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4月10日の河畔桜…1

(『竣工後の多摩川スカイブリッジ…2』のつづき)

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4月10日の道々で目にした、水辺の桜をまとめてみました。この前の週の日曜は天気がすぐれず、満開のお花見がかなわなかったので、だいぶ散ってしまった後なのが寂しくはありましたが、桜のある春めいた川景色を眺めるのはやはり、嬉しいものです。

多摩川に向かう道すがら、北前堀をふと見たら‥‥あっ、北前堀水門が閉まっている! 珍しい光景を思わずスナップしたら、水門の右手にささやかながらまとまった桜が。鋼管矢板が打ち込まれているところから、護岸の改良とテラス化が始まるようですね。完成したら素敵なお花見スポットになりそう。

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海老取川、天空橋~弁天橋間の西岸、岬状に丸く張り出したあたり。たった2~3本ながら、護岸の外まで伸びる枝ぶりのよさと、かつまだ花が残っていたこともあり、オーラを放つような存在感がありました。

279023.jpg昭和島南西角、表面にユーモラスなおサカナを描いた下水処理場のガスタンク(?)をバックにしたあたりにも、一群の桜が。

ここは周りに一般道がなく、かたわらを渡るモノレールの車窓からか、運河をゆく船艇からしか拝めない桜‥‥と思ったら、モノレールと並行して首都高がありますね。あまりよくは見えないでしょうが。


279024.jpg隅田川は中央大橋をくぐった直後、佃の河畔、石川島公園は桜の名所ですが‥‥ううん、ほとんど散って、しべか葉桜ですね。

当たり前ではありますが、春先は天候が不安定で、過去にも雨や寒気に見舞われツラかったこともありますから、しょうがないことなんですが‥‥。やっはり満開の時季に出られなかったとなると、今さらながら空が恨めしくなりますわい。


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さて、春となれば外すことのできないお花見水路、大横川です。少しでも残っていてくれれば‥‥と淡い期待を抱いて水門をくぐったものの、ああ、やはり(涙)。このあたりは開花も早いだけに、散り際もいさぎよく武士のごとし(何をいってるんだ)。

まあ、まだ奥には咲いているところがあるかもと、大横川初体験のS社長に「艇から手で触れられる桜」の楽しさをご覧に入れたく、望みを捨てずに微速前進です。

(令和4年4月10日撮影)

(『4月10日の河畔桜…2』につづく)

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タグ : 海老取運河海老取川平和島運河隅田川大横川北前堀水門

12月12日のフネブネ…6

(『12月12日のフネブネ…5』のつづき)

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海老取運河の船溜つづき。「8月15日のフネブネ…2」で初見した、コンベア清掃船のなれの果て(ごめんね)ですが、今回通りがかったら、船名がついていました。「幸丸2」と、甲板室側面に書いてありますね。トランサムにはまだ記入されていないうえ、なぜか「東京都」の表記だけ残されているのが何とものどか。

ゴミを溜めるホールドのあった前部は甲板が張られているらしく、乗り組みさんが発電機を整備中でした。どんな用途に使われているのでしょうね。

275137.jpg羽田可動橋を過ぎて取舵、平和島運河の干潟水路に出てみると、2隻の通船らしい艇が澪を岸沿いにたどって、こちらに向かってくるところでした。

動きからして、どうやら2隻は僚船のようです。魚探の感を確かめながら舵を右に当て、避航の姿勢を取って前進していると‥‥。


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先頭の一隻は何と、「双鷲九」! 前回触れた「双鷲船隊コンプリート」への階段がまた一段、こんなに早く登れるとは! ‥‥ということは、お次も双鷲船隊の眷属かしら、まだ見たことのない艇だといいなあ。

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もう一隻、澪の角を曲がってこちらに向き直ったところで、モノレール出現。実にカッコイイ登場シーンと相成りました。さて、近づいてみると、以前に2回会ったことのある「双鷲八」でした。残念‥‥といったら失礼ですが、どうやら海老取運河の船溜は、双鷲船隊にとってホームポートなんだろうなと見当がつきました。

275140.jpg京浜運河を途中で右に折れ、天王洲南運河から港内へ出ることに。おなじみ古川組に惹かれて、ちょっと眺めてみたくなったこともあるでしょう。

相変わらずの船いきれの濃密さ、男の子のオモチャ箱のよう、といったら失礼かしら。今回は抜きのファンネルマークが素敵な曳船、「はまな丸」に目を奪われました。日通カラー(?)がよく似合っています。
撮影地点のMapion地図

(令和3年12月12日撮影)

(『12月12日のフネブネ…7』につづく)

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タグ : 海老取運河平和島運河天王洲南運河曳船

2月7日の水路風景…3

(『2月7日の新呑川…5』のつづき)

261066.jpg帰路目にしたものを落穂ひろい的にいくつか。右写真は平和島運河の干潟水路から見える、昭和島南西角に鎮座している球形タンク。地図には汚泥処理工場とありました。

尾やヒレのない、つるんとした楕円形の金魚みたいなキャラクター(?)が描かれていますが、子供(??)を引き連れて泡を吹きだすさま、何とも飄々として面白いですね。名前がついていたりするのかしら。
撮影地点のMapion地図

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干潟水路をブイの澪標でほぼ直角に曲がり、昭和島に沿ったところで、針路上に鵜の大集団が浮いていました。潮位の低いときであれば、内側に露出する砂洲で憩う鵜たちも、この日は水面に浮かざるを得ないのでしょう。

何分航路幅が限られますから、避けようがありません。「ごめんね~!」と声をかけながら、減速して突入すると、いうまでもなく大騒ぎ。機関銃のような激しい水音を立てて、ギャアギャア鳴きながらいっせいに離水。鵜たちには申しわけないですが、なかなかの壮観ではありました。

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京浜運河に入り北上していると、右手にある大田市場の屋上にある看板に、ギョッという風に目が吸い寄せられました。派手派手なお花の看板、以前からあったかしら? 注意力散漫は毎度のことですが、今まで気づかなかったのが不思議なくらいです。

失礼ながら、可愛らしいというよりは、照りがあるせいかどこかギラギラした感じで、強烈なオーラを発しているように思えました。

261069.jpg亀島川に寄り道し、おなじみ南高橋を仰いで。明治の橋らしいディテール豊かな部材がつくる陰影、現代の橋では見られない構造と、くぐるほんの一瞬であっても目を楽しませてくれます。

シルバー(いや、グレーかな?)の塗装がよく似合っていますが、これは細身のトラスなればこそで、鋼橋でもタイドアーチやガーダーのように部材の幅がある橋だと、反射がまぶしかったりと差しさわりがあるかもしれません。

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霊岸橋手前、日本橋水門の扉体が見えてきたところで、構造のマス目に一つ一つ、楕円の水玉模様が。一瞬、新しい塗装かと思ったら、梁に開いた軽目穴から、日光が差し込んでいたのでした。

お日さまのいたずらがつくった小さな光の芸術、陽射しの角度は日々刻々と変わりますから、意外と貴重な瞬間が目にできたのかもしれませんね。
撮影地点のMapion地図

(令和3年2月7日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 平和島運河京浜運河亀島川日本橋水門水辺の鳥たち

8月15日の水路風景…7

(『8月15日の水路風景…6』のつづき)

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昨年大晦日の、撤去工事中の光景とくらべてみてください。貴船水門(跡)と異なるのは、管理橋が撤去されず、堰柱の基部も堤防天端とツライチまで切断されなくて、基部が突き出したように残されていること。左右の操作室棟か官舎らしい建物もそのままですが、これは後で取り壊されるのでしょうか。

2水門の撤去が完了したとなると、次は北前堀・南前堀の両水門かしら。ともあれ、お疲れさまでした‥‥合掌。

254047.jpgこうなると、貴船水門(跡)も何らかの変化があったのでは、と気なります。道々だし当然見てゆくつもりで、ふるさとの浜辺公園にヨーソロで微速のまま直進。この距離から眺めても、浜辺公園は結構な人出であることがわかりますね。

針路上に漂泊中のプレジャーが見えてきたので、舵を少し左に当てて、大森川に寄せつつ進みます。


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水門跡自体は、もう変わりようがないものの、周囲には変化が見られました。径間左、堤防上にあった操作室棟が撤去されていますね。また、堤防手前には石組みの法面が築かれています。単なる水防のみではない、水辺整備の手厚さを見た思いがしたものです。

254049.jpg2水門のその後を見届けられたこともあり、暑さには閉口しながらも上機嫌。浜辺公園沖の旧防波堤をかすめて北上していたら、その左手から続々とカヤックが現われて、こちらに南下してきました。

見たところ年配者中心のフリートのようでしたが、日焼け対策万全で元気よくパドルを操り、皆さん楽しそうです。再微速まで落とし行逢、手を振って別れました。

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突き当りを右に折れてガスミオ運河へ。視界を圧するのは、南海橋の架け替え工事現場。昨年大晦日の写真とくらべると、「ヒロセ プレガーダー」の様子は変化なし、奥に鋼材の杭列が増えて、足場がさらに拡幅されようとしているようでした。
撮影地点のMapion地図

(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日の水路風景…8』につづく)

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タグ : 平和島運河ガスミオ運河呑川水門貴船水門

8月15日の水路風景…6

(『8月15日の水路風景…5』のつづき)

254041.jpg海老取運河を北上中、モノレール整備場駅の対岸にある新しい建物が目につきました。地図で見ると、「三井不動産インダストリアルパーク羽田」というそう。

検索したところ、「新たな街づくり型新産業拠点が誕生『三井不動産インダストリアルパーク羽田』2019年6月28日(金) 竣工」(三井不動産)という記事がヒット。物流機能を含む複合用途施設とのこと。


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倉庫‥‥物流拠点にしては派手な外観だな、と目を引かれたのが、この壁面の装飾。ちょっと見たことがない造形で、思わずズームでアップに。裏面にチラリと見えるオレンジ色と、影が織りなすパターンが面白く、微速で行き過ぎながら見入ってしまいました。

記事には、「外装のデザインは、(中略)伝統的な日本の織物の文様を取り入れたファサードとしております。アルミパネルを外壁に配置し、角度によって見え方の変わるデザインを施して」とありました。確かに、着物の柄としてもおかしくなそうであはあります。

254043.jpg海老取運河を出て、干潟水路を右折せず平和島運河を直進、昭和島と大森の間に入りました。

モノレールが身を傾けて頭上を滑ってゆくさまを、逆光の中振り返って。鉄輪と違ってゴムタイヤの走行音は柔らかく、間近を巨大な質量の列車が走り抜けても、どこか軽快な感じがするんですよね。東京南部の運河群でしか味わえない感覚です。


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首都高羽田線をくぐると、右手、京浜島側の護岸はまだ新しく、白い石材とコンクリートの肌が、まばゆいばかりに陽光を反射していました。

水際が消波効果の高く、水に親しみやすい石組みの法面、上半部がマス目に芝が植えられて、目にも優しそうな井桁状の法面保護工と、その中央には水辺に降りる階段も設けられて‥‥と、陸上から、また水上から見ても理想的な護岸といえそうです。

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さて、平和島運河といえば、気になるのが呑川・貴船の両水門。呑川水門は前回訪問時、内水の堤防築造にともなう撤去工事の真っ最中でしたが、今回は‥‥う~ん、やはり撤去はすでに終わったようですね。近づいてみましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日の水路風景…7』につづく)

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タグ : 海老取運河平和島運河呑川水門