平成最後の川走り納め…5
(『平成最後の川走り納め…4』のつづき)

●西水路を出て振り返った妙見島北端。工場など建物が堤防に迫っているので、南端ほど“要塞感”はありませんが、そのシルエットはちょっと軍艦島を思わせるものが。
本流に出て少しスロットルを開け、扉体の色褪せが進んだ新川東水門に見送られながら、さらに遡上。見ておきたいものもあって、久しぶりに新中川を通しで走ってみようと思ったのです。

●瑞穂大橋越しに見た、更新工事中の今井水門。ここの進捗を見ておきたかったんですよ。従来の扉体は右2径間を残すのみ、左2径間はすでに更新が完了しているようですね。
瑞穂大橋の側面には、黄色い地のよく目立つ横断幕が。ははあ、通航できるのは右2径間のみなので、交互通航というわけですか。

●警戒船の指示を待っていたら、すぐに旗で進入をうながしてくれたので、微速前進。左の更新成った径間に近づいてみたいのですが、どうもかなわなそうな雰囲気なので、遠くから眺めるにとどめました。
扉体はどうやら、ギリギリ水面上にあって、通水はしているようですね。巻上機室から堰柱に扉体まで、全体的にグレー系でまとめられ、スッキリした外観ですがちょっとメリハリに乏しい感じも。扉体は改めて別の色に塗られるのかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…6』につづく)

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本流に出て少しスロットルを開け、扉体の色褪せが進んだ新川東水門に見送られながら、さらに遡上。見ておきたいものもあって、久しぶりに新中川を通しで走ってみようと思ったのです。


瑞穂大橋の側面には、黄色い地のよく目立つ横断幕が。ははあ、通航できるのは右2径間のみなので、交互通航というわけですか。

●警戒船の指示を待っていたら、すぐに旗で進入をうながしてくれたので、微速前進。左の更新成った径間に近づいてみたいのですが、どうもかなわなそうな雰囲気なので、遠くから眺めるにとどめました。
扉体はどうやら、ギリギリ水面上にあって、通水はしているようですね。巻上機室から堰柱に扉体まで、全体的にグレー系でまとめられ、スッキリした外観ですがちょっとメリハリに乏しい感じも。扉体は改めて別の色に塗られるのかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…6』につづく)

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平成最後の川走り納め…4
(『平成最後の川走り納め…3』のつづき)

●浦安橋をくぐった直後、頭上からの音に振り返って。逆光を透かして、自転車が次々と橋を渡ってゆく、いかにも生活道路の風情。橋の少ない旧江戸川だけに、こういった光景がかえって貴重なものに思えます。

●青く澄んだ空と河水との間、左右から奥へ伸びる2色の堤防と、現われては消える屋形や釣船の繋留船群。
妙見島の堤防を見ていておや、と思ったのが、曲線は一切廃されていて、すべて直線で構成されているのですね。だから右写真のように、ときおり鈍角の継手が出てくるわけです。施工上の都合か、それとも繋留艇のためか、何か理由はあるのでしょうか。

●右手にアパートのような建物、Googleマップによれば「月島食品寮」を正横に見たあたりで、前方に新川東水門の巻上機室が見えてきました。
最後のゆるい屈曲を過ぎると、本流の広大な水面が眼前に広がり、妙見島西水路のいわば流頭部に到達。光に満ち、かつ穏やかな地場の船溜水路を出て、さらに遡上します。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…5』につづく)

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●浦安橋をくぐった直後、頭上からの音に振り返って。逆光を透かして、自転車が次々と橋を渡ってゆく、いかにも生活道路の風情。橋の少ない旧江戸川だけに、こういった光景がかえって貴重なものに思えます。


妙見島の堤防を見ていておや、と思ったのが、曲線は一切廃されていて、すべて直線で構成されているのですね。だから右写真のように、ときおり鈍角の継手が出てくるわけです。施工上の都合か、それとも繋留艇のためか、何か理由はあるのでしょうか。


最後のゆるい屈曲を過ぎると、本流の広大な水面が眼前に広がり、妙見島西水路のいわば流頭部に到達。光に満ち、かつ穏やかな地場の船溜水路を出て、さらに遡上します。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…5』につづく)

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平成最後の川走り納め…3
(『平成最後の川走り納め…2』のつづき)

●堤防の改修後、この角度から妙見島を眺めるのは初めてかも。ホテルから手前、南側が高い建物がなくフラットに見えるので、ベトンで固めた要塞感が強調される角度。
南端から見た妙見島西水路。地場の枝水路である境川、新川とも、閉塞または可航区間の大幅な短縮がされて久しい今、落ち着いた船溜として利用できる、貴重な存在の水路といえます。
●“艦橋”たるホテルの正横あたりで。以前から、ここに一度泊まってみたくはあるのですが、惜しいのは南側に窓がなさそうなところ。あそこから朝の川景色を眺めてみたかったのですが!
堤防には、柵こそないもののテラス状になっていて、地場の船が横付けしやすい造り。船宿さんが各々、その上に桟橋をあつらえて乗り降りの便をはかっています。

●浦安橋をくぐります。橋脚との関係か、橋の直下のみテラス状構造物はなく、繋留船列も途切れていますね。
浦安橋は剥離と錆が目立つ状態ですが、下り線に足場が架かっているところを見ると、再塗装が始まっているのでしょうか。足場の桁下は十分余裕があるものの、中央には「航路」の看板がかかっていました。

●左手、西側の堤防が経年で黒っぽく色づいているのにくらべ、右手は新しいこともありコンクリートの肌が白く、コントラストがくっきり。パース画を思わせる、どこか現実離れした川景色です。
右手は高いフェンスが設けられていることからもわかるように、砂などを扱う建材屋さんで、休日にもかかわらずユンボがしきりに動いているのが垣間見えました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…4』につづく)

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南端から見た妙見島西水路。地場の枝水路である境川、新川とも、閉塞または可航区間の大幅な短縮がされて久しい今、落ち着いた船溜として利用できる、貴重な存在の水路といえます。

堤防には、柵こそないもののテラス状になっていて、地場の船が横付けしやすい造り。船宿さんが各々、その上に桟橋をあつらえて乗り降りの便をはかっています。

●浦安橋をくぐります。橋脚との関係か、橋の直下のみテラス状構造物はなく、繋留船列も途切れていますね。
浦安橋は剥離と錆が目立つ状態ですが、下り線に足場が架かっているところを見ると、再塗装が始まっているのでしょうか。足場の桁下は十分余裕があるものの、中央には「航路」の看板がかかっていました。

●左手、西側の堤防が経年で黒っぽく色づいているのにくらべ、右手は新しいこともありコンクリートの肌が白く、コントラストがくっきり。パース画を思わせる、どこか現実離れした川景色です。
右手は高いフェンスが設けられていることからもわかるように、砂などを扱う建材屋さんで、休日にもかかわらずユンボがしきりに動いているのが垣間見えました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…4』につづく)

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平成最後の川走り納め…2
(『平成最後の川走り納め…1』のつづき)
●北西風で少し波立った荒川河口を左に折れ、葛西臨海公園前・三枚洲の水路へ。
陽光のまばゆさに目を細めながら西渚を見ると、低い日差しの逆光を透かして見る木々のシルエットがきれい。吹きちぎられたような雲の形もあいまって、ため息の出るような美しい水路風景でした。

●振り返ると、真っ白に冠雪した富士山が! この冬初めて眺められた富士山だけに、嬉しさもひとしおです。やっぱり冬の水路最高。
雲のかかり方から、高空には強い風が吹いていることが感じられましたが、午後になるとこちらも予報よりだいぶ風が強くなり、湾奥の観天望気は富士山にしくはないことを改めて実感。
●旧江戸川に入りました。29年末には扉体の更新工事をしていた境川西水門、工事完了後に見るのは初めてですね。
扉体をよく見てみると、表面がステンレスの生地っぽくなったような。更新されたのは扉体だけで、堰柱や巻上機室は見たかぎり、再塗装や補強をされた様子はないようでした。

●和製フォート・ドラム(笑)、妙見島の南端近くから上流側を見て。今回通ろうと思ったのはこの左側、仮に妙見島西水路と名付けておきましょうか。
平成の初め、旧江戸川を始めて遡上したときからしばらくは、「地元の船以外は通航禁止」という意味の注意書きが掲げられていた記憶があるのですが、いつしか撤去されたようですね。

●注意書きの件もあって、今までブログ上では公開できずにいたのですが、本流である東水路を通るたびに見回しても、それらしいものはなくなったようだし、今回改めてスナップしておこうと考えた次第。というわけで弊ブログ初登場であります。
拒絶の文言は見られなくなっても、旧江戸川の名物ともいえる、徐航を求めるペンキ書きは健在ですね。場所は東西線・江戸川第一橋梁の直下あたり。「立るな」という独特の送り仮名がインパクト大です!
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…3』につづく)

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陽光のまばゆさに目を細めながら西渚を見ると、低い日差しの逆光を透かして見る木々のシルエットがきれい。吹きちぎられたような雲の形もあいまって、ため息の出るような美しい水路風景でした。

●振り返ると、真っ白に冠雪した富士山が! この冬初めて眺められた富士山だけに、嬉しさもひとしおです。やっぱり冬の水路最高。
雲のかかり方から、高空には強い風が吹いていることが感じられましたが、午後になるとこちらも予報よりだいぶ風が強くなり、湾奥の観天望気は富士山にしくはないことを改めて実感。

扉体をよく見てみると、表面がステンレスの生地っぽくなったような。更新されたのは扉体だけで、堰柱や巻上機室は見たかぎり、再塗装や補強をされた様子はないようでした。

●和製フォート・ドラム(笑)、妙見島の南端近くから上流側を見て。今回通ろうと思ったのはこの左側、仮に妙見島西水路と名付けておきましょうか。
平成の初め、旧江戸川を始めて遡上したときからしばらくは、「地元の船以外は通航禁止」という意味の注意書きが掲げられていた記憶があるのですが、いつしか撤去されたようですね。

●注意書きの件もあって、今までブログ上では公開できずにいたのですが、本流である東水路を通るたびに見回しても、それらしいものはなくなったようだし、今回改めてスナップしておこうと考えた次第。というわけで弊ブログ初登場であります。
拒絶の文言は見られなくなっても、旧江戸川の名物ともいえる、徐航を求めるペンキ書きは健在ですね。場所は東西線・江戸川第一橋梁の直下あたり。「立るな」という独特の送り仮名がインパクト大です!
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…3』につづく)

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12月10日の川景色…1
(『境川西水門の工事』のつづき)

●以下、出渠した12月10日のスナップです。冬の陽光を背に、江戸川閘門後扉室。一緒に入ったPWC2隻が、まだ扉体の滴も切れないうちに、勇ましく飛び出してゆきました。
●懐かしい電話ボックスに入った、閘室横のインターフォン。だいぶ前にも触れましたが、同じものが前扉室と後扉室の外側に、計3つ備えられています。
通航艇はカメラで監視されており、閘門からの指示があればスピーカーで放送されるし、本当に用がある人は携帯で電話するでしょうから、今となってはまず用がない設備ではありますが、この型の電話ボックスがほぼ壊滅した今となっては、実用されているだけである意味貴重かもしれませんね。

●往路では上架されていた水辺ラインの水上バス、修理が完了したのか桟橋にもやっていました。トランサムに船名がなかったのでわかりませんでしたが、今回ようやく「あじさい」と判明。きれいに磨かれた船体が、冬の陽光に輝いています。
●旧江戸川を出た後は、出渠後の足慣らしを兼ねて思い切りスロットルを倒し、すっ飛ばして港内に出ました。
木材投下泊地の南側、防波堤沿いに浮いていたコンクリートケーソン、「利島港防波堤(北)」の表記あり。こういう質量過剰なのっぺりしたものが、間近に拝めるというだけで眼福というもの。だいぶ長い間ここにいるのか、少し汚れが目立ちますね。

●デッドフルで飛ばしたまま、鉄鋼埠頭の前まで来て行き足をゆるめました。住友重機械の渋い銘板を掲げたクレーン兄弟、光線の具合もよろしく、ディテールくっきりなのに惹かれて。岸壁ギリギリまで寄せて見上げると、鉄の量感が迫ってきてよいものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(29年12月10日撮影)
(『12月10日の川景色…2』につづく)

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●以下、出渠した12月10日のスナップです。冬の陽光を背に、江戸川閘門後扉室。一緒に入ったPWC2隻が、まだ扉体の滴も切れないうちに、勇ましく飛び出してゆきました。

通航艇はカメラで監視されており、閘門からの指示があればスピーカーで放送されるし、本当に用がある人は携帯で電話するでしょうから、今となってはまず用がない設備ではありますが、この型の電話ボックスがほぼ壊滅した今となっては、実用されているだけである意味貴重かもしれませんね。

●往路では上架されていた水辺ラインの水上バス、修理が完了したのか桟橋にもやっていました。トランサムに船名がなかったのでわかりませんでしたが、今回ようやく「あじさい」と判明。きれいに磨かれた船体が、冬の陽光に輝いています。

木材投下泊地の南側、防波堤沿いに浮いていたコンクリートケーソン、「利島港防波堤(北)」の表記あり。こういう質量過剰なのっぺりしたものが、間近に拝めるというだけで眼福というもの。だいぶ長い間ここにいるのか、少し汚れが目立ちますね。

●デッドフルで飛ばしたまま、鉄鋼埠頭の前まで来て行き足をゆるめました。住友重機械の渋い銘板を掲げたクレーン兄弟、光線の具合もよろしく、ディテールくっきりなのに惹かれて。岸壁ギリギリまで寄せて見上げると、鉄の量感が迫ってきてよいものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(29年12月10日撮影)
(『12月10日の川景色…2』につづく)

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