平成最後の川走り納め…9
(『平成最後の川走り納め…8』のつづき)
●クレーン船のすぐ上流にあった、松本橋の仮橋。むらなく錆びた鋼材の桁と、高欄の白さが対照的です。仮橋とはいえ街灯も備え、自転車が盛んに渡っており交通量は少なくありません。
旧橋はすでに橋脚、橋台とも撤去され跡形もなく、強い風が吹いたらゆらゆら揺れそうな、細身の仮橋のみが頼りなげに架かっている、といった風情でした。

●小岩大橋はリベット組みに加えて桁幅もあり、ギリギリまで迫ってから眺める持ち送りズラリの物量もあって、重厚な印象。スラブの小口にはタイルも貼ってあるのですね。
ええ、何ていうんでしょう、肌色というかピンクというか、この塗色がいかにも昔の鋼橋という感じがして、嫌いではないんですよね。

●そして辰巳新橋。明和橋、大杉橋と並ぶ新中川の重鎮(?)で、空が抜けていることも手伝い、まあ魅力的な表情。近づいてから仰いだ様子も素敵だったので、1月1日からのタイトルに掲げさせていただきました。

●長さがいい塩梅で惹かれるトラス、総武線中川放水路橋梁。ちょうど向こうを快速電車が通過してゆきました。
さらに進むと、上一色橋の下流でみたびのクレーン船が出現。今度も橋の改架工事と思っていたら、手前の台船にコンクリートスラブらしきものを載せているのが見えました。どうやら、堤防の法面を整備する工事のようですね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…10』につづく)

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旧橋はすでに橋脚、橋台とも撤去され跡形もなく、強い風が吹いたらゆらゆら揺れそうな、細身の仮橋のみが頼りなげに架かっている、といった風情でした。

●小岩大橋はリベット組みに加えて桁幅もあり、ギリギリまで迫ってから眺める持ち送りズラリの物量もあって、重厚な印象。スラブの小口にはタイルも貼ってあるのですね。
ええ、何ていうんでしょう、肌色というかピンクというか、この塗色がいかにも昔の鋼橋という感じがして、嫌いではないんですよね。

●そして辰巳新橋。明和橋、大杉橋と並ぶ新中川の重鎮(?)で、空が抜けていることも手伝い、まあ魅力的な表情。近づいてから仰いだ様子も素敵だったので、1月1日からのタイトルに掲げさせていただきました。


さらに進むと、上一色橋の下流でみたびのクレーン船が出現。今度も橋の改架工事と思っていたら、手前の台船にコンクリートスラブらしきものを載せているのが見えました。どうやら、堤防の法面を整備する工事のようですね。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…10』につづく)

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平成最後の川走り納め…8
(『平成最後の川走り納め…7』のつづき)
●首都高をくぐり、新椿橋から見た上流側の水面は、一変したといっても大げさではありませんでした。まあ、この流路幅にしては、意外なほどの波立ちです。
写真が不鮮明で恐縮ですが、波長は短いもののうねりがあり、波頭は砕けて、一部に白波が立っているほど。新中川は西へ緩やかに曲がっているので、風向と河道がぴったり合致した結果、この荒れ模様になったのではと推測。

●繋留場も断続していることから、行き足はもとよりしぼりがちにしていたのですが、これではさらに徐航せざるをえません。それでも、ズシン、ズシンという衝撃とともに盛大にしぶきが上がり、フロントグラスはたちまち白くなってゆきました。

●斜張橋、大杉橋を見上げて。初めて新中川を通ったときから、どこか惹かれるところのある橋でしたが、冬の青空をバックに近づいて仰いでみると、大げさでなく神々しいほどでした!
剣を思わせる鋭いエッジの主塔が陽光を浴びて輝き、天端から降り注ぐような放射型ワイヤーのグリーンも美しく、舵を握りながらほれぼれと見上げたものです。
●新中川の「標準型」たる鋼鈑桁橋、鹿本橋。橋脚のアーチ状にくり抜いたデザインも、時代を感じさせて良いですね。
その向こうに見える鹿骨新橋は、橋脚ごとに路面から下がったバルコニーを持つ眺望重視タイプといってよいもの。ううん、水深に不安がなく、沿岸も割と単調(失礼)なので、やはり「橋づくし」になってしまうなあ。

●西岸にクレーン船が現れました。側面に港興業の社名が入り、船名はわかりません。このすぐ上流、松本橋の改架工事に出動したのでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…9』につづく)

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写真が不鮮明で恐縮ですが、波長は短いもののうねりがあり、波頭は砕けて、一部に白波が立っているほど。新中川は西へ緩やかに曲がっているので、風向と河道がぴったり合致した結果、この荒れ模様になったのではと推測。

●繋留場も断続していることから、行き足はもとよりしぼりがちにしていたのですが、これではさらに徐航せざるをえません。それでも、ズシン、ズシンという衝撃とともに盛大にしぶきが上がり、フロントグラスはたちまち白くなってゆきました。

●斜張橋、大杉橋を見上げて。初めて新中川を通ったときから、どこか惹かれるところのある橋でしたが、冬の青空をバックに近づいて仰いでみると、大げさでなく神々しいほどでした!
剣を思わせる鋭いエッジの主塔が陽光を浴びて輝き、天端から降り注ぐような放射型ワイヤーのグリーンも美しく、舵を握りながらほれぼれと見上げたものです。

その向こうに見える鹿骨新橋は、橋脚ごとに路面から下がったバルコニーを持つ眺望重視タイプといってよいもの。ううん、水深に不安がなく、沿岸も割と単調(失礼)なので、やはり「橋づくし」になってしまうなあ。

●西岸にクレーン船が現れました。側面に港興業の社名が入り、船名はわかりません。このすぐ上流、松本橋の改架工事に出動したのでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…9』につづく)

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平成最後の川走り納め…7
(『平成最後の川走り納め…6』のつづき)

●新今井橋を振り返ると、上流側に瑞穂大橋同様の横断幕があり、橋が停止線代わりになっていました。残り5径間、工事の先は長そうですね。
●持ち送りズラリが魅力的な瑞江大橋。川に対してほぼ45°の角度で渡っているため延長があり、当然持ち送りの数も多く、遠目に見てもよく目立ちます。
今井水門で防がれていた北西風が吹き付けるようになり、川面に立つさざ波も、それにともなって波高を増してきました。速度は落としていても、硬い衝撃が艇を襲ってくるように。

●そして新中川の顔役たる擬古典調、明和橋。抜けるような蒼穹をバックに、変わらぬ構造美を見せてくれました。

●春江橋の裏側。恐らく時期を同じくして整備されたのでしょう、鋼管むき出しの橋脚を備えた簡素な桁橋で、下流側に人道橋を併設。新中川ではよく見られるタイプです。
しかし、ますます風は強く、波もより硬質になってきました。上下流を新椿橋・南椿橋に挟まれた首都高小松川線の向こう、白波が立っているような‥‥?
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…8』につづく)

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●新今井橋を振り返ると、上流側に瑞穂大橋同様の横断幕があり、橋が停止線代わりになっていました。残り5径間、工事の先は長そうですね。

今井水門で防がれていた北西風が吹き付けるようになり、川面に立つさざ波も、それにともなって波高を増してきました。速度は落としていても、硬い衝撃が艇を襲ってくるように。

●そして新中川の顔役たる擬古典調、明和橋。抜けるような蒼穹をバックに、変わらぬ構造美を見せてくれました。


しかし、ますます風は強く、波もより硬質になってきました。上下流を新椿橋・南椿橋に挟まれた首都高小松川線の向こう、白波が立っているような‥‥?
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…8』につづく)

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平成最後の川走り納め…6
(『平成最後の川走り納め…5』のつづき)
●施工中の3径間を見て。左のすっぽりと養生された堰柱が補強工事たけなわ、右の足場のみかかった堰柱はまだこれから、といったところでしょうか。
しかし、3径間を塞いでいるとなれば、いかな河床勾配の緩やかな新中川とて、堰上げの影響で開放径間の流速が早まっているかも。まあ、これは通ってみればわかるでしょう。

●わずか2径間となった従来の扉体を前にすると、7番までズラリと並んでいたころのかつてを思い出して、ちょっと寂しい感じもしますね。
さて、通ってみると、水面は渦を巻いて波立ち、やはり閉塞による影響はあるのだなと感じました。ただ、強い北西風による吹き寄せもあったでしょうから、堰上げによる抵抗だけとはいい切れないかもしれません。

●くぐった直後、閉塞中の径間を振り返って。近いだけに、角落しの重量感や足場の高さが肌に感じられて、水門の工事現場特有の迫力があります。

●更新済みの径間を上流側から。扉体の塗色はグレー系のようでもあり、ステンレス未塗装の生地のようでもあり。何がしか目立つ色に塗った方が、保安上もよいと思うのですが、褪せるつど広大な面積を塗りなおす手間を考えると、メンテナンスフリーにしたいというのが正直なところでしょうね。
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…7』につづく)

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しかし、3径間を塞いでいるとなれば、いかな河床勾配の緩やかな新中川とて、堰上げの影響で開放径間の流速が早まっているかも。まあ、これは通ってみればわかるでしょう。


さて、通ってみると、水面は渦を巻いて波立ち、やはり閉塞による影響はあるのだなと感じました。ただ、強い北西風による吹き寄せもあったでしょうから、堰上げによる抵抗だけとはいい切れないかもしれません。

●くぐった直後、閉塞中の径間を振り返って。近いだけに、角落しの重量感や足場の高さが肌に感じられて、水門の工事現場特有の迫力があります。

●更新済みの径間を上流側から。扉体の塗色はグレー系のようでもあり、ステンレス未塗装の生地のようでもあり。何がしか目立つ色に塗った方が、保安上もよいと思うのですが、褪せるつど広大な面積を塗りなおす手間を考えると、メンテナンスフリーにしたいというのが正直なところでしょうね。
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…7』につづく)

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平成最後の川走り納め…5
(『平成最後の川走り納め…4』のつづき)

●西水路を出て振り返った妙見島北端。工場など建物が堤防に迫っているので、南端ほど“要塞感”はありませんが、そのシルエットはちょっと軍艦島を思わせるものが。
本流に出て少しスロットルを開け、扉体の色褪せが進んだ新川東水門に見送られながら、さらに遡上。見ておきたいものもあって、久しぶりに新中川を通しで走ってみようと思ったのです。

●瑞穂大橋越しに見た、更新工事中の今井水門。ここの進捗を見ておきたかったんですよ。従来の扉体は右2径間を残すのみ、左2径間はすでに更新が完了しているようですね。
瑞穂大橋の側面には、黄色い地のよく目立つ横断幕が。ははあ、通航できるのは右2径間のみなので、交互通航というわけですか。

●警戒船の指示を待っていたら、すぐに旗で進入をうながしてくれたので、微速前進。左の更新成った径間に近づいてみたいのですが、どうもかなわなそうな雰囲気なので、遠くから眺めるにとどめました。
扉体はどうやら、ギリギリ水面上にあって、通水はしているようですね。巻上機室から堰柱に扉体まで、全体的にグレー系でまとめられ、スッキリした外観ですがちょっとメリハリに乏しい感じも。扉体は改めて別の色に塗られるのかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…6』につづく)

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本流に出て少しスロットルを開け、扉体の色褪せが進んだ新川東水門に見送られながら、さらに遡上。見ておきたいものもあって、久しぶりに新中川を通しで走ってみようと思ったのです。


瑞穂大橋の側面には、黄色い地のよく目立つ横断幕が。ははあ、通航できるのは右2径間のみなので、交互通航というわけですか。

●警戒船の指示を待っていたら、すぐに旗で進入をうながしてくれたので、微速前進。左の更新成った径間に近づいてみたいのですが、どうもかなわなそうな雰囲気なので、遠くから眺めるにとどめました。
扉体はどうやら、ギリギリ水面上にあって、通水はしているようですね。巻上機室から堰柱に扉体まで、全体的にグレー系でまとめられ、スッキリした外観ですがちょっとメリハリに乏しい感じも。扉体は改めて別の色に塗られるのかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(30年12月30日撮影)
(『平成最後の川走り納め…6』につづく)

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