10月4日の旧江戸川…3

(『10月4日の旧江戸川…2』のつづき)

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午前中の陽を浴びて、まだまどろむような風情の新川東水門。

通航船は引きも切らないので、川面は引き波で少しざわつき気味ですが、向こうにある船溜の雰囲気も手伝ってか、あくびの出そうなのんびりとした空気を発散していました。

180012.jpg視界がぐっと開ける新中川との合流点といえば、東岸にある三共油化の桟橋。この日も二隻の独航艀がもやい、乗り組みさんの姿も見られました。

船影はたびたび紹介(『10月11日の旧江戸川…2』ほか参照)しているので、少し引いた位置の下流側、真後ろから一枚。今日のしんがりは、船籍港伊東市の「新川丸」。黒くつややかなクルーザー・スターンが素敵です。

180013.jpgちょっと色気が出て、ほんの少し新中川へ寄り道してみる気になりました。

瑞穂大橋を前にしたとき、ちょうどこの角度の空だけ、雲一つなく、薄靄でグラデーションのかかった本当にきれいな青空! この季節を待っていた! と、諸手を挙げて叫びたくなるような美しさでありました。週末ごとの悪天候、長かったですからねえ。


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川面が光で満ちていれば、橋の裏側もおのずと明るくなるもの。仰ぐ梁の一本一本、アイやボルトの一個一個まで輝いて見えますわい。佳き哉、よきかな。

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そして合流点のヌシ(?)、今井水門。いつもながら、この径間数は見ごたえがあるというか、圧倒されるというか。すべての扉体が全開になっているのを目にしたのは、数年ぶりかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(27年10月4日撮影)

(『10月4日の新中川…1』につづく)

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タグ : 旧江戸川 新中川 新川東水門 今井水門 橋の裏側 独航艀

3月16日の川景色…5

(『3月16日の川景色…4』のつづき)

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148037.jpg風が川面を走り、さざ波の立つ旧江戸川を遡上して、東西線鉄橋にさしかかったあたり。旧江戸川も、近年護岸の修景やテラス化が急速に進み、鋼矢板むき出しの武骨な表情だった妙見島南端の鼻も、ご覧のとおりお化粧してさっぱりとした感じに。

旧江戸川名物(?)の、堤防を乗り越える排水管も同様、吐口をテラスに隠されて、だいぶおとなしい見てくれになりましたね。4年前、「10月11日の旧江戸川…1」の写真と、くらべてみてください。

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おなじみ新川東水門にもご挨拶。鼻先を突っ込んで、仰いだところで、迫力ある表情をものしてやろうと思ったものの、結果はいま一つ。しかし、だいぶ色あせてきたなあ‥‥。

18年、過去ログ「旧江戸川下流部…2」で訪ねたときは、扉体の色も深みのあるブルーで、遠くから見てもよく目立っていたのですが。今や靄がかった空に、溶け込みそうなくらいです。
撮影地点のMapion地図

148039.jpg帰路、河口近くまで下ってくると、数隻の遡上船に混じって、ひときわ高々と引き波を立てて上ってくる二隻の艇が目につきました。あっ、消防艇だ! こんなところで出会うのは、本当に珍しいですね。

臨港署の「はるみ」(右写真)と「しぶき」、爆音も勇ましく、赤い船体に白い船首波を目立たせて、実に力強い遡上シーン。サイレンは鳴らしていませんでしたから、航行訓練でしょうか。以前旧江戸川で、屋形船の船火事があったことが思い出されました。

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(26年3月16日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 旧江戸川 新川東水門 消防艇 妙見島

新川畔をお散歩…8

(『新川畔をお散歩…7』のつづき)

130036.jpg新川口児童遊園の入口には、河畔整備の予定や竣工後のイメージ画が貼られていました。左下には、新川さくら館の完成予想図も見えますね。

先ほど見た看板と同様、この付近の工事は平成24~25年度となっており、「緑道等整備」は25年度以降とありました。この1~2年内に、全区間の整備がほぼ完了するのでしょう。


130037.jpg新川口橋を北詰から。ああ、銘板や側面を撮っておくべきだった…。橋の下は埋め立て区間ではありますが、外観からして閉塞後の竣工でなく、確実に舟航時代を知っている橋ですよね。

橋を渡る道路は結構な交通量で、バスも走っていました。バス停の名前はもちろん「新川口」! 「青べか物語」の昔を思わせるような、旧来の地名が残されているのは嬉しいことです。

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新川口橋の上から東に目をやると、樋門と新川東水門が重なって見えました。手前の空き地には暗渠の点検口なのか、地面から突き出た土管にマンホールが。

埋め立てられた旧河道は、高い柵に囲まれて、入って観察するには具合の悪い状態。橋と樋門の間には、柵に挟まれるようにして舗装された人道が通っていて、自転車が盛んに走り抜けてゆきました。

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樋門に銘板でもないかしらと、柵の周りをウロウロしてみたものの、ついにそれらしいものは発見できず…。仕方なく、人道から柵にカメラを突っ込んで、樋門越しの新川東水門を一枚。

扉体の上がり具合からして、ほんの細目にしか開いていないのでしょうが、暗渠からの流量は結構なものでした。旧江戸川と新川の、水位差が実感できます。

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最後はやはり、新川東水門の全景でシメたいものと、高い護岸によじ登り、柵にしがみつくようにして一枚。扉体や巻上機室は更新されたものの、この水門も舟航時代を知っている構造物の一つ。撤去された新川西水門と、同時代の竣工なのですね。

ほんのつまみ食い程度ではありましたが、新川初訪、大いに楽しめました。貸し自転車でもあったら、次回は全区間を見て回りたいものです。
撮影地点のMapion地図

(25年8月4日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 新川 新川東水門 樋門

新川東水門と船溜…2

(『新川東水門と船溜…1』のつづき)

100006.jpgそして船溜最奥部の樋門。河道は土堤ですっかり締め切られ、中央部に設けられたこの小さな樋門から、水位低下化区間に導水、新川に落とされた水は、西端の排水機場で中川へ放水されているわけです。

初夢大妄想・ここに閘門が欲しい!」でも触れたように、個人的にはぜひ閘門を設けて、中川・荒川への通航を復活させてほしいところでもあります。


100007.jpg新川東水門の裏側は、あまり眺める機会がなかったので、ちょっと新鮮。設備の更新はされているので新しく見えますが、堰柱などコンクリート部分は昭和40年の竣工以来のもので、結構なベテラン水門なのです。

そういえば、エドルネさんが「新川散策その① 移り変わる新川橋の景色」(エドルネ日記)で触れられていた、新川で“試運転”していた和船らしき舟たち、その後どうなったのでしょう。運航しているのかな?

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100009.jpgさて、戻りましょうかと艇を回して、水門をくぐりざまに見上げた扉体を何枚かパシャパシャと。橋の裏側ならぬ、水門の裏側です。

目についたのは扉体下端、戸当り部分の赤錆と、管理橋(?)の側面に渡された、扉体洗浄のための配管から突き出したノズル群。洗浄装置があっても、重量のかかる戸当たりのシール(で、いいのかな)は、やはり錆びるのは避けられないようです。

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振り返ると、巻上機室の窓に反射した陽光がギラリ。うだるような夏日の川面に似合う、ワイルドな表情を見せてくれました。


(24年7月29日撮影)

(『今井水門と江戸川水閘門』につづく)

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タグ : 新川東水門

新川東水門と船溜…1

100001.jpg7月29日は、おなじみ旧江戸川を訪ねてきました。34℃を超える結構な猛暑日でしたが、加えて朝から南風が強く、べたついた熱風と陽射しで汗だくになりつつの船行きとなりました。

三枚洲の水路を徐航して通過中、葛西臨海公園の桟橋に、珍しくカワセミが。ここで出会うのは初めてです。水に親しむ季節ですから、日本橋航路のみならず、他の路線にも忙しく駆け回っているのでしょう。

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妙見島を過ぎて、新川東水門の前を通過するとき、ふと思い出しました。この中、以前入ったことはあるのですが、写真を撮っていなかったのです。

十数年越しの付き合いであるにもかかわらず、うかつなことでした。時間も余裕があることだし、ちょっとお邪魔してゆくことにしました。

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水門をくぐった直後の眺め。右径間近くは、屋形船がもやっているので、左径間から入ることにしました。

水門で守られている水面だけあり、堤防が途切れて空がぐっと広くなるのが印象的。釣り船や屋形船が林立する木の杭にもやい、奥には船宿の看板も見えるなど、かつての「葛西水郷」の面影が感じられるような、ひなびた良い雰囲気の船溜です。

100004.jpg入って左、南側には小型の釣り船が何隻か。小型とはいっても、甲板上には漁具がところ狭しと積まれ、護岸上には網やブイが干されており、プレジャーでないお仕事ブネの匂いがしますね。

岸には低い家並が迫り、奥には葉を繁らせた木が枝を広げていて、生活感のある中にのんびりとした空気が漂い、これまたよいものでした。



100005.jpg船宿・岡田屋さんの屋形船や小屋が見られる北側。背後の家を見ていると、本流の堤防より低まっているものの、一階分くらいの高さはありそうで、土地の低さが実感されます。

ご存じのとおり、ここは江戸時代以来の沿海運河・新川の東口だったところ。一帯の地盤沈下により流路のほぼすべてが水位低下化河川とされ、この船溜区間を残して、外部からは孤立した水面となったわけですが、現役時代は、船溜としての利用度はどのくらいだったのでしょう。
衰えたといえどかつてのメインライン、通航量は結構あったでしょうから、閉塞されてからの方が、船溜としての価値は高まったのかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(24年7月29日撮影)

(『新川東水門と船溜…2』につづく)

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タグ : 新川東水門 旧江戸川 水上バス カワセミ