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2月10日の中川下流部…3

(『2月10日の中川下流部…2』のつづき)

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中央環状線の清新町出入口、この角度から見るとスゴイなあ…。90度に渡る曲線部分に、桁が一本も見当たらないのは、やはり強烈な眺めですね。

吊られる桁 VS 喰われるトラス」のように、途中で本線の桁下からワイヤーが伸びているのかしら、と思ったくらいです。

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114018.jpg葛西橋の東端部は、吊橋構造で強度を補った西側と違い、あっさり目の鋼桁橋です。屈曲の外側、背割堤上に続く高架を眺めながら、しばらく変化に乏しい川景色が続きますが、穏やかな好天とあって、爽快感あふれる眺めです。

水深はご覧のとおり、4m超をキープしほぼ安定しています。独行艀が通る実用舟運河川として、まず不安のない水深に整備されているといってよいでしょう。



114019.jpg右手に見えてきた大型物件は、新川排水機場。閉塞された水位低下化河川、新川の西口にあって排水を担う施設で、東口には旧江戸川に面した、新川東水門(『新川東水門と船溜…1』ほか参照)があります。

少し下流側から引いて撮ったので、排水機場が右の樋門より小さめに写ってしまいましたが、周囲の構造物との位置関係はお分かりいただけるでしょう。ここで目を引かれるのは、一番左に見えているアレ…。

114020.jpg堤防上ににょっきりと立つこれは、かつてここにあった、旧新川西水門の堰柱の1本です。2径間、3本の堰柱があったうち上流側の一つを、撤去せずに残したものですね。

以前も触れましたが、新川はかつての中川をはさんで小名木川へ続く、旧江戸川~隅田川間を結んだ沿海運河の東側区間でした。旧新川西水門の堰柱は、可航水路としての新川の、現役末期をしのばせる遺構といってよいでしょう。

現在この周りは、水門名を冠した「新川西水門広場」として整備され、江戸時代風の火の見櫓や、新川畔に植えられた桜並木とともに、水辺の公園として親しまれているそうです。
撮影地点のMapion地図

(25年2月10日撮影)

(『2月10日の中川下流部…4』につづく)

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タグ : 中川新川排水機場旧新川西水門