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11月15日の水門…1

258001.jpg11月15日は、朝からの快晴を得て上機嫌で近場回りへ。すでにおなじみの面々ばかりですが、今回は水門たちを先にまとめてみたいと思います。

しばらくご無沙汰していた新砂水門を通って、まずは荒川河口へ。交互通航を管制する警戒船の指示に従いながら、逆光に黒く沈む径間に軸線を定め、可動橋や扉体を愛でながら原速で通航。

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戸袋に収まった扉体、収納されているのが常態なので、褪色しにくいのが長所かもしれませんね。それでも新水門が竣工すれば撤去の運命とあって、少々くたびれてきた気も。

点検運転で閉鎖しているところは何度か目にしましたが、視点は西側からのみでしたので、このまま撤去まで過ごしてしまうということになれば、スキンプレートはついにまみえず終わりそう。ちょっと寂しくもあります。

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抜けた後に振り返って。まあ、本当に何度眺めたか、ブログ上でも幾度紹介したか分からないくらい、おなじみ過ぎる角度ですが、頭上が抜けた爽快な光景は、都内の水門では貴重なもの。

スイングゲートの朝潮水門も、隣接して橋ができた今となっては、ますます得難い水門風景となってきた感があります。

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荒川河口を横断し、新左近川水門にもご挨拶。ここも久々の接近で、中川河口下流から砂洲が舌状に伸びているのをすっかり忘れていて、東岸寄りに迂回せず直航コースを採ってしまいました。おかげで、魚探の感が数値を示さなくなるほどの浅瀬に突っ込み、ヒヤリとさせられるはめに。

水門は扉体に剥離や錆が点々と見られるものの、元気そうで何より。ただしその奥は、ご覧のとおり堆砂が進行し、すっかり浅くなって両岸に瀬が露出するほどに。繋留艇で賑わっていたマリーナも撤退し、水路はフェンスで閉鎖され、何とも寂しいものがありました。
埋め立てられてこそいないものの、ここももう、自艇で入って楽しむことはできないのです‥‥。

258005.jpg河口を離れて、荒川を遡上することにしました。穏やかな水面を快走しながら、ついでのようで恐縮ですが閘門様をスナップ。

この角度から見ると、前後扉室の高さの差がはっきりとわかって、いかにも閘門ここにあり、といった感じがして好きなのですよ。閘程とともに、堤防高に合わせた前扉室の役割も理解できて、実にいいアングルだと思っているのです。

(令和2年11月15日撮影)

(『11月15日の水門…2』につづく)

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タグ : 新砂水門新左近川水門荒川ロックゲート砂町運河荒川閘門

新砂水門を俯瞰する…1

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ここしばらく、なかなかまとまった時間が取れず、水の匂いからもだいぶ遠ざかっている気が。そんな中、一昨日は午後遅く用足しが済み、夕方少し時間ができたので、かねてからやってみたかったことを実行することにしました。

歩きはじめて5分、陽射しはもとより、風も濃厚な湿度をはらんでいるのですでに汗だく。救いなのは、勇壮な入道雲がむくむく盛り上がっていること。刻々と形を変えるさまを眺めていると、少しですが暑さを忘れることができます。

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いま歩いているのは、荒川河口橋の上流側歩道。自艇では、それこそ先代艇の時代から数えきれないほどくぐってきて、クルマでも結構な頻度で渡っているのですが、自分の足で歩くのは初めて。

208003.jpgやってみたかったのは、現在工事が進んでいる新・新砂水門の現場の様子を、水面からでは得られない、高い視点から眺めてみたいということ。艇を準備して、水路に出る時間の余裕はなくとも、これなら楽しめるでしょう。

さて、陽射しにじりじり焼かれながら橋の坂道を歩くうち、上に掲げた親柱の手前、取付道路の脇に、道路工事の施工業者の看板を、ずらりと掲げた凹部が。その右隣、「この通りは駐車禁止になります」の注意書きに、「東京水上警察署」の文字が! 水上署は、平成20年で湾岸署になったはずなのに‥‥。この看板、いつからあるんだろう?

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橋が高度を上げると、荒川の川面が見えてきました。台風の影響か、少し強めの南風が入って、水面は細波立っています。

手前には、交互通航である新砂水門の工事区間を管制する、警戒船が赤旗を立てて遊弋しています。その向こうは通航の許可待ちでしょう、黒い船体のフライブリッジ付きクルーザーが漂泊中。さらに対岸には新左近川水門や、夏の陽光に輝く高速道路も見えてと、視点を移してゆく楽しさがある川景色。クルマの車窓からではなく、荒川を歩きながら眺めるのは久しぶりなので、「ああ、キレイだなあ」と、しみじみ口をついて出てしまうほどでした。

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さらに進み、そろそろ新砂水門が見えるころ‥‥と振り返ってみると、おお! ちょうど工事区間を抜けて、客船が一隻出てくるところだ!

視界の端に見えた、矢板で囲まれた工事現場のことはたちまち吹っ飛んで、この客船を少しでもいいポジションでとらえようと、先を急ぐことに。暑いし坂道だけど走るぞ!
撮影地点のMapion地図

(29年8月6日撮影)

(『新砂水門を俯瞰する…2』につづく)

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タグ : 荒川砂町運河新砂水門新左近川水門

新左近川


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新左近川
所在地:東京都江戸川区臨海町1
延長:0.7km(可航区間)
最小水深:メモ参照
最小桁下高:不明
メモ:旧江戸川河口部の一支流である左近川の西端が、埋め立ての進捗にともなって延長された区間で、東半部が親水公園に、西半部が左近川マリーナ(赤鋲印)を中心とした、船溜の水域になっている。荒川(青印)との接続部には、新左近川水門(青鋲印)がある。
水門前後の区間は堆砂により水深が浅いので、進入時の潮位には注意が必要。なお、可航区間のほぼ全域がマリーナということもあり、登録艇以外は原則進入禁止とのこと。
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