3月16日の川景色…3
(『3月16日の川景色…2』のつづき)

●閘門様を通って、水位低下化水域を出ることにしましょう。平成橋の北側で待っていると、電光掲示板と放送で「進入可」の指示が。もうゲートは開いたのかしらと近づいてみたら、おや、まだ排水中でしたか。まあ、急ぐ舟路でもないので、排水とゲートの上昇シーンを楽しみながら待って、おなじみの閘室へ。
●荒川を下りつつ横断し、180度回頭で背割堤の向こう、中川にもちょっと寄り道してみました。遡上を開始したところで、プレーニングで下ってくる警備艇と反航。
艇名は「あじさい」、ハルナンバーは「視22」。この型の艇と航行中に行き会うのは、初めてかも。南風で波立つ川面を、ピッチングしながら駆け抜ける姿、なかなか勇壮でした。
●西日を浴びて白く輝く新川排水機場を、正面から一枚。以前陸路訪ねたときと同様、2径間からポンプアップ中でした。
水の落とし口とあってか、右手には釣り人さんの姿もちらほら。ここでUターンして下航したのですが、実はもっと下流から、江戸川競艇場の警戒艇が、随伴してきていたのでした。
●警戒艇、ずいぶん慌てた様子ですっ飛んで来られたので、先に説明なければとこちらから接近。排水機場の写真をとりに来ただけで、コースは通りません、とお詫びしながら申し開きすると、「ああ、派出所の下のアレねえ!」と、納得された様子。
ちょうどレース中だったようで、「コースの近くで引き波を立てられたら心配だったから」と、笑って離れてゆきました。う~ん、コース付近まで、全速で突っ込まれた例が過去にあったのかなあ‥‥。

●ふたたび反転して下り、荒川河口から旧江戸川に向かうことに。葛西臨海公園~三枚洲間の水路(本来は旧江戸川の一部らしいですが)に入ると、あっ、ここにも台船がいくつか見えますね。浚渫かな、それとも設標でしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(26年3月16日撮影)
(『3月16日の川景色…4』につづく)

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●閘門様を通って、水位低下化水域を出ることにしましょう。平成橋の北側で待っていると、電光掲示板と放送で「進入可」の指示が。もうゲートは開いたのかしらと近づいてみたら、おや、まだ排水中でしたか。まあ、急ぐ舟路でもないので、排水とゲートの上昇シーンを楽しみながら待って、おなじみの閘室へ。

艇名は「あじさい」、ハルナンバーは「視22」。この型の艇と航行中に行き会うのは、初めてかも。南風で波立つ川面を、ピッチングしながら駆け抜ける姿、なかなか勇壮でした。

水の落とし口とあってか、右手には釣り人さんの姿もちらほら。ここでUターンして下航したのですが、実はもっと下流から、江戸川競艇場の警戒艇が、随伴してきていたのでした。

ちょうどレース中だったようで、「コースの近くで引き波を立てられたら心配だったから」と、笑って離れてゆきました。う~ん、コース付近まで、全速で突っ込まれた例が過去にあったのかなあ‥‥。

●ふたたび反転して下り、荒川河口から旧江戸川に向かうことに。葛西臨海公園~三枚洲間の水路(本来は旧江戸川の一部らしいですが)に入ると、あっ、ここにも台船がいくつか見えますね。浚渫かな、それとも設標でしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(26年3月16日撮影)
(『3月16日の川景色…4』につづく)

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新川畔をお散歩…4
(『新川畔をお散歩…3』のつづき)

●河畔にテラスがあるということは、排水機場の吐口が間近に見られる…。というわけで、テラスの端へ行ってみました。
おお、もう目と鼻の先に。少し鉄筋が露出して、星霜を経た味わいがまた佳し。
ぼさっと眺めていると…、あっ!
放水が始まった!

●最初はサラサラと控え目だった流れが、見る間に全開となり大瀑布(?)と化す瞬間に立ち会えて、もう血沸き肉躍るのなんの。…安上がりなカタルシスであります。
●放水シーンの余韻冷めやらぬまま、西水門広場を離れて、新川畔を東へ1.5㎞ほど進んだ、「江戸川区 新川さくら館」へ。
7月1日にオープンしたばかりの区営公共施設で、集会所や多目的ホールのほか、喫茶室を兼ねたお休み処もあるとのこと。有料駐車場もあるので、クルマでも気軽に立ち寄れます。
●ご覧のとおり、郷土博物館と見まがうばかりの徹底した和風テイスト。できたての白壁や瓦が、夏の日差しを反射してキレイでした。
この蔵造りの建物が「お休み処」で、喫茶のほか、地元の産物である小松菜や金魚に関連した食品、グッズなどのお土産も販売している、いわば物産館でもあります。さっそく涼みがてら飛び込んで、ソフトクリームやあんみつをいただき、小松菜を練りこんだお菓子を買ったりと、お土産も物色して楽しんだのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…5』につづく)

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おお、もう目と鼻の先に。少し鉄筋が露出して、星霜を経た味わいがまた佳し。
ぼさっと眺めていると…、あっ!
放水が始まった!

●最初はサラサラと控え目だった流れが、見る間に全開となり大瀑布(?)と化す瞬間に立ち会えて、もう血沸き肉躍るのなんの。…安上がりなカタルシスであります。

7月1日にオープンしたばかりの区営公共施設で、集会所や多目的ホールのほか、喫茶室を兼ねたお休み処もあるとのこと。有料駐車場もあるので、クルマでも気軽に立ち寄れます。

この蔵造りの建物が「お休み処」で、喫茶のほか、地元の産物である小松菜や金魚に関連した食品、グッズなどのお土産も販売している、いわば物産館でもあります。さっそく涼みがてら飛び込んで、ソフトクリームやあんみつをいただき、小松菜を練りこんだお菓子を買ったりと、お土産も物色して楽しんだのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…5』につづく)

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新川畔をお散歩…1

何分閉塞水面のこととて、自艇で通れないのが災いしてつい後回しになってしまいましたが、小名木川に続くかつての沿海運河の一つ、内川回しのメインラインとあれば、関心がわかぬはずはありません。
沿岸全てを歩きたいところでしたが、この猛暑とあってさすがに今回は控え、スポット的に見て回ってきました。
●最初に訪ねたのは、中川と接する新川西水門広場。旧水門の堰柱を1本だけ保存しつつ、周囲を水辺の公園として整備したものです。
江戸時代の火の見櫓を模した展望台が名物なのですが、残念、工事中で登ることはできませんでした。右に見えるツタで覆われた柱が、保存された新川西水門の堰柱です。

●公園に入って、まず目を引かれたのがこの西水門橋。ラティス桁というのでしょうか、アングルを×に組み合わせた、古典味を感じさせるスタイルが佳し。こげ茶の塗装もよく似合っていますね。
一見古そうに見えるこの橋、平成19年3月に竣工したとのこと(えどがわ区民ニュース『西水門橋完成記念式典』参照)。しかも元々ここには橋がなく、全くの新設橋なのだそうです。あまり見られないこの形式が、選ばれた理由を知りたいものですね。

「千本桜」を名乗るだけあって、実に濃厚な桜並木、白木の柵を設けたテラスが消失点まで続く、胸のすくような水路風景。いや、自艇で走ってみたくなりますねえ。閉塞水面であることが、本当に惜しまれます。

火の見櫓の展望台は、すっぽりとネットをかぶって、外観すら拝むことができません。この上から新川を眺めるのを、楽しみにしていたのですが…。

●トンネルを出たところで、新川排水機場の裏側が視界いっぱいにドンと。中川から見た表側はおなじみですが、いつもながら、裏に回って眺めるというのは新鮮です。
盛大に水が吸い込まれているのを想像していたら、この時点ではポンプを運転していなかったのでしょう、水面はいたって静かでした。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…2』につづく)

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2月10日の中川下流部…3
(『2月10日の中川下流部…2』のつづき)

●中央環状線の清新町出入口、この角度から見るとスゴイなあ…。90度に渡る曲線部分に、桁が一本も見当たらないのは、やはり強烈な眺めですね。
「吊られる桁 VS 喰われるトラス」のように、途中で本線の桁下からワイヤーが伸びているのかしら、と思ったくらいです。

●葛西橋の東端部は、吊橋構造で強度を補った西側と違い、あっさり目の鋼桁橋です。屈曲の外側、背割堤上に続く高架を眺めながら、しばらく変化に乏しい川景色が続きますが、穏やかな好天とあって、爽快感あふれる眺めです。
水深はご覧のとおり、4m超をキープしほぼ安定しています。独行艀が通る実用舟運河川として、まず不安のない水深に整備されているといってよいでしょう。
●右手に見えてきた大型物件は、新川排水機場。閉塞された水位低下化河川、新川の西口にあって排水を担う施設で、東口には旧江戸川に面した、新川東水門(『新川東水門と船溜…1』ほか参照)があります。
少し下流側から引いて撮ったので、排水機場が右の樋門より小さめに写ってしまいましたが、周囲の構造物との位置関係はお分かりいただけるでしょう。ここで目を引かれるのは、一番左に見えているアレ…。
●堤防上ににょっきりと立つこれは、かつてここにあった、旧新川西水門の堰柱の1本です。2径間、3本の堰柱があったうち上流側の一つを、撤去せずに残したものですね。
以前も触れましたが、新川はかつての中川をはさんで小名木川へ続く、旧江戸川~隅田川間を結んだ沿海運河の東側区間でした。旧新川西水門の堰柱は、可航水路としての新川の、現役末期をしのばせる遺構といってよいでしょう。
現在この周りは、水門名を冠した「新川西水門広場」として整備され、江戸時代風の火の見櫓や、新川畔に植えられた桜並木とともに、水辺の公園として親しまれているそうです。
【撮影地点のMapion地図】
(25年2月10日撮影)
(『2月10日の中川下流部…4』につづく)

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●中央環状線の清新町出入口、この角度から見るとスゴイなあ…。90度に渡る曲線部分に、桁が一本も見当たらないのは、やはり強烈な眺めですね。
「吊られる桁 VS 喰われるトラス」のように、途中で本線の桁下からワイヤーが伸びているのかしら、と思ったくらいです。


水深はご覧のとおり、4m超をキープしほぼ安定しています。独行艀が通る実用舟運河川として、まず不安のない水深に整備されているといってよいでしょう。

少し下流側から引いて撮ったので、排水機場が右の樋門より小さめに写ってしまいましたが、周囲の構造物との位置関係はお分かりいただけるでしょう。ここで目を引かれるのは、一番左に見えているアレ…。

以前も触れましたが、新川はかつての中川をはさんで小名木川へ続く、旧江戸川~隅田川間を結んだ沿海運河の東側区間でした。旧新川西水門の堰柱は、可航水路としての新川の、現役末期をしのばせる遺構といってよいでしょう。
現在この周りは、水門名を冠した「新川西水門広場」として整備され、江戸時代風の火の見櫓や、新川畔に植えられた桜並木とともに、水辺の公園として親しまれているそうです。
【撮影地点のMapion地図】
(25年2月10日撮影)
(『2月10日の中川下流部…4』につづく)

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初夢大妄想・ここに閘門が欲しい!
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