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7月9日の水路風景…5

(『7月9日の水路風景…4』のつづき)

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301047.jpg亀島川水門をくぐって亀島川へ。長らく工事中の亀島川水門、更新から10数年しか経っていない第二径間の巻上機室が撤去されたことで、新小名木川水門同様の減径間かと思わせるものがあったのですが、耐震補強工事だとか。

前後ともがっちりと鋼管矢板の囲いで止水されたさま、まだまだ工事は終わらない雰囲気がリアルに伝わってきて、当分落ち着かなそうではあります。

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ゆるゆると最微速で歩かせていると、霊岸橋手前、カヤックツアーで知られる「Tokyo Great Tours」前の階段状護岸から、数艇が出発しようとしているところでした。

カヤックはもとより、パドルボード、お客さんがぎっしり乗ったインフレータブルのラフトと多彩な船団で賑やか。迂回して通り過ぎながら「行ってらっしゃい!」とご挨拶。

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301050.jpg日本橋水門も同様、第一径間が鋼管矢板で閉塞されて長期工事中。同じく耐震工事だとしたら、巻上機室の撤去まで至らない理由は、どのあたりにあるのでしょうか。

日本橋川の川面から見ると、第一径間の管理橋上に警備の方が椅子を出して座り、監視中でした。酷暑の中、本当にお疲れさまです‥‥。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月9日撮影)

(『7月9日の水路風景…6』につづく)

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タグ : 亀島川亀島川水門日本橋水門

9月20日の川景色…2

(『9月20日の川景色…1』のつづき)

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272047.jpg亀島川の屈曲部に架かる、毎度おなじみ亀島橋。両岸は階段状護岸に植え込みを設けて、低い目線で見ると橋詰が埋まったように思えるほどの茂りっぷり。しかし、これではせっかくの階段状護岸が活かされていないような‥‥。

植え込みの及んでいない旧来の護岸上では、鴨さんが休憩中。あんまり草を生やし過ぎると、水鳥たちにとってもとっつきにくい川辺になったともいえそうですね。

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流頭部、日本橋水門は引き続き工事中で、霊岸橋と水門の間の狭い空間を、足場が埋め尽くしたような状態。右径間は通航できません。

272049.jpgちょっと微笑ましかったのが、この信号。足場にさえぎられ、水門本体に設けられた信号が見えにくいため、いわば遠方信号として特設されたのでしょうが‥‥。

灯器をさらに足場が囲んでいるのは、遠くから見えればいいんだからまあ‥‥と思ったものの、この直前には霊岸橋が迫っているので、見づらいことには変わりないのでした。う~ん、何で橋桁に取り付けないんだろう?

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日本橋川に出て遡上。好天とあって、名物江戸橋ジャンクションも格好良さが当社比三割増し。川風もさわやか、鼻歌が出そうな気持ちのよいお散歩を続けます。
撮影地点のMapion地図

(令和3年9月20日撮影)

(『9月20日の川景色…3』につづく)

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タグ : 亀島川日本橋川日本橋水門水辺の鳥たち高架下水路

2月7日の水路風景…3

(『2月7日の新呑川…5』のつづき)

261066.jpg帰路目にしたものを落穂ひろい的にいくつか。右写真は平和島運河の干潟水路から見える、昭和島南西角に鎮座している球形タンク。地図には汚泥処理工場とありました。

尾やヒレのない、つるんとした楕円形の金魚みたいなキャラクター(?)が描かれていますが、子供(??)を引き連れて泡を吹きだすさま、何とも飄々として面白いですね。名前がついていたりするのかしら。
撮影地点のMapion地図

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干潟水路をブイの澪標でほぼ直角に曲がり、昭和島に沿ったところで、針路上に鵜の大集団が浮いていました。潮位の低いときであれば、内側に露出する砂洲で憩う鵜たちも、この日は水面に浮かざるを得ないのでしょう。

何分航路幅が限られますから、避けようがありません。「ごめんね~!」と声をかけながら、減速して突入すると、いうまでもなく大騒ぎ。機関銃のような激しい水音を立てて、ギャアギャア鳴きながらいっせいに離水。鵜たちには申しわけないですが、なかなかの壮観ではありました。

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京浜運河に入り北上していると、右手にある大田市場の屋上にある看板に、ギョッという風に目が吸い寄せられました。派手派手なお花の看板、以前からあったかしら? 注意力散漫は毎度のことですが、今まで気づかなかったのが不思議なくらいです。

失礼ながら、可愛らしいというよりは、照りがあるせいかどこかギラギラした感じで、強烈なオーラを発しているように思えました。

261069.jpg亀島川に寄り道し、おなじみ南高橋を仰いで。明治の橋らしいディテール豊かな部材がつくる陰影、現代の橋では見られない構造と、くぐるほんの一瞬であっても目を楽しませてくれます。

シルバー(いや、グレーかな?)の塗装がよく似合っていますが、これは細身のトラスなればこそで、鋼橋でもタイドアーチやガーダーのように部材の幅がある橋だと、反射がまぶしかったりと差しさわりがあるかもしれません。

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霊岸橋手前、日本橋水門の扉体が見えてきたところで、構造のマス目に一つ一つ、楕円の水玉模様が。一瞬、新しい塗装かと思ったら、梁に開いた軽目穴から、日光が差し込んでいたのでした。

お日さまのいたずらがつくった小さな光の芸術、陽射しの角度は日々刻々と変わりますから、意外と貴重な瞬間が目にできたのかもしれませんね。
撮影地点のMapion地図

(令和3年2月7日撮影)

(この項おわり)

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亀島川水門のクレーンが!

(『3月15日と20日の大横川』のつづき)

247016.jpg隅田川を横断して、亀島川に入ってみることにしました。たびたび触れているように、亀島川水門が早すぎる更新工事に取り掛かってだいぶ経ったので、進捗を眺めがてら通っておこうと思ったのです。

第一径間の巻上機室が桁とともに取り去られたのは、大晦日にすでに見ていましたが、径間正面にクレーン船が陣取り、堰柱には足場がかかっていますね。

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第二径間をくぐってから振り返って。足場の様子からして、これから堰柱の補強にかかるのでしょう。しかし、前回の大規模な設備更新からわずか10年で、耐震補強工事をしなければならないとは。前回の更新時には“耐震”が盛り込まれていなかったのかしら? まさか‥‥。

247018.jpgここで一つ、気づかされたことが。機材満載の台船越しに、排水機場へふと目をやったら‥‥あっ!
あのクレーンがなくなってる!

排水機場の柵内は、発電機やクレーン車でぎっしり。使われなくなって久しかったであろうあのクレーンは、工事の機材を置くスペース捻出のため、あっさり撤去されてしまったのでしょう‥‥。

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排水機場のささやかなストラクチャーとはいえ、どこか古風な感じのするその姿に惹かれたものでした。「12月9日の川景色…3」から写真を再掲して、手向けとさせていただきます。合掌。

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栄枯盛衰世の習いなれど、味のある水辺の建造物が去ってゆくのは、やはり寂しいもの。静かな水面を微速で歩かせながら、つらつら想いを巡らせていたら、もう霊岸橋と日本橋水門が見えてきました。

去るものもあれば、帰ってくるものもあり。そうだ、竣工間近い常磐橋を、しつこく訪ねてみるとするか‥‥。

(令和2年3月15日撮影)

(『3月15日の常磐橋』につづく)

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タグ : 亀島川亀島川水門日本橋水門台船

4月28日の川景色…2

(『4月28日の川景色…1』のつづき)

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前後しますが、いくつか気になったところを。源森川に向かう道々、足場で覆われた厩橋を見上げて。隅田川の主だった橋たちが、軒並み再塗装にかかり、一様に足場で覆われて「ドット絵」と化している風景‥‥。

水上観光の視点から見るとちょっとマイナスかも知れませんが、考えてみると今しか見られない、貴重な景観なのかも。ともあれ震災復興橋が大切にされているのですから、嬉しいことではあります。

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神田川、後楽橋をくぐったら、三崎町中継所の前にバージも曳船ももやっておらず、珍しいことだと驚かされました。‥‥えっ、まさか廃止? と一瞬勘繰ってしまったほど。

いや、先日「3月15日の川景色…3」でも見たように、大きな土運船が出入りするので、可航幅を確保するためですね。

234023.jpgあまりいい写真が撮れなかったのですが、覚え書きとして。

日本橋川の流頭部、中央線の小石川橋通架道橋ですが、陸橋径間に続いて、このたび河道上の径間も塗り替えられ、3径間、上下線ともきれいなグレーで統一されました。


234024.jpg亀島川の日本橋水門、右2番径間が半ば閉じられ通航不可に。当然1番径間を通航するわけですが、ここは以前も触れた巨大足場があり、結構スリルのある通航になりそう。

工事が始まってこの方、誘導員さんが管理橋の上にぽつりと腰かけていて、ご苦労がしのばれました。お疲れさまです‥‥。

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隅田川派川を下っていたら、先行する艇が日本橋署の消防艇「きよす」でした。しばらく続航して航跡をなぞり、相生橋をくぐったところで「きよす」は晴海方面へそれていったので一枚。

街場の水路の護りを引き受けて、お休みの日も訓練にいそしむ頼もしい姿、頭が下がります。

(31年4月28日撮影)

(この項おわり)

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