初めての初日の出…1

昨日元旦朝は、初日の出を水上から拝もうと艇を出しました。長年木っ端ブネ道楽をしてきたにもかかわらず、自艇で初日の出を見に行くのは、実はこれが初めて。花火も撮影のお手伝いで1回出たきりだし、つくづく一般的な舟遊びには縁遠い性分ではあります。
早寝した甲斐あって目覚まし時計が鳴る前に目が覚め、5:00過ぎには母港の桟橋へ到着。光りながらぐるんぐるんするスカイツリーを見ながらの出港準備も、また新鮮でありました。

もっとも気温の下がる夜明け前とて、つま先から背中までカイロを何個も貼り、厚着もしてと普段にも倍する防寒装備をしたのはいうまでもなく。あとは沖へ出てから、風が強まらないことを祈るばかり。

●5:50、新砂水門を通過。交互通航なのは日中と変わりませんが、警戒船や係の人は常駐しておらず、一定の時間が来ると自動で通航表示が変わる仕掛けのようです。
通い慣れた水路とはいえ、夜走りは久方ぶりで、やはり緊張します。目視の効かない分浮流物にぶつかったりしたらことですから、速度を抑えて慎重にまいりましょう。

●5:56、荒川河口の橋梁群を通過。ボケボケブレブレのガサガサ写真で申しわけない。揺れる艇上から夜に片手撮りしているので、まあご容赦ください。後で気づいたのですが、「夜景モード」にしておけば、ちょっとはマシになったかしら。気が回らないほどアガっていたのかもしれません。
で、ひどい写真で何をいいたいかといいますと、中央径間の向こう、すでに東の水平線近くが白み始めているのに、このとき気づかされたから。ちなみに初日の出の時刻は6:51。もう残り1時間を切っています。

●6:04、荒川河口を南下中。普段より四周に気を配り、目についた移動する両舷灯をプロットしながら、原速で針路維持。この時点ですでに2隻、荒川を出てきたプレジャーが追い越してゆきました。
眼下に見える、自艇の両舷灯が放つ色に気分を盛り上げつつも、夜走りの緊張感はいつもと違うレベル。ご同輩らしいプレジャーたちに追い越されながらも、行き足は抑えたまま沖を目指しました。
(令和5年1月1日撮影)
(『初めての初日の出…2』につづく)

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5月4日の水門たち…1
(『5月4日の辰巳埠頭』のつづき)

●お次は、5月4日徘徊時に通った水門たちをまとめてみました。おなじみの顔ぶれですが、この日このときの記録として、お目汚しまで。
新砂水門、桁下高が表記された西側の可動橋を通りざま。赤い塗色は変わらず鮮やかで、閉鎖時の視認性も抜群ですよね。先端の直下、黄色い柵囲いのところには常に監視員の方が立ち、通航船艇の監視・誘導を行っています。

●これといった目的もなくふらふらと荒川を遡上し、ふと目についた中川水門をくぐって、これまたふらふらと中川へ‥‥といった適当っぷり。こちらもお変わりなくて何より。首都高の桁で陽射しや雨から守られているせいか、堰柱周りも傷みが少ない気が。
いつもなら、渦を巻きさざ波を立てるほどの流速ですが、この日は干潮もまだ半ばとあってか、さほどでもありませんでした。

●長声を吹鳴しつつ中川に入れば、やはりつくづく眺めてしまうのが、都内有数の規模である上平井水門。全径間が更新されてからまみえるのは、これが初めてでしたね。
更新前のマルーンが美しかったころからくらべると、だいぶ地味になってしまいましたが、扉体は無塗装になって整備性はぐっと向上したのでしょう。まだ残工事があるのか、第2径間の両端から黒い電纜が伸びているのが見えますね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水門たち…2』につづく)

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新砂水門、桁下高が表記された西側の可動橋を通りざま。赤い塗色は変わらず鮮やかで、閉鎖時の視認性も抜群ですよね。先端の直下、黄色い柵囲いのところには常に監視員の方が立ち、通航船艇の監視・誘導を行っています。

●これといった目的もなくふらふらと荒川を遡上し、ふと目についた中川水門をくぐって、これまたふらふらと中川へ‥‥といった適当っぷり。こちらもお変わりなくて何より。首都高の桁で陽射しや雨から守られているせいか、堰柱周りも傷みが少ない気が。
いつもなら、渦を巻きさざ波を立てるほどの流速ですが、この日は干潮もまだ半ばとあってか、さほどでもありませんでした。


更新前のマルーンが美しかったころからくらべると、だいぶ地味になってしまいましたが、扉体は無塗装になって整備性はぐっと向上したのでしょう。まだ残工事があるのか、第2径間の両端から黒い電纜が伸びているのが見えますね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水門たち…2』につづく)

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7月23日の水路風景…1
(『7月22日の水路風景…3』のつづき)
●ここから7月23日の道々でのスナップをまとめます。写真は出港前、艇のすぐ近くの桟橋で見かけたスズメさん。
割れ目に繁ったしなびかけの雑草にしがみつき、くちばしで懸命に引き抜こうと格闘していました。どうやら営巣中で、巣材になるものを集めているようですね。暑いのにご苦労さまです。

●ようやく1本を引っこ抜くと、くちばしにくわえて向こうのバースへ飛んでゆきました。もしや、と思って目で追っていったら、何とフライブリッジのついたクルーザーの、フロントグラス上の庇のすき間へ。
出港頻度の低い艇も少なくありませんから、スズメが巣をかけたくなるのも無理はありません。ヒナが育つまで、オーナーさんが訪れないことを祈るばかりです‥‥。
●新砂水門の通航待ちで行逢した艇、送電線のパトロール艇というのが珍しく、とっさにスナップ。15年前の夏、クレーン船が旧江戸川で高圧線を切って、大停電が起きたことを思い出したものでした。
検索したところ、「日本リーテック株式会社」がヒット。舷側のロゴからして間違いないでしょう。陸上だけでなく、水上からの目視点検も行っているとは、この艇のおかげで初めて知りました。

●22日に引き続き、新砂水門を出て港内へ向かいました。この日は夏らしい雲が各所で見られ、風があったせいか空もより澄んで、夏空の醍醐味を堪能できたものでした。また改めて後ほど紹介しましょう。

●若洲、太平洋セメントの岸壁では、サイロ群をバックにもやうプッシャーバージ「有明」の姿が。軍艦色の引き締まった感じと、企業名が大書きされた舷側が独特の雰囲気を醸し出して、港湾らしい雰囲気たっぷりの一角。クレーン車がジブを伸ばしているところを見ると、何か備品の荷役中なのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年7月23日撮影)
(『7月23日の水路風景…2』につづく)

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割れ目に繁ったしなびかけの雑草にしがみつき、くちばしで懸命に引き抜こうと格闘していました。どうやら営巣中で、巣材になるものを集めているようですね。暑いのにご苦労さまです。

●ようやく1本を引っこ抜くと、くちばしにくわえて向こうのバースへ飛んでゆきました。もしや、と思って目で追っていったら、何とフライブリッジのついたクルーザーの、フロントグラス上の庇のすき間へ。
出港頻度の低い艇も少なくありませんから、スズメが巣をかけたくなるのも無理はありません。ヒナが育つまで、オーナーさんが訪れないことを祈るばかりです‥‥。

検索したところ、「日本リーテック株式会社」がヒット。舷側のロゴからして間違いないでしょう。陸上だけでなく、水上からの目視点検も行っているとは、この艇のおかげで初めて知りました。

●22日に引き続き、新砂水門を出て港内へ向かいました。この日は夏らしい雲が各所で見られ、風があったせいか空もより澄んで、夏空の醍醐味を堪能できたものでした。また改めて後ほど紹介しましょう。

●若洲、太平洋セメントの岸壁では、サイロ群をバックにもやうプッシャーバージ「有明」の姿が。軍艦色の引き締まった感じと、企業名が大書きされた舷側が独特の雰囲気を醸し出して、港湾らしい雰囲気たっぷりの一角。クレーン車がジブを伸ばしているところを見ると、何か備品の荷役中なのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年7月23日撮影)
(『7月23日の水路風景…2』につづく)

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令和2年度川走り納め…1

●昨年12月29日は、毎年恒例の川走り納めに出かけてきました。今回目指すのは花畑運河で、平成20年の年末以来、実に12年ぶりの再訪であります。
桁下高の関係で通航時間が限られるのと、午後から天気が崩れるとの予報を受け、少し早めの出港。おかげで新砂水門を通航したとき、径間のほぼ軸線上に朝日を拝みながら出られるという、嬉しいおまけがつきました。まさに早起きは三文のトクであります。

29日を選んだのは、この時点では翌30日が崩れ、暖かなのはこの日までで、以降は寒波が襲ってくるとの予報があったからですが、少なくとも終日穏やかで、陽が落ちてもさほど気温も下がらなかったので、正解だったようですね。

●中川に入ったところで、更新工事中の上平井水門と正対。昨年6月7日はまだ道半ばだった第2径間も、巻上機室が形を成し完成間近ですね。
冬の低い陽射しを浴びて、銀色の扉体を輝かせるこの凛々しさ! この快味を堪能したくて、寒中の水路行をしているようなものです。


連続屈曲区間の入口たる、2径間トラスの上平井橋をくぐってさらに遡上。この区間は平成30年末以来ですが、テラス化が急速に進展したことにともない、航路環境も改善され、以前よりはずいぶん楽になりました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年12月29日撮影)
(『令和2年度川走り納め…2』につづく)

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