10月24日の内部河川…12
(『10月24日の内部河川…11』のつづき)

●「お世話様でした~」とお礼を言上しながら、閘室を出て微速前進。振り返ってみると左手、工事中らしくわさわさと落ち着かない様子。小緑地でもできるのかな?

●小名木川の西側、感潮区間も台船や曳船があちこちにもやい、護岸やテラスの工事が続いているのは横十間川同様。写真は閘門を出てすぐ、大横川との十字流東側にいたクレーン船「東庄丸81」の甲板上。
錆色の巨大なグラブがごろりと転がしてあるさま、何回か見かけましたが、やはり惹かれるものが。怖いもの見たさというか、鉄の爪が発散する禍々しさがまた魅力といったところでしょうか。
●大富橋の西では、コンクリートスラブらしい板を並べた台船に目を奪われました。表面に鉄筋がトゲトゲと突き出ており、裏面には一方に「返し」の曲面が‥‥ははあ、これからテラスの護岸に貼るのですね。
テラスはさらに前進して、河道は狭まることになりますが、耐震性を強化したものになるとのことですから、より堅牢で安全性の高い散策路となることでしょう。
●小名木川では、この秋初めての冬鳥の姿を見ることができ、嬉しくなりました。えーと、ヒドリガモかな? 間違っていたらごめんね。
10羽ほどの群れで、こちらを警戒しながらも飛び去ることなく、静かにたたずんでいる風情。クリッとした黒い目が可愛らしいですね。これからさまざまな水鳥たちが帰ってくると思うと、楽しみです。

●さて、新名木川水門をくぐって、隅田川に出るとしましょうか‥‥と、振り返ったら、あらら、閉鎖されていた左径間、堰柱が切断、撤去されているじゃないですか。
やはり左径間はこのまま廃止となり、右側2径間を活かした水門として再構成する気配が濃厚になってきました。いや、マイタゲートやセクターゲートとか、ゲート形式を変えて復活する可能性も‥‥(ブルブル頭を振って)ありませんね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『新旧の「汐路丸」とともに』につづく)

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●「お世話様でした~」とお礼を言上しながら、閘室を出て微速前進。振り返ってみると左手、工事中らしくわさわさと落ち着かない様子。小緑地でもできるのかな?

●小名木川の西側、感潮区間も台船や曳船があちこちにもやい、護岸やテラスの工事が続いているのは横十間川同様。写真は閘門を出てすぐ、大横川との十字流東側にいたクレーン船「東庄丸81」の甲板上。
錆色の巨大なグラブがごろりと転がしてあるさま、何回か見かけましたが、やはり惹かれるものが。怖いもの見たさというか、鉄の爪が発散する禍々しさがまた魅力といったところでしょうか。

テラスはさらに前進して、河道は狭まることになりますが、耐震性を強化したものになるとのことですから、より堅牢で安全性の高い散策路となることでしょう。

10羽ほどの群れで、こちらを警戒しながらも飛び去ることなく、静かにたたずんでいる風情。クリッとした黒い目が可愛らしいですね。これからさまざまな水鳥たちが帰ってくると思うと、楽しみです。

●さて、新名木川水門をくぐって、隅田川に出るとしましょうか‥‥と、振り返ったら、あらら、閉鎖されていた左径間、堰柱が切断、撤去されているじゃないですか。
やはり左径間はこのまま廃止となり、右側2径間を活かした水門として再構成する気配が濃厚になってきました。いや、マイタゲートやセクターゲートとか、ゲート形式を変えて復活する可能性も‥‥(ブルブル頭を振って)ありませんね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『新旧の「汐路丸」とともに』につづく)

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10月24日の内部河川…11
(『10月24日の内部河川…10』のつづき)

●大島橋西詰の橋脚にバウづけして、もやっていた豆曳船をスナップ。ファンネルが見えないので、左舷か船尾の排気でしょうか。エンジンケーシング上の可愛らしいハッチとトップライトがチャームポイントに思えました。船名はわかりませんでしたが、船籍は神奈川県のようですね。
●小名木川との十字流、クローバー橋の下を右に折れて西へ。橋の中央には、横十間川の工事を注意する横断幕も。どの川もおしなべて釣り人さんの多い日でしたが、ここの角々が一番密度が高かった‥‥。
オマツリしやしないかしらと思うほどの人数で、例によって声をかけつつ、首をすくめて恐縮しながらの通航。南側に、横十間川親水公園からの落とし口があるので、魚が集まりやすいのかな?

●扇橋閘門を通って、水位低下化水域を出るとしましょう。いつもは閘門に気を取られて、手前にある小松橋の魅力的な姿になかなか目がいかないもの。
今回は後扉室ゲートを開放していてくれたこともあって、ちょっとだけ気持ちに余裕があり、全容をスナップした後、構造美を愛でながらくぐることができました。
●ゲートを開放してくれていると、こうして仰ぎながら閘室に進入できるのが「いいところ。ゴムフェンダーがずらりと並ぶ側壁の高密度感、いつ眺めてもよいものです。
以前に入閘しても、忘れられたように運転が始まらなかったこと(笑)もありましたが、今回はもちろんそんなことはなく、ちゃんと監視カメラで見ていてくださり、接舷すると同時に「ゲートを閉めまーす」と放送がありました。

●おなじみの光景といえばそうなので、今回は少し視点を変えて。扇橋閘門、注排水のバイパスが両側壁に数ヶ所開口しているタイプで、注水が始まると、ご覧のように前扉室に近い場所から、順番に水流が湧き出してくるのが見えるんですよ。
水流がつくる波紋が側壁から中央に伸びつつ、じりじりとこちらに近づいてくるのを見るのは、ちょっとしたスリルでもあり。もっとも注水はソフトなので、ボートフックでしっかり側壁に取り付いていれば、振り回されたりせずまず心配のないレベルではあります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…12』につづく)

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●大島橋西詰の橋脚にバウづけして、もやっていた豆曳船をスナップ。ファンネルが見えないので、左舷か船尾の排気でしょうか。エンジンケーシング上の可愛らしいハッチとトップライトがチャームポイントに思えました。船名はわかりませんでしたが、船籍は神奈川県のようですね。

オマツリしやしないかしらと思うほどの人数で、例によって声をかけつつ、首をすくめて恐縮しながらの通航。南側に、横十間川親水公園からの落とし口があるので、魚が集まりやすいのかな?

●扇橋閘門を通って、水位低下化水域を出るとしましょう。いつもは閘門に気を取られて、手前にある小松橋の魅力的な姿になかなか目がいかないもの。
今回は後扉室ゲートを開放していてくれたこともあって、ちょっとだけ気持ちに余裕があり、全容をスナップした後、構造美を愛でながらくぐることができました。

以前に入閘しても、忘れられたように運転が始まらなかったこと(笑)もありましたが、今回はもちろんそんなことはなく、ちゃんと監視カメラで見ていてくださり、接舷すると同時に「ゲートを閉めまーす」と放送がありました。

●おなじみの光景といえばそうなので、今回は少し視点を変えて。扇橋閘門、注排水のバイパスが両側壁に数ヶ所開口しているタイプで、注水が始まると、ご覧のように前扉室に近い場所から、順番に水流が湧き出してくるのが見えるんですよ。
水流がつくる波紋が側壁から中央に伸びつつ、じりじりとこちらに近づいてくるのを見るのは、ちょっとしたスリルでもあり。もっとも注水はソフトなので、ボートフックでしっかり側壁に取り付いていれば、振り回されたりせずまず心配のないレベルではあります。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年10月24日撮影)
(『10月24日の内部河川…12』につづく)

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お花見水路の道々で…10
(『お花見水路の道々で…9』のつづき)
●いったん途切れた護岸工事の区間は、東深川橋の東側でふたたび鋼管矢板が両岸に並び始め、その奥ではこれも先ほど同様、浚渫作業中の様子。
工事で徐航や交互通航の区間が設定されるのは、一見面倒なように思えますが、趣味者の視点ではいうまでもなくごちそうの部類。平日でなくては拝めない光景ですからね。

●接近中に、ユンボがガバーッと水しぶきを上げ始めたので、ズームでたぐって一枚。いいシーンがものせたとニンマリです。拙者、浚渫大好き侍に御座候‥‥。
●大横川との十字流に至れば、扇橋閘門も間近。最近通閘していないし‥‥と吸い寄せられそうになりながら、本日のお題はお花見と、後ろ髪を引かれる思いで面舵。
前扉室の手前では、一人のんびりと開扉を待つカヤックが。水位低下化区間の桜も、ちょっと見てみたかったなあ。

●この日の干潮は、12時43分にA.P.+0.08mという推算潮位。通航時刻は12時を少し過ぎたところで、低い橋の連続する大横川を通るには、まこと格好の潮時というわけです。

●いや、このボリューム感! 練兵衛橋~東富橋間の濃厚さ、枝の低さには数歩譲るものの、この小名木川以南の南北に走る区間も、大いに堪能できる美しさと量感を備えていますよね!
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…11』につづく)

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工事で徐航や交互通航の区間が設定されるのは、一見面倒なように思えますが、趣味者の視点ではいうまでもなくごちそうの部類。平日でなくては拝めない光景ですからね。

●接近中に、ユンボがガバーッと水しぶきを上げ始めたので、ズームでたぐって一枚。いいシーンがものせたとニンマリです。拙者、浚渫大好き侍に御座候‥‥。

前扉室の手前では、一人のんびりと開扉を待つカヤックが。水位低下化区間の桜も、ちょっと見てみたかったなあ。

●この日の干潮は、12時43分にA.P.+0.08mという推算潮位。通航時刻は12時を少し過ぎたところで、低い橋の連続する大横川を通るには、まこと格好の潮時というわけです。

●いや、このボリューム感! 練兵衛橋~東富橋間の濃厚さ、枝の低さには数歩譲るものの、この小名木川以南の南北に走る区間も、大いに堪能できる美しさと量感を備えていますよね!
(令和3年3月31日撮影)
(『お花見水路の道々で…11』につづく)

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11月10日の水路風景…4
(『11月10日の水路風景…3』のつづき)
●さて、スカイツリー目指して北十間川を西航したわけですが、いつも似たような写真を載せるのも気づまりなので、一つ変化の記録を。
水路者にとっては“鉄塔世界の門”たる京成橋、金属パネルに養生されて、工事中でした。大型橋でなくとも、スカイツリーとテラスに面したこのエリアの顔の一つ、優先的に補修工事がなされるのもうなずけます。

●帰路、西側をアップで見たところ。足場の桁下高がA.P.で示されているのが面白いですね。水位低下化区間でなく、感潮河川だったら、この時点だと水面下にもぐってしまっている高さです(笑)。

●定番のスカイツリーを見上げた一枚は、おしなり橋の近く、正真正銘の櫓下に至ってからグッと仰いだところを。空気が澄んでいたので、構造の1本1本までディテールもくっきり。

●でまあ、扇橋閘門を通って帰港したわけですが、当然ながら時間の経過とともにさらに潮位は高まっていて、閘程実に2.9m! 惜しい、あとちょっとで3mだったのにいぃ‥‥。
ガンネルに立ってボートフックを構えていると、満水時は余裕で地面が見えるレベル! すでに傾いた秋の陽が、か細く射しこむゲートを眺めながら、嬉しくこの水路行を締めくくったのでありました。
【撮影地点のMapion地図】
(元年11月10日撮影)
(この項おわり)

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水路者にとっては“鉄塔世界の門”たる京成橋、金属パネルに養生されて、工事中でした。大型橋でなくとも、スカイツリーとテラスに面したこのエリアの顔の一つ、優先的に補修工事がなされるのもうなずけます。

●帰路、西側をアップで見たところ。足場の桁下高がA.P.で示されているのが面白いですね。水位低下化区間でなく、感潮河川だったら、この時点だと水面下にもぐってしまっている高さです(笑)。

●定番のスカイツリーを見上げた一枚は、おしなり橋の近く、正真正銘の櫓下に至ってからグッと仰いだところを。空気が澄んでいたので、構造の1本1本までディテールもくっきり。


ガンネルに立ってボートフックを構えていると、満水時は余裕で地面が見えるレベル! すでに傾いた秋の陽が、か細く射しこむゲートを眺めながら、嬉しくこの水路行を締めくくったのでありました。
【撮影地点のMapion地図】
(元年11月10日撮影)
(この項おわり)

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