12月30日の川景色…1

(『最西端の狭水路・白子川…7』のつづき)

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以下、帰路に拾った師走の川景色です。新河岸川を下って、荒川大橋の手前まで来ると、法面から降りてきたのか、えらい数の水鳥たちがわらわら、といった感じで湧きだしてきました。

冬の川といえば水鳥ということで、トリ好きとしてもここは楽しみたく、デッドスローでそろそろ近づいてはみたものの‥‥。

166072.jpgう~ん、やっぱり。バサバサという羽音を残して、いっせいに飛び立たれてしまいました(泣)。

私の子供のころにくらべると、公園のスズメやムクドリなど、小型の野鳥たちはずいぶん人に馴れるようになって、中には人の手から餌を食べる鳥もいるくらいですが、東京の水鳥界(?)ではまだまだ、人間どもは信用ならない輩のようです。松島の鴨さんたち(『第三芭蕉丸の船旅…8』参照)のように、船までおねだりに来るようになりませんかねえ。

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166074.jpg隅田川に入って間もなく、日本化薬専用渡船の桟橋を久しぶりに見てみたら、桟橋が更新され、周りもすっかり様変わりしていました。以前「5月14日の水路風景…7」で紹介したときは、まだ基礎護岸のみだった水際が、テラスの工事が始まって前進し、その分延長しなければいけなくなったのですね。

渡船たちは西岸、北区側にもやっていました。さすがに会社はお休みでしょうから、年内の運行も、もう終了しているのでしょう。

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今や都内可航部では数少なくなった、鞍馬のようなA字形の橋脚を持つ鋼桁橋・新田橋を見上げて。耐震補強工事をしているのか、橋脚天端周りをすっぽりと足場で覆っていました。
撮影地点のMapion地図

(26年12月30日撮影)

(『12月30日の川景色…2』につづく)

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タグ : 新河岸川 隅田川 渡船

最西端の狭水路・白子川…7

(『最西端の狭水路・白子川…6』のつづき)

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艇を回さずに、そのまま後ずさって下航。基礎護岸もなく、暗岩や杭などの障害物も見られない、いわば幅いっぱいが安全な可航路なので、大味な操舵でも心配がないというのは大きいですね。

これが大島川西支川(『最狭水路を抜けてみたい!…3』ほか参照)のように、繋留艇で極端に狭い場所があるなど、デリケートな舵取りが必要な区間あったら、無理をしてでも艇を回していたと思います。

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166068.jpgしかし、排水口に生い茂るコレ、本当に印象深いですね。これだけ立派に「育って」いるとうことは、たびたびの増水にも耐えうるだけの、しっかりした根を張っているということでしょう。

右のように、ちょっと引いた目線で眺めてみると、西岸にだけズラリと並ぶ様がわかり、その悪目立ち(?)ぶりも理解できるかと思います。「白子川のアレ」では締まりませんから、何か一言でわかるような、適当な名前がほしくなりますね。

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可航部の屈曲を曲がり切って、落合橋をくぐり新河岸川へ脱出。楽しい白子川の旅を終えることにしました。

他の橋はどれも裏側がフラットだったということもあり、唯一鋼桁の構造を見せてくれる落合橋が、何やら貴重なものに思えてくるから不思議です。ちなみにこの橋、「東京都河川図」によると、白子川可航部最低桁下高だそうです。

166070.jpg今回、魚探の感を見ながら走ってみて、「東京都河川図」に記載された水深とくらべてみると、河口近く(A.P.-0.9~1.0m)はほぼ記載値に近く、溝下橋~成増橋付近(A.P.-0.1~0.2m)は反対に、記載値より0.3~0.4m深い印象でした。

芝浦推算潮位で1m以上のときに出かければ、20ftクラス以下の小型モーターボート(大型艇が入るとは思えませんが!)なら、まず心配はない水深があると見てよろしいでしょう。
撮影地点のMapion地図

(26年12月30日撮影)

(『12月30日の川景色…1』につづく)

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タグ : 白子川 新河岸川

最西端の狭水路・白子川…1

(『師走の新河岸川…7』のつづき)

166036.jpg芝宮橋をくぐって、そのまま新河岸川を上流へ‥‥というのも魅力的ですが、残念ながら艇は後進をかけ、そのままの姿勢でずりずりと200mほど後ずさり。今回ここまでやって来た目的は、他にありました。

先日も触れた、旧水上警察署作成の「東京都河川図」にも載っていた、都内(? 都県境がジグザクに河上を走ってはいますが!)では恐らく、最西端の可航河川‥‥。そう、

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白子川です!

‥‥狭い。幅のわりには護岸がものすごく高い。河口からしていきなり曲がっていて、奥が見通せない。怖気をふるわざるを得ない第一印象。もしやこれは、「呼ばれていない」のでは?

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芝浦の推算潮位、11:14時点で164㎝というゴキゲンな高さに背中を押されて、わずかでも不審な点があったら、横っ跳びに後ずさる気まんまんで最微速突入。

第一橋、落合橋をくぐってみると、逆光に黒く沈んだ先ほどのコワモテとはうらはらに、護岸の反射のせいかポカポカと暖かな、平穏極まる雰囲気。

166039.jpg狭いのは緊張するけれど、これならイケル! と一人合点して、屈曲に合わせ忙しく舵を操りつつ、続けて前進。あれ、右手の護岸に何かぶら下がっているものが‥‥。

消火器でした。

町内会申し合わせの備え付けにしては、ヒモが長すぎる気がします。壁面に刻まれたブラブラの跡が妙におかしく、緊張もだいぶほぐれたような。白子川、はなからかましてくれます!



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後ろを振り返って。屈曲の影に隠れて、たちまち見えなくなる落合橋。新河岸川の川面とも、しばしのお別れです。

写真右手上のラッパ、水位観測施設でしょうか。細流を集め、丘陵を流れ下ってきた川だけに、豪雨時に下流部の急激な増水は、避けられない地勢だからでしょう。
撮影地点のMapion地図

(26年12月30日撮影)

(『最西端の狭水路・白子川…2』につづく)

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タグ : 新河岸川 白子川

師走の新河岸川…7

(『師走の新河岸川…6』のつづき)

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ここは瀬替え前の名残りか、河上を県境がジグザグに走るところ。笹目橋からここまで、我が艇は東京都と埼玉県を、3回も行ったり来たりしたことになります。

前方に見える5径間の桁橋は、芝宮橋。今までの1径間でひとまたぎする橋たちにくらべて、ぐっとローカル色豊かになってきました。

166032.jpg幅もだいぶ狭まってきて、両岸も土留めの鋼矢板は打ってあるものの、半ば崩れかけていたり、洗掘を防ぐため小型のテトラポッドがごろごろと積んであったりと、明らかに二線級の河相を呈してきました。

この上流に朝霞水門(『年の瀬の荒川…7』参照)があるので、大した流下能力を求められていないこともあるのでしょう。

さて水深は、いったん2m台まで浅くなってから、川幅が狭まると3m、4mとぐんぐん深くなり、芝宮橋の直前では5.2mを数えるまでに。狭い川幅による、流速のせいなのでしょうか。そういえば、狭い区間に入ってから、少し流速を感じるようになりました。


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芝宮橋をくぐって。基部の前後、わずかな高さのみに水切りを設けた四角い橋脚、その向こうに広がる風景は、冬枯れの土手と、ぱらぱらと鉄塔や煙突が顔を出すだけ。

ここだけ切り取ってみると、とても東京近郊とは思えない川景色です。どこか、宮城県の福地運河(『福地運河の水門…4』参照)を思い出させるものがありました。

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166035.jpg芝宮橋の裏側を仰いでみると、I形鋼の桁に波形鋼板の床板を乗せた、単純明快な構造。管路、電路のたぐいも一切見られません。河川敷の管理道路を渡すために造られた、コストを抑えた橋といったところでしょうか。

くぐったところで魚探を見てみると、橋の下では3m台までふたたび浅くなり、橋を過ぎるとまたも深くなってゆくという、凹凸の激しい状態でした。

橋脚を避けて浚渫でもした名残りなのか、それともテトラポッドなど沈置物の影響で、むらのある洗掘が起こっているのか‥‥。いずれにせよ、可航域としての整備がされていないことを感じさせたものです。
撮影地点のMapion地図

(26年12月30日撮影)

(『最西端の狭水路・白子川…1』につづく)

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タグ : 新河岸川 橋の裏側

師走の新河岸川…6

(『師走の新河岸川…5』のつづき)

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166027.jpg下路式の橋が絶えると、都内区間も残り少なくなったお知らせ。高圧線の鉄塔を橋詰に従える、新早瀬橋の向こうには、笹目橋の赤い桁が小さく見えてきました。

高砂鐵工のあたりもそうでしたが、堤防の積み増しが、かなりの延長に渡って行われたようですね。旧来の堤防の上に、まだ新しいコンクリートの肌を見せた増築部分が、白く陽光を反射して、静かな川面にも姿を映しています。

魚探の感を見ると、水深3.2m。独航艀の入っていた区間からくらべれば、少し浅くなってはきたものの、十分余裕があります。河底の状態も、ご覧のとおりなだらか。

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笹目橋に近づいてきました。過去ログ「新河岸川再訪…9」でも触れましたが、潮位が低く流速の早い時間帯は、この橋の直下中央の水面が、もこりと盛り上がるほど不自然な波が立っていました。

底状が平らでないことは明らかで、河底に大穴でも開いているか、岩など沈置物のたぐいでもなければ、こうはなりません。

166029.jpg水上警察作成の「東京都河川図」で確かめてみると、まさにその通り。「笹目橋下浅い」と注記がつき、前後の水深がA.P.-1.2~0.9mあるのに、ここのみ跳ね上がったように、A.P.-0.3m! 大潮の干潮時には、通りたくない水深です。しかし、いったい何が沈んでいるのでしょうね?

この日は潮位が高かったこともあり、直上を通ってもまず危険はなかったのですが、知ってしまえばなおさら、気味の悪いのも確か。大事を取って、北岸沿いに寄せて橋をくぐりました。謎の盛り上がりがある、河道中央さえ避ければ、水深はご覧のとおり、余裕の3.4m。



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笹目橋の向こうは、再び荒川と堤防1本で接する区間。風景は一変し、枯草の法面が迫り、水際には点々と灌木が茂る、のどかな川景色となってきました。流路幅もこの先で、じょうごの口のようにぐっと狭まってきます。
撮影地点のMapion地図

(26年12月30日撮影)

(『師走の新河岸川…7』につづく)

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タグ : 新河岸川