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3月15日の朝潮運河

(『3月15日の常磐橋』のつづき)

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日本橋川を出た後は、月島周辺の水路を散歩して回ろうと、まず朝潮運河に入ってみることにしました。佃水門はお変わりなく、堂々たる面持ち。径間の向こう、「あさしおおおはし」の「おおお」にいつも目がいってしまう‥‥。

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朝潮大橋~朝潮橋間の南東岸、首都大東京に沿って伸びる曳船の船溜‥‥。黎明橋の筏屋さんが亡き後は、この運河で唯一の船溜となってしまいました。

再開発で両岸周りはきれいになったとはいえ、寂しいことではありますが、クレーンつき倉庫も全滅した今、この船溜があることでかろうじて「運河」の名実が保たれているような気がして、熱い視線を送ってしまうのです。

247028.jpg朝潮運河でもう一つのお気に入り、電路橋だか水管橋だかの可愛らしいトラス。こちらもお変わりなく。

断面の小さいわりに頑丈そうな外観で、それこそ模型列車でも走らせたら、しっくり来そうな風情なのに惹かれています。落橋防止のチェーンも後付けされて安心。上でツブれているカモメさんには、格好の休憩場所のようですね。

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247030.jpg丁字流を右折して、月島川へ。朝潮運河の繋留船が、一部を除いてほぼ一掃された後も、一本入れば“船いきれ”濃厚になってくるあたり、何やら不思議な感じがします。

月島付近で最も歴史のある水路であり、護岸も昔のまま手が入っておらず、沿岸に戸建てが多いなど地先感が薄いのも魅力の一つですよね。
撮影地点のMapion地図

(令和2年3月15日撮影)

(『3月15日の月島川』につづく)

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タグ : 朝潮運河 月島川 佃水門 曳船

2月9日の川景色…4

(『2月9日の川景色…3』のつづき)

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246017.jpg上架されていたのは、台船‥‥というかポンツン桟橋でしょうか、味のある抜き文字で「船1号」とありました。都章がちゃんと入っているのもいいですね。キャンバーのついた甲板には緑の滑止ペイントが塗られ、ボラードのほか複数のハッチや空気抜きなど、意外とディテール豊かです。

船台のあるスロープの水際では、オオバン君たちがおくつろぎ中。寒さで丸くふくらまり、可愛いものでした。

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伊澤造船の本屋(?)を正面から狙い、いかにもバックヤードらしい雰囲気の屋内を撮ってみたかったのですが、残念ながら影になっていて失敗。

それでも、水面に張り出したトタン張りの本屋に、枠で無造作に吊り上げられたFRP艇、星霜を経た護岸の肌や錆色の鋼材、手前に浮かぶおなじみ「伊沢丸55号」と、街場の造船所らしい滋味あふれる角度で、よいものでした。

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246020.jpg旧綾瀬川を出て右を見たら、トタンの上屋がついたいい感じのポンツン桟橋に、コンベア清掃船「第二みどり丸」がもやっており、真横につけて一枚。

隅田川に出ると、すぐ上流が屈曲であるせいか、荒川よりだいぶ風が穏やかで、しばらく微速のままリラックスムードで下航。気ままに寄り道しながら、南下とまいりましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和2年2月9日撮影)

(『2月9日の川景色…5』につづく)

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タグ : 旧綾瀬川 隅田川 伊澤造船 水辺の鳥たち 清掃船 曳船 台船

8月11日のフネブネ

(『8月11日の運河風景…4』のつづき)

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最後に道々出会ったフネブネを少し。芝浦運河にある「TOKYO WATER TAXI」の船溜、続航建造艇であるカタマランも増えて、賑やかになりました。船体色のイエローが鮮やかなだけに、これだけ数が揃うとよく目立ち、水面の雰囲気も明るいものになりますよね。

238097.jpg並んでもやう「02」と「05」を振り返って眺めたら‥‥あらら、トランサムは抜けておらず、ドライブも中央にあって、カタマランでないことがわかりました。お詫びして訂正します。

双胴船形でなく、カテドラル型ハルのような特殊なタイプで、全幅を広くとるために工夫されたのでしょう。重心の高そうな艇なので、幅を持たせた方がより安心ではあります。

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豊洲運河で行逢した押船、「UTSUMI60」。白い船体に、扉やエンジンケーシング側面など、要所を黒く塗り分けた塗装がキリリと引き締まった感じで、なかなか小粋ですね。

操舵室側面に、手すりのついた小さなウィングを設けているところも、可動式操舵室を上昇させたときの機能性を思わせて、大いにそそります。ウィ~ンと伸びあがってゆく瞬間、見てみたいものですね。

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238100.jpgそしておなじみ辰巳埠頭東端、墨田川造船の浮きドックがある、艤装桟橋といってよい場所。この日は続き番の巡視艇、「あさぎり」と「うみぎり」が仲良くもやって、仕上げ工事中。

奥の「あさぎり」は船橋の窓ガラスが養生され、屋根上のレーダーなど機器類もビニールをかぶった状態だったので、「うみぎり」より少し前の工程が手がけられているようでした。
撮影地点のMapion地図

(元年8月11日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 芝浦運河 豊洲運河 曳船 巡視艇

8月11日の運河風景…1

(『船底清掃の効果!』のつづき)

238016.jpg東雲運河を出て、港内にを横切ります。引き波が常にあるので、水面は平らかではありませんが、そこそこ穏やかで気持ちよくプレーニング。

晴海沖あたりで、はるか向こうを北上する船が。プッシャーバージタイプのゴミ運搬船「すみだ1号」「すみだ2号」のコンビですね。運河で出会ったときと違って、白波を蹴立てて結構な力走ぶりです。

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おなじみ高浜水門から、芝浦運河地帯に入ってみましょう。しばらく訪ねていなかったので、いくつか変化が見られるはずです。

しかし毎度のことながら、扉体の錆、ますます痛々しくなってきましたね‥‥。継手に沿って広がるだけでなく、ボツボツとあばた状のものが増えてきました。絵があるだけに、なおさら痛ましく感じられます。

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水門をくぐってすぐ右手、丸新運輸前の桟橋にもやう曳船2隻。左は「あかぎ」、右は船名不詳。どちらもほどよくくたびれていて、形にも味があります。「あかぎ」の抜き文字が特に滋味にあふれていて、惹かれるものがありました。

238019.jpg橋をくぐってすぐ左手に見えるのは、芝浦清掃作業所。浚渫でもしているのか、クレーン船と土運船が横付けしていました。

不燃ゴミの舶載は止めて久しいはずですが、「芝浦清掃作業所」(港区HP)によると、収集車から大型車への積替えは継続しているようですね。舶載が現役の三崎町、堀舟の両作業所は、今や貴重な存在です。

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そのまま高浜西運河を直進すると、錆色の大きな足場が、河道一杯に黒い影を落とす工事現場に近づいてきました。高浜橋の改架工事です。

右にもやう通船は、警戒船なのかな? 旗を振る人も見えずひっそり、どうやら休工中のようですね。微速前進、工事の様子を拝見してゆきましょう。
撮影地点のMapion地図

(元年8月11日撮影)

(『8月11日の運河風景…2』につづく)

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タグ : 高浜西運河 高浜水門 東京港 清掃船 曳船

新装扇橋閘門通り初め…1

237036.jpg8月1日は耐震補強工事により長らく通航止めだった、扇橋閘門の供用再開初日ということで、行ってまいりました。この忙しい時期に仕事を休み、ご迷惑をおかけした各位にはあらかじめお詫び申し上げます、はい。

喜びのあまり、鼻息をフガフガいわせるくらいテンション高く解䌫したのはいいものの、朝から気温も高くおまけに風は微か、うだるような暑熱で頭がボーッとし、すでに汗みずく。はなからツラい幕開けとなりました。

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平日とあって、業務船の活躍する姿を見られるのはいいものの、ちょうど出勤時間に当ったこともあって、各水路は結構な輻輳ぶりです。

普段なら、ニュートラルで行き足を止め、腰を据えて写真でも撮るところですが、なるべく早く扇橋閘門に着いていなければならないので、大型台船を曳く曳船をいくつか追い越させていただきました。

237038.jpg小名木川に入ったら、繋留船列や工事区間もあるため、全区間が徐航であることはいうまでもなく。これも普通なら何とも思わないところ、この日は暑さもあってか妙に気が急いて、珍しくイライラしてしまいました。

後から考えると、軽い熱中症だったのかもしれません。判断力が鈍くなった半面、変に短気になっていて、今思い出しても、我ながら首をかしげるような状態でした。

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扇橋閘門前に到着。船影なし、これで一番乗りは決まりだな! とニンマリ。逆光の中、手前の新扇橋が水鏡に倒立像を映し、紡錘形をつくっている静かで、どこか幻想的な光景です。

大横川との十字流に近ければ、微風ながら南風が抜けるのですが、閘門に近づくとほぼ無風となり、陽射しにあぶられてまあ暑いこと。これから8:45の通航開始まで50分ほど待たなければならず、何のこれしきと丹田に力を入れて耐えてはいたものの、帽子を染みとおった汗が目に入るほど。イヤもう、クラクラしますわ‥‥。

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汗だくでしばらくこらえた後、新扇橋の陰に入れば、陽射しは避けられるとようやく気付くありさま。暑さで頭の回転がまあ鈍ること鈍ること。ちょっと危険な状態だったかもしれません。

ときどき前後進に入れて軽くけとばし、橋の下に留まりながら閘門を眺めて待つひととき。後ろを振り返っても、向かってくる船影はなし。平成17年の閘門様通り初めと同様、たった一隻での通航になるのかしら‥‥と、少々寂しさを覚えつつもホクソ笑むという、性悪な船頭であります。
撮影地点のMapion地図

(元年8月1日撮影)

(『新装扇橋閘門通り初め…2』につづく)

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タグ : 春海運河 隅田川 小名木川 扇橋閘門 閘門 江東内部河川 曳船