令和4年度川走り納め・新河岸川…3
(『令和4年度川走り納め・新河岸川…2』のつづき)

●曳船をアップで。常陸海事建設の「大子(DAIGO)」とあり、押船の機能も兼ね備えたタイプのようですね。
不審船の接近に気づいたらしく、わずかに行き足をかけてゆっくりと回頭し、こちらに船首を向けてきました。ジロリ、と睨んで凄まれたような感じがします。

●作業船は「あくあまりんⅢ」。右側の機付きオープン艇には、8人もの人が乗っていて、そのうち一人は竿で河底を突き、何事か調査している様子です。護岸を修理する下準備でもしている風情でした。
単なる調査としては大所帯で、物々しい雰囲気ですね。これからさらに工事の船が到着するのか、それとも潜水夫でも入れるのか‥‥。
●「大子」は軸線をこちらにピタリと合わせ、警戒感もあらわな表情です。頼めば通してくれたのでしょうが、体が冷えてやる気が萎え気味のところにこれでは、気もくじけようというもの。
う~ん、ご迷惑になるのもことだし、今回は「呼ばれていなかった」ということで、またの機会にしましょう! というわけで、反転、下航することにしました。

●皮肉なことに雲もだいぶ薄れて、新河岸大橋を振り返ると、天真爛漫な実にいいお顔。右は中の橋から東北本線の鉄道橋トラス群を望んだところ。下路式橋天国、いいですなあ。
当初の目論見は潰えたものの、ふと石神井川を訪ねてみようか、と思いつきました。水面の浮流物も少ないようだし、前回のようにゴミが障害になって入れない、ということはないでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・隅田川…1』につづく)

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●曳船をアップで。常陸海事建設の「大子(DAIGO)」とあり、押船の機能も兼ね備えたタイプのようですね。
不審船の接近に気づいたらしく、わずかに行き足をかけてゆっくりと回頭し、こちらに船首を向けてきました。ジロリ、と睨んで凄まれたような感じがします。

●作業船は「あくあまりんⅢ」。右側の機付きオープン艇には、8人もの人が乗っていて、そのうち一人は竿で河底を突き、何事か調査している様子です。護岸を修理する下準備でもしている風情でした。
単なる調査としては大所帯で、物々しい雰囲気ですね。これからさらに工事の船が到着するのか、それとも潜水夫でも入れるのか‥‥。

う~ん、ご迷惑になるのもことだし、今回は「呼ばれていなかった」ということで、またの機会にしましょう! というわけで、反転、下航することにしました。


当初の目論見は潰えたものの、ふと石神井川を訪ねてみようか、と思いつきました。水面の浮流物も少ないようだし、前回のようにゴミが障害になって入れない、ということはないでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・隅田川…1』につづく)

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令和4年度川走り納め・新河岸川…2
(『令和4年度川走り納め・新河岸川…1』のつづき)
●国道122号線、新荒川大橋手前で。左手の護岸上には、先ほど同様水鳥たちがみっちりといっていいくらい並んでいたのですが、不審船の接近に気づくやいなや、警戒音を発していっせいに離陸。
まあ、静かな川面が、ときならぬ騒ぎになってしまいました。そ、そんなにイヤなんでしょうか‥‥(悲)。

●新荒川大橋~東北本線鉄橋間の北岸は、堤防の天端に植えられた桜並木が見事なところ。もちろんこの時季とて、葉も全て落ちていますが、枯草色の法面とともに雲の切れてきた空に映えて、冬枯れの爽やかな空気を感じさせる川景色に。

●川の上の駅、埼京線北赤羽駅に並行して架かるトラス、浮間橋を仰いで。新河岸川といえば、眺め応えのある下路式鋼橋が多いところ、トラスやタイドアーチのメッカといってもいい過ぎではありません。
この先はテラスも途切れて、無骨ながら星霜を感じさせる、コンクリートの堤防と法面が続くグレー一色の河畔に。釣り人さんはいまのところ、予想より少ないようで、気遣いなく艇を歩かせられます。
●荒川の広い川面にくらべて風が抜けず、また行き足も落としているので合成風速も穏やかなせいか、だいぶ体の冷えも回復してきました。
浮間の大屈曲区間を曲がり切ったあたりに至ると、、新河岸橋のすぐ下流に船影が。おや、何か工事でもしているのかな? と、スロットルをしぼって近づいてみると‥‥。

●左に青い船体の曳船、中央に通船タイプの作業船、右には岸に接して数人の人が乗ったオープンボートと、三隻も。台船やクレーン船の姿はなかったので、工事をしているわけではなさそうですが、さて何でしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・新河岸川…3』につづく)

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まあ、静かな川面が、ときならぬ騒ぎになってしまいました。そ、そんなにイヤなんでしょうか‥‥(悲)。

●新荒川大橋~東北本線鉄橋間の北岸は、堤防の天端に植えられた桜並木が見事なところ。もちろんこの時季とて、葉も全て落ちていますが、枯草色の法面とともに雲の切れてきた空に映えて、冬枯れの爽やかな空気を感じさせる川景色に。

●川の上の駅、埼京線北赤羽駅に並行して架かるトラス、浮間橋を仰いで。新河岸川といえば、眺め応えのある下路式鋼橋が多いところ、トラスやタイドアーチのメッカといってもいい過ぎではありません。
この先はテラスも途切れて、無骨ながら星霜を感じさせる、コンクリートの堤防と法面が続くグレー一色の河畔に。釣り人さんはいまのところ、予想より少ないようで、気遣いなく艇を歩かせられます。

浮間の大屈曲区間を曲がり切ったあたりに至ると、、新河岸橋のすぐ下流に船影が。おや、何か工事でもしているのかな? と、スロットルをしぼって近づいてみると‥‥。

●左に青い船体の曳船、中央に通船タイプの作業船、右には岸に接して数人の人が乗ったオープンボートと、三隻も。台船やクレーン船の姿はなかったので、工事をしているわけではなさそうですが、さて何でしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・新河岸川…3』につづく)

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綾瀬新橋に行こうとしたら…2
(『綾瀬新橋に行こうとしたら…1』のつづき)
● 行き足をしぼりながら伊藤谷橋に接近。う~ん、ほぼ流路幅いっぱいを塞ぐようにして、台船や曳船でみっちりですね‥‥。フネブネの上流側には、浮流物がたくさん引っかかっていそう。
この距離からだとまだわかりませんが、左右どちらともすき間があるようにも見えます。最後まで希望を捨てずに、さらににじり寄ってみましょう。

●‥‥と、その前に、目線が吸い寄せられてしまったのがこの土運船。上流側の喫水が深く、ちょっと高い引き波が来たら、ホールドに浸水しそうなくらいの過積載ぶりですね。
ユンボが備えた格子状のシャベルと積み荷から見て、鋼管矢板を打ち込む準備として、護岸沿いのガレ場をさらっているのでしょう。しかし、結構な大きさの石塊が沈んでいたのですね。かつての石垣護岸が崩壊後、放置されたものかしら?

●‥‥むう、どうやら左手は基礎護岸に接舷しているようですね。となれば、突破口は右手、曳船と鋼管矢板の間しかありません。
まあしかし、もうここから上流に業務船の行き来はないとは申せ、この繋ぎ方はどうでしょうか。万が一消防艇や警備艇など、官船の緊急通航があったら、面白からざることになるのは明らかです。

●う~ん‥‥‥‥やめておこう‥‥。
あるいは鋼管矢板を打ち込む前であったなら、何とかすり抜けられたかもしれませんが。というわけで諦めがつき、後進、転回して撤退であります。
●現場を離れる直前、後ろ髪を引かれるものがあって、台船上の機材越しにチラと見えた綾瀬新橋をスナップ。
小さくかいま見える程度でしたが、橋脚の湛水線が黒く見え、ギリギリくぐれたかもと思うと、やはり悔しさがこみ上げてきます。ともあれ、綾瀬新橋自体は無事なようでしたので、確認できたことをよしとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(この項おわり)

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この距離からだとまだわかりませんが、左右どちらともすき間があるようにも見えます。最後まで希望を捨てずに、さらににじり寄ってみましょう。

●‥‥と、その前に、目線が吸い寄せられてしまったのがこの土運船。上流側の喫水が深く、ちょっと高い引き波が来たら、ホールドに浸水しそうなくらいの過積載ぶりですね。
ユンボが備えた格子状のシャベルと積み荷から見て、鋼管矢板を打ち込む準備として、護岸沿いのガレ場をさらっているのでしょう。しかし、結構な大きさの石塊が沈んでいたのですね。かつての石垣護岸が崩壊後、放置されたものかしら?

●‥‥むう、どうやら左手は基礎護岸に接舷しているようですね。となれば、突破口は右手、曳船と鋼管矢板の間しかありません。
まあしかし、もうここから上流に業務船の行き来はないとは申せ、この繋ぎ方はどうでしょうか。万が一消防艇や警備艇など、官船の緊急通航があったら、面白からざることになるのは明らかです。

●う~ん‥‥‥‥やめておこう‥‥。
あるいは鋼管矢板を打ち込む前であったなら、何とかすり抜けられたかもしれませんが。というわけで諦めがつき、後進、転回して撤退であります。

小さくかいま見える程度でしたが、橋脚の湛水線が黒く見え、ギリギリくぐれたかもと思うと、やはり悔しさがこみ上げてきます。ともあれ、綾瀬新橋自体は無事なようでしたので、確認できたことをよしとしましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年10月23日撮影)
(この項おわり)

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9月25日の東雲北運河
(『9月25日の砂町北運河…2』のつづき)

●イグアナ先生にもご挨拶。爽やかな秋晴れの下でいいお顔を一枚。珍しく、先端に鵜が留まっていました。
そのまま東雲北運河へ入ろうとすると、9月11日には船台上にあった「しゃちかぜ」が進水し、艤装桟橋にもやっていました。この角度から見ると、作業艇「skyblue」や後ろの傾いた廃船までもいっぺんに目に入り、濃厚な光景になりますね。

●進水間もない美しい塗面は、何度見てもよいものですね。まだ艤装が進んでいないせいか、喫水が浅くダウントリムがかかった状態で、船底色が尻上がりになったように見えます。

●左舷後方からも。露出したトランサムのジンクもきれいで、いかにも新造艇といった感じ。外野がいつも似たようなことをいって恐縮ですが、しばらく静かだっただけに、また賑わいが戻るのは嬉しいものです。
●八枝橋近く、護岸工事中の船隊の中に、ちょっと惹かれる雰囲気の曳船がいて一枚。エンジンケーシング後端、舵輪周りに設けたガードフレームが、ハードな雰囲気を醸し出して佳し。黒光りした船体に、「R・D-180」なる記号めいた船名もいいですね。
船名の後ろに貼られたステッカーから、京浜運河北口近くに船溜のある船社、「Doki(株)どき」の持ち船(『6月13日の運河風景』参照)であることがわかりました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『国葬儀の警備船艇』につづく)

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そのまま東雲北運河へ入ろうとすると、9月11日には船台上にあった「しゃちかぜ」が進水し、艤装桟橋にもやっていました。この角度から見ると、作業艇「skyblue」や後ろの傾いた廃船までもいっぺんに目に入り、濃厚な光景になりますね。

●進水間もない美しい塗面は、何度見てもよいものですね。まだ艤装が進んでいないせいか、喫水が浅くダウントリムがかかった状態で、船底色が尻上がりになったように見えます。

●左舷後方からも。露出したトランサムのジンクもきれいで、いかにも新造艇といった感じ。外野がいつも似たようなことをいって恐縮ですが、しばらく静かだっただけに、また賑わいが戻るのは嬉しいものです。

船名の後ろに貼られたステッカーから、京浜運河北口近くに船溜のある船社、「Doki(株)どき」の持ち船(『6月13日の運河風景』参照)であることがわかりました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『国葬儀の警備船艇』につづく)

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ループ内船溜でお船見…3
(『ループ内船溜でお船見…2』のつづき)

●目線をひゅっと吸い寄せられたのがこの「湾岸食堂」! 一見して「業務船みっちりの船溜を前にして、二面がガラス張りのレストラン! これはその筋の好き者のためにあるようなものでは?」と思ってしまったほど! 艀の船溜が一望にできた、かつてのタイクーンに勝るとも劣らないものがあるのではないでしょうか。
営業案内によると、営業時間は11:00~14:00のランチタイムのみ、土日祝日定休‥‥うーん、気軽な利用には少々ハードルが高そうですが、フネ好きとして一度は行ってみたいところです。これでタイクーンばりに桟橋があって、プレジャーをもやって食事できるなんて、妄想したくなるようなロケーションでもありますね。

●ループ西半部を一巡しながら、たびたび周りを走ってゆくゆりかもめの編成がいい刺激になりました。フネブネの出入りもなく、ループ内は極めて静かだからです。
レインボーブリッジの主塔が醸す情景の奥行きと、静まり返った船溜に動きを与えるゆりかもめ‥‥魅力的な船たちを眺めながら、のんびりした、充実したひとときを過ごせた気になったものでした。

●古豪、といってよさそうな豆曳船、「大春丸1号」。塗り重ねた塗料が剥落したさまが感じさせる星霜、舷窓の上に設けられた雨樋の形にも古風な味が染み出すようで、佳いですね。
ファンネルがなく、エンジンケーシングから直接排気管が立ち上がり、船尾へ曲げているあたりちょっともの足りない気もしますが、いかにも働き者といった雰囲気にあふれていて、眺めていて楽しいものです。
●防波堤とループに囲まれているせいか、妙に安心感があってのんびりできました。微速でゆるゆるとループを出て右手を見ると、ジェットフォイル「セブンアイランド愛」が。
船尾軸線近くから眺めた形に惹かれて、ほぼ正横に来たところでパチリ。古びたドルフィンとピンクのお尻が対照的で、面白く思えたものでした。
●そのすぐ南の岸壁には、伊豆七島海運の貨物船が2隻接岸中。うち1隻「友正丸」をスナップ。高々と掲げた2本のデリックが、近海航路の本船らしい雰囲気がしていいですね。
晴海や朝潮運河でも感じるのですが、こうもマンションが岸壁に迫ってしまうと、着けている本船が万事やりにくそうで、いつも気になってしまうのです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『月島埠頭にて…1』につづく)

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●目線をひゅっと吸い寄せられたのがこの「湾岸食堂」! 一見して「業務船みっちりの船溜を前にして、二面がガラス張りのレストラン! これはその筋の好き者のためにあるようなものでは?」と思ってしまったほど! 艀の船溜が一望にできた、かつてのタイクーンに勝るとも劣らないものがあるのではないでしょうか。
営業案内によると、営業時間は11:00~14:00のランチタイムのみ、土日祝日定休‥‥うーん、気軽な利用には少々ハードルが高そうですが、フネ好きとして一度は行ってみたいところです。これでタイクーンばりに桟橋があって、プレジャーをもやって食事できるなんて、妄想したくなるようなロケーションでもありますね。

●ループ西半部を一巡しながら、たびたび周りを走ってゆくゆりかもめの編成がいい刺激になりました。フネブネの出入りもなく、ループ内は極めて静かだからです。
レインボーブリッジの主塔が醸す情景の奥行きと、静まり返った船溜に動きを与えるゆりかもめ‥‥魅力的な船たちを眺めながら、のんびりした、充実したひとときを過ごせた気になったものでした。

●古豪、といってよさそうな豆曳船、「大春丸1号」。塗り重ねた塗料が剥落したさまが感じさせる星霜、舷窓の上に設けられた雨樋の形にも古風な味が染み出すようで、佳いですね。
ファンネルがなく、エンジンケーシングから直接排気管が立ち上がり、船尾へ曲げているあたりちょっともの足りない気もしますが、いかにも働き者といった雰囲気にあふれていて、眺めていて楽しいものです。

船尾軸線近くから眺めた形に惹かれて、ほぼ正横に来たところでパチリ。古びたドルフィンとピンクのお尻が対照的で、面白く思えたものでした。

晴海や朝潮運河でも感じるのですが、こうもマンションが岸壁に迫ってしまうと、着けている本船が万事やりにくそうで、いつも気になってしまうのです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『月島埠頭にて…1』につづく)

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