7月10日の水路風景…6

(『7月10日の水路風景…5』のつづき)

194026.jpg芝浦運河から新芝運河に入り、新芝北運河との十字流まで来ました。ちょうどモノレールの電車が、頭上はるかの高架上を滑ってゆくところです。

見ておきたかったものとは写真右手、この十字流に面した鹿島橋の架け替え工事。昨年の大晦日、「27年度川走り納め…10」で旧橋が撤去されたのに気づき、愕然としたものですが、進捗状況はいかがでしょうか。


194027.jpg
十字流に頭を突っ込んだところで右に目を向けると‥‥、水路の中央にはフェンスとともに台船が陣取り、橋はまだ足場に覆われて、工事たけなわの雰囲気ですね。

194028.jpg

194029.jpg足場とネットで中央径間はよくわかりませんでしたが、橋台部分はRC製のようです。昨年末に仮橋を見てから約半年で、構造はほぼ完成したみたいですね。

取舵を切り、船尾方向に遠ざかる新橋の全体像を一枚。昭和一桁の橋が失われたのは寂しいものの、竣功したら「初くぐり」の楽しみも待っています。素敵な橋になるといいですね。


194030.jpg
新芝北運河のスナップを。ビルの谷間をモノレールがかすめ、テラスからも車体の真裏が堪能(?)できるという、一見おとなしげながら強烈な個性を放つ狭水路。たまに魚の跳ねる水音を聞きながら、静かな水面を最微速で分けて南下します。
撮影地点のMapion地図

(28年7月10日撮影)

(『7月10日の水路風景…7』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 新芝運河 新芝北運河 台船

27年度川走り納め…10

(『27年度川走り納め…9』のつづき)

186046.jpg新芝北運河との十字流に接する、香取橋をくぐって。茶色い頭のホシハジロ君はじめ鴨さんたち、お邪魔してごめんなさい。

星霜を経た肌のコンクリート橋、無骨な水管橋が居並ぶ向こうにはモノレールも走ってと、いかにもかつての「東京港のバックヤード」を思わせる光景の中、橋をくぐってみると‥‥。


186047.jpg
鹿島橋が撤去されていた!

橋脚までもはや跡形もなく、ご覧のとおり錆色の鋼矢板や仮桁が視界いっぱいに広がって、いうまでもなく改架工事中。むう、また一つ、昭和初期の鋼橋が姿を消してしまったか‥‥合掌。

186048.jpg
ありし日の姿をしのんで、21年12月13日の写真から(『新芝運河に拾う…2』参照)。古い鋼橋ということで、それなりに意識はしていたのですが、どういうわけだか、呪われたようによい写真がありませなんだ。この一枚は、向こうの船溜が割とよく見えるので、選んでみたものです。埋め立てられて、短くなった水路の終端近くに架かっていたという意味では、砂町北運河の九重橋に近いものを感じますね。

鹿島橋港区HP)によると、昭和5年3月竣工、長さ35.6m、幅17.2m。震災復興計画によるものかどうかはわかりませんが、数ある復興橋と同世代の橋といってよいでしょう。

186049.jpg鹿島橋を失った十字流を背に、田町駅前、新芝橋へ向かって微速前進。狭水路にテラス、両岸に屏風を立てたように連なるビルと、芝浦運河地帯ならではの景観が続く区間。

陽があまり射さないので、少々底冷えはしますが、完璧に整備されたテラスとともに、整然とした「人工の峡谷美」が楽しめるところでもあります。


186050.jpg
前後のほどよい屈曲と、四周を高いビルに囲まれているおかげで、まず風が抜けることはなく、もちろん水面もきわめて穏やか。両岸はテラスが整備されているので、水面下にひそむ基礎護岸や、ガレ場などの危険物もなし。その上、転回も何とかできるくらいの、ほどよい狭水路――ん? これって冷静に考えてみると、艪漕ぎには最適の環境じゃないですか!

以前もお話ししたように、我が木っ端ブネは和船と違って上部構造があるため、艪漕ぎ中はわずかな風でも影響甚大で、頭が風下に落とされてしまいます。流れについてはいわずもがな。操縦性も極端に落ちる(これは、漕ぎ手の技量の低さもある)ので、船底を傷つけるような沈置物や、水面下の構造物も禁物。巡航0.5kt程度という超微速で、行き足を実感するには岸の近い、狭水路がよい‥‥。

いや、ここで艪を漕がなかったのが、ずいぶんもったいないことのように思えてきました。大横川一択はそろそろ卒業して、次は新芝運河で艪声を響かせてみようと、一人妄想してはニヤつくおっさんでありました。
撮影地点のMapion地図

(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…11』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 新芝運河 新芝北運河

27年度川走り納め…9

(『27年度川走り納め…8』のつづき)

186041.jpg顔なじみの魚介運搬船「第一八幡丸」も、陽光を浴びてのんびりとした風情。築地大橋架橋のおかげで、ぶつ切りとなった一隻分の桟橋にギリギリ納まる姿は、少々寂しげでもあり、ユーモラスでもあり。

築地大橋が開通したら、橋上から手の届くような近くに船橋が望めることでしょう。乗り組みさんは、人目があって落ち着かないかもしれません。


186042.jpg
8月31日、「『いずも』来航!…9」では丸裸だった汐留川水門、早くも巻上機室が竣功していました。浜離宮公園がほど近いこともあり、小洒落たデザインになるかしらと思っていたらさにあらず、従来のものよりむしろ簡素な感じです。

光線の塩梅がいいこともあって、真っ赤に塗り上げられた角落しの映えること! 新しい扉体もゼヒ赤く塗ってほしいと、赤水門原理主義者としては強く進言するものであります。

186043.jpg

186044.jpgさて、逆光まぶしい港内を南下し、芝浦運河地帯へやってきました。潮位も高めとあって、低い地標高が味わえるであろうとの目論見です。

より狭い水路がよかろうと、迷わず新芝運河へ。舵について背伸びせずとも、目の高さで路面が余裕で見える、一種の解放感が楽しめる区間。外郭堤防と水門があってこその水路風景です。


186045.jpg
右手、ちょっと惹かれるものがあったビル。昭和一桁風の下層に、同じく40年代テイストの上層をポンと乗っけたような、斬新ながらどこか懐かしくなるような外観。最近建ったものでしょうか、地図には「愛育病院」とありました。
撮影地点のMapion地図

(27年12月31日撮影)

(『27年度川走り納め…10』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 汐留川水門 隅田川 新芝運河

7月28日の川景色…6

(『7月28日の川景色…5』のつづき)

129026.jpg

129027.jpg新芝運河南端近くから振り返って。このあたり、大きなビルが壁状に連続していて、深い谷間のよう。水路のほどよい狭さも手伝って、「都会の大峡谷」らしさが味わえる区間でもあります。

高浜西運河に入って左折、「喰われるトラス」芝浦橋にご挨拶。あいかわらず見事なのしかかられっぷりで…。少し錆も目立ってきたので、そろそろ塗り替えてあげてほしいですね。

129028.jpg少し下って、高浜橋の、何やら地味にステキな(意味不明)橋側灯を見上げて。もっとも、中身たるガラスや電球は、取り去られて久しいようですが。

今回、もっとも注目した物件…いや、物件じゃないかな、何ていったらいいんでしょう。ともかく、高浜橋をくぐった直後に、ありゃりゃ、となったわけです。



129029.jpg
なくなってる…。

以前の姿は、過去ログのこちらの写真参照。いや~、こんなに狭く、しかも傾斜した地所にあったんだ、と感心しきり。
撮影地点のMapion地図

129030.jpg変貌著しい都心部の街場より、ちょっと時間の進み方はのんびりしているものの、水辺も日々刻々と変貌しているのであります。やはり暇々に、お散歩はしておくものですじゃ。

かつての運河風景をとどめて、頑張っているここもあそこも、数年後には……。ヨタ写真でも記録しておくことは大事だなあ、と、改めて思うことしきりでありました。


(25年7月28日撮影)

(この項おわり)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 新芝運河 高浜西運河 芝浦橋

7月28日の川景色…5

(『7月28日の川景色…4』のつづき)

129021.jpg

129022.jpg芝浦運河に入ると、水が少し濁り気味になり、ようやく豪雨の翌日らしい感じ(?)になってきました。国道130号線、南浜橋をくぐると、向こうは芝浦東運河と、新芝運河を左右に分かつ変則十字流。

芝浦東運河の角といえば、正統派通船群を擁する、芝浦通船の社屋と船溜が。船だけでなく社屋も、いつもキレイにされていますね。


129023.jpg新芝運河へ入りました。ほどよい狭さに加えて、水路幅いっぱいまで水深の確保された、この手のテラス付き水路には妙な安心感がありますね。

以前「芝浦駆け足散歩」のときに、ほんの少し眺めたきりで、このあたりを陸路お散歩する機会が、なかなか訪れません。もっとも、最近の猛暑下ではツラそうなので、秋まで控えた方がよさそうです。


129024.jpg

129025.jpg例の逆三角の橋脚がある、新芝北運河との十字流を直進。モノレールが走り抜けてしまうと、たちならぶビル群が防音壁の役目をしているのか、水路上はいたって静か。エンジンの回転数を抑えていることもあり、たまに小魚が跳ねると、水音がはっきり聞こえるほどです。

上の写真の場所からもう少し進んで、新芝橋あたりでふと、水深の記録を撮っておきたくなり、魚探のモニターにカメラを向けてみました。感はご覧のとおり、誉めてやりたくなるほどキレイな真っ平ら!

テラス整備の際に浚渫したのか、元からこうだったのかはわかりませんが、これも水路の見せる個性というか、一つの表情のように思えて、興味をそそられたものです。ちなみに通過時刻は12:05で、芝浦の推算潮位はA.P.+1.1mでした。
撮影地点のMapion地図

(25年7月28日撮影)

(『7月28日の川景色…6』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 芝浦運河 新芝運河 通船