8月13日の新砂水門

(『8月13日の巡視船艇』のつづき)

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昼食にいったん戻り、午後一番はまず、新砂水門を通ってみることにしました。すでに何度か触れたように、新しい水門の建設工事が続いており、前後の区間を含め交互通航が実施されています。

幸い雲もだいぶまばらになってきて、明るい表情の水門を眺めながらの通航待ち。右手に見える警戒船から白旗が振られ、水門の電光掲示板に緑の〇が出たところで、先に待っていたクルーザーに続航。警戒船に手を振って水門をくぐります。

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馴染みの風景ですが、すでに更新のタイムリミットが切られたとなれば、数年のうちに見られなくなるのは必定、まめにスナップしておくにしくはなし。

209048.jpgそうそう、扉体が閉まったところ、いまだに見たことがないんですよねえ。平日の点検運転日に、一度訪ねてみたくなります。

ここで警戒船から、スピーカーで「ブログ読んでますよ!」と声がかかり、びっくりするやら嬉しいやら! 暑気厳しい折、どうかお身体にお気をつけて、ご安全に。


209049.jpg水門の径間を出た直後、鋼矢板囲壁の手前にもやっていた、ユンボ搭載の浚渫船が見えました。船名は「港907号」。

先日、橋の上から見て間なしというのもあるのでしょう、全く逆の視点からの眺めは、いつもより際立って新鮮に感じられたものでした。当たり前といえばそうですが、不思議なものです。


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狭窄部を振り返って。これも今しか見られない水路風景、あだやおろそかにはできますまい。我が艇のような木っ端ブネでも、ちょっと狭いなと感じられるくらいですから、ガット船の通航時はさぞ緊張させられることでしょう。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日の上平井水門』につづく)

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タグ : 新砂水門 砂町運河 浚渫船

新砂水門を俯瞰する…3

(『新砂水門を俯瞰する…2』のつづき)

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クルーザーが狭窄部を抜けたところで、ようやく、やっと最初に目指していたものを眺め始めたというていたらく。ズームでたぐり改めて観察してみると、鋼矢板で囲まれ、水を抜かれた現場がひときわ存在感を放つ角度ではあります。水門の正面に立ち塞がるような格好というのも、インパクトを増しているのでしょう。

左側の護岸上には、大型のクレーンが2基、現場にジブをもたげて在り、鋼矢板上に設けられた足場にも、数台の重機など車輌が見えますね。

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現場をアップで。向こう側、水門の対面には浚渫船が1隻、囲壁に横付けしています。望の大潮を2日後に控えているとあって、ちょうど写真を撮ったころが満潮時、推算潮位は191㎝。吹き寄せやちょっと高い引き波があれば、易々と水がなだれ込みそうなギリギリ感! もちろんポンプは、十分な能力が備わっているのでしょうが‥‥。

新しい新砂水門が建設される?」でも、国土地理院の空中写真で紹介しましたが、現新砂水門の建設時も、ほぼ同様の工法で基礎工事を行っていたわけです。現水門の竣工から40年余りを経て、新水門の工事をリアルタイムで目にできること、馴染みの水門ということも手伝い、興味も一段とそそられるというものです。

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新砂水門を初通航した20ン年前‥‥そのどっしりとした、巌のごとき風貌に、まさか引退する日が来るとは想像もしていませんでしたが、彼も形あるもの、船頭同様、よわいを確実に重ねていたのであります。数年後には、この水門風景も過去のものになるんだなあ。

208014.jpgさて、暑い中せっかく訪ねたこともあり、水門以外も物見高く見物してから帰りましょう。高欄の外側に身を乗り出すと、何ていうんでしょう、傘をかむった二段のランプケースが。火屋の黄色がそのまま灯火の色なら、橋脚の位置を示す標識灯、「橋脚灯」と思われます(海上保安庁作成のPDF『航路標識の基本ルール』16ページに詳しく載っています)。

この灯火は海上橋梁に設けられるもので、河川のそれには設置義務はないはずですから、荒川河口橋は海に架かる橋として扱われていることになります。本船航路、すなわち砂町運河に出入りするガット船が通る橋なので、このやり方もうなずけますね。


208015.jpgのぞき込んでみると、腹がスースーするようなはるか下に、錆色の防護工が見えました。コレ、艇から間近に眺めると、何かとぶつかってひしゃげた様子が、いかにも恐ろしげなんですよね。

最近の大型橋梁で、これを設ける例は珍しいと思いますが、やはり輻輳水域であり、何より本船の通航があることから、対船舶という意味で、特に設けられたのでしょうか。

(29年8月6日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 荒川 砂町運河 新砂水門

新砂水門を俯瞰する…2

(『新砂水門を俯瞰する…1』のつづき)

208006.jpg鋼矢板で狭められた狭窄部を抜けると、客船は舵を右に当て、河道中央に向けて変針してきました。ほぼ正面から見る形になり、甲板室が角張っていることから、まるで箱が走ってくるようです。

ふと、二層の甲板室の上にもデッキがあることから、この船なら鋼矢板で仕切られた中も、間近で見下ろせるだろうな‥‥と、ちょっとうらやましく思ったり。

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近づいてきたところで、ズームでたぐり寄せて一枚。この船、アニバーサリークルーズの「セレブリティ2」だそう。過去一度だけですが、砂町運河で走っているのを見たことがあります。スマートさはないものの、収容力重視らしい角張ったスタイルはどこかユーモラスで、カタマランというのも湾奥の遊覧船では珍しいですね。

ちなみにアニバーサリークルーズ、川蒸気を思い起こさせるデザインの河用客船として、以前から強く惹かれている「マルコポーロ」も船隊の一員なのですね。

208008.jpg「セレブリティ2」は荒川に出ると、軽く取舵に当てて行き足をつけ、警戒船のかたわらを通り過ぎてゆきました。これから河口の橋梁群をくぐり、陽の落ちる前に、お客さんをお出迎えといったところでしょうか。

クルーザーは、吹き寄せられてだいぶ上流へ移動していましたが、待ちかねたように前進を始め、すでに船首波を白く盛り上げていました。


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水門工事の様子を見に来たとはいいながら、なかなかご本尊に目線がいかないな。まあ、せっかく訪ねたことだし、物見高く眺めてみたいものです。

運河入口の南岸に、設けられたこれは信号所というべきでしょうか。フェンスで囲まれた草地の一角に、小さな詰所と電光掲示板を備えたもので、係の方が常駐し、信号を現示するとともに旗を振っています。ちょうど「通航可」を示す、緑の〇が表示されました。詰所の中、扇風機が見えることから、もしかしてクーラーはないのかしら‥‥。ご苦労さまです、どうかお身体にお気をつけて。

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運河を上航するクルーザーを見送りつつ、ようやく水門工事を眺めてやろうと、カメラを構えなおしました。いや、この高さから見下ろすと、改めて航路の狭さが実感できます。おおむね4分の1といったところでしょうか。本船進入時のご苦労が想われました。

(29年8月6日撮影)

(『新砂水門を俯瞰する…3』につづく)

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タグ : 砂町運河 荒川 新砂水門

新砂水門を俯瞰する…1

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ここしばらく、なかなかまとまった時間が取れず、水の匂いからもだいぶ遠ざかっている気が。そんな中、一昨日は午後遅く用足しが済み、夕方少し時間ができたので、かねてからやってみたかったことを実行することにしました。

歩きはじめて5分、陽射しはもとより、風も濃厚な湿度をはらんでいるのですでに汗だく。救いなのは、勇壮な入道雲がむくむく盛り上がっていること。刻々と形を変えるさまを眺めていると、少しですが暑さを忘れることができます。

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いま歩いているのは、荒川河口橋の上流側歩道。自艇では、それこそ先代艇の時代から数えきれないほどくぐってきて、クルマでも結構な頻度で渡っているのですが、自分の足で歩くのは初めて。

208003.jpgやってみたかったのは、現在工事が進んでいる新・新砂水門の現場の様子を、水面からでは得られない、高い視点から眺めてみたいということ。艇を準備して、水路に出る時間の余裕はなくとも、これなら楽しめるでしょう。

さて、陽射しにじりじり焼かれながら橋の坂道を歩くうち、上に掲げた親柱の手前、取付道路の脇に、道路工事の施工業者の看板を、ずらりと掲げた凹部が。その右隣、「この通りは駐車禁止になります」の注意書きに、「東京水上警察署」の文字が! 水上署は、平成20年で湾岸署になったはずなのに‥‥。この看板、いつからあるんだろう?

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橋が高度を上げると、荒川の川面が見えてきました。台風の影響か、少し強めの南風が入って、水面は細波立っています。

手前には、交互通航である新砂水門の工事区間を管制する、警戒船が赤旗を立てて遊弋しています。その向こうは通航の許可待ちでしょう、黒い船体のフライブリッジ付きクルーザーが漂泊中。さらに対岸には新左近川水門や、夏の陽光に輝く高速道路も見えてと、視点を移してゆく楽しさがある川景色。クルマの車窓からではなく、荒川を歩きながら眺めるのは久しぶりなので、「ああ、キレイだなあ」と、しみじみ口をついて出てしまうほどでした。

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さらに進み、そろそろ新砂水門が見えるころ‥‥と振り返ってみると、おお! ちょうど工事区間を抜けて、客船が一隻出てくるところだ!

視界の端に見えた、矢板で囲まれた工事現場のことはたちまち吹っ飛んで、この客船を少しでもいいポジションでとらえようと、先を急ぐことに。暑いし坂道だけど走るぞ!
撮影地点のMapion地図

(29年8月6日撮影)

(『新砂水門を俯瞰する…2』につづく)

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タグ : 荒川 砂町運河 新砂水門 新左近川水門

2月19日の川景色…3

(『2月19日の川景色…2』のつづき)

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警戒船の邪魔にならないよう、少し離れたところから見守っていると、工事区間を抜けた艇は針路を径間中央に取り、船首波を蹴立てて水門から出てきました。

おや? 巡視艇じゃないな‥‥塗装や装備が違いますね。漁業監視艇とか、官庁船のたぐいかしら。行き足を緩めずに、結構な速度でこちらに迫ってきます。勇壮なシーンではあるので、今度のタイトル画像にしてみよう‥‥。

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あっという間に正横まで近づいてきたので、一枚。船名は「あさひ」、甲板室側面には「東京税関」と大書きされていました。

なるほど、税関の監視艇だったのですね。今まで、間近に出会ったことはなかったような。普段はどこにもやっているのかしら。

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珍しくて立ち去り難かったので、似たような写真で恐縮ですが、追いすがってもう一枚。純白の船体がきれいですね。

検索してみると、愛好家の皆さんが、すでに多くの写真をアップしておられますね。どーるさんのブログ「写・撃・演・習・場♪」の、「監視艇『 あさひ』 ( 東京税関 )」によると、平成13年に新造、門司税関に配備され、25年4月から東京税関に移籍したとのこと。ピカピカで新しく見えますが、もうそこそこのベテランなのですね。

(29年2月19日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 砂町運河 新砂水門 税関監視艇