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5月4日の水路風景…6

(『5月4日の水路風景…5』のつづき)

280051.jpg平久川・平久運河を下って汐見運河との十字流に出たところで、おなじみ第一石油販売をスナップ。いつ見てもキレイにされていますよね。

残念ながら、業務船の給油風景には出くわしたことがないんですが、一度はお目にかかりたいもの。平日の朝とかに待ち構えていたらいいのでしょうか?


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平久運河は汐見運河との十字流、白鷺橋から南は工事で閉塞されています。フネブネを眺めた道々、東雲北運河から見た南端部。

平久運河 航路通行止」の立て看板がテラス両岸の高欄に掲げられ、流路はフェンスで閉塞されているという念の入れよう。クレーン船が真ん中にいるのが見えますが、小型の船艇が通航できるくらいの余裕はありそうな。工事区間で狭いところをすり抜ける体験が少なくないので、「余裕はありそう」なんて思ってしまうあたり‥‥。

280053.jpgそのまま西航し東雲運河へ下って、デッドフルで恒例の健康診断(?)。流速もプラスされたとはいうものの、47km/h、25.4ktに留まりました。むう、できる範囲で手は入れているとは申せ、上架しないとだんだん抵抗が増えていきますなあ。

ちなみに富士見橋を出たところですぐ反転、上航で試してみたら44.8km/h、24.2kt以上は出ませんでした。おおむね1ktの差、やはり流速は偉大であります。

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曙運河南口の東、第一貯木場入口の業務船溜で一枚。ちょっと船尾側がギリになってしまいましたが、以前も紹介したちょっと親しみを覚える船名のこのフネ、相変わらずお元気そう。砕氷艦を思わせる暖色系の塗装も好きです。

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これは水路上のスナップではありませんが、嬉しい出会いだったのでこちらで。某日、日本橋川沿いの道を歩いていたら、飛行船に遭遇して撮ったもの。

飛行船を追いかけて」で、ツェッペリンを追っての航行を楽しんだのが、もう12年前。飛行船が空に浮かぶのを目にするのは本当に久しぶりで、ビルの谷間からの一瞬ながら、幸せな気分になったものでした。

(令和4年5月4日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 汐見運河平久運河東京港第一石油販売

お花見水路の道々で…3

(『お花見水路の道々で…2』のつづき)

263011.jpgレールセンター前の岸壁に沿って西進していると、さっきと違った形の気動車がいたので一枚。幸い手前の線に入っていたので、よく見えました。カマボコ形をした背の低い運転台が、架台の上に乗った格好なのが違います。

こちらは前回引用したWikipediaの記事によると、キヤE195系0番台といって、150mのロングレールを運ぶためのもので、運転台の下をレールが貫いて載せられるため、このような形になったのだそう。

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で、取舵に当てて東雲北運河へ変針、高架の向こうに墨田川造船が見えてきたものの、現在は艤装船艇なしで寂しいかぎり。シャッターの閉まった建屋の中では、昨年末にかいま見た、民間艇らしきフネが建造中なのだと思いますが。

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263014.jpg東雲北運河から六叉流に出て、平久運河の南端から北上し、大横川へ向かうことに。

遠回りになりますが、このコースをとれば、次第に濃くなってゆく花筏が楽しめ、時間をかけて盛り上がれるであろうと思ったから。予想どおり、最初は点々とまばらだった桜の花びらが、だんだんと密度を増してゆくさまを眺めることができました。

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平久橋南側に到達、さて、ようやくお花見であります。東詰の一群は、ご覧のとおりまだ結構な咲きっぷりで、思わず相好が崩れますわい。

橋の向こう、変則十字流ではレンタル艇でしょうか、同タイプの2隻がゆっくり旋回中。濃い桜並木に囲まれた水面ですから、離れがたいのかしら。ともあれ、平日とはいえ盛り上がっているようで、こちらも早く参入したくなりました。
撮影地点のMapion地図

(令和3年3月31日撮影)

(『お花見水路の道々で…4』につづく)

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タグ : 汐見運河平久運河平久川墨田川造船

8月15日の水路風景…10

(『8月15日の水路風景…9』のつづき)

254061.jpg総武線隅田川橋梁の橋脚を、テラスとの間から見て。一段高く造った基礎に手すりがめぐらされ、独特の雰囲気がありますよね。

ここ、5月にテラスを散歩したときに見て、基礎上にごろりとコンクリ塊が転がされているのに気づき、妙に気になっていたもの。この日も変わらず鎮座していましたが、構造の一部が落下したわけでもないようで、なぜここにあるのかは謎のままです。

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大島川水門の前に架けられたテラスを結ぶ橋、少し変化がありました。「水門開閉状況確認 通航注意」と大書きされた横断幕が両端に掲げられ、さらに中央の凹部には、信号の灯器が設けられていたのです。

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桁下から仰いだ様子はいかがと、くぐりざま見上げて。床板などはまだ施工されておらず、桁のすき間から空が見える状態。未成時ならではの視点でスナップしておくのも楽しいものです。

254065.jpg帰路、おなじみ白妙橋を前にしたところ、潮時もよろしく(?)、その低さは艇を進ませるのをためらうような、実に剣呑な雰囲気。うひょひょ。

直前でいったん停止して深呼吸し、さて‥‥コツンとスロットルを押して最微速前進。すき間が10㎝もないようなギリギリっぷり、しかも後付けの金具やボルトなど、危険な突起物もあるため、茂森橋が優しく思えるほどでした!

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6月7日に見たときは、工事で通航止めだった白鷺橋、この日はフェンスが撤去されて、通航できるようになっていました。それにともない、高欄の横断幕も「航路」「工事中」に替えられていますね。

台船や足場があることは変わりなかったので、これからも動きがあるたび、適宜閉塞されるものと思われます。通航時は最徐航でお気をつけて。

(令和2年8月15日撮影)

(『8月15日のフネブネ…1』につづく)

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タグ : 隅田川大横川平久運河大島川水門

6月7日の西側河川…3

(『6月7日の西側河川…2』のつづき)

252121.jpg平久水門の裏側に接して架けられた、石浜橋をくぐって江東内部河川・西側河川の領域を脱出。

横断幕のとおり、内部河川は全域が水上バイク禁止なのですが、こちら側に幕を張ってもあんまり意味がないような‥‥。せめて通航艇の乗り組みさんだけでも啓発して、雰囲気を醸成しておこうということでしょうか。


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汐浜運河との十字流に出れば、正面におなじみ白妙橋の艶姿が。こちらからだとテラスの張り出しもなく、橋詰の植生も少ないので、優美な全容が心ゆくまで楽しめるというもの。

震災復興橋より少し後の世代になりますが、曲線のたおやかさとともに、戦前の古豪橋らしい重厚さも感じられて、いつ見てもよいものです。

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そのまま平久運河を直進すると、汐見運河との十字流に面した白鷺橋、フェンスで通航止めになっていました。一見したところ、改架工事でしょうか。フェンスは上下流ともに張られ、橋上にはクレーン車2台が見られました。

252124.jpg左折して東へ向かう前に、この十字流のヌシたる第一石油販売に目を向けてみると、小さな変化が。営業日・営業時間を記した看板、土曜の項に横線が引いてあって、消してありますね。

利用艇の減少によるものか、コロナ禍対応の短縮営業かはわかりませんが、一抹の寂しさが。都内でも貴重な「運河のスタンド」の生き残り、ご盛業をお祈りしております‥‥。

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そしてシメはやはり、イグアナ先生へのご挨拶で。コロナなどどこ吹く風のあたりを払う威容、まことに頼もしい四肢を踏みしめたそのお姿‥‥。

私が時間と懐に余裕があったら、それこそアマ何とかさんより、イグアナ先生の御姿を刷ったお札を疫病退散のご本尊として広宣流布したいくらいなのですが(もはや宗教)。

(令和2年6月7日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 平久川平久運河汐見運河江東内部河川第一石油販売イグアナクレーン

A.P.マイナスの日には…1

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5月8日、快晴ながら風の強い日でしたが、朔の翌日とあって勇躍出港。何がいいって、この日は最低推算潮位でA.P.-0.08m(11:59)という、極めて潮位の低い日。

こんな日はやはり、低い橋のひしめく内部河川詣でをするに限りますわい。狭い堀割から出なければ、風の影響もほとんどありませんからね。強風などまさにどこ吹く風であります。

192002.jpg汐見運河を西航するところから始めると、斜張橋・しおかぜ橋(上写真)の橋脚近く、岸との間にもりもりと浅瀬が盛り上がって、さっそく大干潮時しか見られない剣呑な表情に目を奪われました。

その一つ西の汐枝橋も、普段の平べったい感じとはうらはらに、長く伸びた橋脚がつま先立ったよう。現在時刻11:33、潮位はも少し下がるはず、期待してまいりましょう。

192003.jpg
都市計画運河橋梁と並んで、運河地帯での低さを競う白妙橋も、ご覧のとおり桁下から、平久水門が拝めるほど(この写真と見くらべてみるといいかも)。

こげ茶の塗装が、戦前竣工らしい剛毅朴訥(?)なスタイルによく似合うのですけれど、桁側面のステッカーで貼った橋名、以前も触れたように劣化が著しいので、せっかくの装いが台無しです。更新時には、ぜひペンキ書きしてあげてほしいものですね。

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平久橋下流西岸、シュワシュワと泡立つ水をはける、おなじみの排水鉄管。川跡を利用した公園、古石場川親水公園からの排水です。

これも大干潮時ならではの見もの、フランジで継がれた先は曲がっていて、ちゃんと下流側を向いているのがわかりますね。いつもなら水面下でお目にかかれないものが、こうして観察できる面白さ。低水位はよきかな、佳き哉。

192005.jpg大干潮時とくれば、狭水路の中では軽いジャブといってよい、上記の区間すら結構な面白さ、都内狭水路の雄・大横川においておや(←わかって使っているのか)。

ともあれ、この引きっぷりを奇貨とせずして、何の水路バカかと。黒い湛水線を目の高さに見ながら、デッドスローでそろりと前進。
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『A.P.マイナスの日には…2』につづく)

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