桜探し散策で…8
(『桜探し散策で…7』のつづき)
●風が穏やかということもあり、ここは久しぶりに艪走(『櫓』より『艪』の方がしっくり来るように思え、変えてみましたが、さて、どちらが正しいのでしょう?)を楽しもうと、いったん平久川に抜けてから西へ戻る形で、小一時間の無動力航行。
岸に寄せつつ桜を見上げると、さすが大横川、高い建物が少なく、日当たり良好な河畔だけあり、もう結構な咲きっぷりを見せているものもちらほら。一足お先に、静かなお花見航行が楽しめました。
●ギッチラ漕いで、大島川水門が見えるところまで来ると、ちょうど大型艇が水門をくぐって、大横川に入ってくるところでした。赤い船体に、白い上部構造の低いシルエット、どうも臨港署か、日本橋署の消防艇のようですね。消防艇が内部河川に入ってくるなんて、珍しいこともあるものです。
艪走はたっぷり楽しめたし、邪魔になるのも悪いので、そろそろ艪をしまって切り上げるとしましょうか。
●上げていたエンジンを下ろし転回、元来た水路をふたたび戻っていたら、今度は東京都の清掃船に出会いました。「ちどり4号」、手作業でゴミを取って回る、小河川専門の小型清掃船です。
さっきの発泡スチロール箱の集団、水門の方まで風に流されてしまいましたから、隅田川に出る前に、ぜひ拾っていただきたいものです。
●消防艇は、水深を測りながら進んでいるのか、抜き足差し足といった感じの極最微速。操縦者以外の乗組員は、すべて外に出ているのか、キャブの周りに人が鈴なりになっています。
外の人たちは恐らく、緊急時に備えて、ボートフックやフェンダーを手にしているのでしょう。定期的にここへ来ているのか、初めてなのかはわかりませんが、緊張感が伝わってくる人員配置でした。
●東富橋をくぐり、平久川との十字流に入りました。消防艇からは、刻々の水深を報告しあう声が聞こえ、かなり慎重に艇を進めているようです。意外と喫水ギリギリなのかしら。
我が艇は面舵を切り、平久川を下りますが、さて消防艇はどちらへ向かうのか…。まさか、直進して茂森橋の方へ?
【撮影地点のMapion地図】
(22年3月22日撮影)
(『桜探し散策で…9』につづく)

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岸に寄せつつ桜を見上げると、さすが大横川、高い建物が少なく、日当たり良好な河畔だけあり、もう結構な咲きっぷりを見せているものもちらほら。一足お先に、静かなお花見航行が楽しめました。

艪走はたっぷり楽しめたし、邪魔になるのも悪いので、そろそろ艪をしまって切り上げるとしましょうか。

さっきの発泡スチロール箱の集団、水門の方まで風に流されてしまいましたから、隅田川に出る前に、ぜひ拾っていただきたいものです。

外の人たちは恐らく、緊急時に備えて、ボートフックやフェンダーを手にしているのでしょう。定期的にここへ来ているのか、初めてなのかはわかりませんが、緊張感が伝わってくる人員配置でした。

我が艇は面舵を切り、平久川を下りますが、さて消防艇はどちらへ向かうのか…。まさか、直進して茂森橋の方へ?
【撮影地点のMapion地図】
(22年3月22日撮影)
(『桜探し散策で…9』につづく)

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桜探し散策で…7
(『桜探し散策で…6』のつづき)
●「朝潮運河の浚渫風景」の積み残し。浚渫船にもやっていた小型曳船がイイ雰囲気なので、一枚スナップ。
上部構造は平面で構成された直線的なものながら、わずかにキャブ後端を前傾させて、洒落っ気(?)を出しているあたりがいじましい感じです。
●さて、おなじみ桜の名所、大横川―しつこいようですが、旧大島川の区間―ですが、またも桜の咲き具合を観察する以前に、ちょっと強烈なモノに出くわしてしまい、桜の方は引き続きすっかりおろそかになる始末。
越中島橋のS字区間を過ぎて、さくらまつりの最中は遊覧の和船乗り場となる、黒船橋船着場が見えてくると…。

●この光景を遠くから見たときの第一印象、
… 川 が 封 鎖 さ れ て い る !
ブイを連ねたフェンスが、河道を横断して設けられているように見えたのです。いや、四角いものが河道を塞ぐように、横一線に並んでいたら、誰しもそう思うのではないでしょうか(私だけ?)。
「ううん、お祭りの主催者側も、和船の安全を考えて、ついに一般艇の締め出しに乗り出したか…残念だが、致し方あるまい」などと、勝手な妄想が脳内をぐるぐる回ったものです。
●…まあ、写真をご覧になればおわかりのように、幸いなことにフェンスなどではなく、単に発泡スチロールの箱が浮いているだけだったのですが、正直、しばし越中島橋の下に艇を止めて、考え込んでしまうほどでした。それほど見事な一列横隊をつくっていたんですよ!
箱に書いてある銘を見ると、魚などを入れておく箱のようですね。どこかでトラックでもひっくり返ったのか、前日の強風にあおられて魚屋さんから脱走したのか、いずれにせよ、これだけの箱がいっぺんに、川へ放たれるまでのいきさつが気になりました。
●我が艇は無事、発泡艦隊の横陣を中央突破して、船着場横を通過。箱の動きを見ると、今日の風は東から西へ抜けているようですね。いったん平久川に抜けてから、後戻りする形で艪走を楽しんでゆきましょう。
沿道には提灯が下げられ、船着場の周りには「和船友の会」の所属和船が数隻もやって、お祭りの準備はすでに整っているようでした。
【撮影地点のMapion地図】
(22年3月22日撮影)
(『桜探し散策で…8』につづく)

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上部構造は平面で構成された直線的なものながら、わずかにキャブ後端を前傾させて、洒落っ気(?)を出しているあたりがいじましい感じです。

越中島橋のS字区間を過ぎて、さくらまつりの最中は遊覧の和船乗り場となる、黒船橋船着場が見えてくると…。

●この光景を遠くから見たときの第一印象、
… 川 が 封 鎖 さ れ て い る !
ブイを連ねたフェンスが、河道を横断して設けられているように見えたのです。いや、四角いものが河道を塞ぐように、横一線に並んでいたら、誰しもそう思うのではないでしょうか(私だけ?)。
「ううん、お祭りの主催者側も、和船の安全を考えて、ついに一般艇の締め出しに乗り出したか…残念だが、致し方あるまい」などと、勝手な妄想が脳内をぐるぐる回ったものです。

箱に書いてある銘を見ると、魚などを入れておく箱のようですね。どこかでトラックでもひっくり返ったのか、前日の強風にあおられて魚屋さんから脱走したのか、いずれにせよ、これだけの箱がいっぺんに、川へ放たれるまでのいきさつが気になりました。

沿道には提灯が下げられ、船着場の周りには「和船友の会」の所属和船が数隻もやって、お祭りの準備はすでに整っているようでした。
【撮影地点のMapion地図】
(22年3月22日撮影)
(『桜探し散策で…8』につづく)

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お花見は寒かった!
●最初、3月28日にお花見に出る予定だったのですが、あまりの天候の悪さに一週間延期、4月4日に出ることにしました。前日までの天気予報では、晴れ時々曇り、最高気温13℃と、まずまずだったのですが、さて、フタを開けてみると…。
●もうすんごく寒い。
後で聞いたところでは、気温9℃だったとか! まあ、雨が降っていないだけマシと、おなじみ桜高密度河川・大横川へ。
潮時もよろしく、14時の0.29mまで下がる一方。また一週間ずらしただけあって、期待通りの満開状態、船影も濃く沿道もにぎやかと、寒いながらも楽しめました。
●さくらまつりの主会場、石島橋を望むところまで来ると、航路中央に和船が一隻停まって、橋の上にはもの凄い人だかりが。近づいてみると、舟を舞台に、橋を観客席にした新内流しの公演中でした。
これは反転するしかないかな、と思っていたら、艫に座る「和船友の会」の会員の方から、手振りで「右を通ってよい」との指示が。大勢の観客の皆さんに悪い気もしましたが、お言葉に甘えて、最徐航で通らせていただくことに。

●おかげで、新内流しのお二人の美声を楽しませていただくことができました。
しかし、左で櫂を突いて立つ、会員の方の凛々しいこと!
満開の桜、緋毛氈の真紅、お二人の墨染めの着物と、美しいコントラスト。公演のお邪魔をしてしまいましたが、実によいものを見せていただきました。ありがとうございました。
(この写真のみ、友人のI君撮影)
●寒さをこらえて、目黒川も訪ねてみると、こちらも満開。
しかしえらい輻輳ぶりで、行き合いブネがあるたびに引き波にもまれるありさま。帰路はPWC艇隊にも追い越され、なかなかスリリングではありました。
「この寒さだから、出船もだいぶ少ないだろう」との予想は大ハズレ。年に一度しかない桜の季節、美しい桜並木と、水路の賑わいを味わえる楽しさにくらべたら、寒さなどものの数じゃないということですよね。
(22年4月4日撮影)

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後で聞いたところでは、気温9℃だったとか! まあ、雨が降っていないだけマシと、おなじみ桜高密度河川・大横川へ。
潮時もよろしく、14時の0.29mまで下がる一方。また一週間ずらしただけあって、期待通りの満開状態、船影も濃く沿道もにぎやかと、寒いながらも楽しめました。

これは反転するしかないかな、と思っていたら、艫に座る「和船友の会」の会員の方から、手振りで「右を通ってよい」との指示が。大勢の観客の皆さんに悪い気もしましたが、お言葉に甘えて、最徐航で通らせていただくことに。

●おかげで、新内流しのお二人の美声を楽しませていただくことができました。
しかし、左で櫂を突いて立つ、会員の方の凛々しいこと!
満開の桜、緋毛氈の真紅、お二人の墨染めの着物と、美しいコントラスト。公演のお邪魔をしてしまいましたが、実によいものを見せていただきました。ありがとうございました。
(この写真のみ、友人のI君撮影)

しかしえらい輻輳ぶりで、行き合いブネがあるたびに引き波にもまれるありさま。帰路はPWC艇隊にも追い越され、なかなかスリリングではありました。
「この寒さだから、出船もだいぶ少ないだろう」との予想は大ハズレ。年に一度しかない桜の季節、美しい桜並木と、水路の賑わいを味わえる楽しさにくらべたら、寒さなどものの数じゃないということですよね。
(22年4月4日撮影)

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