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3月6日の水路風景…11

(『3月6日の水路風景…10』のつづき)

277051.jpgすり抜け終了後のスナップ。余裕がなかったのでいま一つですが、脱出、転舵の後一瞬振り返っての一枚。

微速とはいえ急に大舵角を取ると、船外機艇ゆえスターンが横滑りして護岸にぶつけかねないので、少し右に当てて護岸との距離を作ってから、グイッといった感じに。


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平久水門にも、先ほど平久橋で見たものと同様の横断幕が掲げてありました。

‥‥しかし、見通しの悪い変則2径間の水門の向こうが、えらく狭められた状態だとは、この文言だけではとても想像ができないでしょう。せめて、航路幅員くらい明記してあげたらいいのではないでしょうか。

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汐浜運河に出て、南岸にある河津桜並木、都営塩浜三丁目アパート前にぐっと寄せ、しばし鑑賞。時期が少々早すぎたとはいえ、せっかく桜の様子を見に出たのですから、ちょっとでもお花見気分にひたりたいですよね。

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同じく汐浜運河、深川八中前の船溜で、通り過ぎざま愛でた2隻。どちらも顔なじみで、好きな船たちです。

上は「第13栄進丸」、いいタイミングでオオバン君とのツーショットに。操舵室前のエンジンケーシング、ぐっと上を向いたさまが犬の鼻先のようで、愛嬌のあるカタチをしていますよね。

277055.jpg通船(?)「伊沢丸58号」もオオバン君とツーショット‥‥と思ったら、あらら、飛び立ってしまいましたね。

この船を目にするたび、バウに極端に寄った甲板室に惹かれるものが。こんな狭隘なのに、引き違い窓が備えてある律義な感じ、泣かせるじゃないですか。狭いところが好きで入ってみたいのもあって、吸い寄せられるのでしょう。
撮影地点のMapion地図

(令和4年3月6日撮影)

(『3月6日の水路風景…12』につづく)

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タグ : 平久川汐浜運河平久水門通船江東内部河川

11月15日の水門…3

(『11月15日の水門…2』のつづき)

258011.jpgちょっと戻って、隅田水門の補足。扉体の直前から見た径間が何とか撮れたので、お目汚しまで。

手前から水門の管理橋、都道449号新荒川堤防線の道路橋、東武伊勢崎線の鉄道橋、隠れていますがその向こうにも人道橋と、狭いところに橋が集中して、一種面白い景観ではありますよね。


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隅田水門の補足をも一つ。以前も紹介しましたが、下流側から少し引いて見ると、右手の隅田水門管理所の左側、堤防の角にも赤の単色信号が備えられているのがわかりますね。

定番の2灯式信号は巻上機室中央、表裏ともに設置されているのですが、どちらも橋があって見通しがよくないためでしょう、赤のみの灯器が上流に一つ、下流に二つと計3ヶ所も。補助の信号を備えた例はいくつか見られますが、一つ目が3つもあるのは珍しいのではないでしょうか。

258013.jpg大島川水門をくぐったら‥‥このブログでは、楽しくないことにはあまり触れたくないので、「えらい目にあった」に留めておきますが、大事に至らなかったのは幸運としかいいようがありませんでした。

さすがに扉体に隠された向こうでは、見張りを厳にしていても限界があります。どうか、舟航河川であることを忘れないでいただき、お互い気持ちよく川を利用したいものです。

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大横川から平久川に入り、平久水門を抜けようとしたところで、ちょうど向こうをカヤックのフリートが横切ってゆくさまを、のぞき見ることができました。

逆光でキラキラ輝く水面を、次々と現れては音もなくさらさらと滑ってゆくカヤック群。水門の径間を額縁にした絵を見るようで、まあ、実に風情のあるひとときでした。先ほどの災厄で少々荒みがちだった心が、洗われてゆくような気がしたものです。

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カヤックの通過を待ってスロットルをコツンと投入、最微速で平久水門をくぐって、正面から。この季節の穏やかな陽射しは、水門をいい表情にしてくれますよね。

右径間、長らく汚れたままですが、洗浄もままならない理由があるのでしょうか。街場の小水門の中では個性派ともいえる変則2径間、塗り替えまでいかなくとも、せめて最低限の体裁は整えてやっていただきたいものです。
撮影地点のMapion地図

(令和2年11月15日撮影)

(『11月15日の水路風景…1』につづく)

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タグ : 旧綾瀬川大横川平久川隅田水門大島川水門平久水門

平久川ですり抜け…1

247001.jpg開花宣言が出され、お花見の季節も間近に迫りました。3月15日は艇のメンテナンスを兼ねて、桜の様子を見に軽く近場回りをすることに。

柵の上でツブれたり、羽づくろいをしたりとくつろいでいたユリカモメ諸君、不審船が接近するやいっせいに立ち上がって、まあ嫌そうな顔でご注目。この直後、全員に飛び立たれました‥‥(泣)。

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例年のごとく、大横川へ向かおうと十字流を右折、平久川へ。あら、平久水門の狭い方の径間、ずいぶん扉体が汚れてしまって、痛ましいものがありますね。しばらく閉鎖が続いていたからでしょう、高圧洗浄してあげたい‥‥。

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習慣、というと語弊がありますが、通い慣れ過ぎた道筋ゆえ、何も考えず平久水門をくぐってしまってから、行く手の光景を目にして気づかされ「しまった!」と後悔しました。

8月1日の内部河川…3」でも触れたとおり、平久川のこの区間は護岸工事中で、通航が難しい状態だったからです。しかし、時雨橋に掲げられた横断幕には「平久川工事中 この先 一般船舶航行注意」とあって、通航止めとは書かれていないのは前回と同様。微妙な判断を迫られることに。

247004.jpg遠く、平久橋の手前に見える、クレーン台船と護岸の間にはスキマがあるような、ないような‥‥う~ん。

左に連なる鋼矢板を横目で見ながら、しばらく悩みましたが、通れなければ戻ればよし、ええい、ままよ! と、消極的ながらすり抜け応戦(?)を決断したのであります。干潮に向かう時間帯で流速は結構あり、行き足も減殺されがち。慎重にまいりましょう。

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あれ? そこそこ可航幅がある? こりゃ通れるかな!

各種の超絶低い橋のみならず、工事区間にいた台船たちにも心技(?)ともに鍛えられ、天地方向のすり抜けはもちろん、左右方向のすり抜けをもこなしてきた歴戦(??)の不審船、このくらいならイケそう‥‥と、楽観ムードが漂ったのでしたが、果たして。
撮影地点のMapion地図

(令和2年3月15日撮影)

(『平久川ですり抜け…2』につづく)

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2月10日の水路風景…2

(『2月10日の水路風景…1』のつづき)

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231007.jpg汐浜運河に入ったあたりで、漁船が追いついてきました。右に寄せて追い越してもらうと、あらら、結構な曳き波が‥‥。垂直護岸なので、反射波がなかなか消えないんですよねえ。

右はテラスの補修でしょうか、機材を諸々載せた台船。手前にもやわれたポンツン、柵や階段を備えた桟橋役とおぼしきものですが、可愛らしいサイズで妙に目を引かれました。

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汐浜運河を西航すれば、やはりおなじみの水門観察であります。いつもは正面から撮りがちなので、少しでも変化をつけようとちょっとはすから。

洲崎南水門、引き続き放置されているようで、褪色が進んだスキンプレートと、継手に沿ってじわじわと上がってゆく錆が何とももの悲しい感じ。

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231010.jpg平久水門、右径間が閉じていました。錆こそ見られないものの、こちらも褪色が進んできましたねえ‥‥。

大横川を西進し、大島川水門を出たところで、右側の基礎上にアオサギ君がうっそり立っているのを発見。喜んでカメラを構えたら、静寂を破った不審船がお気に召さなかったのでしょう、不機嫌そうに飛び立ってしまいました。残念。
撮影地点のMapion地図

(31年2月10日撮影)

(『2月10日の水路風景…3』につづく)

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タグ : 汐浜運河大横川洲崎南水門平久水門水辺の鳥たち

散りぎわのお花見水路…1

190001.jpg4月9日土曜日はお休みをもらい、お世話になっている皆さんを招待して、近場の水路へお花見に出かけてきました。

3月21日は曇りの上小雨にたたられ(しかも早すぎてほとんど咲いていなかった)、その後も週末ごとに空模様がいま一つで出かけられず、ようやく得た好天にバンザイしたくなる思い。反航する港湾局監視船「はやみ」を眺めつつ、上機嫌で舵を桜のある方へ。

190002.jpgおなじみ曙北運河、越中島線の都市計画運河橋梁を前に。実はこの直前、レール運搬列車が渡っているのを目にしたのですが、気づくのが遅すぎ、残念ながら写真に納められませんでした。

満開の時期はすでに過ぎたものの、近所の桜はそんなに散っていなかったし、散ってもむしろ、花筏をかき分けての舟行きが期待できそう‥‥。そんなことを話しながら、いつものコースへ向かいます。

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都市計画運河橋梁に隣接した、JRバス車庫に至る道路橋をくぐると、左手にわずか6本とはいえ、咲き誇る桜並木が。導入部としては十分なボリュームで、これはイケる! と手ごたえを感じたものでした。

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続く汐浜運河北岸、東陽2丁目のテラス沿いも、だいぶ散っているとはいえイイ感じ。手前に並ぶモクレンの新緑もみずみずしく、桜を見上げながらのお散歩や、カメラを構える人も多く見られ、春らしい賑わいが感じられました。

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十字流を右折し、平久水門をくぐろうとすると‥‥あっ! 扉体に桜の花びらが貼りついている!

点検運転か、高潮位(7日は朔の大潮で、翼8日の夜の満潮は、推算潮位2.02m)で一時閉鎖したのでしょうか? いずれにせよ、扉体が水に浸かってから、そんなに時間は経っていないでしょう。なじみの水門の、こんな風流な表情を見るのは、もちろん初めてです。貴重なシーンを頭上に気分も盛り上がり、おっさんニヤつきながら不気味に遡上続行であります。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…2』につづく)

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