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今切川河口堰

(『鍋川閘門…4』のつづき)

239116.jpg徳島市川内町、旧吉野川河口堰とは双璧といってよい存在、今切川河口堰に到着。すぐ下流に鯛浜橋があるので、正面から全貌を望むことができました。

ここも同様に閘門を併設しているのですが、同じ線図から起こしたのか、外観が旧吉野川のそれと瓜二つ。堰柱の数が1基多いことが違いはあるものの、本当にそっくりですね!
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タグ : 今切川河口堰 今切川 閘門 徳島市

加賀須野橋…4

(『加賀須野橋…3』のつづき)

239092.jpg一つ積み忘れ。下流側、通航船向けの二色信号と、橋脚前に設けられた防護杭。信号はずいぶん小さく見えますね。防護杭はFRPか何かで被覆された分厚いフェンダーで覆われていて、各橋脚の上下流に1本づつ備えられています。

大屈曲の頂点付近にあり、本船からすれば舵取りの難しい場所ではあるように思えました。まして径間が今の半分だった、先代橋のころにおいておや!

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加賀須野橋の上から、上流側を望んだところ。手前には航路を示すブイが見えますね。

橋は国道11号加賀須野大橋、その向こうは高速道路、徳島自動車道の橋。次の共栄橋も含めて、本船が通れるよう桁下高を高く取ってあり、一般道であっても河畔から河畔へ渡るような、生活道路ではないことがわかります。いわゆる“普通の橋”は、約4㎞上流へ遡った鯛浜橋までありません。そういった意味でも、加賀須野橋は貴重な存在なのですね。

239094.jpg遮断機に併設されていた、縦型の電光掲示板も一枚。信号が赤になり、遮断機が下りておそらく音響の警報も鳴り、この掲示板に表示が出てと、橋の運転中は賑やかなことでしょう。

しかし、勝鬨橋のような跳開橋と違って、桁が水平に上がる昇開橋は、橋上で待っている人の視界がさえぎられず、通航船を目と鼻の先で眺められるんですよねえ‥‥。その迫力と非日常感、いかばかりのものでしょう! 次回はぜひ、時間を取って通航シーンを見に訪れたいものです。

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ホンモノのGoogleマップで加賀須野橋を表示

最後にささいなことではありますが、一つ気になったことを。Googleマップで加賀須野橋を表示すると、ご覧のように旧加賀須野橋のあった場所に、何やら痕跡のようなものが。実際にこうは見えないことは、現地で確認してきましたし、撤去前の先代橋を、後で消したにしてはおかしいですよね。

もしかして、ストリートビューで降りてみたら、撤去中の先代橋が見られるのかしら? と期待して見てみたら‥‥。残念、旧取付道路よりの視界に写っていたのは、撤去工事の台船くらい。あとはちゃんと更新されて、最近の画像になっていました。ともあれ、旧加賀須野橋の残留思念が、ウェブ上に現われたような気がして、ここに記録しておくことにしました。

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国内最大の昇開橋として改架竣工し、これも国内では珍しい、河口を隔てること6㎞余の本船航路を擁して、日々昇開を繰り返す加賀須野橋。運転頻度と存在感もさることながら、橋として、航路として必要とされているのが現地に立ってなるほどと納得でき、興味深くかつ楽しい訪問でした。

(元年9月14日撮影)

(『鍋川閘門…1』につづく)

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タグ : 今切川 加賀須野橋 徳島市

加賀須野橋…3

(『加賀須野橋…2』のつづき)

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239087.jpg橋上を行きつ戻りつしながら、各所のディテールを拾って楽しむとしましょう。一番の大物はこの操作室。新大扇橋(『川崎の枝運河めぐり…4』参照)とレイアウトは似ていますが、新大扇橋のそれが別途基礎を打っていたのにくらべ、これは橋脚から伸ばした梁の上に載った形です。簡素な造作ながら巻上機室と塗色や体裁を揃えて、悪くない雰囲気ですね。

右の写真はその横、桁を上下させるワイヤー周りのアップ。桁自体の重さが450t、一組110数tがここに担われていると思うと、嬉しさにゆるんだ顔も緊張感で改まるものが。ターンバックル(で、いいのかしら)でギリギリと締め上げられた感じが、近いだけにリアルに伝わってきます。

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239089.jpg操作室の中は電灯がついていたので、係の方が常駐しているようでした。これだけの頻度で運転し、通航するのが大型の本船となれば、万が一に備えて遠隔操作・カメラ監視というわけにはいかないのでしょうね。

上の写真は裏側、出入口の様子。桟道状に造った通路の下に、うまく電路の樋を配するなど、スペースが有効利用されていました。

右の写真は、高欄に取り付けられた航路標識です。ある種の道路標識と同じく、先端近くに小さな太陽光発電が備えられていて、夜間は標識板に仕込まれたLEDが点滅するのでしょう。


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橋詰近くながら高欄の途中にあったので、親柱というにはちょっと抵抗のあるこれ。御影石製で、竣工年月が記されていますね。そう、昇開橋径間が上がり、下を船が通っているさまをイメージしたものなんです! シンプルながら凄く素敵ですよね。

(元年9月14日撮影)

(『加賀須野橋…4』につづく)

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タグ : 今切川 加賀須野橋 徳島市

加賀須野橋…2

(『加賀須野橋…1』のつづき)

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239082.jpg上写真、北側の主塔(?)と巻上機室をアップで。機構が似たようなつくりなので当然ではありますが、単体で見ると、扉体のないローラーゲートほぼそのままで、水門めぐりの続きをしているよう。

塗色はご当地名産「阿波藍」をイメージしたそうです。渋くてよい色ですが、北側からだと逆光でディテールがつぶれてしまうので、橋を渡って、南から狙った方がよさそうですね。

橋詰から橋上へ上がってみました。最初に目についたのは、やはり高欄に掲げられていた開閉時刻表です。

朝晩の2回が船舶優先開閉、とありますが、この計4回が確実に開閉する時刻で、あとは便があり次第、ということなのでしょうか。いずれにせよ待っている時間の余裕はなかったので、通航シーンを見ることはかないませんでした。

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南側の主塔を仰いで。市境は河道の中央に走っていて、正確にはもう徳島市です。巻上機室の側壁はコルゲート鋼板でしょうか、陽光が反射して不敵な表情。昇開橋のストロークだけでも13mあるとあって、まことに堂々たるものです。

堰柱(?)の左右にある平たい箱状のものが、1個100tあるというカウンターウェイトですね。左右をトラス状の梁でつないであるのが見てとれます。

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せっかく橋上に立ったからには、ど真ん中からいいお顔を撮ってみたくなり、クルマが途切れるのを見計らって、車線中央に出てみました。ごめんなさい‥‥。10月1日からのタイトルは、この一瞬後の写真です。昇開橋径間手前に二灯式信号、停止線付近には遮断機があり、その横には小さな電光掲示板と、開閉時の保安設備が目につきます。

新しい橋でわずか往復一車線づつ、というなかれ。先代橋は交互通航で、橋詰の信号で待たなければならなかったのですから、交通量としては倍増かそれ以上になったわけです。加えて歩道も両側に広々と取られ、自転車を含む生活道路としての有用性は、大きく向上したことでしょう。

239085.jpg桁橋と昇開橋の継ぎ目はどんな風だろう? と路面に目を落とすと、フィンガージョイントと呼ばれる、鋼橋の伸縮継手やヒンジのある部分でよく見られるあれが。

もっとゴツイものを想像していたので、意外とありふれた部材が用いられていたことに驚きましたが、既製品を利用して十全に用いられることすなわち、優れた設計であるといえるのでしょう。
撮影地点のMapion地図

(元年9月14日撮影)

(『加賀須野橋…3』につづく)

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タグ : 今切川 加賀須野橋 徳島市

徳島へ行って来ました

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ホンモノのGoogleマップで徳島・鳴門を表示

9月14・15日は、徳島の水門・閘門や水路を訪ねてきました。

四国三郎の異名を持つ大河、吉野川が生み出した徳島市・鳴門市に渡る広大な沖積低地には、支派川や旧河道の名残りである水路群が、蛇行しつつ縦横に走っています。それだけでも惹かれるのに、複数の閘門が息づいているとなれば、興味のわかぬはずはありません。

239002.jpg加えて、本流のみを使った東西方向だけでなく、旧河道や澪筋、内海をたどって、徳島城下から鳴門に至る南北方の舟航を実現していた点も、大いに興味をそそられるものがありました。

本流をタテの放射線に例えるなら、ヨコのいわば環状線の機能を持つ舟航路を擁した地域は希少で、宮城、東京、新潟のそれが思い当るくらい。水運趣味的にてんこ盛りの魅力が詰まった地域といえるわけです。

さらに、その“環状線”に当たる舟航路を「撫養航路」と称して、いにしえの舟運をしのぼうとNPO法人「新町川を守る会」の手で運航している船があると知り、こりゃもう、是が非でも訪ねたいと思ったのはいうまでもありません。

しかし、徳島ゆきの計画を立てるたび、なぜか呪われたように外せない用事ができたり、悪天候に見舞われたりと、潰えること数度。これも初めての川でよく感じる「呼ばれていない」なのか? と、わが身の不運を嘆いたものです。今回、最初の計画から実に10年を経て、ようやく念願がかなったのでした。

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さて、日にちも決まってどうやら訪問のめども立ったので、撫養航路の乗船予約をしておこうと、「新町川を守る会」に電話したところ、電話に出られた方がまず「う~ん‥‥」と困惑の声。何か、雲行きが怪しくなってきた感じが‥‥。

その方は言葉を続けて、「9月14、15日は日中の潮位が低く、鍋川閘門付近の水深が足りず通れない。運航は難しい
いやもう、ガックリ来たことはいうまでもありません。「呼ばれていない」というか、10年に渡り訪問を潰えさせてきたナニカの“呪い”は、ここに至っても効力を失っていなかったのであります。

‥‥まあ、今回は悪天候であろうが、何があっても決行し、“呪い”を跳ねのける腹ではあったので、撫養航路はまたの機会の楽しみにとっておくこととし、まずは閘門や水路風景を現地に立って堪能すべく、機上の人となったのでありました。

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朝一番の便で、9時前に徳島空港へ降り立つことができました。前日の予報では、14日の徳島は曇りといま一つだったものの、ふたを開けてみるとご覧のとおり、カラリとした気持ちのよい快晴。“呪い”を跳ねのけた気がして、大いに意気上がったのでした。

239005.jpg空港を出てすぐ徳島市内には向かわず、見たいものがいくつかあったのでまずは北へ。

ご当地名産の蓮根畑や芋畑を眺めながら、国道28号線・撫養橋で新池川を渡って撫養町を北上。好天に恵まれて、あまたある内水や水門風景もひときわ輝いて見えることでしょう、期待に胸もふくらみます。
撮影地点のMapion地図

(元年9月14・15日撮影)

(『岡崎渡船…1』につづく)

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タグ : 徳島市 新町川 閘門