日の丸クレーン船再訪

桜の咲き具合を眺めに大横川を通った後、平久川に抜けて、「3月6日の水路風景…10」で存在に気付いた、旧軍の軍用機を思わせる塗装のクレーン船と再会。通り過ぎざま、何枚かスナップしてきました。
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3月6日の水路風景…11
(『3月6日の水路風景…10』のつづき)
●すり抜け終了後のスナップ。余裕がなかったのでいま一つですが、脱出、転舵の後一瞬振り返っての一枚。
微速とはいえ急に大舵角を取ると、船外機艇ゆえスターンが横滑りして護岸にぶつけかねないので、少し右に当てて護岸との距離を作ってから、グイッといった感じに。

●平久水門にも、先ほど平久橋で見たものと同様の横断幕が掲げてありました。
‥‥しかし、見通しの悪い変則2径間の水門の向こうが、えらく狭められた状態だとは、この文言だけではとても想像ができないでしょう。せめて、航路幅員くらい明記してあげたらいいのではないでしょうか。

●汐浜運河に出て、南岸にある河津桜並木、都営塩浜三丁目アパート前にぐっと寄せ、しばし鑑賞。時期が少々早すぎたとはいえ、せっかく桜の様子を見に出たのですから、ちょっとでもお花見気分にひたりたいですよね。

●同じく汐浜運河、深川八中前の船溜で、通り過ぎざま愛でた2隻。どちらも顔なじみで、好きな船たちです。
上は「第13栄進丸」、いいタイミングでオオバン君とのツーショットに。操舵室前のエンジンケーシング、ぐっと上を向いたさまが犬の鼻先のようで、愛嬌のあるカタチをしていますよね。
●通船(?)「伊沢丸58号」もオオバン君とツーショット‥‥と思ったら、あらら、飛び立ってしまいましたね。
この船を目にするたび、バウに極端に寄った甲板室に惹かれるものが。こんな狭隘なのに、引き違い窓が備えてある律義な感じ、泣かせるじゃないですか。狭いところが好きで入ってみたいのもあって、吸い寄せられるのでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年3月6日撮影)
(『3月6日の水路風景…12』につづく)

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微速とはいえ急に大舵角を取ると、船外機艇ゆえスターンが横滑りして護岸にぶつけかねないので、少し右に当てて護岸との距離を作ってから、グイッといった感じに。

●平久水門にも、先ほど平久橋で見たものと同様の横断幕が掲げてありました。
‥‥しかし、見通しの悪い変則2径間の水門の向こうが、えらく狭められた状態だとは、この文言だけではとても想像ができないでしょう。せめて、航路幅員くらい明記してあげたらいいのではないでしょうか。

●汐浜運河に出て、南岸にある河津桜並木、都営塩浜三丁目アパート前にぐっと寄せ、しばし鑑賞。時期が少々早すぎたとはいえ、せっかく桜の様子を見に出たのですから、ちょっとでもお花見気分にひたりたいですよね。

●同じく汐浜運河、深川八中前の船溜で、通り過ぎざま愛でた2隻。どちらも顔なじみで、好きな船たちです。
上は「第13栄進丸」、いいタイミングでオオバン君とのツーショットに。操舵室前のエンジンケーシング、ぐっと上を向いたさまが犬の鼻先のようで、愛嬌のあるカタチをしていますよね。

この船を目にするたび、バウに極端に寄った甲板室に惹かれるものが。こんな狭隘なのに、引き違い窓が備えてある律義な感じ、泣かせるじゃないですか。狭いところが好きで入ってみたいのもあって、吸い寄せられるのでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年3月6日撮影)
(『3月6日の水路風景…12』につづく)

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3月6日の水路風景…10
(『3月6日の水路風景…9』のつづき)

●チョイ、チョイと当てるように舵を切り、大舵角を取り過ぎて姿勢を崩さないようにしながら、"スキ間"に向けて慎重に軸線を合わせ進入体勢に。
平久川は、基礎護岸の上にテラスが乗っかっている構造なので、水面下の張り出しはないとわかってはいても、岸ギリギリまで寄せるのはやはり気持ちのよくないもの。自転車など、不法投棄された大物の沈置物がある可能性は少なくないからです。

●突入。
いやー、左右とも余裕のないことったら。こりゃタマランですなあ‥‥。ここ平久川で、幾度か台船と護岸の間でのすり抜けを体験しましたが、鋼矢板はまた別の次元の圧迫感があって、緊張感が高まります。
この時点では前しか見ていないので、帰宅後に気づいたのですが、右手にいるクレーンの側面、軍用機みたいな日の丸がペイント(ステッカー?)されていてオォッと注目。オーナーさんかオペレーターさんかは知りませんが、趣味が感じられていいですね。

●特に緊迫したのが、この入口。鋼矢板が数枚、内側に向け直角に折れた形で打ち込んであり、間口が狭まっているのですから。
空隙はそれぞれ、4~50cmといったところでしょうか。接触したら最後、艇が振り回されて反対舷も傷つけるのは確実。台船ならゴースターンで行き足を殺し、タイヤフェンダーにしがみついて‥‥という手も思い付きますが、鋼矢板だとそれも難しいですからね。
●出口にも間口を狭めた箇所があり、さらにこのまま直進すると、平久水門の狭い径間を通るしかないという、次々と究極の選択(?)を迫られるありさま。
狭い方の径間でも、間口が艇の幅よりあれば通ってもいいのですが、見通しの点で不安が。ここはいつもどおり、広い方の径間を通ろうと、鋼矢板区間をスターンが抜けたところで大きく転舵。クランク状の航跡を描きながら、緊迫のすり抜けを無事終えたのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年3月6日撮影)
(『3月6日の水路風景…11』につづく)

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●チョイ、チョイと当てるように舵を切り、大舵角を取り過ぎて姿勢を崩さないようにしながら、"スキ間"に向けて慎重に軸線を合わせ進入体勢に。
平久川は、基礎護岸の上にテラスが乗っかっている構造なので、水面下の張り出しはないとわかってはいても、岸ギリギリまで寄せるのはやはり気持ちのよくないもの。自転車など、不法投棄された大物の沈置物がある可能性は少なくないからです。

●突入。
いやー、左右とも余裕のないことったら。こりゃタマランですなあ‥‥。ここ平久川で、幾度か台船と護岸の間でのすり抜けを体験しましたが、鋼矢板はまた別の次元の圧迫感があって、緊張感が高まります。
この時点では前しか見ていないので、帰宅後に気づいたのですが、右手にいるクレーンの側面、軍用機みたいな日の丸がペイント(ステッカー?)されていてオォッと注目。オーナーさんかオペレーターさんかは知りませんが、趣味が感じられていいですね。


空隙はそれぞれ、4~50cmといったところでしょうか。接触したら最後、艇が振り回されて反対舷も傷つけるのは確実。台船ならゴースターンで行き足を殺し、タイヤフェンダーにしがみついて‥‥という手も思い付きますが、鋼矢板だとそれも難しいですからね。

狭い方の径間でも、間口が艇の幅よりあれば通ってもいいのですが、見通しの点で不安が。ここはいつもどおり、広い方の径間を通ろうと、鋼矢板区間をスターンが抜けたところで大きく転舵。クランク状の航跡を描きながら、緊迫のすり抜けを無事終えたのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年3月6日撮影)
(『3月6日の水路風景…11』につづく)

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3月6日の水路風景…9
(『3月6日の水路風景…8』のつづき)
●艪を置いて機走に移ってから、最微速で桜並木の枝々を検分。開花はまだまだ先とはいえ、ふくらんだつぼみたちはすでにはち切れそうで、毎年のことながら春の足音を楽しく実感。
うまく撮れませんでしたが、ツブツブとしたつぼみが艶やかな光を帯びて、満開時の濃厚な密度を想わせて、ウキウキさせられるものがありますよね。

●大横川と平久川の変則十字流に出て、汐見橋越しに平久川の上流を見てみると、台船や曳船など工事の船団が。以前、下流側で護岸の耐震補強をしていたこともあるので、その続きかしらと想像しながら、舵を右に切って南下。
右写真のこれは何度か紹介しましたが、変則十字流の東、大横川西口角にある寒桜。たった1本の小さな木ながらよく目立ち、ソメイヨシノ満開前にはつい目が向く存在です。

●舵を戻して平久橋と正対したところで、横断幕が掲げられていることに気づきました。「この先『平久川』にて工事中 航行に注意してください」。
注意してください、ということは、通れるんだよな‥‥。平久橋のすぐ向こうに台船一隻、時雨橋と平久水門の間にクレーン船とその他があるように見え、可航幅があるかどうかはわかりません。まあ、近づいてから判断しようと微速前進。

●‥‥ は?
左の護岸と、鋼矢板の間が航路!?
鋼矢板が左手、東岸寄りに打ってあるということは、いずれ東岸を囲って排水し、護岸工事にかかるということなのでしょう。しかし、このスキ間といってもおかしくない狭さのコレが航路‥‥。横断幕を掲げたご担当者も、大した度胸といわねばなりますまい。
「イヤイヤ、幾多のすり抜けを成し遂げてきた我が艇、この程度で怖気づいてどうする!」と、薄弱な過去の経験を思い出して萎えた気持ちを奮い起こし、いざ突入!
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年3月6日撮影)
(『3月6日の水路風景…10』につづく)

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うまく撮れませんでしたが、ツブツブとしたつぼみが艶やかな光を帯びて、満開時の濃厚な密度を想わせて、ウキウキさせられるものがありますよね。


右写真のこれは何度か紹介しましたが、変則十字流の東、大横川西口角にある寒桜。たった1本の小さな木ながらよく目立ち、ソメイヨシノ満開前にはつい目が向く存在です。

●舵を戻して平久橋と正対したところで、横断幕が掲げられていることに気づきました。「この先『平久川』にて工事中 航行に注意してください」。
注意してください、ということは、通れるんだよな‥‥。平久橋のすぐ向こうに台船一隻、時雨橋と平久水門の間にクレーン船とその他があるように見え、可航幅があるかどうかはわかりません。まあ、近づいてから判断しようと微速前進。

●‥‥ は?
左の護岸と、鋼矢板の間が航路!?
鋼矢板が左手、東岸寄りに打ってあるということは、いずれ東岸を囲って排水し、護岸工事にかかるということなのでしょう。しかし、このスキ間といってもおかしくない狭さのコレが航路‥‥。横断幕を掲げたご担当者も、大した度胸といわねばなりますまい。
「イヤイヤ、幾多のすり抜けを成し遂げてきた我が艇、この程度で怖気づいてどうする!」と、薄弱な過去の経験を思い出して萎えた気持ちを奮い起こし、いざ突入!
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年3月6日撮影)
(『3月6日の水路風景…10』につづく)

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お花見水路の道々で…12
(『お花見水路の道々で…11』のつづき)

●あちらこちらとつまみ食いのようではあったものの、お花見水路の様子をひととおり見て回れたので、満足満足。
仙台堀川との丁字流から平久川に入り、南下を再開すると、しばらく河畔の桜並木が途切れるので、クールダウンしながら余韻を楽しむような気分に。鶴歩橋、グリーンの塗装が相変わらずよく似合って、渋めのいい雰囲気ですね。

●先ほど通った、大横川との変則十字流まで戻ってきてみると‥‥う~ん、西側河川北半部のそれを見てきたばかりの目からすると、やはり、やはり大横川南部の桜並木は、ボリュームの桁が違いますね!
テラスから河上に張り出し、水面近くまで枝を垂らしたさま、また密度はもちろん、舟行きしながら眺めて満足できるほど良い延長という点で見ても、都内可航河川ではダントツの首位であることを、改めて実感した次第であります。
●さらに南下して辰巳運河へ。そうそう、辰巳水門がある防潮堤、単に雑木が繁茂しているように見えますが、ここも何本か桜があって、緑の中にモクリ、モクリといった感じで顔を出しており、彩りを添えているのですよ。
他の季節だと、木々に埋もれて気づかず通り過ぎてしまうのですから、春の水路徘徊は、意外なところに桜を見つける発見の旅、といってもいいくらいです。
●辰巳運河を出て左折し、辰巳埠頭の全長を使って、エンジンの健康を考えてデッドフル航行。
48.8km/h‥‥26.3kt。さすがに一時期のような27ktオーバーは成らなかったものの、胸のすく快走ぶりで、満足のゆく成績でした。

●スロットルを戻し、船影も見えず寂しいかぎりの墨田川造船辰巳をのぞいてみると、浮きドックの中にグレーの何かが。入渠艇かと色めきだって東側に回ってみたところ‥‥あらら残念、船ではなくポンツンでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(この項おわり)

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●あちらこちらとつまみ食いのようではあったものの、お花見水路の様子をひととおり見て回れたので、満足満足。
仙台堀川との丁字流から平久川に入り、南下を再開すると、しばらく河畔の桜並木が途切れるので、クールダウンしながら余韻を楽しむような気分に。鶴歩橋、グリーンの塗装が相変わらずよく似合って、渋めのいい雰囲気ですね。

●先ほど通った、大横川との変則十字流まで戻ってきてみると‥‥う~ん、西側河川北半部のそれを見てきたばかりの目からすると、やはり、やはり大横川南部の桜並木は、ボリュームの桁が違いますね!
テラスから河上に張り出し、水面近くまで枝を垂らしたさま、また密度はもちろん、舟行きしながら眺めて満足できるほど良い延長という点で見ても、都内可航河川ではダントツの首位であることを、改めて実感した次第であります。

他の季節だと、木々に埋もれて気づかず通り過ぎてしまうのですから、春の水路徘徊は、意外なところに桜を見つける発見の旅、といってもいいくらいです。

48.8km/h‥‥26.3kt。さすがに一時期のような27ktオーバーは成らなかったものの、胸のすく快走ぶりで、満足のゆく成績でした。

●スロットルを戻し、船影も見えず寂しいかぎりの墨田川造船辰巳をのぞいてみると、浮きドックの中にグレーの何かが。入渠艇かと色めきだって東側に回ってみたところ‥‥あらら残念、船ではなくポンツンでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年3月31日撮影)
(この項おわり)

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