撮影地点のMapion地図】
(27年3月29日撮影)
(『3月29日のお花見水路…5』につづく)

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ここで驚くべき光景が。月島川水門が、あの特徴ある巻上機室をすっかり外されて、どうやら更新工事中の模様です! 巻上機室周りのみの更新なのか、扉体ごとごっそり取り替えるのか‥‥。びっくりしたせいか、写真もブレブレになってしまいました。


浜離宮の前まで来たところで、そうだ、こちらの咲き具合は‥‥と気になりだし、「ちょっと寄り道してゆきましょう」とNさん夫妻に声をかけてから、汐留川水門をくぐって内水面へ進入。

●おお、なかなかの咲きっぷり。桜に近い水面は、すでに近隣のプレジャーが舷を接してもやい、大盛況です。バーベキューでもしているのか、おいしそうな匂いも漂って、遠くに水上バスの汽笛を聞きながら、楽しげな雰囲気をおすそ分けしてもらいました。
【撮影地点のMapion地図】
(27年3月29日撮影)
(『3月29日のお花見水路…5』につづく)

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