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曇り空のフネブネめぐり…1

255001.jpg連休中の9月21日は、雨こそ降らなかったものの、ご覧のとおり重苦しい曇り空。写真を撮ってもサエないしとテンションもだだ下がりの中、せっかく出たこともあり何とか楽しみたいものと、フネ見物にしぼって、近場を徘徊してみようと思い立ちました。

まず手始めに、オリンピックのために新築された屋内水泳場、「東京アクアティクスセンター」が間近に威容を誇る、曙運河の貯木場跡を利用した業務船溜へ。

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運河上を長々と縦断する、京葉線の高架(いや、橋かな)をくぐって船溜に進入。北端近く、砂町運河寄りは台船が多い印象で、こんな鋼管を俵積みした船も。ああ、光量が少ないと黒くつぶれてしまうなあ。

ちなみにこの貯木場、「東京港史」(昭和47年、東京都発行)をひもとくと、貯木施設現況表(46年2月現在)に「7号地はしけ溜」と記載されていました。当時から、艀船のたぐいが船溜として利用していたのでしょうか。ちなみに類別上は、正規の貯木場でない「仮貯木場」、面積は195,200平米とのこと。当時は貯木場が足りない時代でしたから、このあたりも原木がたくさん浮かされていたことでしょうね。

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台船の列に沿って奥へ進むと、曳船の姿が。「第十一栄進丸」、こちらは運河上でも何度か出会っている顔なじみ。操舵室上のハッチに張られた、三度笠のようなオーニングが飄々とした味を出していて、昔ながらの曳船スタイルとともに好きな船です。

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南側には、押船を中心とした業務船群が。伸縮式の操舵室を備えた、「第7三福丸」ほか、曇り空もあいまってディテールがつぶれてしまいましたが、肩を寄せ合い黒々とうずくまる風情もまた佳し。

そうそう、向こうに見える半円形の建物、東京辰巳国際水泳場ですよね。なぜ屋内水泳場を隣接してもう一つ造ったのか、素人目には首を傾げたことではありました。

255005.jpg静かな船溜の雰囲気を楽しんでいると、時ならぬ爆音がしたので振り向くと、東側の水路をすごい勢いですっ飛ばしてゆく警備艇の姿が。

あの、もそっと減速していただいた方がよろしいような‥‥。遠いのと、暗さもあって解像度が落ちているらしく、船名はわかりませんでした。
撮影地点のMapion地図

(令和2年9月21日撮影)

(『曇り空のフネブネめぐり…2』につづく)

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タグ : 曙運河 曳船 台船 警備艇

8月15日のフネブネ…4

(『8月15日のフネブネ…3』のつづき)

254081.jpgさらに下って、永代橋で行逢したのは、「ホタルナ」。

何度も似たようなことを書いて恐縮ですが、高潮位時に水上バスの橋くぐりを見物するのは、実にスリリングですり抜けマニアとしてはクセになるものが。マンガなら「ズリュン!」とでも擬音をつけたいところです。



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汐見運河で唯一、河上にクレーンを張り出させた建屋を持つ、マエカワヤンマー販売。修理に訪れるさまざまな船影を眺めるのが、楽しみなところでもあります。

この日は豆曳船「久慈丸」に目が釘付け。前傾した後端と垂直でスクエアな妻のコンソールが醸し出す、野暮ったいながら飄々とした雰囲気にまず惹かれました。エンジンケーシングから突き立ったエクゾーストも、とぼけた味を醸していていいじゃないですか。働き者らしく、舷側がだいぶ汚れていますから、キレイにしてあげてほしいものです。

254083.jpg‥‥さて、辰巳の浮きドックでは「みかづき」の進捗を拝見しましたが、本社の方は新たな建造船艇はないかしらと、墨田川造船にも寄り道。

桟橋には船影がなかったものの、建屋のシャッターが開いていて、中が見えますね。むむっ、アレは!



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巡視艇? を2隻建造中だ!

右の艇は工程がだいぶ進んで、甲板室が載せられていますね。左のそれはまだ船殻の工作中なのか、天地をひっくり返され船底を上に向けていました。巡視艇か、灯台見回り船などほかの種類なのか‥‥これから寄り道が楽しみになりました。

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最後は船ではありませんが、おなじみ過ぎるほどおなじみのイグアナ先生で締めとまいりましょう。

梅雨時はこのまま秋になるのかしら、などというほどの涼しさでしたが、律義に酷暑はやってきてまあ、ツラいひと月ではありました。これを書いている9月半ばはすでに朝夕が肌寒いほど、寄る年波にはコタエる季節の変わり目であります。
撮影地点のMapion地図

(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日のトリさん』につづく)

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タグ : 隅田川 汐見運河 東雲北運河 墨田川造船 イグアナクレーン 曳船 水上バス

8月15日のフネブネ…2

(『8月15日のフネブネ…1』のつづき)

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な何と、おなじみ都建設局のコンベア清掃船、そのコンベアを撤去した、いわばなれの果てといってよいものです! 見たかぎりだいぶくたびれていますが、ずいぶん前からここに繋がれていたのでしょうか。全然気づかなかったなあ‥‥。

解体の途中といった雰囲気ではなかったので、払い下げられて民間の業務船となったのでしょうか。警察や海保船艇が払い下げられ、通船や警戒船として第二の人生を送っているのはたびたび見かけましたが、こういった特殊な船は初めてです。

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ぐっと近づいて、正面から。コンベア他清掃設備一式を外された分、当然ながら船首側の喫水が上がってアップトリムになり、バルバスがすっかり露出しています。表面がだいぶ色褪せ、汚れていることも手伝って、顔である商売道具をはぎ取られた姿は、痛々しいものがありました。

しかし、どんな用途に使われるのでしょう? 船形が特殊なので、いま一つツブシがきかないように思えるのですが。現状を見たかぎり、桟橋代わりにされているとしか思えません。

254073.jpg建設局の清掃船たちには、河上でもたびたび行逢して親しんできたこともあり、気になるのはこの船の前歴です。隻数も多くありませんから、現役時に出会っている可能性も高いでしょう。

船名がわかれば‥‥と、まずは船首舷側を見てみたら、丁寧にこてこてと塗りつぶしてあって、判読できませんでした。むう。

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船尾、トランサムが見えればもしかして‥‥という期待があったものの、こちらもクレーン船に密着していて、ダメでした。操舵室側面のナンバーは見えましたが、さすがにこれで追跡するのは骨が折れます。

ともあれ、珍しい払い下げ船(かどうかも確認していませんが!)を目にできたということで、興味深くはありました。空所になった胴の間にホールドを設けるなど改造を施されて、小型独行艀として再起したら‥‥などと、妄想してしまいます。

254075.jpgコンベア船で興奮のあまり4枚を費やしてしまったので、船溜にあった他の曳船やクレーン船はまたの機会にし、あと一隻を紹介しましょう。

クレーン船の反対側に接舷していた「はばたき」。BAN(ボートレスキューサービス)とも連携し活動しているNPO法人・東京海難救助隊の救助船です。通船タイプで収容力がありそうですね。


(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日のフネブネ…3』につづく)

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タグ : 海老取運河 清掃船 曳船

6月7日の隅田川…6

(『6月7日の隅田川…5』のつづき)

252076.jpg併設された水管橋にさえぎられて、鑑賞には具合のよくない千住大橋。並みいる隅田川の復興橋梁の中では、恐らく最も桁下高が低い橋ですが、くぐりざま桁裏を見上げてみると、一つ気づかされたことがありました。

梁の下端に泥がべったり‥‥。一瞬、イワツバメの巣かなと思ったら、アングル材の上流側に引っかかった泥が集中していたので、増水時の川面が運んできたものと推測。

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付着した泥の多さに、増水時の河水が含み、運んでくる泥の量と、際立った桁下高の低さが想われ、スロットルをしぼってまじまじ眺めたものです。ここまで水が来ることもあるんですね‥‥。

252078.jpgテラスや堤防表面の修景工事はなお続いており、岸辺にもやう台船や曳船の一団を目にした中で、心惹かれてしまったのがこの一隻、「たから丸」。

砕氷艦のような船体塗色、ぐるりにブルワークをもうけたスタイルと好みの豆曳船ながら、操舵室に掲げられた「警戒船」「たから丸」の文字が、PC出力のMSゴシックそのまま。まるで画像加工で後付けしたような、妙な可笑しみがありますよね。

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桜橋まで下ってくると、ゆるゆると下航するアーバンランチの姿が見られたので一枚。浅草発の遊覧コースに就航しているのでしたっけね。

テラスのすぐ近くをなぞるように、引き波もほとんど目立たないような微速で下るアーバンランチ。運河での走りとはまた違った、どこか優雅な雰囲気を感じさせるものがありました。

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竪川の西口、竪川水門前に到着。前回は途中で引き返しましたが、この日は久しぶりに全区間を堪能し、大横川まで抜けてみようと思ったのです。石神井川の再訪が果たせなかった雪辱、ここで取り戻せるかいなや。
撮影地点のMapion地図

(令和2年6月7日撮影)

(『6月7日の竪川…1』につづく)

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タグ : 隅田川 竪川水門 曳船 橋の裏側

6月7日の隅田川…3

(『6月7日の隅田川…2』のつづき)

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252062.jpg新豊橋をくぐったあたりで、2本目の浮流コルゲートチューブに遭遇。テラスに立っている人とくらべると、直径は50㎝どころではなく、1mはあるように思えました。

間なしに、豊島橋のある大屈曲の手前で、3本目を発見。いずれも進行方向右側ということは、流速のゆるい淀みで引っかかっているということか‥‥。ともあれ、3つも連続して近くに固まっているのは、何かただならぬ感じがしたものです。

252063.jpg大屈曲を過ぎて豊島橋をくぐったところで、PWCのフリートが轟々と追い越してゆくのをやり過ごしていたら、白い通船が一隻遡上してくるのに出会いました。船名は「ちどり」。

最初はPWCたちに気を取られて気づかなかったものの、静まってからよく見ると、後ろに白いしぶきを上げて、曳航されている小さなモノが‥‥あっ?

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コルゲートチューブを曳いている!

下流へ捜索に出て、どこかの現場から豪雨で流出したパイプたちを、拾って歩いていたというわけですね。お疲れさまでした。不謹慎ではありますが、珍しいシーンを目にできて、何やらトクをした気分になったのが正直なところです。

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そうそう、ちょっと戻りますが、豊島橋のすぐ下流側では嬉しい出会いが。このカルピスの包み紙みたいな柄のクレーン船、平成28年9月に「9月10日の日本橋川・神田川…5」で見たのと、同じ個体ですよね?

可愛らしい塗装が印象的だったので、久しぶりの再会に思わずニッコリ。手前の曳船「第二海神」も渋くて素敵です。
撮影地点のMapion地図

(令和2年6月7日撮影)

(『6月7日の隅田川…4』につづく)

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タグ : 隅田川 曳船 台船