11月20日の川景色…9

(『11月20日の川景色…8』のつづき)

199061.jpg
これも毎回、同じような絵で大変恐縮なんでございますが、すごく好きなんですよ、京成橋をくぐるひとときが! 

手前の増設部分と、奥の従来部分の違い、騎兵の槍みたいな落橋防止装置、ガッチリと補強された橋脚と、「橋の裏側風景」としてももちろん惹かれるのですけれど、何度か書いた「鉄塔世界の『門』」としてのワクワク感が、他の橋と一味違った魅力をかもし出しているに違いありません。

199062.jpg

199063.jpgむう、暗く撮れてしまったけれど、おしなり橋をくぐるという行為自体が貴重ではあるので、これも前と同じような写真でスミマセン。

例のごとく、水面を仕切るフェンス手前で、何度か切り返し回頭成功。あれ? フェンスのブイ、こんな赤っぽい色だったかな? 以前はオレンジだったような記憶が‥‥。間違っていたらご容赦下され。


199064.jpg花の櫓下とあれば、不審船が皆々様の注目を集め、ときにおスマホ様の被写体となってしまうのは、もはや織り込み済み。でもやっぱり恥ずかしいわ‥‥。

おスマホ様といえば、今さらながら、カメラ機能の充実と向上は目覚ましいばかり。単体のカメラ、特にハンディな機種は、遠からず絶滅しそうな気すらしてきました。コンデジで写真の楽しさがぐっと広がったクチなので、高級機かスマホの二択という未来は、あまり想像したくありません。

199065.jpg
帰路、テラス工事の続く横十間川で、私好みの小型曳船「第二十三葵丸」と再会。以前「4月29日の内部河川…3」のとき、北十間川で出会いましたっけね。

(28年11月20日撮影)

(『11月20日の川景色…10』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 北十間川 横十間川 江東内部河川 水位低下化河川 橋の裏側 曳船

ロータリーボート上架中!

(『10月16日の旧江戸川』のつづき)

196021.jpg旧江戸川での楽しみの一つが、藤代繁造船所であることはたびたび触れてきました。さまざまな業務船艇がもやい、また上架修繕されている姿を眺めることができます。

今回も、最も下流側に位置する上屋をのぞくと、曳船が上架中でした。船底や舷側の再塗装を終えたばかりなのでしょう、真新しいペイントが目に沁みるよう。
あれ? 右の黄色い小型艇は!

196022.jpg
ロータリーボートじゃないか!

船首にびっちり並んだスパイク、昔の電話ボックスのような細身のキャブ、遠目でも間違えっこありません。先日、「東雲北運河のロータリーボート」で見たそれとは対照的に、ここから見たかぎり、凹みや腐食も見られず、しゃんとしていますね。竣功年次が若いのか、外板まで含めたオーバーホールを行ったのでしょうか。

196023.jpg
もうピントが合っていなくても、嬉しいので載せちゃう。水線下を含む全体が撮れていたのが、全部ピンボケだったというお粗末。

円錐台状のカゴは、ロータリーボートの命たる、360度回るドライブを浮流物から守るプロペラガード。その前には、沈んだ原木を巻き込まないようにする、2本のフレームとラムが船首から下に伸びています。ガードの後ろに2枚見える板状のものは、循環式水冷にした際の放熱函を兼ねたフィンキールで、タライのような船体に直進性を持たせる役目もしているそう。

しかしほぼ正面から見ると、見事なほどの角型断面ですね。浮いている原木を、できるだけ大きな面積で推進できるよう、また船底に巻き込んだりして乗り上げないように、配慮して設計された結果のカタチと見てよいでしょう。また船台に乗せなくとも、ドスンと置くだけで安定して陸置できる、すわりの良さを併せ持っていることが今回実感できました。

196024.jpg
ああ、物陰に隠れてしまったけれどもう一枚載せたい。しかしどこの船かしら、東京にもまだ現役船がいたのかと思っていたら、東雲北運河のアレの件で、ちょぶさん(がーちゃんフォトアルバムVol.2)から以下の情報をいただきました。ありがとうございました!

木更津木材さんのFacebookに、現役のロータリーボートの写真があるとのこと。さっそく拝見してみると、おお、色も形もよく似ていますね! 日本通運所有だそうで、なるほど、いわれるまで気づきませんでしたが、まさに日通カラーであります。ゼヒ「第××通運丸」と名付けてほしいですナ! 

ご多分に漏れず、筏輸送はすでに廃止されたそうですが、愛好家の方が訪れたりと、その存在はすでによく知られているようです。今回修理も成ったことだし、当分は元気で活躍することでしょうね。

196025.jpg思わぬ出会いに意識が吸い取られて、他のフネブネのスナップが勢いおろそかになってしまったのが何とも。かろうじてものしえたのが、右の消防艇「きよす」とコンベア清掃船「第一みどり丸」。

「きよす」といえば、大横川と平久川で出くわし、その後曙北運河で航跡を追ったり(『桜探し散策で…8』、『桜探し散策で…9』、『「きよす」の航跡を追って』参照)と、印象的なシーンが思い出される艇でもあります。
撮影地点のMapion地図

(28年10月16日撮影)

(『江戸川の大編隊ふたたび』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 旧江戸川 ロータリーボート 曳船 消防艇 清掃船

10月16日の旧江戸川

(『10月16日の辰巳運河…3』のつづき)

196016.jpg
毎度おなじみ旧江戸川、下流側から浦安を望んで。次第に厚い雲が多くなってはきたものの、ときおり切れ目から青空がのぞき、限られた場所のみ陽が射すのが救い。

遡上していると、ちょうど東西線の橋に陽光が降り注ぎ、背景が曇りで少し暗いせいか、レリーフのように浮き上がって見えました。

196017.jpg
東西線江戸川橋梁の裏側も一枚。う~ん、秋晴れじゃないと、いま一つサエない。

196018.jpg妙見島、油槽船「第三新興丸」がもやっている横には、メザシ繋留でバージ「第五あづま」と、その外側に曳船「第五政洋丸」の姿が。

たいていこの油槽所にいるのは「第三新興丸」一隻なので、三隻仲良くとは珍しいですね。細身の船体に背の低い甲板室、旧来の艀曳船らしい魅力にあふれています。


196019.jpg
回航中のこととて、時間が限られているので遡上はしませんでしたが、今井水門が扉体を閉じているのを横目で見て、こらえきれずこれだけでもと寄り道してスナップ。7径間のうち、4~7番と4つを閉鎖していると、全開時とまた違った表情。さすが都内一番の多径間水門といったところ。

196020.jpg今井橋を過ぎたあたりで、見覚えのある通船と行き会いました。あっ、以前もこのあたりで出会って、写真を撮ったことがある! 

ちょっと前の警察船艇や巡視艇を思わせる白とグレーのツートン、前傾したキャブ前面と、質実剛健な雰囲気が船頭好み。お元気そうで何よりです、またお会いしましょう。
撮影地点のMapion地図

(28年10月16日撮影)

(『ロータリーボート上架中!』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 旧江戸川 新中川 曳船 通船 今井水門 橋の裏側

新砂水門・本船通航!…2

(『新砂水門・本船通航!…1』のつづき)

195076.jpg船は最微速か、プロペラを留めてほとんど惰性で進んでいるようで、水線周りにはほとんど波立ちが見られません。

じりじりと迫ってくる黒い船首を見守っていると、水門を離脱するのをまるで待ち構えていたかのように、クレーンのジブがぐっと頭をもたげ始めました。おお、何が始まるのかな?


195077.jpgエンジンの爆音が高まり、舷側から白波が立ち始めるのと歩を合わせるようにして、クレーンは右舷側に回転しながら、ジブを高々と掲げたのです。

それはどこか、つつがなく水門通航を終わって、広いところへ出た解放感からウーンと伸びをしているような、一仕事終えてリラックスした表情に見えたものでした。



195078.jpg
船…プッシャーバージ「第三十八共栄丸」は、徐々に行き足を増して船首波を立て、正横を航過。クレーンはというと、首尾線方向に向き直り、グラブを開きながら引き揚げ始めました。

195079.jpg
イヤ~、一面白かった逆光時とはうって変わり、青い空が目に沁みるよう。9月11日からのタイトル画像は、この少し後のシーンです。タイトル更新時にお知らせしたとおり、押船は「第三十七共栄丸」。

クレーンはグラブをホールド上に下ろしては砂をつかみ、またグラブを開いて砂を落とす、という動作を繰り返しており、間近ということもあって珍しく見物。荷役のウォームアップとして、あらかじめ砂をほぐしておいた方が作業がはかどるのかしら?

195080.jpg
砂をつかんではぶちまけ(?)しつつ、西航してゆく共栄丸二隻。この後右に折れて砂町北運河へ入り、積み荷を降ろすわけです(過去ログ『大迫力の荷役風景』参照)。

いや~、いいシーンに出会えたものじゃと、後ろ姿を見送りつつ余韻にひたるおっさん。数少なくなったとはいえ、業務船が利用する、正真正銘、文字どおり現役の運河として活用されている水路をホームグラウンドとしている幸せ、ここに極まるものがありました。

なお、25年4月29日よりと、27年5月17日からのタイトルにも、それぞれガット船、プッシャーバージの写真を掲げています、ご参考まで。

(28年9月10日撮影)

(この項おわり)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 砂町運河 新砂水門 曳船

東雲北運河のロータリーボート

(『初秋の隅田川』のつづき)

195056.jpg東雲北運河、木村造船所の近くまで来てみたら、桟橋にもやわれた一隻に、目線が「ひゅっ」と音を立てて吸い寄せられました。
えっ、ロータリーボート?!

行き会い艇があったので、最初の引き波を越えるまでいったんやり過ごし、改めて後進をかけながら近寄って、観察してみることに。

195057.jpg
いや、これは痛々しいな‥‥。まず目を引かれたのが、目を覆わんばかりの傷み具合。たび重なる衝突で凹みまくった前後のブルワークは、腐食が進んで向こうが透けて見えるほどです。舷側の錆もひどく、仮に現役だとしても、手入れをされることなく長い年月を過ごしてきたことが想像できました。
(このタイプについては、タグ「ロータリーボート」で他の記事をご覧ください)

195058.jpg
船尾側から。船名が書かれていることを期待したものの、残念ながら船尾にも記載なし。ブルワークのゆがみっぷりがよくわかります。

ベコベコのボロボロとはいえ、長さ/幅比の小さい、タライのような船体はまさにロータリーボート。丸っこさを堪能できる、実に魅力的な角度といえます。

195059.jpg
ふた昔前の、事務机用の椅子そのものシートも、皮が破れアンコがはみ出て、船体に劣らず惨憺たるありさま。メーターの一部は失われ、眼窩のように穴が開いたまま。ドライブの角度を変える小さなハンドルが、やけに目立っているコンソール‥‥。自走してきたのか、曳かれてきたのか‥‥。

最初、他地方から運ばれてきたのかも、と思っていたのですが、コンソール側面の船籍港表示に東京とあり、しかも直近の船検が平成23年。少なくともつい最近まで、現役だったのです。いや、ボロボロにくたびれているとはいえ、実は現役で、ここまで自走してきた可能性も高いですね。それにしても、どこで働いていたのでしょう?

第十一あかつき」がいた、朝潮運河にかつてあった筏屋さんは2隻のみのはず、しかもキャブがハードトップタイプだったので、他の船社に属していたものと推察。もしかしたら、新木場の貯木場とか、13号地のそれの囲いの中からほとんど出ずにいたのかも。だとすれば、船頭の目に留まらずとも不思議ではありません。

195060.jpg船名すらわからないのは残念でしたが、出会えたこと自体は幸運でした。東京ではとっくに絶滅したと思い込んでいたロータリーボートが、痛ましい姿とはいえ、こうして生き残っていてくれたのがわかったのですから。

しかし、都内の可航水路に限るなら、自艇でのぞけるところはほとんど訪ねたとはいえ、こうしてまだ見ぬ艇との出会いがあるのですから、さすが東京、侮れません。もちろん貯木場のような、一般艇の立入が禁じられている水面に入るわけにはいかないので、穴はあると思うのですが。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『新造消防艇「ありあけ」拝見』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 東雲北運河 ロータリーボート 曳船