fc2ブログ

4月10日の水路風景…1

(『4月10日の河畔桜…3』のつづき)

279036.jpg4月10日に道々で目にした、建造物その他もろもろをまとめます。まずは曙運河、曙水門から。

遠目には、第一径間がオレンジ色の角落しで塞がれて見えましたが、近づくと堰柱より前進して取り付けられた、隔壁といってよいものでした。ホースで勢いよく排水されていて、水音が賑やかです。



279037.jpg
南側に出ると、水面が真っ白に見えるほど、排水時に立った泡が吹き寄せられていました。止水工事を担当したのか、クレーン台船の姿も。

この水門ではたびたび体験した、接近すると赤だった信号が青に変わり、注意喚起の放送が流れる「しゃべる水門」が今回も。閘門と違って、黙して語らず(笑)、通常は一切の動きがない水門からこうして反応があるというのは、何とはなしに貴重な体験をした気がして、嬉しいものです。

279038.jpg墨田川造船辰巳の前を通ったら、艤装船がいないばかりか、浮きドック「すみだ100」の姿も消えていたという、ファンとしては何とも寂しい状況。

浮きドックも水上に在るものですから、定期的に喫水線下の清掃と再塗装、注排水装置の整備が必要なのでしょう。ドックがドック入りするという、ちょっと不思議な光景がどこかで繰り広げられていると思うと、興味をそそられます。

279039.jpg
さて、この日気になっていたものの一つ、「3月6日の水路風景…2」で紹介した、鉄鋼埠頭で建造中の鋼桁橋を見に行ってみると‥‥。

おおお、大型のクローラクレーンが岸壁上にいて、加えて足場を組んだ台船「第二空海丸」が接舷中! いよいよ浜出しも近いようですね!

279040.jpg
この橋がどこに架けられるのか、検索の仕方が悪くて今までわからなかったのですが、その後4月18日に至り、こちらのほか、多摩川スカイブリッジをくぐって上流側へ向かう姿を写した目撃例が多数アップ。

ようやく鈍感な私も、この橋の正体に気づかされました。高速大師橋(参考:『多摩川の首都高横に「新しい橋桁」まもなく登場 すんごくデカい! 大師橋 架替えの全貌乗りものニュース)ですね! 記事によると、3ブロックのうち2つをIHI横浜で建造とありますから、残る1ブロックがこの、鉄鋼埠頭組み立てのものでしょうか? スカイブリッジに続き、多摩川も話題の工事が続いて、お好きな向きには目が離せないでしょうね。
撮影地点のMapion地図

(令和4年4月10日撮影)

(『4月10日の水路風景…2』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
クリックお願いします

タグ : 曙運河曙水門東京港墨田川造船

3月6日の水路風景…1

277001.jpg3月に入り、都内の水路はそろそろ桜の開花日も話題になるころ。少々風は冷たかったものの、好天に誘われて、桜の様子を見がてら、短時間の近場めぐりに繰り出してきました。

曙水門は左径間がクレーン台船で塞がれ、メンテナンス中のよう。近づくと、右径間の赤信号が青に変わり、スピーカーからアナウンスが流れました。このパターン、以前もありましたよね。

277002.jpg
曙運河を出れば毎度おなじみ、墨田川造船辰巳のフネブネを愛でるの巻。先月は浮きドックに詰まっていた「まつなみ」は修理も終わったのか、出渠して桟橋へ。代わりの入渠船は、先月は本社前にいた、千葉県警「ぼうそう」。

277003.jpg

277004.jpg今回嬉しかったのが、艤装中だった「はやかぜ」「おとつばき」「いせかぜ」が、舷を接して仲良くもやっていたこと。いや、3隻揃うと、なかなかゴージャスというか、得した気分になれますよね!

「まつなみ」も入れて眺めると、まるでカルガモの親子のよう。勇ましい海保船艇の、いつもと違った微笑ましい一面を見たような気がして、思わずニッコリです。


277005.jpg
辰巳埠頭を離れ、ご無沙汰していたゲートブリッジに行ってみようと、スロットルをぐっと倒して南下していたら‥‥鉄鋼埠頭の南岸、かつてゲートブリッジのトラスを組んでいたあそこに、桁橋のようなものが!

これは見逃すわけにはいきません。とはいえだいぶ離れてから気づいたので、とりあえずゲートブリッジをかる~く眺めてから(ひどい)、後でじっくり堪能することにしました。
撮影地点のMapion地図

(令和4年3月6日撮影)

(『3月6日の水路風景…2』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
クリックお願いします

タグ : 曙運河東京港曙水門巡視艇墨田川造船

五輪警備下の東京水路!…10

(『五輪警備下の東京水路!…9』のつづき)

269046.jpg

269047.jpg「TOKYO 2020」のロゴやイメージカラーをあしらった旗やポスターは、街頭のいたるところで目にしますが、水門にもこんな横断幕が掲げられているのはご存じでしょうか。

上は天王洲水門、右は曙水門の巻上機室回廊に掲げられた横断幕。たまたま通って気づいたものですので、探せば都港湾局・建設局管理の水門に、掲げられていたところはもっとあったのではないでしょうか。水路ならではの五輪風景といえるでしょう。

269048.jpg

269049.jpg晴海の項でも少し触れましたが、選手村マンションのバルコニーに掲げられた各国選手団の手による飾りつけは、遠目に見ていても実に楽しげで、かつ美しいものでした。

上はスロバキア、チェコの文字が見え、色彩は控えめながらバルコニーの長手を活かし整然とした感じ。右は朝潮運河側のフランス選手団のもの。国旗のほか、「FRANCE」と波打つような書体で大書きされた横断幕が、お国柄を思わせて印象的でした。

269050.jpg
晴海南西辺、H1バースの巡視船「すずか」「はくさん」越しに見た選手村。何分遠くから、ガブる艇の上で撮っているのでそれなりですが‥‥。

左に見えるカナダ選手団の、7階ぶち抜きという思い切った飾りつけ、右手の「心より感謝いたします」という暖かいメッセージをはじめ、思い思いに国旗やイメージカラーでアピールしているのが見て取れ、眺めているこちらまで嬉しくなるような、高揚感の伝わってくる光景に感動したものでした。

巡視船の大集合のみならず、こちらも一生に一度の見ものといってよい水上からの風景、忘れられない夏になりそうです。

(令和3年7月22・23日撮影)

(『五輪警備下の東京水路!…11』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 天王洲水門曙水門春海運河巡視船