4月8日の常磐橋

(『豊海橋がジャッキアップされる?』のつづき)

218041.jpg日本橋川で気になるモノといえばもう一つ、復元組立中の常磐橋。支保工が組まれたのは、昨年12月10日の項ですでに触れましたが、石組みの方はどれくらい進んだでしょう?

台船が舷を寄せ合い、鋼材の足場が組まれてと工事現場らしい雰囲気は変わらず。台船のトランサムに大書きされた「深川30号」の書体、緑の塗色と合わせて味があるなあ。

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おっ、写真左手、橋脚付近をのぞくと、石がいくつか並べられているのがチラリと。しかし、支保工の桁下は相変わらず低く、マストを立てたままで通れるかしらと、船頭としては緊張気味。舵とスロットルに集中せねばならず、肝心のものにカメラを向けられぬ悔しさ。

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まあ何とか、マストはクリアしたのでホッとしました‥‥。舵を切りながら片手撮りした一枚、支保工の鋼材がズラリと並んだ風情が、何やらSFチックに撮れたなあと自画自賛です。

アーチ、それも石造アーチのの支保工をですよ、頭上間近に感じられる水路行なんて、この先まず体験できないでしょう。心してくぐらねば!

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足場をくぐり終わる直前、振り返ってようやく、支保工上の石材をとらえることにかろうじて成功! 途中まで積まれたアーチの輪石が一列のみ、あとは道床部分でしょうか、まだすき間のあるまばらな状態。

218045.jpgいや~、まさか生きているうちに、石造アーチ橋の築造風景をこの目で見られようとは、夢にも思いませなんだよ。眼鏡橋好きとしては感激ですね。

右写真は、台船の上に枕木をかませ、一つ一つ丁寧に並べられた石材の様子。調査・洗浄・補修と、ここまで長い道のりを想うと、関係者の地道な努力には頭が下がります‥‥。
撮影地点のMapion地図

(30年4月8日撮影)

(『4月8日の神田川』につづく)

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タグ : 日本橋川 高架下水路 常磐橋 台船

豊海橋がジャッキアップされる?

218036.jpg4月8日は、お世話になっている方をご招待しての近場巡り。昨日7日は大荒れだった空模様も一転、少し肌寒いものの穏やかに晴れて、気持ちのよい水路行となりました。

砂町運河では港湾局の監視艇「わかしお」と反航。いつもながらシャープかつ端正な姿、しかも手入れが行き届いてピカピカです。

218037.jpg隅田川に出て、水上バスと並んで遡上しながら永代橋をくぐると、高欄側面左寄りに「日本橋川 工事中につき 航路幅減少」の横断幕が。

これも、今回のお題と関係があります。舵を左に転じて、日本橋川河口と向き合ってみましょう。



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ご覧のとおり、豊海橋にも横断幕が。おまけに桁裏は中央を残して足場が架かり、右手の護岸上には、何やら重機の姿も。工事中なのは、第一橋の豊海橋だったのです。

実はこれより前、工事区間の警戒船のお勤めもされているH艇長より、豊海橋はジャッキアップして桁下高を増高する工事にかかる旨、お話を伺っていましたから、「いよいよ始まったんだ!」と、心の中で快哉を叫んだものでした。

しかし、検索して確認しようとしても、ヒットするものはどれも「豊海橋の車両通行止めのお知らせ」(中央区)のように、陸側に向けた道路工事のお知らせばかりで、ジャッキアップの話が一向に出てきません。

う~ん、まだ計画段階で、発表されるに至っていないのかな? 納得のゆかないまま、この日豊海橋を前にしてみたら、横断幕の文言にそれらしいものが。拡大してみましょう。

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豊海橋の工事により、下記の時間帯は、日本橋川が通航止めとなります。/通航止め日時:H30年5月23日(水)(予備日5月24日、25日、28日、29日)時間8時~20時

ウェブ上のお知らせに載っている、陸上の車輌通行止め期間は、2月1日から5月31日。わざわざ船舶の通航を止め、日中のみ1日で済ませようとしているところを見ると、この5月23日ほかがジャッキアップ+支承嵩上げ工事の日とみても、よさそうな気がしてきました。

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現時点で公開情報に当たれないこともあり、タイトルには「?」をつけさせていただきますが、豊海橋の嵩上げ、考えてみれば理にかなった話ではあります。

もともと桁下高が計画高水位を割っていて、堤防に食い込んだ形であり、また今をときめく日本橋船着場への出入りを考えても、豊海橋の低さは懸案事項だったに違いありません。新造、改架という線も考えられたでしょうが、国内では数少ない珍型式の震災復興橋、多少手間ではありましょうが、姿はそのままジャッキアップという案が出ても、不思議ではないでしょう。

日本橋が美しく洗浄され、錦橋は補修の上エポキシ塗装で面目を一新、常磐橋も解体調査後再組立、そして聖橋は補強とともに本来の姿に復元‥‥と、日本橋川・神田川筋の古い橋たちに対する手厚さは、近年とみに目立ってきた感があります。

かつては補修の際、今風な装飾を施したりして、原形を失わせたりした例が少なからずありましたが、最近は竣工時のデザインをできる限り保ちつつ、橋の寿命を延ばす方向へシフトしてきたように思えます。これも水上からの目線が増えたおかげ、と悦に入るのは、ちょっとうがち過ぎでしょうか。

(30年4月8日撮影)

(『4月8日の常磐橋』につづく)

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タグ : 砂町運河 隅田川 日本橋川 水上バス 監視艇

12月10日の川景色…7

(『12月10日の川景色…6』のつづき)

214056.jpg日本橋の橋詰広場‥‥広場というには語弊がありますが、川面に下がったテラス上のスペースは袖高欄の造作も立派で、日本橋が別格であることを感じさせる部分。

何か音曲が聞こえてきたのでふと見ると、マイクスタンドを前に演奏しているお二人が。お客さんは階段に座ってゆっくり楽しめるし、ミニコンサートにはいい場所かもしれませんね。

214057.jpg茅場橋の上流側に、ご覧のような櫓が。ボーリングをするためのものみたいですね。ここ一つだけでなく、複数ありました。

地質調査をしているにしても、はて、何のためでしょう。まさか、日本橋川もいよいよテラスが造られるのか‥‥と妄想していたら、答えは意外と早くわかることになりました。

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日本橋水門のかたわらに、桟橋が新設されていました。色とりどりの幟やら、横断幕やらと賑やかでよく目立ちます。プレジャータイプのボートは、警戒船の看板を掲げていますね。

横断幕をよく読んだら、「日本橋川の防潮堤を強くしています」‥‥なるほど、コンクリート堤防の補強か、更新工事をするわけですか。先ほどのボーリング櫓も、そのためと思ってよいようです。

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その日本橋水門に掲げられた横断幕を見て、ちょっと吸い寄せられるものが。

この先、日本橋水門は工事のため船が通航できません」、イヤ、キミが日本橋水門だろうが! と脳内で突っ込んでしまいました。しかし、春先までは亀島川の通り抜け、おあずけですね。

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顔が冷え切って、こわばり方が尋常でなくなってきたため、帰路を急ぐことに。豊洲運河を南下していたところ、朝凪橋でまたも通航止めのお知らせ。「辰巳運河は月~土曜日航行禁止」!

ううむ、運河一つ丸々通航止めとは、穏やかではありませんね。プレジャーにはあまり影響がなさそうではありますが、何の工事なのか‥‥。興味をそそられましたが、この日は顔面の冷えがのっぴきならなかったので、改めて訪ねることにしました。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(『12月10日の川景色…8』につづく)

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タグ : 日本橋川 豊洲運河 日本橋水門 高架下水路

12月10日の川景色…6

(『12月10日の川景色…5』のつづき)

214051.jpg聖橋の一件と並んで、橋でもう一つ嬉しいことに出会えたのです。道路橋の新常盤橋をくぐり、高架下を下流へ向かうと、常磐橋の工事現場が見えてきました。ここまではいつもどおり。

ん? 橋のあったあたりを囲む足場、ちょっと違うな‥‥。もしかしてこれは、と期待に胸ふくらませて近づいてみると!

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支保工が組まれている!

いや~、支保工を目にするのは、解体中だった4年前以来です。コレがふたたび組まれたということは、部材の調査がひととおり終わり、復元に向けて動き出した‥‥と考えていいんですよね?

214053.jpgかたわらにもやう小型台船上に、枕木をかまされて石材が置かれているのは、いつもどおりの現場風景。

ついこの間、29年9月9日にも、石材の搬出中に出くわしたばかりだったので、まだまだ先は長そうと思っていたら、一転して支保工が出現したのですから、嬉しくなりました。


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これからは通るたびに、復元されてゆく常磐橋を眺められるわけだ‥‥。というわけで、復活支保工の初くぐりをば。

いったんニュートラルに戻してから、改めてコツンと前進に入れて、そろりと進入。
‥‥って、えらい低いなコレ!
あいにくマストを立てたままだったので、あまりの低さにヒヤリとしてゴースターン。確認したら、ほんの3㎝くらいでかわせることがわかり、ふたたび前進と相成りました。

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すり抜け後、振り返って。えええ、A.P.+3.4m! 前に支保工があった26年11月2日のときは、A.P.+3.63mだったのに、またさらに低くなったんですなあ‥‥。観光船の通航とか、大丈夫なのでしょうか。

ちなみに本日1月4日、出かけた帰りにのぞいてみたら、松の内にもかかわらず石組みが進行中でした。きれいに磨かれた石材で、美しくなった常磐橋が復元されてゆく過程、眺められるのを楽しみにしています。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(『12月10日の川景色…7』につづく)

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タグ : 日本橋川 高架下水路 台船 常磐橋

12月10日の川景色…5

(『12月10日の川景色…4』のつづき)

214046.jpg堀割区間も終端近く、しんしんと沁み入る冷気を我慢しながら、水道橋の下流まで来ると、結構な大きさのクレーン船が。

擁壁の更新・補強は終わったはずですが、まだ残工事があるのかな。「(株)菊鷹産業」とロゴの入ったクレーンを横目に通り過ぎようとすると‥‥。


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おお、格好良い豆曳船が! 姿勢を低く抑えた甲板室、黒一色の舷側となかなかの雰囲気。

驚かされたのがトランサムの表記で、船名の「第二つくば」の下、原籍港が「茨城県神栖」! えええ、利根川~江戸川経由で自力回航してきたのかしら? まさかそんなことはありますまいが、川舟趣味者としては妄想してしまいますよ、ええ。

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三崎町中継所の前では、おなじみの顔「第36中島丸」が休んでいました。中島さんの兄弟たちの中では、確か最小クラス。こじんまりとよくまとまった、均整の取れた外観が魅力。

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そうそう、新常盤橋のすぐ上流に架けられた人道橋、「竜閑さくら橋」という名前に決まったようですね(『新しい橋の名称が「竜閑さくら橋」に決定しました千代田区HPより)。

供用開始は、平成30年春を予定しているとのこと。動輪のエンブレムが間近に眺められ、電車、高架下とも堪能できるスポット、その筋の皆さんにとっては、楽しい橋になることでしょう。

214050.jpgその新常盤橋をくぐりながらシャッターを切ったところ、何やら光のタマのようなものがいっぱい散りばめられて写り、一昔前の、昼の奥様向けメロドラマのオープニングを思わせる一枚に(笑)。

し、心霊写真じゃないですよね? まあ、単にレンズが汚れていて、ホコリが写り込んでしまっただけのような気が‥‥。いかに手入れを怠っているかがわかってしまったという、お粗末な次第でありました。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(『12月10日の川景色…6』につづく)

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タグ : 神田川 日本橋川 曳船 高架下水路