11月20日の川景色…1

(『イグアナ賛歌…4』のつづき)

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199022.jpg墨田川造船の艤装桟橋をのぞいてみると、「10月30日のフネブネ」で見たときとあまり変化はなく、巡視艇「あわぎり」と消防艇「ありあけ」がもやっていました。よく見ると「あわぎり」は船首にハンドレールが取り付けられており、艤装の進捗がうかがえます。

自転車が賑やかに往来するしおかぜ橋をくぐり、汐見運河をそのまま西進。静穏な好天の下、滑らかな水面は両岸の風景を映し、まことに快適な微速航行です。

199023.jpg汐見運河の西口付近、蛤橋にさしかかると、橋脚に足場をまとって工事中の様子。低い桁下高が、なおさら低く見えますね。

低いとはいっても、マストを立てたままくぐれる程度。この時点での推算潮位は、だいぶ高めの159㎝、桁下高はA.P.+3.8mと汐見運河最低橋とはいえ、歴戦のすり抜け経験を有する我が艇からすれば、ものの数ではありません(威張ってどうするか)。

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豊洲運河に出て面舵、さらに西へ。最近まで深川政府倉庫があり、現在は更地となっている一角、ぱらぱらとした感じながら木々が紅葉して、なかなかきれいですね。この様子なら、河畔の紅葉を拾って歩けそうです。

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隅田川派川に入ったところで、さっそくもう一つ。明治丸の山吹色のマストと、紅葉のコントラストに目を奪われました。
撮影地点のMapion地図

(28年11月20日撮影)

(『11月20日の川景色…2』につづく)

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タグ : 汐見運河 東雲北運河 豊洲運河 巡視艇 消防艇 墨田川造船 明治丸

27年度川走り納め…7

(『27年度川走り納め…6』のつづき)

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見ておきたいものがいくつかあったので、六叉流から豊洲運河に進入、隅田川下流を目指しました。おお、だいぶ雲が少なくなってきた‥‥。両岸の高層マンション群も陽に照らされて輝き、一直線の運河とあいまって、爽快な水路風景。

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海洋大学前に出たところで、改装成った明治丸を改めて、少し近寄って撮っておこうと、大学のポンドに寄せて一旦停止。

あらら、タイミングが悪く、バックに灰色の雲が‥‥。でも、山吹色のマストや煙突は陽が当たってきれいだったし、操舵室のディテールも拝めたので、よしとしましょう。

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186034.jpg派川から隅田川本流へ出ると、中央大橋は主塔をギラリと反射させて、どこか不敵な表情。橋脚の向こうはフェンスで仕切られ、下流側には台船も出ていて、どうやら工事中のようですね。

くぐって右手にいたのは、結構な大きさのこのクレーン船。橋脚や主塔の基部に足場がかかっていたので、耐震補強か何かでしょう。



186035.jpg亀島川河口のすぐ下流、何度か紹介した、横浜マリン石油・東京支店の桟橋を通り過ぎざま一枚。

さすがに大晦日とあって、油船もお休みかと思ったら、桟橋の詰所・操舵室とも扉が開いていたので、今日もお仕事と推察。本格的に晴れてきたのか、陽射しも次第に強くなってきて、だいぶ暖かくなってきました。


(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…8』につづく)

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タグ : 豊洲運河 隅田川派川 隅田川 明治丸

復元進む明治丸

絵葉書のファイルをひっくり返していたら、明治~大正時代の明治丸を写した絵葉書が出てきたので、復元進む同船に寄せて少し。

11月2日の川景色…8」でも触れましたが、海洋大学越中島キャンパスの保存船・明治丸の復元工事も終盤に向かいつつあるようで、ヤードを旧に復した鮮やかな山吹色のマストが、ふたたび見られるようになったのは嬉しいかぎりです。

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以前、月刊「世界の艦船」2010年10月号でも、腐朽の進む同船の危機的状況を訴える記事が掲載され、これからどうなってしまうのか、ずいぶん心配したものでした。その後始まった「明治丸海事ミュージアム事業」での募金も成果を上げているのでしょう、平成21年以来長きに渡った公開中止も、解かれる日が近づいていることを感じさせます。

20数年前になりますか、友人が東京商船大学(当時)に在学中、学園祭のときに訪ねた際、船内を見学させてもらったことが思い出されます。彼から本船が貴重な鉄船であること、また占領軍の接収中塗られた塗料を丁寧にはがし、内装を復元したことを説明され、興味深く拝見したことでした。

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「(東京百景)商船學校」
宛名・通信欄比率2:1、明治40年4月~大正7年3月の発行。

絵葉書ですが、陸上に固定された現在とは異なり、水面に浮いた繋留練習船時代、今とは逆に、船首を西に向けた姿を映したもの。ポンドは今よりずっと広々として、索具も操帆訓練に使われていたとあって密度は落ちておらず、舷側にはダビットから吊り下げられたカッターも見えて、繋ぎっ放しとはいえ、現役の練習船らしい雰囲気が感じられますね。

背後に見える重厚な造りの校舎は、確か関東大震災で被災したはずですから、少なくとも震災より前の撮影とわかります。ちなみに明治丸は、明治34年からここに繋留(参考:月刊『世界の艦船』2010年4月号)されたとのことです。

明治の昔から、114年に渡りこの地に在って、東京の水辺の変遷を見つめてきた明治丸! 復元事業に携わられた方々に敬意を表するとともに、これからも長く、三檣シップの美しい姿を隅田川派川に映し続けていただきたいものです。


(26年12月21日撮影)

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タグ : 隅田川派川 明治丸 絵葉書・古写真

11月2日の川景色…8

(『11月2日の川景色…7』のつづき)

161036.jpg以下3枚、写真がまずくて恐縮ですが、こんなに低い常磐橋にはなかなか出くわせないので、記録がてら。

支保工でアーチを支え、それをさらにメッシュで覆っているのもあるのでしょうが、その圧迫感は予想以上です。両端が下がっているだけに、ちょっとでも舵を誤ったら、フロントグラスの枠が触れてしまいそうな感じすらありました。


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この何ていうんでしょう、空頭限界を示す紅白の横棒に、ちょっとでも頭を出せばノックアウトされそうな低さがわかりますよね。

161038.jpg通過時刻は11:50、芝浦の推算潮位は12:00時点で1.59m。「A.P.+3.63m」の表記を信じるとすれば、2m前後の桁下高があるはずですが、とてもそんな余裕はあるように思えませんでした。

すり抜けたところでやれやれと立ち上がり、後ろを振り返ると、後続してきたベルフィーノが橋の手前で行き足をゆるめ、くぐるか引き返すか、迷っている風情。ハードトップ艇には、ちょっと攻めあぐねる低さではありますよね。

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帰路、どんよりとしてきた空模様を心配しながら、海洋大学前を通ると‥‥。おお、明治丸のマストが復元成ったようですね! 

船体はまだ、足場で覆われていましたが、昔日の姿を取り戻すのも、もう間近いことでしょう(工事中の様子は『隅田川派川にて』参照)。かつてはよい目標だった山吹色のマストがふたたび、河上からまみえるようになっただけでも、何よりでした。

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運河地帯のかなめ、六叉流近くにある豊洲運河水上派出所に、警備艇が横付けしていたので一枚。保安庁の監視取締艇にも似た「ゆりかもめ」、最近はこの型の艇が増えたような気がします。昔ながらの通船タイプは、そろそろお役御免でしょうか。
撮影地点のMapion地図

(26年11月2日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 日本橋川 隅田川派川 東雲運河 高架下水路 常磐橋 警備艇 水上派出所 明治丸

隅田川派川にて

(『「隅田川橋梁」初くぐり』のつづき)

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流木の多さにおびえながら、隅田川派川の分流点まで上り、舵を右へ。派川に入ったところで、相生橋をくぐって遡上してくる、緑の曳船を発見。神田川に向かう、不燃ゴミ運搬のバージを曳いてきたのですね。

154107.jpgせっかくの朝一番便との出会い、ここは少し落ち着いて撮ってみようと、河道を横断して北側へ移動、エンジンをニュートラルに。曳船の爆音が近づいてくるのを感じながら、カメラを構えました。

佃島の緑をバックに、近づいてきたところを一枚。砂町運河は潮見の艀溜から来たのか、それとも、ついさっきも見た、中防の「超弩級舟屋」の中から、這い出してきたのでしょうか。

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おなじみ緑の曳船、第33中島丸をズームでたぐって一枚。見慣れた船影とはいえ、初めて見る一番便の姿は、どこかのんびりとしていて、いつもと違った表情に思えました。

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曳かれるバージは、中島第三一号。中央大橋をバックに、これまたいい表情でした。三崎町中継所まで、道中お気をつけて。

都内では、もはや貴重な光景となった艀輸送、できる限り写して、彼らの頑張りを記憶にとどめておきたいものです‥‥。

154110.jpg隅田川派川といえば、海洋大学構内に見える明治丸の3本マストは、ある種象徴的な存在ですが、老朽化から維持が難しくなり、久しくヤード(帆桁)を取り外した、残念な姿のままとなっていました。

ところが最近、ご覧のようにマストが足場で覆われ始めたのです。いよいよ、復元工事が始まったようですね。希少な鉄船であり、明治帝の御召汽船として、「海の日」制定のいわれともなった船、復元成る日を楽しみにしています。
撮影地点のMapion地図

(26年6月14日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 隅田川派川 曳船 明治丸