9月11日の水路風景…1
(『月島埠頭にて…2』のつづき)

●道々目にしたものを落穂ひろい的にいくつか。まずは不定期観察、新月島川は森田内燃機さんの前にある、クレーン車を積んだ赤錆バージののぞき込み記録を。干潮時のころあいもよろしく、大きく傾いでいます。
おっ、傾斜度もあってよく見えるかも‥‥と思ってスナップしたら、昨年6月とあんまり変わりなかったような。でも後端にある「UNIC」のかすれたロゴは確認できたので、よしとしましょう。
●ここでちょっとした航路情報を一つ。新月島川から見た朝潮運河の丁字流近く、左手は工事中で台船が張り出し、右寄りを進まなければなりません。
逆光で見えづらいですが、右手護岸沿いに洲が露出し、先に小さな赤い旗を掲げた棹が2本、澪標として立てられているのがわかるでしょうか。

●通り過ぎてから振り返った方が、光の具合もあってよく見えるだろうと一枚。洲というより、石やコンクリ塊を多く含んだガレ場といってよいもの。台船ギリギリまで寄せて、このくらいの近さに迫った感じでしたから、潮位が高く、水面下になるときはゆめご油断めされぬよう。

●7月23日に触れた、朝潮運河に架橋中の新しい人道橋ですが、う~ん、前回とあまり変わっていませんね。いや、橋脚の前後に、まるで門松みたいな形の防護工ができていました。
なんでもトラス橋になるとのことですから、どんなスタイルになるのか今から楽しみ。他の橋でも見られたように、どこかで組み立てた半完成品を台船で運んできて、ヤッと一気に架橋してしまうのかしら。
●こちらは長らく工事の続いている、亀島川水門。塞いだ左径間の堰柱に足場が掛かっていますが、これ、堰柱を撤去して、左径間は完全に閉塞するんですかねえ‥‥。
東雲水門、新小名木川水門と、閉塞され径間を減らされた水門を見てきましたが、次はいよいよ‥‥。2径間を半分にするとなると、4~3径間あった前の2例より、ずいぶん思い切ったことをするなあという感じがします。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『9月11日の水路風景…2』につづく)

にほんブログ村
【▲クリックお願いします】

●道々目にしたものを落穂ひろい的にいくつか。まずは不定期観察、新月島川は森田内燃機さんの前にある、クレーン車を積んだ赤錆バージののぞき込み記録を。干潮時のころあいもよろしく、大きく傾いでいます。
おっ、傾斜度もあってよく見えるかも‥‥と思ってスナップしたら、昨年6月とあんまり変わりなかったような。でも後端にある「UNIC」のかすれたロゴは確認できたので、よしとしましょう。

逆光で見えづらいですが、右手護岸沿いに洲が露出し、先に小さな赤い旗を掲げた棹が2本、澪標として立てられているのがわかるでしょうか。

●通り過ぎてから振り返った方が、光の具合もあってよく見えるだろうと一枚。洲というより、石やコンクリ塊を多く含んだガレ場といってよいもの。台船ギリギリまで寄せて、このくらいの近さに迫った感じでしたから、潮位が高く、水面下になるときはゆめご油断めされぬよう。

●7月23日に触れた、朝潮運河に架橋中の新しい人道橋ですが、う~ん、前回とあまり変わっていませんね。いや、橋脚の前後に、まるで門松みたいな形の防護工ができていました。
なんでもトラス橋になるとのことですから、どんなスタイルになるのか今から楽しみ。他の橋でも見られたように、どこかで組み立てた半完成品を台船で運んできて、ヤッと一気に架橋してしまうのかしら。

東雲水門、新小名木川水門と、閉塞され径間を減らされた水門を見てきましたが、次はいよいよ‥‥。2径間を半分にするとなると、4~3径間あった前の2例より、ずいぶん思い切ったことをするなあという感じがします。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月11日撮影)
(『9月11日の水路風景…2』につづく)

にほんブログ村
【▲クリックお願いします】
6月18日のお散歩で

●ご無沙汰しております。6月18日は母港に用事があったためお休みをいただいて、せっかくなので2時間ばかり近所をお散歩してきました。その折のスナップを少しお目にかけて、生存確認的な小更新とさせていただきます。
曇り空の上靄もかかり、空気がもったりと重そうに感じる天候でしたが、水面は穏やかで走りやすいのが何より。曙運河を南下し新曙橋まで出ると、フェンスで囲った西側橋脚の向こうに土運船「68号千羽丸」の姿が。橋脚の向こうから、泥土をすくったユンボがニュッと顔を出しました。浚渫作業中だったのですね。

ううん、今回も艤装・入渠艇なし。端境期なのか、寂しい状態が続いていますね。複数の船艇で賑わうさまをたびたび目にしてきただけに、残念でしたが、こればかりは致し方ありません。

●港内に出てから隅田川を遡上したところ、浜前水門が閉じているのに気づいて減速。おや、左側の堰柱は色が変わっていますね。耐震補強工事のようです。
向こうには、クレーン船らしいジブが突き出しているのが見えますね。水門に隣接した勝どきマリーナは、閉鎖のため出入りが不便になる上、作業船の碇泊で河道が手狭になり、工期中は大変だろうなあ‥‥。

水を含んだ重そうな翼でバチャン、バチャンともがくさまは哀れで、早速ゴースターン。堰柱にぶつかりそうになるのをだましながら艇を寄せ、「ほら、こっちだよ」と声をかけながら両手で引き上げてやり、何とか水難救助に成功。写真は救難直後、放心状態の鳩さんです。

●よく見てみると、出血は止まっていましたが左の肩に怪我をしており、ぶるぶる震えてもいたので、乾いた古タオルのウェスで拭いてからくるんでやり、まずは保温。河上でカラスにでも襲われて“撃墜”され、落水したことでかえって捕食はまぬがれ、命だけは助かったのかも‥‥と想像。
体力を消耗していたせいか、身じろぎもせず包まれていたものの、行き足を上げるとしきりにもがくので、エンジンの音や振動が怖いのだろうと速度をしぼったところ、おとなしくなりました。鳩さんをいたわるため、スローでの帰港であります。
●帰港してから、さてどうしよう、しばらく家で保護した方がいいかしら‥‥と考えながら片付けていたら、羽毛が乾いてふっくらとし、体力も回復してきたのか、全力で暴れ始めたのです。
せっかく助けたのに、また落水したら元も子もありません。心配ではありましたが、暴れる鳩をなだめながら、木や下草の茂った公園の緑地まで連れて行ってやり、放鳥することに。意外としっかりした足取りで、草むらへ消えていったのを見送って、艇に戻ったのでありました。
(令和4年6月18日撮影)

にほんブログ村
【▲クリックお願いします】
早起き近場散歩…7
(『早起き近場散歩…6』のつづき)
●そろそろと歩かせてマリーナの奥、森田内燃機さん前の桟橋には‥‥好みど真ん中の無骨な曳船が。
星霜を感じさせる、ペンキを塗り重ねた肌の風合いが素敵。機械油の匂いが漂ってくるような"鉄の魅力"に惹かれて、少々近づきすぎたきらいはありますが、ぎりぎりまで間近に迫って、もう心ゆくまで堪能させていただきました。

●四隅を丸めたHゴムのハメコロシ窓と、角ばったアルミサッシというちぐはぐな操舵室の窓配置もさることながら、左手のご丁寧にヒサシと格子まで備えた、小さな丸窓が配されているのも泣かせるものが。
甲板や舷側の黒だけでなく、水線の船艇色も褪色が進んで、年季の入り方が半端ではありません。操舵室側面に掲げられた船名板も、元はニス塗りか何かだったのでしょうが、辛うじて判読できる程度に。名前は「十五三宝丸」でしょうか。

●後付け装備や電線で賑やかな、エンジンケーシング周りの味わい。左端、なぜか緑に塗られた操舵室後妻はHゴムのハメコロシ窓。ファンネルマークがないのは惜しい気がするものの、オレンジの煙突は紅一点といった風で映えますね。
丸めた上端に沿って鎖のハンドレールが渡され、側面には二つのヒサシ付き丸窓、なぜかこちらは格子なし。三菱のロゴ入りステッカーは、この無骨なディテールの中で浮いていますが、ご愛敬といったところ。

●この船尾から眺めた角度が、情報量が圧縮されたこともあってか、感動が実に深いものでした。
以前見た大正末建造の保存曳船「第一芝浦丸」同様の、鎖で縛着した円筒形ゴムフェンダーをまとった船尾周りのたたずまい。そのまろやかな曲面とともに、古典的な滋味にあふれているじゃないですか。大した面積のない後妻へ、律儀に丸窓がうがたれているのもぐっと来ますね。
●今年7月22日以来となりましたが、新月島川通航時のルーチン(?)であるバージ観察を。今回は干潮時でないので、ホールドの中はのぞけませんでした。
今さらの感想で恐縮ですが、水線付近の腐朽がただごとではないのですね。船首近くには大きな穴が‥‥。まあ、左舷を浅場に軽く擱座させているようなので、浸水したとしても大ごとにはならないでしょうが。
(令和3年11月14日撮影)
(『早起き近場散歩…8』につづく)

にほんブログ村

星霜を感じさせる、ペンキを塗り重ねた肌の風合いが素敵。機械油の匂いが漂ってくるような"鉄の魅力"に惹かれて、少々近づきすぎたきらいはありますが、ぎりぎりまで間近に迫って、もう心ゆくまで堪能させていただきました。

●四隅を丸めたHゴムのハメコロシ窓と、角ばったアルミサッシというちぐはぐな操舵室の窓配置もさることながら、左手のご丁寧にヒサシと格子まで備えた、小さな丸窓が配されているのも泣かせるものが。
甲板や舷側の黒だけでなく、水線の船艇色も褪色が進んで、年季の入り方が半端ではありません。操舵室側面に掲げられた船名板も、元はニス塗りか何かだったのでしょうが、辛うじて判読できる程度に。名前は「十五三宝丸」でしょうか。

●後付け装備や電線で賑やかな、エンジンケーシング周りの味わい。左端、なぜか緑に塗られた操舵室後妻はHゴムのハメコロシ窓。ファンネルマークがないのは惜しい気がするものの、オレンジの煙突は紅一点といった風で映えますね。
丸めた上端に沿って鎖のハンドレールが渡され、側面には二つのヒサシ付き丸窓、なぜかこちらは格子なし。三菱のロゴ入りステッカーは、この無骨なディテールの中で浮いていますが、ご愛敬といったところ。

●この船尾から眺めた角度が、情報量が圧縮されたこともあってか、感動が実に深いものでした。
以前見た大正末建造の保存曳船「第一芝浦丸」同様の、鎖で縛着した円筒形ゴムフェンダーをまとった船尾周りのたたずまい。そのまろやかな曲面とともに、古典的な滋味にあふれているじゃないですか。大した面積のない後妻へ、律儀に丸窓がうがたれているのもぐっと来ますね。

今さらの感想で恐縮ですが、水線付近の腐朽がただごとではないのですね。船首近くには大きな穴が‥‥。まあ、左舷を浅場に軽く擱座させているようなので、浸水したとしても大ごとにはならないでしょうが。
(令和3年11月14日撮影)
(『早起き近場散歩…8』につづく)

にほんブログ村
早起き近場散歩…6
(『早起き近場散歩…5』のつづき)
●舵を右に転じて、浜離宮の石垣と緑を眺めながら北上。まだ早い時間とて園内に人影は見られず、水面に点々と水鳥が浮かぶのみで、実に静かです。
木々の向こうにビル群がそびえるおなじみの風景を目にし、この静けさを体感しつつ堤防に囲まれた内水面に浮かんでいると、まさに別天地のおもむき。浮世離れした、といったら大げさでしょうか。

●築地川水門を通って外界へ。風は凪いで、通航する船もまだ少なく、引き波に乱されることのない水面は、油を流したような、という形容がぴったりのてろりとした平らかさ。
朝の水面が見せるこういった表情、大好きです。水門の径間に水鳥が泳いでいるのも、実にのどかな感じがしていいですね。

●陽光を浴びるスイングゲートと、上部構造がなく、頭上の抜けた爽快さを愛でながら通航。出た後は隅田川を少し遡上し、新月島川へ。
浜前水門をくぐると、勝どきマリーナのスタッフが艇や桟橋の清掃をしていて、私の艇を見ると皆さんで「おはようございます!」と声をかけてくれました。ありがたいことです。こちらも気持ちよく挨拶を返しながら、微速でゆるゆると奥へ。

●以前も紹介した、「本橋発動機」の抜き文字が素敵なクレーンのある船台上には、渋いFRP艇が。ええと、昔のヤマハパスポート‥‥いや、違ったかな? とにかく前面2枚窓という、懐かしくなるようなカディのデザインに惹かれたものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年11月14日撮影)
(『早起き近場散歩…7』につづく)

にほんブログ村

木々の向こうにビル群がそびえるおなじみの風景を目にし、この静けさを体感しつつ堤防に囲まれた内水面に浮かんでいると、まさに別天地のおもむき。浮世離れした、といったら大げさでしょうか。

●築地川水門を通って外界へ。風は凪いで、通航する船もまだ少なく、引き波に乱されることのない水面は、油を流したような、という形容がぴったりのてろりとした平らかさ。
朝の水面が見せるこういった表情、大好きです。水門の径間に水鳥が泳いでいるのも、実にのどかな感じがしていいですね。


浜前水門をくぐると、勝どきマリーナのスタッフが艇や桟橋の清掃をしていて、私の艇を見ると皆さんで「おはようございます!」と声をかけてくれました。ありがたいことです。こちらも気持ちよく挨拶を返しながら、微速でゆるゆると奥へ。

●以前も紹介した、「本橋発動機」の抜き文字が素敵なクレーンのある船台上には、渋いFRP艇が。ええと、昔のヤマハパスポート‥‥いや、違ったかな? とにかく前面2枚窓という、懐かしくなるようなカディのデザインに惹かれたものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年11月14日撮影)
(『早起き近場散歩…7』につづく)

にほんブログ村
7月22日の水路風景…2
(『7月22日の水路風景…1』のつづき)

●恒例、新月島川の森田内燃機さん前で、干潮時バージが座洲し傾斜したとき(前回はこちら)に、ホールド内のクレーン車をのぞき込んでみるイベント(?)。
今回は手前で十分減速し、一瞬ながらシートの上に立ち上がって撮ってみたのですが‥‥ううん、あんまり以前と変わらないな。自撮り棒の先にカメラをつけて、タイマーで撮るのがいいかしら。
●京浜運河、湾岸署水上安全課の船溜を拝見。五輪警備で出動艇も増えているせいか、繋留している艇の数もだいぶ少なめです。
下の写真、6月13日に見たときは4隻がズラリと並んでいた、対五輪増備と思しき既製艇も、この日は2隻のみ。警備は海保中心とはいえ、警察もお忙しいことでしょう。

●隅田川を派川との分流点まで遡上してきたところで、エスエスNANO1が永代橋をくぐろうとしているのを見つけ、もしかしたら‥‥としばらく追尾。
間なしにこちらに気づいて振り向いた顔は、やはりZEN船長でした。手を振りながら取舵に当てて、日本橋川に入るところをスナップ。この酷暑、オープン艇でのご案内は厳しいものがありそうです、どうかお気をつけて。

●永代橋で反転、大横川に入り微速に落とすと、まあ汗が噴き出ること。クーラーボックスの冷たいお茶をラッパ飲みしながら進んでいたら、石島橋~巴橋間で、クレーン付き台船や曳船がおり、明らかに工事中。
艇を歩かせながら見てゆくと、南岸に鋼矢板が打ち込まれており、どうやら護岸の改良工事のよう。ご覧のように幅員は十分あり、通航に支障はありませんでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年7月22日撮影)
(『7月22日の水路風景…3』につづく)

にほんブログ村

●恒例、新月島川の森田内燃機さん前で、干潮時バージが座洲し傾斜したとき(前回はこちら)に、ホールド内のクレーン車をのぞき込んでみるイベント(?)。
今回は手前で十分減速し、一瞬ながらシートの上に立ち上がって撮ってみたのですが‥‥ううん、あんまり以前と変わらないな。自撮り棒の先にカメラをつけて、タイマーで撮るのがいいかしら。

下の写真、6月13日に見たときは4隻がズラリと並んでいた、対五輪増備と思しき既製艇も、この日は2隻のみ。警備は海保中心とはいえ、警察もお忙しいことでしょう。


間なしにこちらに気づいて振り向いた顔は、やはりZEN船長でした。手を振りながら取舵に当てて、日本橋川に入るところをスナップ。この酷暑、オープン艇でのご案内は厳しいものがありそうです、どうかお気をつけて。

●永代橋で反転、大横川に入り微速に落とすと、まあ汗が噴き出ること。クーラーボックスの冷たいお茶をラッパ飲みしながら進んでいたら、石島橋~巴橋間で、クレーン付き台船や曳船がおり、明らかに工事中。
艇を歩かせながら見てゆくと、南岸に鋼矢板が打ち込まれており、どうやら護岸の改良工事のよう。ご覧のように幅員は十分あり、通航に支障はありませんでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年7月22日撮影)
(『7月22日の水路風景…3』につづく)

にほんブログ村