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11月20日の川景色…6

(『11月20日の川景色…5』のつづき)

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少し南に目を転じれば、旧小松川閘門も紅葉に囲まれて、どこか華やいだ雰囲気に。西洋の古城のような装飾に、よく似合っていました。

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199048.jpg水際に緑地が設けてあることも手伝ってか、水鳥の姿も多くなってきました。上は飄々とした表情のダイサギ‥‥でいいのかな? 岸近くに打ち込まれた木の杭にも、一羽づつ留まって魚を狙っている風でした。

河道にもところどころに鴨類が群れをつくっており、静穏を乱す不審船の闖入に、皆さんすっかりおかんむり。鳴き声を上げて飛び去られてしまいました‥‥ごめんなさい。

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旧中川の高水敷には、背の低い桜並木がぱらぱらとありますが、どこも紅葉が見ごろで、中でも見事だったのが写真の、総武線橋梁下流にある一群。電車のお客さんも、一瞬ながらその鮮やかさに目を奪われたことでしょう。

199050.jpgさて、ここまで来たら北十間川にご機嫌伺いしなければ、ウソというものでしょう。ハイペースで鋼矢板の旧護岸が撤去され、テラス化が進む本川にあって、東端のここはもはや貴重となった、放置感あふれるジャングル(?)区間。

ここも果たして、他の区間と同様に修景されるのか、それともこのまま、水位低下化以前の面影を留めるのか‥‥。わかりませんが、今はこの川景色を愛でたい気持ちでいっぱいです。
撮影地点のMapion地図

(28年11月20日撮影)

(『11月20日の川景色…7』につづく)

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タグ : 旧中川北十間川江東内部河川水位低下化河川旧小松川閘門水辺の鳥たち

閘門様のご託宣

(『師走の荒川河口で』のつづき)

81006.jpg閘門様を左舷正横に見ながら、艇首を流れに立てて待機。両岸の対景を横目でにらみつつ、流され始めたらコツンと前進微速に入れ、行き足がつくかつかないかのところでスロットルを戻す…という操作をくり返して、艇をその場にとどまらせるのは面白いもの。川の流速を実感できる、楽しいひとときです。

帆走艇の場合は、錨を下ろさずに帆の操作だけで艇をとどまらせることを、踟躊(ちちゅう)といいますが、機走艇もそう呼んでいいのかしら? まあ、特に技術を要するわけではないので、ヨット乗りの皆さんからはお叱りを受けるかもしれません。

81007.jpg静かな川面で待つこと十数分。流速と微風を相手に遊んでいたら、「ゲートを開きまーす」と放送があり、おなじみのギュルーンという作動音とともに開けゴマ。

今回は一緒に入る他艇もなく、我が木っ端ブネ一隻のみ。何か申しわけないような気持ちになりつつも、勇んで閘室内へ進入です。麻薬のように常習性のある閘門通航の快感からは、逃れられそうにありません。

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81009.jpg排水が始まると、今回は珍しく(?)録音されたご案内を流してくれました。お気遣いありがたや(涙)。そして、排水ももう終わりかけていたころでしょうか、チェーンにつかまりながらキョロキョロしていたら、今度は係の方の声がスピーカーから。

ところが、音量が小さめなこともあり、いま一つ内容が聞き取れません。隣接するマンションに気遣っているのでしょう。「…北十間川……のため……通航できません……小名木川……」本当にそう言っていたかはともかく、まあ、そんな風に聞こえたわけです。

…う~ん、「北十間川が工事か何かで通れないから、小名木川を通るように」との指示であろう、残念だが仕方あるまい…と、深く考えずに勝手に解釈して、またキョロキョロしたり、写真を撮ったり。閘門通過という興奮の渦中にあることを差し引いても、あいかわらず人の話をよく聞いていないのがなんとも。

閘門様のご託宣を拝聴しなかった天罰てきめん、予想がほとんど外れた事態になっていようとは、この後小名木川を西進して、ようやく気付かされることになりました。

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旧中川から仰ぎ見る、旧小松川閘門。周りの木々も葉が落ち、枝を透かして独特の堰柱を見ることができました。
撮影地点のMapion地図

(23年12月10日撮影)

(『小名木川のテラスを見る…1』につづく)

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