5月4日の水路風景…3
(『5月4日の水路風景…2』のつづき)

●鯉幟、一つ忘れていました。先ほどの総武線鉄橋橋詰にあったものの、すぐ上流側の一群。光の加減もあるのでしょうが、白壁にカラフルな鯉たちがよく映えて、この日見た中で一番きれいでした。
●旧第一径間の閉塞工事が進む、お久しぶりの新小名木川水門と正対。前回、昨年10月とくらべてみると、角落しが取り去られて、扉体がふたたびあらわになったようですね。
い、いや、ちょっと様子が違うな。扉体じゃないですよね? 近づいてくぐりざま、よっく観察してみると‥‥。

●扉体ではなく、コンクリートの壁でした。堰柱側面、角落しの戸溝も埋められており、また天端には通路の手すりが組み付けられているのも見られ、すでに閉塞は完了していたのですね。ラグーナテンボスの謎閘門を思い出させ、物悲しさが漂う外観でありました。
●東側はまだ鋼管矢板で囲われていましたが、こちらから見た方が、手すりが連なる様子もわかり、ツライチで塗り込めぶりが際立っています。
旧扉体は芯材(?)として、はまったままこの中に塗り込められているのかしら? 名古屋の松重閘門もそれを疑わせるものがありましたが、ゲートを廃止・閉塞する際、鉄筋代わりに扉体を塗り込める例は多いのでしょうか。ちょっと好奇心をそそられます。

●ゆるゆる水路徘徊とて、そのまま小名木川を微速で東航。新高橋をくぐったところで、振り返って江東有数の美トラスを一枚。潮時もいいようだし、十字流を右折して大横川へ入りましょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…4』につづく)

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●鯉幟、一つ忘れていました。先ほどの総武線鉄橋橋詰にあったものの、すぐ上流側の一群。光の加減もあるのでしょうが、白壁にカラフルな鯉たちがよく映えて、この日見た中で一番きれいでした。

い、いや、ちょっと様子が違うな。扉体じゃないですよね? 近づいてくぐりざま、よっく観察してみると‥‥。

●扉体ではなく、コンクリートの壁でした。堰柱側面、角落しの戸溝も埋められており、また天端には通路の手すりが組み付けられているのも見られ、すでに閉塞は完了していたのですね。ラグーナテンボスの謎閘門を思い出させ、物悲しさが漂う外観でありました。

旧扉体は芯材(?)として、はまったままこの中に塗り込められているのかしら? 名古屋の松重閘門もそれを疑わせるものがありましたが、ゲートを廃止・閉塞する際、鉄筋代わりに扉体を塗り込める例は多いのでしょうか。ちょっと好奇心をそそられます。

●ゆるゆる水路徘徊とて、そのまま小名木川を微速で東航。新高橋をくぐったところで、振り返って江東有数の美トラスを一枚。潮時もいいようだし、十字流を右折して大横川へ入りましょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年5月4日撮影)
(『5月4日の水路風景…4』につづく)

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10月24日の内部河川…12
(『10月24日の内部河川…11』のつづき)

●「お世話様でした~」とお礼を言上しながら、閘室を出て微速前進。振り返ってみると左手、工事中らしくわさわさと落ち着かない様子。小緑地でもできるのかな?

●小名木川の西側、感潮区間も台船や曳船があちこちにもやい、護岸やテラスの工事が続いているのは横十間川同様。写真は閘門を出てすぐ、大横川との十字流東側にいたクレーン船「東庄丸81」の甲板上。
錆色の巨大なグラブがごろりと転がしてあるさま、何回か見かけましたが、やはり惹かれるものが。怖いもの見たさというか、鉄の爪が発散する禍々しさがまた魅力といったところでしょうか。
●大富橋の西では、コンクリートスラブらしい板を並べた台船に目を奪われました。表面に鉄筋がトゲトゲと突き出ており、裏面には一方に「返し」の曲面が‥‥ははあ、これからテラスの護岸に貼るのですね。
テラスはさらに前進して、河道は狭まることになりますが、耐震性を強化したものになるとのことですから、より堅牢で安全性の高い散策路となることでしょう。
●小名木川では、この秋初めての冬鳥の姿を見ることができ、嬉しくなりました。えーと、ヒドリガモかな? 間違っていたらごめんね。
10羽ほどの群れで、こちらを警戒しながらも飛び去ることなく、静かにたたずんでいる風情。クリッとした黒い目が可愛らしいですね。これからさまざまな水鳥たちが帰ってくると思うと、楽しみです。

●さて、新名木川水門をくぐって、隅田川に出るとしましょうか‥‥と、振り返ったら、あらら、閉鎖されていた左径間、堰柱が切断、撤去されているじゃないですか。
やはり左径間はこのまま廃止となり、右側2径間を活かした水門として再構成する気配が濃厚になってきました。いや、マイタゲートやセクターゲートとか、ゲート形式を変えて復活する可能性も‥‥(ブルブル頭を振って)ありませんね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『新旧の「汐路丸」とともに』につづく)

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●「お世話様でした~」とお礼を言上しながら、閘室を出て微速前進。振り返ってみると左手、工事中らしくわさわさと落ち着かない様子。小緑地でもできるのかな?

●小名木川の西側、感潮区間も台船や曳船があちこちにもやい、護岸やテラスの工事が続いているのは横十間川同様。写真は閘門を出てすぐ、大横川との十字流東側にいたクレーン船「東庄丸81」の甲板上。
錆色の巨大なグラブがごろりと転がしてあるさま、何回か見かけましたが、やはり惹かれるものが。怖いもの見たさというか、鉄の爪が発散する禍々しさがまた魅力といったところでしょうか。

テラスはさらに前進して、河道は狭まることになりますが、耐震性を強化したものになるとのことですから、より堅牢で安全性の高い散策路となることでしょう。

10羽ほどの群れで、こちらを警戒しながらも飛び去ることなく、静かにたたずんでいる風情。クリッとした黒い目が可愛らしいですね。これからさまざまな水鳥たちが帰ってくると思うと、楽しみです。

●さて、新名木川水門をくぐって、隅田川に出るとしましょうか‥‥と、振り返ったら、あらら、閉鎖されていた左径間、堰柱が切断、撤去されているじゃないですか。
やはり左径間はこのまま廃止となり、右側2径間を活かした水門として再構成する気配が濃厚になってきました。いや、マイタゲートやセクターゲートとか、ゲート形式を変えて復活する可能性も‥‥(ブルブル頭を振って)ありませんね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『新旧の「汐路丸」とともに』につづく)

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12月9日の川景色…1
(『12月9日のフネブネ…3』のつづき)

●フネブネで一つ取りこぼしが。帰路、多摩運河を出て多摩川の澪筋をたどろうとしていたら、浅瀬を下流に大きく避けた航路を取って、一隻の小型艇が西航してくるのが見えました。
遠目のシルエットは、妙に船体が扁平で四角く、そのくせ上部構造のかさがある、頭でっかちな印象。一瞬、ファンボート(プロペラ艇)かと思ってしまいました。昔、月刊「世界の艦船」で読んだのですが、かつて海上保安庁が浅瀬の多い多摩川河口域で用いるため、ファンボートを一隻だけ運用していたことが頭の片隅にあったのです。
●近づいてみると、舷側表記から神奈川県警(横浜水警)の「やまゆり」と判明。ファンボートなんかではなく、どうやらカタマランのようです。
まあしかし、舷側が低くて這うようなスタイルですね。カディがかさ張っているので、お世辞にもスマートとはいえない外観ですが、担当水域に合わせて船型を考えたのでしょうか。運河の出口で停止して進入を待ち、乗り組みの方と手を振りあって別れました。

●以下、この日に眺めた川景色や物件から、気になったものをいくつか。扇橋閘門の工事進捗を見ておきたくなり、小名木川へ。以前も触れた新小名木川水門、更新工事はほぼ終わったようで、足場も右端を残して外されていました。
う~ん、見たかぎり、やはり左径間はこのまま廃止されるのか‥‥。前にも触れた扉体の番号はもとより、堰柱の補強や再塗装もなされていないあたり、ちょっと異様な光景ではあります。

●東から裏側を見て。前後を角落しで塞がれているものの、旧扉体は残されているのですね。工事はまだ途中で、これからコンクリートで閉塞するとかされるのかしら(ぐぐれ)。
鉄板で巻き立てられた堰柱の天端を見ると、ボルトが出ていますね。単なる痕跡なのか、それとも管理棟からこの上に橋でも架けるのかなと、あれこれ想像してしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月9日撮影)
(『12月9日の川景色…2』につづく)

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●フネブネで一つ取りこぼしが。帰路、多摩運河を出て多摩川の澪筋をたどろうとしていたら、浅瀬を下流に大きく避けた航路を取って、一隻の小型艇が西航してくるのが見えました。
遠目のシルエットは、妙に船体が扁平で四角く、そのくせ上部構造のかさがある、頭でっかちな印象。一瞬、ファンボート(プロペラ艇)かと思ってしまいました。昔、月刊「世界の艦船」で読んだのですが、かつて海上保安庁が浅瀬の多い多摩川河口域で用いるため、ファンボートを一隻だけ運用していたことが頭の片隅にあったのです。

まあしかし、舷側が低くて這うようなスタイルですね。カディがかさ張っているので、お世辞にもスマートとはいえない外観ですが、担当水域に合わせて船型を考えたのでしょうか。運河の出口で停止して進入を待ち、乗り組みの方と手を振りあって別れました。

●以下、この日に眺めた川景色や物件から、気になったものをいくつか。扇橋閘門の工事進捗を見ておきたくなり、小名木川へ。以前も触れた新小名木川水門、更新工事はほぼ終わったようで、足場も右端を残して外されていました。
う~ん、見たかぎり、やはり左径間はこのまま廃止されるのか‥‥。前にも触れた扉体の番号はもとより、堰柱の補強や再塗装もなされていないあたり、ちょっと異様な光景ではあります。


鉄板で巻き立てられた堰柱の天端を見ると、ボルトが出ていますね。単なる痕跡なのか、それとも管理棟からこの上に橋でも架けるのかなと、あれこれ想像してしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月9日撮影)
(『12月9日の川景色…2』につづく)

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工事中の扇橋閘門を訪ねて…1
(『豊海橋の仮橋』のつづき)

●先行するバウカディも小名木川に入ったので、ともに面舵を切って進入。扇橋閘門の更新工事が始まってだいぶたちますが、まだ訪ねたことがなかったので、一度様子を見ておこうと思ったのです。
新小名木川水門、工事が残り1径間になったのはいいのですが、扉体に振られた番号がちょっとおかしいような‥‥。
中央が1で右が2、この伝でゆくと、左径間に3を割り振るのかな? まさか、東雲水門みたいに、左径間を廃止して埋めてしまうなんてことはありませんよね? 裏から見たら、従来の扉体がはまったままでした。

●高橋(たかばし)船着場が、位置を旧に復していました。撮影のお手伝いで、2回に渡ってもやいを取り、また新小名木川水門の開閉や、今はなき東京製粉通いのバージ便に出会えたりと、貴重なシーンを目の当たりにできた思い出深い場所でもあります。
●高橋船着場が元に戻ったのは、テラス護岸の更新工事が終わったからです。
昨年、「4月16日のさくらしべ降る水路…4」では、鋼管矢板で錆色一色だったここも、今や真新しいコンクリートの肌がまぶしいほど。最近の水辺整備のスピードには、まったく目を見張るばかりですね。

●東航すると、工事未了の区間がはじまり、資材を積んだ台船やクレーン船やらで、まだまだ賑やか。雰囲気のよい曳船もいくつか見られて、目移りします。
台船にもやうこちらは「第八江東丸」。グレーの船体色が渋く、重心の低い落ち着いたスタイル。排気は甲板室側面に取られているので、停泊時にエンジンを回すと、乗り組みさんはちょっとツラそうではあります。
(30年5月20日撮影)
(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…2』につづく)

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新小名木川水門、工事が残り1径間になったのはいいのですが、扉体に振られた番号がちょっとおかしいような‥‥。
中央が1で右が2、この伝でゆくと、左径間に3を割り振るのかな? まさか、東雲水門みたいに、左径間を廃止して埋めてしまうなんてことはありませんよね? 裏から見たら、従来の扉体がはまったままでした。

●高橋(たかばし)船着場が、位置を旧に復していました。撮影のお手伝いで、2回に渡ってもやいを取り、また新小名木川水門の開閉や、今はなき東京製粉通いのバージ便に出会えたりと、貴重なシーンを目の当たりにできた思い出深い場所でもあります。

昨年、「4月16日のさくらしべ降る水路…4」では、鋼管矢板で錆色一色だったここも、今や真新しいコンクリートの肌がまぶしいほど。最近の水辺整備のスピードには、まったく目を見張るばかりですね。

●東航すると、工事未了の区間がはじまり、資材を積んだ台船やクレーン船やらで、まだまだ賑やか。雰囲気のよい曳船もいくつか見られて、目移りします。
台船にもやうこちらは「第八江東丸」。グレーの船体色が渋く、重心の低い落ち着いたスタイル。排気は甲板室側面に取られているので、停泊時にエンジンを回すと、乗り組みさんはちょっとツラそうではあります。
(30年5月20日撮影)
(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…2』につづく)

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