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7月16日の川景色…4

(『7月16日の川景色…3』のつづき)

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三崎町中継所にもやう、顔なじみの曳船「第30中島丸」にご挨拶。もはや不燃ゴミ輸送の唯一の航路となって、何とも寂しいかぎりですが、いつもながらキレイに整備されていますね。

船首下、水草が流速で溜まりつつあるのがわかるでしょう。遡上すればするほど増えてきて、ペラにからませたらと気を遣いました。

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日本橋川に入りました。千代田区役所近く、宝田橋上流にて。あれ? 水面の中央に車線みたいなラインが‥‥。

まあ、頭上の高架にあるすき間から陽が差していたのですが、ちゃんと途切れて、しかも河道に合わせカーブしているあたり、まさに上下線を分かつ車線のよう。タイミングが良くなければ見られない現象でしたから、ラッキーでした。

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303019.jpg4月1日に触れた、神田橋~鎌倉橋間の架橋工事の進捗を拝見。両岸とも堤防を掘り込み鋼矢板で囲んで、橋台の工事が盛んにおこなわれていますね。

『(仮称)内神田一丁目計画』始動」(三菱地所・PDF)に、人道橋の完成イメージが出ていますので、ご参考まで。見たところ、中高に大きく反った、軽快な感じの橋になるようです。


303020.jpg下流側には、基礎護岸に接して橋脚を立ち上げ、長大なスロープで川面へ下ってゆく桟道が。船着場ができるのでしょうか。

三菱地所のPDFを読むと「当敷地の南側(日本橋川)には防災船着場を整備し、平時には建物内の観光案内所と連携し舟運サービスの展開を予定しております」と。おお、定期航路ができたら面白そうですねえ。どこの船社が就航するのか、楽しみではあります。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月16日撮影)

(『7月16日の川景色…5』につづく)

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タグ : 神田川日本橋川高架下水路曳船

7月9日のフネブネ…4

(『7月9日のフネブネ…3』のつづき)

301016.jpg帰路、海老取運河に戻ってからの一枚。呑川河口近くにいた台船にもやっていたのがこれ、「20東庄丸」。都内水路ではよく出くわす東庄丸船隊らしい、シャープな感じの操舵室が魅力的な押船です。

定繋地は朝潮運河かな? 横田海事のフネブネって、甲板室が白で船体水線上が黒、喫水線下が赤い船底塗料という渋い組み合わせが多い印象で、私の好みでもあります。

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平和島運河南端の干潟水路(この日は日中潮位が高かったので、干潟は水面下でしたが)に出ると、昭和島南岸に沿って、警備艇「すみれ」が走ってくるのが見えました。

見通しのよい水面ですから、間なしにこちらを認めて行き足を落としてくれ、ブイの打たれた角を曲がって、モノレールの線路に沿ったところで行逢。手を振りあって別れました。

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ブイを過ぎてからモノレールが現れたので、振り返って警備艇と並走するシーンを一枚。多摩川までパトロールでしょうか、お気をつけて。

301019.jpg京浜運河北端近く、台船やクレーン船が並ぶ中で、ふと目を引かれたのはこの台船。袋は土嚢でしょうか、その割に手前の石が積まれた側が喫水が深いので、荷ガサがあっても重さはないのかも。

土運船だとホールドに隠れてしまう積荷が、デッキ上に積み上げられていると、トリムの原因まで目視でわかって、面白いですよね。

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最近あまり全景を記録していなかったなあと思いついて、湾岸署水上安全課・高輪消防署と続く官船の船溜を南方からスナップ。

ここに居並ぶフネブネが、一隻残らず出払ってしまうときってあるのかなあ‥‥。まあ、イベントか何かでなければ、のっぴきならない事態でしょうから、こうして舷を寄せ合い憩うているときは、都内水路とその沿岸が平和であることに違いありません。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月9日撮影)

(『7月9日のフネブネ…5』につづく)

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タグ : 海老取運河平和島運河京浜運河曳船警備艇台船

7月9日のフネブネ…3

(『7月9日のフネブネ…2』のつづき)

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こちらはおなじみ、京浜運河の顔といってもいい過ぎでない「レディ・クリスタル」。平成2年進水ですからもう32歳、失礼ながら老嬢と呼ぶべき船齢ですが、手入れが行き届いており、端正な美しさが失われていないのはさすが。

定繋地を対岸から移して12年、船社が変わってから6年経ち、コロナ禍の苦境も乗り越え、変わらぬ艶姿を見せてくれるありがたさ。湾奥レストラン船のはしりとして、末永く盛業してほしいものです。

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海老取運河東岸の業務船溜といえば、何度か紹介したコンベア清掃船転用の業務船、「幸丸2」を記録しておきたいもの。うむ、順調に(というと語弊がありますが)くたびれてきて、活用されているさまがうかがえますね。昨年4月からもやっている場所も変わっておらず、ポンツン的な使い方をされているように見えます。

301013.jpgさらに南下して海老取川名物、ポンジュース看板の前にはクレーン船がもやっていたのですが、その短辺に繋がれた曳船がまた滋味のあるスタイルで、思わず一枚。

オーニングの向きからこちらが船首だと思ったら、よく見ると違いました。舷側がほぼ平行という、弁当箱のようなだんびろな船型がまたいいじゃないですか。船名は「第十六栄✕丸」と、残念ながら一字読めず。


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この日の最終目的地は、先月スライド式の改架工事を行った、多摩川の高速大師橋だったのですが、その現場で出会った押船2隻、「第一横羽丸」と「第二横羽丸」。それぞれハルナンバーもあって、TBS-1とTBS-2。

301015.jpg前傾した妻板のある可動式の操舵室、その全体的にスクエアなスタイルに見覚えが‥‥もしかして、旧中島運輸?

こちらでも紹介しましたが、堀船清掃作業所通いのプッシャーバージを押していた、緑色の押船の仲間だったのかしら。不燃ゴミの積み替え施設もあらかた廃止されてお役御免となり、第二の人生を送っているのかもしれませんね。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月9日撮影)

(『7月9日のフネブネ…4』につづく)

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タグ : 京浜運河海老取運河多摩川曳船

7月9日のフネブネ…2

(『7月9日のフネブネ…1』のつづき)

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辰巳埠頭に沿って西航すると、いつもの面々の元気な姿が。「あおがしま丸」、「新生丸」と、好ましいサイズ感の離島航路のフネブネを眺めるのは、楽しいものです。

301007.jpg今回この2隻を紹介したのは、ハッチカバーの上に裸積みされたクルマが、いかにも島通い、といった雰囲気を醸していたからです。

いつも気になってしまうのは、これから外洋に出て常にスプレーを浴びるわけですから、海水でクルマが傷んでしまわないかしら、ということ。降ろしてから、真水で念入りに高圧洗浄してあげたくなりますよね。


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品川埠頭北端。いかついアンローダーが目印のここに、接岸している船が、アンカーが水面に接しそうなくらい満載しているのに目を引かれ、スナップしてみたもの。「勇青昇」、以前何度か出会っていますが、こんなにずっしりと喫水を沈めた姿は初めてかも。

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ずっしりスタイルが気に入って、帰路も一枚。おおお、船首側から見た方が、満載感が当社比5割増しといったところ、危険な匂いすらしそうで惹かれるものが! いいですねえ。

301010.jpg京浜運河に入ってすぐ、新幹線大井車庫線のトラス下にある業務船溜も、バラエティー豊かな仕事ブネの表情が堪能できる、楽しいところ。観光船から通船、曳船と数ある船艇の中で惹かれたのは、やはり豆曳船でした。

「第62号縄定丸」! エンジンケーシングからパイプ一本きりの舷側排気、箱状のイスをポン置きしただけの操舵席と、質実剛健も極まった造作にシビレますわ!
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月9日撮影)

(『7月9日のフネブネ…3』につづく)

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タグ : 東京港京浜運河曳船

5月21日のおフネ見…5

(『5月21日のおフネ見…4』のつづき)

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前後しますが、落穂ひろい的にいくつかまとめましょう。まずはおなじみの顔ぶれから。

東雲運河といえば、宇部さん通いの独航艀たち。この日は「第一豊和丸」「第二豊和丸」がもやっていました。いつも同じことを繰り返し恐縮ですが、バラにを扱う仕事とは思えないくらい、船体の塗装がきれいですよね。肥えた船型もあって、舷側を接するさまが丸い動物が肩を寄せ合っているようで、どこか可愛らしく見えたものです。

299022.jpg豊洲の市場前桟橋では、魚介運搬船「第一八幡丸」に近づいて何枚か。好天もあって背後のテラスは人出も多く、ずいぶん賑やかでした。

こちらもくたびれたところは感じられず、暖色系の塗装が目に優しいのも嬉しくて、ぐっと寄せてスナップしたもの。大きく変貌した豊洲も、この船のおかげでぎりぎり埠頭に踏みとどまっていられる(?)と思うと、あだやおろそかにできません。

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299024.jpg第二航路に入ると、中防の内側内貿埠頭に日通の「ひまわり9」の姿が。舷側下半を黒く塗り分けたカラーリング、引き締まった、かつ渋い感じがして実にいいものです。

日通もHDになってからロゴも変わり、赤いマルツーが見られなくなったのは何とも寂しいかぎり。ここはひとつ、持ち船はすべて「第✕通運丸」と名乗らせてほしいものであります(通運丸原理主義者)。


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東雲北運河、水面にクレーンを突き出す数少ない企業、桑原内燃機さんの桟橋にさしかかると、この日は一隻の曳船がいました。しかし、こりゃまた錆がひどいですねえ‥‥。

このまま廃船になるのか、それとも上架、錆打ちに再塗装と、リニューアルされて復活するのかはわかりませんが、鉄の匂い濃厚かつ、無骨な外観には惹かれるものがあります。甲板室の前妻と側面に、「ふく丸」と船名が大書きされていました。
撮影地点のMapion地図

(令和5年5月21日撮影)

(『晴海ターミナル惜別…1』につづく)

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タグ : 東雲運河春海運河東雲北運河曳船