A.P.マイナスの日には…1

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5月8日、快晴ながら風の強い日でしたが、朔の翌日とあって勇躍出港。何がいいって、この日は最低推算潮位でA.P.-0.08m(11:59)という、極めて潮位の低い日。

こんな日はやはり、低い橋のひしめく内部河川詣でをするに限りますわい。狭い堀割から出なければ、風の影響もほとんどありませんからね。強風などまさにどこ吹く風であります。

192002.jpg汐見運河を西航するところから始めると、斜張橋・しおかぜ橋(上写真)の橋脚近く、岸との間にもりもりと浅瀬が盛り上がって、さっそく大干潮時しか見られない剣呑な表情に目を奪われました。

その一つ西の汐枝橋も、普段の平べったい感じとはうらはらに、長く伸びた橋脚がつま先立ったよう。現在時刻11:33、潮位はも少し下がるはず、期待してまいりましょう。

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都市計画運河橋梁と並んで、運河地帯での低さを競う白妙橋も、ご覧のとおり桁下から、平久水門が拝めるほど(この写真と見くらべてみるといいかも)。

こげ茶の塗装が、戦前竣工らしい剛毅朴訥(?)なスタイルによく似合うのですけれど、桁側面のステッカーで貼った橋名、以前も触れたように劣化が著しいので、せっかくの装いが台無しです。更新時には、ぜひペンキ書きしてあげてほしいものですね。

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平久橋下流西岸、シュワシュワと泡立つ水をはける、おなじみの排水鉄管。川跡を利用した公園、古石場川親水公園からの排水です。

これも大干潮時ならではの見もの、フランジで継がれた先は曲がっていて、ちゃんと下流側を向いているのがわかりますね。いつもなら水面下でお目にかかれないものが、こうして観察できる面白さ。低水位はよきかな、佳き哉。

192005.jpg大干潮時とくれば、狭水路の中では軽いジャブといってよい、上記の区間すら結構な面白さ、都内狭水路の雄・大横川においておや(←わかって使っているのか)。

ともあれ、この引きっぷりを奇貨とせずして、何の水路バカかと。黒い湛水線を目の高さに見ながら、デッドスローでそろりと前進。
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『A.P.マイナスの日には…2』につづく)

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タグ : 汐浜運河 平久運河 平久川 大横川 江東内部河川

散りぎわのお花見水路…2

(『散りぎわのお花見水路…1』のつづき)

190006.jpg平久橋に近づいたところで、櫂漕中のカッターが見えてきました。海洋大の艇でしょうか。訓練にお花見のできるコースを選ぶなんて、粋なチャージですね。

平久橋の手前右手の一本、熟してかなり赤味がかっているとはいえ、結構ボリュームがありそう。少し寄せ気味にして、肉薄してみましょうか。


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おお、この密度! 十分イケるレベル。リベット列も凛々しい震災復興橋がバックというのも、一粒で二度おいしい感じがして佳し。橋をくぐった向こうも大いに期待できそうと、胸がふくらみます。

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190009.jpg平久橋の下から見た、変則十字流沿岸の咲き具合は‥‥。よっしゃ! 水面低く枝を伸ばす高密度の桜群、健在なり!

満開は逃したものの、風が吹くたびにはらはらと散る花弁、思った以上に風流で、素敵じゃないですか。これはむしろ、例年味わえなかったシーンが楽しめるかもと、期待はいよいよハトムネ状態であります、はい。



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たわわに咲かせた枝をかすめながら、舵を左に切って東富橋と向き合った瞬間を一枚。カッターは櫂を上げたまま「休め」の状態で、ちょうどチャージがこちらを振り向きました。女性の艇長ですね。
岸沿いを巡っている和船の姿は、ご存知「和船友の会」による、「お江戸深川桜まつり」のアトラクション。これを目にしなければ、水路に春が訪れたと思えないほど、船頭的にはすっかり季節の風物詩、定番の風景であります。

一陣の風がどっと吹きつけ、川面にさざ波が立つと同時に、まるで雪のように散ってゆく花弁! この調子なら、花筏も余裕で拝めそうですね!
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…3』につづく)

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タグ : 平久川 大横川 江東内部河川

散りぎわのお花見水路…1

190001.jpg4月9日土曜日はお休みをもらい、お世話になっている皆さんを招待して、近場の水路へお花見に出かけてきました。

3月21日は曇りの上小雨にたたられ(しかも早すぎてほとんど咲いていなかった)、その後も週末ごとに空模様がいま一つで出かけられず、ようやく得た好天にバンザイしたくなる思い。反航する港湾局監視船「はやみ」を眺めつつ、上機嫌で舵を桜のある方へ。

190002.jpgおなじみ曙北運河、越中島線の都市計画運河橋梁を前に。実はこの直前、レール運搬列車が渡っているのを目にしたのですが、気づくのが遅すぎ、残念ながら写真に納められませんでした。

満開の時期はすでに過ぎたものの、近所の桜はそんなに散っていなかったし、散ってもむしろ、花筏をかき分けての舟行きが期待できそう‥‥。そんなことを話しながら、いつものコースへ向かいます。

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都市計画運河橋梁に隣接した、JRバス車庫に至る道路橋をくぐると、左手にわずか6本とはいえ、咲き誇る桜並木が。導入部としては十分なボリュームで、これはイケる! と手ごたえを感じたものでした。

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続く汐浜運河北岸、東陽2丁目のテラス沿いも、だいぶ散っているとはいえイイ感じ。手前に並ぶモクレンの新緑もみずみずしく、桜を見上げながらのお散歩や、カメラを構える人も多く見られ、春らしい賑わいが感じられました。

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十字流を右折し、平久水門をくぐろうとすると‥‥あっ! 扉体に桜の花びらが貼りついている!

点検運転か、高潮位(7日は朔の大潮で、翼8日の夜の満潮は、推算潮位2.02m)で一時閉鎖したのでしょうか? いずれにせよ、扉体が水に浸かってから、そんなに時間は経っていないでしょう。なじみの水門の、こんな風流な表情を見るのは、もちろん初めてです。貴重なシーンを頭上に気分も盛り上がり、おっさんニヤつきながら不気味に遡上続行であります。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…2』につづく)

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タグ : 砂町運河 曙北運河 汐浜運河 平久川 平久水門 都市計画運河橋梁

5月3日の西側河川…5

(『5月3日の西側河川…4』のつづき)

172021.jpg橋と橋の間に閉じ込められては、江東水路愛好家の名折れと、あたふたと十字流までとって返し、今度は平久川を北上。

こちらの区間だって、大横川のアレほどではないものの、低い橋の群生することではあまり変わりがないのですから、急いで通り抜けなければ危険なことは同じで、何をかいわんやであります。あまりものしたことのない汐見橋の全景を一枚撮ってから、舵を戻して前進。

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汐見橋といえば‥‥、一つ気になっていたことがあったのでした。桁裏にへばりついている‥‥というか積み上げられた風の、三つの土のかたまりみたいなものが見えますよね。

他の橋でもあったと思うのですが、最初、桁裏といえばハトの憩いの場でもありますから、フンでも盛り上がったものと思い込んでいたのです。ところが今回、くぐりざまよく見てみると、フンなどではなく、明らかに土くれです。大増水時に泥が引っ掛かったにしては、一か所に集中しすぎていますから、違うでしょう。

帰宅してから写真をよくよく眺めて、上部に小さな穴が開いているように見えること、土の質感がツバメの巣に似ていることから、イワツバメか何かの巣では、と見当をつけたのですが、いかがでしょうか? 橋をくぐっているときに、可愛いツバメと目が合ったりしたら、楽しいでしょうね。

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172024.jpg頭上に首都高深川線、本線のサイドに下りゆく木場ランプを従えた向こう、復興トラス橋の鶴歩橋あり、高架下左手の油堀跡には例の「舟屋」もあってと、平久川随一の物件集中スポット。

「舟屋」を近くで見上げてみると、手入れも行き届いていて、現役であることは間違いないようですね。あるときからついたてが設けられてしまったので、中が見えなくなってしまいましたが、以前はセンターコンソールの、作業艇らしいボート(過去ログ『理想の水路生活?』参照)が置かれていました。

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仙台堀川との丁字流を控えた橋、大和橋の全景も一枚。シンプルそのものの姿ながら、向こうに高い建物がなく、空も晴れ渡っていることも手伝ってか、思ったより存在感があります。くぐったら左に折れて、久しぶりに仙台堀川の西側を訪ねてみましょう。
撮影地点のMapion地図

(27年5月3日撮影)

(『5月3日の西側河川…6』につづく)

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タグ : 平久川 江東内部河川 橋の裏側

5月3日の西側河川…1

172001.jpg5月3日は好天を得て、ふらりと近場を徘徊してきました。望月の大潮を翌日に控え、日中の潮位も低いことだし、江東の西側河川を、くまなく見て回れたらと思ったのです。

ところがうまくゆかないもので、昼食に入った食堂が混んで出るのがすっかり遅くなり、内部河川に入ったときは、すでに満ちてゆく時間帯に。まあ、できるだけうろつければよしと、汐見運河と平久運河の十字流を右折、第一石油販売に挨拶しながら北上。

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夏日が続いたこともあり、水温も上がったせいか水はだいぶ茶色いのですが、浮流物も少なく、魚影もちらほら見られてまずまずのコンディション。

こげ茶に塗り上げられた浜崎橋の桁もつやつやして、両岸の新緑と素敵なコントラストをなし、なじみの水路とあって心身ともにリラックスしつつ、ゆるゆる前進。

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汐浜運河以南でも名うての低い橋とはいえ、白妙橋をくぐったときのスレスレぶりは、前途の多難さを暗示するものが‥‥。先を急いだ方がよさそうですね。

ところで、最近塗り替えられた、あるいは架け替えられた江東の橋、白妙橋と同じようなこげ茶か、それに近い茶系の塗色が多くありませんか? 上の浜崎橋しかり、復興橋の大栄橋、後で出てきますが、改架ほやほやの三石橋もそう。

リベット組みの古い橋に良く似合うし、今風のフラットな桁橋も引き締まった感じになって、むしろ好ましく思っているくらいなのですが、何か方針でもあるのでしょうか。

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そして平野橋。残っていた足場もすっかり取り払われたことだし、晴れた空の下で改めていいお顔をと一枚。

桁が奥まっているので目立ちませんが、これも濃いグレーでしょうか、暗めの塗色ですよね。両端のコンクリートや化粧板の白さが引き立って、どこか品の良い感じすらします。

172005.jpg大横川の狭い区間に入って、ちょっと嬉しくなるのが、自艇が立てる水音がはっきり聞こえてくること。もちろん行き足はぐっと落し、ほぼ最微速でのそろそろ歩きをしているのですが、それでもなおハルの分ける水音が、左右の護岸に反射して耳に届くのです。

つまりそれだけ護岸が近い、すなわち川幅が狭いということに他なりません。河上が静かだということもありますが、この音を耳にすると、いかにも大横川の深部(?)を堪能している感じがして、嬉しくなるのでした。
撮影地点のMapion地図

(27年5月3日撮影)

(『5月3日の西側河川…2』につづく)

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タグ : 汐見運河 平久運河 平久川 大横川 江東内部河川