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2月6日の旧江戸川…3

(『2月6日の旧江戸川…2』のつづき)

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妙見島の北端に達して、西岸がのぞけた瞬間、まあ、驚きました!
新川東水門が撤去されている!

令和2年度川走り納め…9」でも触れた記事では、耐震補強とありましたから、その語感から勝手に想像して、堰柱周りは残ると思っていたのですが。まさか全面建て替えだったとは‥‥。

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近づいて上流側から見たところ。両端は鋼管矢板でなく、厚みのあるコンクリート擁壁が堤防から前進して設けられているのがわかります。

写真奥に見える、水面から堤防を越えて伸びる数本の管路は、新川への導水用でしょうか。水門が再建されるにしても、やはりその奥に閘門を設け、新川を走れるようにしていただきたいなあ‥‥と相変わらずの妄想。

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276014.jpgほんの少しだけ新中川にも寄り道。設備更新中の今井水門も、進捗が気になりますからね。令和2年12月とくらべて、1~3径間が工事中なのは同じでしたが、堰柱間に桁が渡され、巻上機が備えられていました。

右写真は水門前にいたクレーン船。ジブの紅白の塗色が、吸い込まれそうな青空に映えて、まあキレイなこと。冬の水路から仰ぐ青空ほど美しいものはないと、毎度のことながらしみじみ思う加齢船頭であります。

276015.jpg‥‥さて、旧江戸川に戻ったところで、ちょっと前から視界にチラチラ入っていた、違和感ありまくりなモノについて触れたいと思います。

最初、視界の端にあったときは、愚かにも船堀のタワーだと思い込んでいたのですが、それにしては頭でっかちだし、何より場所的におかしい。今井橋の向こうに屹立した姿を認識するに至り、(ようやく)その異様な圧が半端ないことに気づいたのでありました。
撮影地点のMapion地図

(令和4年2月6日撮影)

(『2月6日の旧江戸川…4』につづく)

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タグ : 旧江戸川新中川新川東水門今井水門

令和2年度川走り納め…8

(『花畑運河の絵葉書』のつづき)

260071.jpg道々、水鳥の姿は見かけたものの、いずれも1~2羽から数羽のレベルで、大きな集団には出会いませんでした。

そこへきて鹿骨のあたりまで下ってくると、いきなりヒドリガモの大艦隊(!)がいたのですから、目を奪われました。餌があるのか、環境が良いのかはわかりませんが、護岸沿いに固まっている姿が可愛らしいですね。


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新中川とくればやはり外せないのが、明和橋。逆光の中、いかにも鋼橋らしい凛とした魅力を放っていました。空はうろこ雲が広がり、秋の夕暮れどきのような、ちょっと寂しくなるような雰囲気です。

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明和橋下流の繋留場は空きが目立ち、船影の薄いのが気になりましたが、そんな中で目を引かれたのが、ぽつりともやっていたこの業務船。

船首の作業甲板に立つユニック、船尾にまとめられたコンソールに高いブルワークと、小さいながら鋼船の魅力が詰まったスタイル。しかし、甲板上の散らかり具合や塗料の褪色から、長く放置されているような感じが。次の職場に恵まれるといいのですが‥‥。

260074.jpg今井水門が見えてきました。新中川とももうすぐお別れです。設備の更新が西側4径間まで進み、残り3径間も旧扉体が撤去され、角落しで塞がれて今や工事たけなわ。

上航艇が中央、第4径間を通る姿勢を見せたので、こちらはその隣、第5径間をくぐって向こうへ出ることにしました。


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下流側に出ると、いいタイミングで陽が差してきて、水門のよい表情をものすることができました。

巻上機室が以前より張り出した形となり、堰柱も鋼材でガッチリと補強されて、旧扉体のころよりずいぶんといかつく、頼もしい感じになりましたね。扉体が塗装されないのはちょっと残念な気もしますが、コスト的にもこのやり方がベターな選択なのでしょう。
撮影地点のMapion地図

(令和2年12月29日撮影)

(『令和2年度川走り納め…9』につづく)

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タグ : 新中川今井水門明和橋水辺の鳥たち

令和2年度川走り納め…7

(『花畑運河再訪…7』のつづき)

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川走り収めということで、帰路は新中川を南下することにしました。分流点を過ぎ、高砂諏訪橋をくぐってから振り返り一枚。まだ雲は多いですが、ときおり日が差して川面を照らしてくれます。

260067.jpg八剱橋(やつるぎばし)は架け替え工事を継続中で、錆色の仮橋は人道橋のみ。中央径間には「航路」の表示が。西岸にはクレーンや台船が見られました。

そういえば、平成30年末も新中川を訪ねていたんでしたっけ。花畑運河の初訪も平成20年末だったし、どうもこのあたりは年の瀬にご縁があるようです。


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旧橋脚はすっかり撤去され、新たな橋脚が完成していました。橋台は未施工のようで、車道・人道橋に分かれていたころの旧橋台が、そのまま残されています。

260069.jpg奥戸街道を渡す奥戸新橋を振り返って。桁下端の曲線が優美で、塗色も桁の形状によく似合い、眺めていて気持ちのよい橋。

しかし、東側に大きな剥離がいくつかあるのが惜しいですね。場所からして衝突の痕でもなさそうだし、何が原因なのでしょう。


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で、毎度通るたびに吸い寄せられて恐縮ですが、新中川の橋で白眉は、やはり辰巳新橋。擬古典調の明和橋が力強い剛の魅力なら、スマートな辰巳新橋は、たおやかな柔の魅力といっていいかも。アーチ頂部裏面に生じる影に、なぜかすごく惹かれるものがありました。
撮影地点のMapion地図

(令和2年12月29日撮影)

(『花畑運河の絵葉書』につづく)

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タグ : 新中川

平成最後の川走り納め…11

(『平成最後の川走り納め…10』のつづき)

229051.jpgコンクリートの白い肌が、まだ若さを感じさせる三輪橋。バルコニーのラインや橋灯のデザインもお洒落ですね。あら、桁側面はハトさんがズラリ‥‥陽当たりがよいので、きっと暖かなのでしょうね。

下写真、細田橋は例によって人道橋併設の橋ですが、桁のみならず橋脚も汚れて、くたびれぶりは痛々しいほどですね。こちらも架け替えが近いのでしょうか。

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229053.jpg高砂諏訪橋をくぐったところで、中川本流との分流点に到達。左手に広大な流路と、青砥橋のシルエットが見えてきました。

ここから上平井橋までの蛇行区間は、浅瀬やガレ場が多く、よほど通り馴れていなければ緊張を強いられるところ。ただこの十年ほど、テラス化や護岸改良が盛んに行われ、浚渫など河道整備も進んだようですから、以前よりは随分ましになったはずです。

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とはいうものの、さっそく右手に意図不明のブイが数個出現したりして、不安をかき立てられるものが。ここは用心して魚探の感を確かめながら、微速でそろりと歩かせるとしましょう。久しぶりに通るので、沿岸の変化が観察できるのは楽しみではあります。
撮影地点のMapion地図

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護岸の工事は続いているようで、分流点から業務船の姿がいくつか見られたのですが、左手に見えたこれはコンクリート打設用らしい設備を載せた台船に、数隻の曳船がもやったもの。蛇行する河道の軸線が風向と合ったからでしょう、写真のように白波が立ち、陽光が乱反射する川面をゆっくりと下ります。

(30年12月30日撮影)

(『平成最後の川走り納め…12』につづく)

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タグ : 新中川中川曳船

平成最後の川走り納め…10

(『平成最後の川走り納め…9』のつづき)

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229047.jpgもう一つの中川放水路橋梁、こちらは新金線のそれに迫って一枚。光線の塩梅もよろしく、リベットがくっきり浮き出た構造美を堪能。

裏側もいいですね。新金線は単線の貨物線ですが、ご覧のとおり用地は複線分確保されているようで、上流側に同じ形の橋脚のみが建てられていました。


229048.jpgおお、また錆色の仮橋が。ここは八剱橋(やつるぎばし)があったところです。

以前通ったときは、そんなに古い橋と思えなかったのですが、もう架け替えなのですね。人道橋が車道橋と別に併設されていたので、1本にまとめるということでしょうか。


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下流側にいたクレーン船にもやう曳船、「東庄丸871」に惹かれて。機械室の後ろに操舵室を配した端正な姿。船名の抜き文字がつくる陰翳が素敵。黒い船体色は引き締まった感じで、手入れも行き届いておりいい雰囲気でした。

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旧八剱橋の橋脚と橋台が、まだ撤去されずに残っていました。こちらは車道橋の橋脚でしょう。「東庄丸871」の写真の左にも、切断された車道橋の桁と、人道橋の橋台周りが見えますね。次に訪れたときには、どんな橋が架かっているでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(30年12月30日撮影)

(『平成最後の川走り納め…11』につづく)

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タグ : 新中川曳船橋の裏側