11月26日のフネブネ…1

214001.jpg11月19日のお話は少しお休みして、26日に入渠の道々、出会ったフネブネを紹介します。おなじみの顔ぶれから珍しい船まで、いくつか掲げて悦に入りたいと思います。

古賀オール前、バージ「第七高取丸」の船首をアップで。陽光を浴びて反射するブルワーク、光の加減で、少しやせ馬が目立つ舷側にも、ベテラン船なりの味がありますね。

214002.jpg曙北運河から左回りに、汐見運河経由で東雲北運河をのぞくと、京葉線の高架の向こう、墨田川造船の桟橋に艤装中の艇が!

巡視艇に似ていますが、どこか様子が違いますね。昨年6月に見たような、海外向けの沿岸警備隊船艇でしょうか。これはゼヒ拝見したいものです。


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予想どおり、海外向けの艇でした。ハルナンバー501、舷側には「SRI LANKA COAST GUARD」と大書きされています。スリランカ向けの巡視艇なのですね。

この表記を見て、スリランカが「スリ=ランカ」であったことを、初めて知り一つお利口になった気分。さておき、進水からさほど時間が経っていないのでしょう、船底塗料も鮮やか、ハルの白い塗装も輝かんばかり。ハルナンバー後ろのストライプも、異国情緒あふれてよいものです。

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船橋周りをアップで。生地のままの上部構造物、保護フィルムを貼ったままの舷窓と、艤装中らしい雰囲気満点。扉からダクトが出ているあたり、内部の塗装でもしているようですね。

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斜め後方から。ハイドロジェットのノズルが突き出すトランサムにも、「501」とハルナンバーが。艇名は特につけず、番号のみなのでしょうか。

検索すると、JICAのサイトに、昨年7月1日付けで「スリランカ向け無償資金協力贈与契約の締結:巡視艇の供与を通じ、海難救助、海上犯罪予防などの海上安全能力の強化を支援」という記事がありました。納入先はスリランカ沿岸警備庁、ODAの一環として供与される巡視艇は2隻。全長30m、約100t、27kt以上のスペックだそう。一月経ちましたし、そろそろ仕上げ・トライアルに入っているころでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(29年11月26日撮影)

(『11月26日のフネブネ…2』につづく)

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タグ : 曙北運河 東雲北運河 巡視艇

10月9日のトリづくし

212001.jpg10月9日、近場回りをしたときのスナップです。今年後半は天候がすぐれず雨天続きとあって、穏やかな晴れ間がありがたく、特にどこを訪ねるあてもなく、とにかく出ようともやいを解いたのでした。

コンクリート柵の上を見やると、鴨さんが尾を振り振り散歩したり、ツブれてくつろいだりと思い思いのポーズで並んでいました。秋も深まり、気がつけば水鳥たちの季節に入りつつあったのです。

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上と同じ鴨たちの角度違い。可愛らしいしぐさに惹かれて近づきすぎたのか、イヤそうに腰を浮かしかけている鴨がいる一方で、そっぽを向いてどこ吹く風の子も。

向こうを向いた鴨の視線の向こうに、ちょうどスカイツリーが霞んで見え、「今日のスカイツリーはちょっと霞んでるが~」と、観天望気をしているように思えて、笑いが込み上げてきたものでした。

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安心し切ってツブれている鴨さんたち見たさに、ちょっと寄せ過ぎたかしら。首を細長く伸ばして警戒心をあらわにし、腰を浮かせてつぶらな瞳でこちらを見つめます。

おっとと‥‥柵に寄せ過ぎました、危ない危ない。トリ好きにとっては事故を誘発しかねない、危険な魅力のあるツブれ鴨! 舵を取る皆さん、どうかお気をつけて(私だけ)。

212004.jpgもの凄い勢いで泳ぎ去ってしまったので、うまく撮れませんでしたが、この秋初めてのオオバン君に出会いました!

最近は他の水鳥を押しのけて、東京の水路で勢力を拡大しつつあるオオバン君。夕刻にあの哀愁に満ちた鳴き声を耳にするのも、風情があっていいものです。冬が近づいている証拠ですね。

212005.jpg最後はトリさんではありませんが、妙に可笑しかったのでご紹介。曙北運河、都市計画運河橋梁の橋脚にいた亀さん。

貝の密生した面がチクチクして嫌なのでしょうか、妙に四肢を踏ん張って力みかえり、首も反り返らせてどこか勇ましいポーズ。もうすぐ寒くなりますから、冬眠の場所を探さないといけませんよね。
撮影地点のMapion地図

(29年10月9日撮影)

(『荒川河口のフネブネ』につづく)

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タグ : 砂町運河 曙北運河 水辺の鳥たち

8月19日のトリさん

(『8月19日の晴海橋梁…2』のつづき)

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道々に拾ったトリ好きスナップをいくつか。一枚目は出しなに撮った独身鴨さん。珍しくピントが合い、鴨も逃げずにじっしていてくれたので、可愛らしい姿がしっかり収まり、嬉しい一枚となりました。

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都市計画運河橋梁の下流側にある、円筒形の基礎でくつろぐ鷺、鴨各一羽。木っ端ブネの姿を認めるなり、逃げ腰ではありましたけれど‥‥。

この円筒形基礎、潮位が低いときしか見られず、何の遺構かわからないので、気になる存在ではあります。昔はもう一つ橋があったのか、それとも旧橋の基礎の片割れが残されたものでしょうか。

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新月島川、桟橋の角でくつろいでいた鵜さんにカメラを向けたら、わさわさと羽を広げて、乾かすしぐさをサービス(?)してくれました。ありがとう!

鵜もこの10年でずいぶん数が増え、街場の河川でも姿が見られるようになりました。餌の魚が豊富である証しであります。

210019.jpgそして豊洲貯木場跡の柵列。南東側の水路をゆるゆる流しながら、鳥たちの思い思いにくつろぐ姿を楽しめます。

水鳥的には今はシーズンオフですから、中の水面を埋め尽くすような数はおらず、柵の上にぱらぱらと鴨、鷺、鵜など留鳥の諸君が翼を休めている程度ですが、その分のどかさが味わえてよいものです。


210020.jpgそんな中で、ひとりヒョロリンと首を伸ばしていた鷺さんの姿に惹かれて、一枚ものしてみました。

首を羽の中にうずめて、丸くなった状態からこれをやられると、本当にろくろっ首かと思えるほどの伸び具合。顔が正面を向いていたのも手伝い、失礼ながら妖怪じみた不気味さすらありました!
撮影地点のMapion地図

(29年8月19日撮影)

(この項おわり)

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8月13日の川景色…4

(『8月13日の川景色…3』のつづき)

209096.jpgこちらの帰り道の落ち穂拾い。たまには、あけぼの水門もちゃんと(何がちゃんとなのかは略)スナップしておこう。「江東5大水門」の一つなのですから。

見通しが悪く、人目も乏しいせいか、東雲水門や辰巳水門に見られるようなスローガンも掲げられておらず、また東京の水門では珍しく、名前がひらがな表記です。格子に覆われてわかりづらいものの、魚のような帆のような、何かをモチーフにした絵柄が描かれている「お絵かき水門」でもあります。

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ここを古賀オールのバージが、手に汗握る思いですり抜けているんだよなあ‥‥。水門をくぐった北側では、鋼管矢板の打ち込み作業中でした。新しい護岸か、テラスでもできるのかしら。

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綾瀬川下流部を通ったとなれば、見逃せない堀切菖蒲水門。最近見学会も催され、多くの参加者があったとのこと。都内の水門の中でも、巻上機室、扉体ともに類を見ない変わり型、維持はその分大変かと思いますが、頑張っていただきたいものです。

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ちょうど陽をさえぎった雲の下で、新イグアナクレーンにご機嫌伺い。

‥‥いや、もう代替わりしてだいぶ経つのですから、「新」は取った方がいいかな。レールをつなぐお仕事がここで続くかぎり、変わらぬ姿で踏ん張っていてほしいもの。

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そして古賀オール、第三工場ヤードクレーン! 都内の運河畔にある荷役設備が数えるほどになった今も、万丈の気を吐くこの揺ぎ無さ! 古賀さんがホームグラウンドである運河地帯に在ってくれることに、ただ感謝のほかありません。

(29年8月13日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 曙運河 綾瀬川 汐見運河 曙北運河 あけぼの水門 堀切菖蒲水門 イグアナクレーン 古賀オール

4月16日のさくらしべ降る水路…1

えらく気取ったお題にしてみましたが、半ばは桜の見ごろを逃した悔しさであります。

先週9日は満開のタイミングだったにもかかわらず、雨時々曇りですっかりやる気を削がれ、今週16日も芳しくない予報と、毎日曜日の悪天候にくさっていたところ、どうやら持ち直して出港と相成りました。

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昵懇のM艇長ご一家と一緒に、急上昇する気温で靄にけぶる運河上へ出てみれば‥‥。海洋大のカッターピンネースが、新砂水門前で帆走準備をしているシーンに出くわしました。

チャージの指揮の下、漂泊しつつマストを立て、索具を張りときびきび動く艇員の皆さん。南風の強い日だったので、沖に出ればだいぶガブったでしょうが、セイリングにはもってこいだったかもしれません。

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204_003.jpgM艇長は初見の新イグアナクレーン。緑の塗色が、周りの新緑と似合ってよい感じです。さてこの右側、都市計画運河橋梁をくぐった向こう、西岸にある一群の桜はどうでしょう。

ああ、やっぱり‥‥と口をついてしまいますが、ほとんど散って葉桜になる前、残った蘂(しべ)の赤味が目立つ、ちょっと寂しい感じ。でも、どこかに少しは名残り咲き(?)があるかもと、探しつつ微速で進むことに。


204005.jpg汐浜運河に入ると、花筏‥‥とまではいかないものの、一面に花びらが途切れなく浮かんで、見つめていると無限に続く地紋のようです。

この日は水のコンディションも良好で、透明度もそこそこあったため、ときおり跳ねる魚の水音に加え、たゆたう花弁も日ごろに増して風情があり、よいものでした。



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平久川から大横川に入ったところで、同乗ご一同から「あっ、あそこあそこ!」と声が上がりました。汐見橋西詰の角にある一本、まだ花を落としておらず、結構な咲きぶり!

いや、ようやくの感がありましたが、風が吹くごとにざあっと散る花吹雪とともに、破顔して見入ったものです。やはり水路の桜は、好天下でこそと改めて思ったものでした。
撮影地点のMapion地図

(29年4月16日撮影)

【29年4月24日】読者の方のご指摘で、1枚目の写真の艇はカッターでなく、ピンネースということがわかりました。お詫びして訂正いたします。ご指摘ありがとうございました。
ちなみに、カッターは6~12挺櫂で外板鎧張りの複座艇、ピンネースは12~14挺櫂で外板二重張りの複座艇(『端艇と帆走』成山堂書店・昭和46年発行より)を指すそうです。

(『4月16日のさくらしべ降る水路…2』につづく)

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