12月10日の川景色…1

(『境川西水門の工事』のつづき)

214026.jpg
以下、出渠した12月10日のスナップです。冬の陽光を背に、江戸川閘門後扉室。一緒に入ったPWC2隻が、まだ扉体の滴も切れないうちに、勇ましく飛び出してゆきました。

214027.jpg懐かしい電話ボックスに入った、閘室横のインターフォン。だいぶ前にも触れましたが、同じものが前扉室と後扉室の外側に、計3つ備えられています。

通航艇はカメラで監視されており、閘門からの指示があればスピーカーで放送されるし、本当に用がある人は携帯で電話するでしょうから、今となってはまず用がない設備ではありますが、この型の電話ボックスがほぼ壊滅した今となっては、実用されているだけである意味貴重かもしれませんね。

214028.jpg
往路では上架されていた水辺ラインの水上バス、修理が完了したのか桟橋にもやっていました。トランサムに船名がなかったのでわかりませんでしたが、今回ようやく「あじさい」と判明。きれいに磨かれた船体が、冬の陽光に輝いています。

214029.jpg旧江戸川を出た後は、出渠後の足慣らしを兼ねて思い切りスロットルを倒し、すっ飛ばして港内に出ました。

木材投下泊地の南側、防波堤沿いに浮いていたコンクリートケーソン、「利島港防波堤(北)」の表記あり。こういう質量過剰なのっぺりしたものが、間近に拝めるというだけで眼福というもの。だいぶ長い間ここにいるのか、少し汚れが目立ちますね。

214030.jpg
デッドフルで飛ばしたまま、鉄鋼埠頭の前まで来て行き足をゆるめました。住友重機械の渋い銘板を掲げたクレーン兄弟、光線の具合もよろしく、ディテールくっきりなのに惹かれて。岸壁ギリギリまで寄せて見上げると、鉄の量感が迫ってきてよいものでした。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(『12月10日の川景色…2』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 旧江戸川 東京港 江戸川閘門 閘門 水上バス

境川西水門の工事

(『11月26日の今井水門』のつづき)

214021.jpgさらに戻って、浦安の境川西水門が見えてきたときのことです。

水門の下流側に台船がいる‥‥テラス工事か、ポンツン桟橋を固定する杭でも打つんだろうなあ、とのん気に構えていたら、水門を正横にしたとたん、二度見して驚くことになりました。


214022.jpg
扉体に何か、筋交の入った枠のようなものが二つ取り付けられている!

いやもう、妄想がぐるんぐるん回りましたですよ。水門が水門だけに、場所が場所だけに。単なる更新工事や修理だと思えず、悪い方に考えが及んでしまうのは、ちゃんとした(船頭なりの、なのでレベルはお察し)理由がありました。

214025.jpg常時閉で水門として維持するにはコストもかかりそうだし、すぐ上流にあるこの当代島水門のように、排水のフラップゲートを残して径間をコンクリートで塞がれ、扉体や巻上機室をはぎ取られるのではないか、と妄想したのです。

特に径間が塞がれることは、境川通航への一縷の望み(開いていたこともあるし)が断たれることにもつながり、そりゃもう泡を喰ったわけであります。

214023.jpg
そしてドック入りを終えての帰路、12月10日。さてどうなったかしらと、首を伸ばして見てみると‥‥台船はいなくなりましたが、枠は取り付けられたままですね。

214024.jpg
さらに近づいてアップで。あっ、手前のゲートの扉体が取り去られて、向こうが見えますね。枠組みの構造を見ると、どうやら扉体を載せて、取り外すためのものだったみたいです。

ううん、塞がれるのでなくて、ホッとしたような‥‥イヤ、まだ油断はできませんな(妄想続行中)。次に通ったときは、どんな状態になっているでしょうか?
撮影地点のMapion地図

(29年11月26日・12月10日撮影)

(次項につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 旧江戸川 境川西水門 台船

11月26日のフネブネ…3

(『11月26日のフネブネ…2』のつづき)

214011.jpgええと‥‥その‥‥言葉がありませなんだ(とはいうものの、色々と去来するものが脳内をぐるぐる)。

4年前、「8月20日の旧江戸川…2」および、3年前「10月4日の旧江戸川…4」掲載の記事と写真をご覧いただければ、船頭の気持ちをわかって下さる方もおられるはず‥‥。


214012.jpg
ここからも毎度おなじみ、旧江戸川流頭部も間近い、造船所街(?)で拾った船影。

豆曳船「8号すみだ」。どこか飄々とした雰囲気のサイドビュー。比較的きれいな上部構造と、錆が浮き塗料も剥離した舷側が対照的ですね。

214013.jpg

214014.jpg上架中のフネブネ3題。上は東京港埠頭(株)の清掃船「第二清海丸」。水線下もずいぶん角張っているのですね。

右写真、2隻のうち右は、水辺ラインの水上バス3隻のうちのどれかですが、船名がわかりません。左は都のコンベア清掃船「第二みどり丸」。コンベアの水線下は初めて見た気が。1軸で、こちらも角張ったラインが印象的です。

214015.jpg
こちらは臨港消防署の消防艇「はるみ」。「3月16日の川景色…5」で触れましたが、26年に旧江戸川河口で遡上しているのに出会ったことがあります。おそらくその折も、こちらに入渠する道々だったのでしょうね。
撮影地点のMapion地図

(29年11月26日撮影)

(『11月26日の今井水門』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 旧江戸川 曳船 清掃船 水上バス

11月26日のフネブネ…2

(『11月26日のフネブネ…1』のつづき)

214006.jpg
ご存じのとおり、新砂水門は工事中のため交互通航です。もともと通航量の少なくないところではありますが、この日は特に輻輳していて、水門右手で漂泊しつつ待つこと約20分。

工事区間と水門を抜け、単縦陣で徐航しつつ西行するフネブネを、一隻づつ眺めながら過ごす楽しさ。観閲式か何かのようで、ちょっと独特なひとときではあります。

214007.jpg荒川河口に出ると、この日は南風が強くなるとの予報どおりになり、当然のごとく結構な波浪ぶり。右から襲う横波のスプレーに堪え、濡れながら河道中央で針路180°に切って、少し息をつけました。

写真は目の前を横切って南下する独行艀「第十二富士宮丸」。船首で波しぶきが上がり、ズシン、ズシンという音が聞こえてきそうです。

214008.jpg
下るにつれて河口波がかえって盛り上がり、だいぶガブられましたが、葛西臨海公園の水路に入ればもう穏やか。狭水路のありがたさをしみじみ噛み締めるときではあります。

旧江戸川を遡上し、妙見島の東岸を眺めながら進んでいけば、おなじみの油槽船「第三新興丸」のもやう姿が。妻板が前傾した個性的な操舵室、塗装も割ときれいでお変わりないようです。

214009.jpg
これもおなじみ三共油化の桟橋ですが、船はいつもと違いました。黒光りした塗装も美しく、まろやかなカーブを描く魅力的な船尾を見せてくれたのは、横浜籍の「第八ながと丸」。いや、いいですねえこの、曲線美といっていい過ぎでないおいど! 甲板上では乗り組みさんが作業中でした。

214010.jpgその前にもやっていたのは、ここで何度か見かけた「第十一長榮丸」。でも、満載状態は初めて目にしたような。「10月30日のフネブネ」のときと、くらべてみてください。

いや~、船足を一杯に沈めると、ギリギリっぷりが予想以上に凄まじいですね。いつもの空船状態とまったく違う、油槽船本来の姿に触れた思いがしました。
撮影地点のMapion地図

(29年11月26日撮影)

(『11月26日のフネブネ…3』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 荒川 旧江戸川 砂町運河 新砂水門 妙見島 独航艀

広島の水上バスが?

そうそう、一つコレハ! と思った一件があったのだった。忘れないうちにきちんとメモしておこう。ちなみに一人で気づいたのでなく、幣ブログでも「エスエスNANO1」ほか乗り組みでおなじみ、ZEN船長のご指摘によるものです。

208016.jpg
25年6月23日、ああ、初めて見る小型水上バスタイプの船がいるなあ、と何の気なしに撮ったこの船。「6月23日のフネブネ」で紹介しました。

白い船体は薄汚れ、窓ガラスはすすけ、船底塗料もはげちょろげて、見るからに長い間放置された様子です。

208017.jpg甲板室後部の側面、「勝どき」のロゴの下に「IZAKAYA CRUISER KACHIDOKI」と書かれており、帰宅してから検索はしてみたのですが、特にそれらしきものはヒットせず、正体はわからずじまい。

何分、道々に撮ったフネブネの一枚だったので、忘れてそのままになってしまいました。ZEN船長からご指摘があるまで、一度見た船影をすっかり忘れていたのですから、お恥ずかしい限りではありますが‥‥。で、4年ぶりに前歴が判明したのです!

208018.jpg
広島の水上バス、「スイスイ」!

ご指摘にアッと思って、全体のフォルムから窓配置まで、照らし合わせてみるとまさに同一船体。いや、さすがに早とちりかな? 少なくとも略同の、同じ図面から起こされた兄弟船には違いない! 21年7月5日、広島訪問時に何度も出会い、写真も数枚撮っていながら感づかないとは、おつむの老化ぶりに情けなくなります。

208019.jpg
以前、「水上バス『カワセミ』のこと」、「『クイーンリバー』時代の『カワセミ』の写真を‥‥」で、水辺ラインの「カワセミ」が、大阪で活躍していたのを回航され「里帰り」したこと、また回航時の写真を撮っていた方がおられたことを紹介しました。

写真の船が「スイスイ」だとすれば、それよりはるかに遠い広島から瀬戸内を通り、遠路はるばる回航されてきたことになります。こういった低舷側浅喫水の河用客船を、海上回航するには様々なご苦労があると思います、一度担当された方のお話をうかがってみたいものですね。

遠く瀬戸内から波涛を越えて、東京の川にやってきた「スイスイ」(かどうかはわかりませんが)。4年前に撮った様子では、せっかくの苦労も報われないような落魄ぶりでしたが、その後どうなったのでしょうか。どこか、よい落ち着き先があったことを、願わずにはいられません。

そうそう、「スイスイ」の履歴に触れたサイトがありました。「遊覧船すいすい(ピンク色)」(廣島ぶらり散歩)によると平成元年就航、22年7月引退とのこと。これが本当なら、引退後間もなく東京に回航されたことになります。他の水上バスや遊覧船についても、広島の川のことなら実に詳しく調べられているサイトです、ご一読をお勧めします。

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 水上バス 旧江戸川 元安川